複雑・ファジー小説

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Vulgar Hero.
日時: 2016/03/03 19:04
名前: Rain@twitter (ID: oylKHb/a)

こんばんは、Rainと申します。
更新は不定期でありますが、楽しんで書いていこうと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです。


【VulgarHero】ー 俗悪な英雄 


【Rabbit】…
ラビット。身体能力が異常に特化した人種。人為的に作り出されたものであり、いまは潰えた製薬会社【Aura】がとある操作によって生み出した。
一時期差別下に置かれていたが、一般人と居場所を別にすることで現在は小康状態を保っている。しかし、【Rabbit・Hunt】と称される卑劣な遊びにより、命が奪われることも多い。

【EVA】…
イヴ。製薬会社【Aura】が製作した薬剤。投与されたものは身体能力が向上する。しかし、その異常性故に試験段階で破棄された。

【No.】…
ナンバー。【Rabbit】の序列。1〜820まで存在し、数が小さければ小さいほど【EVA】の投与量が多く、身体能力が高い。右手の甲に焼き付けられている。

【Colony】…
コロニー。【Rabbit】の居住区。ほとんどの【Rabbit】がここに住んでいる。No.1が首長を務める。

【Hunter】…
ハンター。【Rabbit・Hunt】を行う人々。犯罪であるが、そのスリルがたまらずに犯行を繰り返す。弱い(No.が大きい)【Rabbit】であれば一般人でも殺すことができるため、低級の【Rabbit】をよく狙う。徒党を組んだり、個人活動したりする。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★Special Thanks★
【オリキャラを提供してくださったみなさま】
万全サイボーグ様/結縁様/雪兎様/蛇木様
りちうむ様/リヴ様/siyaruden様
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登場人物一覧>>1


twitter:@0act1201
小説の進捗状況や、キャラについてどうでもいい事を呟きます。気になる方は覗いてみてください。

Re: Vulgar Hero. ( No.1 )
日時: 2016/03/03 19:05
名前: Rain@twitter (ID: oylKHb/a)

【登場人物一覧】



■ ライネ・アグマーリー 男 (21) 【Rabbit】

黒髪で眼は青みがかったグレー。黒の細身のスーツを着ている。目付きは悪く、常に隈がある。非常に無口で無愛想。他人とともにいることが苦手で、単独行動が多い。決めたら最後までやる頑固者。黒と赤を基調とした日本刀を所持。


■ルジェール・メティアライン 女(20)【Rabbit】

真っ白な腰までの髪。サイドの部分を三つ編みにしている。深い緑の目。中肉中背。緑のベストに白いワンピース。性格:穏やかで、怒ることは滅多にない。戦いはあまり好まないが、芯は強く、時に冷静。武器はスタンガン。


■レベイヴ・ウォード 男 (38) 【Rabbit】

金髪の天パで目付きが悪く紅い目。黒いロングコートに革のブーツ。黒い手袋をしており胸元には銀の懐中時計がある。口が悪く、他人とつるむのを嫌う。動物などには甘く、ついつい構ってしまう。根はいい人だが極度の人嫌い。黒い銃とナイフを所持。


■クーラ・リン 女 (18) 【Rabbit】

赤茶色のショートへアーに金色の瞳。赤地に金の刺繍が入ったチャイナドレスを着ている。
明るく無邪気で悪戯好き。よく人をからかって遊ぶが、実はとても優しく他人想い。
格闘術を得意とする。


■ロラン・ヘンリック 男 (21) 【Rabbit】
大柄で筋肉質。赤みがかった茶髪をオールバックにしている。黒い瞳の三白眼、瞳孔が開き気味。強気な笑みに常に眉間にしわ。右胸から首、右頬にかけて大きな傷。熱血漢で血の気が多く、立ち振る舞いや口も荒々しく、粗野。正義感が強い男で容赦がない。仲間の事を信頼しており、案外さっぱりした一面を持っていたりする。武器は鉄パイプ。


■スィー 女 (20) 【Rabbit】

つり目の瞳は赤黒く濁っており、乱雑に切られた大体腰までの髪の毛は灰色、先だけ赤みがかっている。迷彩柄の軍服。若干袖が余っている。黒色のスカート、暗器仕込み。ガーターベルト着用で黒のニーハイソックス。ブーツは仕込み剃刀つき。残虐。快楽主義で自分の好きなことを優先する。武器は暗器全般。


□オルヴァ・トンプソン 男 (25) 【Hunter】

プラチナブロンドに碧に目。容姿がひどく整っている。いつも不気味な笑みを浮かべており、狂っているようにも見える。戦闘狂でいつも本能的に戦いを求める。強い相手であれば性別問わず好きになる謎な性格。武器は大振りなナイフ。


□アイゼリカ・フォルテリーナ 女(23)【Hunter】

プラチナブロンドの腰までのロングストレートにピンク系統の二重の瞳。まつ毛が長く色白。膝まで隠れる程度のシスター服を着ている。適当で良い加減な面倒くさがり。自分のためだけに生きる人間。非常にノリが軽く、不謹慎な冗談を好み、息を吐くように嘘をつく。武器はライフル。


□レイディス・ウォスカー 女 (23) 【Hunter】

赤い髪を三つ編みポニーテールにしていて、鋭い金の目をしている。服装は革ジャンにTシャツ。下は短パンにブーツで、左目は眼帯。執念深く、残忍。Rabbitと聞けば、見境なく襲っている。攻撃的。武器は鎖鎌、鞭。


□イージス・ヘルタート 男 (22) 【Hunter】

銀色の短髪に、血のような色の目。わりとスレンダー。灰色の軍服に、黒くボロいローブを羽織っている。秘密主義で、口数もあまり多くないが、かなり呑気。どこか抜けている。だが、殺しの時は豹変してドSになったりも。血のように赤い大剣を振り回す。


□フロイデ・ヴァーンズィン 女 (24) 【Hunter】

深紅のフェーブのかかった長髪で右目が隠れるくらい前髪が長い。 瞳は濃紫で黒いロングコートを羽織り中に黒いチューブトップブラに黒い細いズボン。クールな大人の女性という感じだがかなりのサドステックで残忍な一面も。武器は赤黒いダブルセイバー

Re: Vulgar Hero. ( No.2 )
日時: 2016/02/29 22:46
名前: Rain@twitter (ID: oylKHb/a)


(気に入らない、なにもかも……)

 彼はそう口のなかで呟くと、疾駆する体から力を抜いた。彼が走っていたのは建物の屋根の上。太陽が沈み、月も刃物のように鋭いこの夜は、墨を溶かしたように暗い。
 脱力した彼の体は風を切りながら路地へと落下していく。風が奏でる不気味な音に身震いがした。いや、この音は、この声は。

 やはり気に入らない。彼は空中で猫のように身を翻すと、左腰に結わえ付けてあった刀を抜刀する。月が仲間を見つけ、共鳴するかのように刀身が光る。夜にはまぶしい煌めきだった。
 この暗闇と一瞬にして過ぎ去る視覚情報のなか、彼はしっかりと路地の光景を捉えていた。少女、と男たち。そして、少女の掠れた泣き声も男たちの下卑た笑い声も、その意図も、すべて。

 反吐が出る、と口許を歪めて、飛び降りてきた勢いそのままに男のうちの一人の肩口を貫く。痛みは感じなかっただろう。何故なら、痛みを知覚する前にその刃は引き抜かれ、そして一挙にしてそこにいた男たちの喉元を掻き斬っていたからだ。
 暗闇のなか、刃に対して血飛沫の赤は目立たない。しかし、皮膚に降り注ぐ飛沫はうるさいほどにその生ぬるさを主張する。これもまた、気に入らない。

 少女は呆然と見ていた。華奢な影が、僅かな月光を背に飛び降りてくるのを。そしてその影が舞うように軽やかに、残酷にも一瞬にして数名の命を奪ったのを。

「大丈夫」

 低い声だった。なんの温度もない、渇いたその声。それはこの夜のような月光に似ている。冷たくて、硬い鋭利な危うさ。
 少女はなにも言うことなく逃げていた。自分も殺されてしまうのではないかと思ったから。暴漢から救われたはずなのに、暴漢よりなにより、その男の方が恐ろしかった。

 脱兎のように駆け出した水色のワンピースの幼い子供。あの子供の右の手の甲には、802の刻印があった。低級。
 月光のもと、血刀を下げる黒髪の青年は、刀を握るその手の甲を労るように撫でた。

Re: Vulgar Hero. ( No.3 )
日時: 2016/03/02 15:04
名前: Rain@twitter (ID: 6nOSsJSp)

 ばしゃばしゃと夜には似つかわしくない、騒がしい水音がする。それでも誰も様子を伺いに来ないのは、時計の針が深い闇の時間を示し、人々の意識がそこに沈みきっているからだ。
 青年は着ていたシャツを脱ぐと、蛇口から流れる切れるような冷たい水にそれを浸した。白いシャツのどこからか赤錆色が澄んだ水にとけだし、にごらせる。
 
 ここはコロニーと呼ばれる場所だ。差別された人種ーー【Rabbit】の終の住処。そこには800人弱の人々が慎みやかに暮らしている。外界を刺激しないように、刺激されないように。この世の秩序である今この瞬間の平衡を壊さないために。
 青年もそのように、その街に暮らしている。狭い街だ。だからどこに水道があるのかなんてことも知っている。今日は、人が少なく使っても咎められなさそうなこの場所を選んだ。花壇に水をやるための水道。この季節にシャツを脱ぎ、そして水で洗うには寒いが、背に腹は変えられない。

「なにやってんだ?」

 びく、と肩が跳ねあがる。誰も来ないだろうと油断していた。とたんに、水音が大きくなった気がした。
「なんだお前か、ライネ」
 呆れたようなその声に、青年ーーライネ・アグマーリーは軋むように振り向く。
 そこに立っていたのは、大柄で茶髪の、顔に傷がある男だ。ライネはその顔を知っていた。

「……ロラン」
「おう。……で、こんな夜中になにやってんだ」
 きゅ、と真鍮の蛇口を捻って水を止めると、ライネは力強く白いシャツを絞りそのまま羽織った。凍っているんじゃないかと思うほどに冷たい。芯から震えるような感じさえする。
「別になにも」
「バカいえ、夜中の3時に水をジャージャー流すのがお前ん中じゃ普通なのかよ」

 彼、ロラン・ヘンリックはおどけたような口調で言ったが、その語気には有無を言わさない圧がある。
 それでもライネは答えなかった。

「洗ってもお前、匂いごまかせてねぇからな」

 そんなライネにロランは声を低めて言った。匂い。それだけでライネがなにをしたのかは明白だった。一般人にはわからないかもしれない。しかし、【Rabbit】しかいないこの街では、その匂いは酷く目立つ。

「あんまりコロニーの迷惑になるようなことすんなよ。平衡崩したらどうなるかわかってんだろうな」
「……」
 ライネは無言で頷く。そんなこと十分に心得ている。しかしそれでもなお、やらなくては気にすまないこともあるのだ。
「わかってんならいいけどよ、他のやつには気づかれるなよ。こればっかりは助けてやれねぇぜ」
 また無言で頷く。
 ロランはそんなライネの姿を顔をしかめてみていた。なにもわかっちゃいない。駄々っ子みたいなやつだ。頑固でしぶとい奴。
 ロランは舌打ちをひとつ残すと踵をかえす。
「どこへ」
「どこへって、コロニーの門番だよ。どっかの誰かさんと違って、俺は忙しいからな」

 そういうとロランはすたすたと歩み去っていった。
 忙しい。それは敵の襲来が多いということ。
 ライネは星のない空をぼんやりと見上げた。


Re: Vulgar Hero. ( No.4 )
日時: 2016/03/02 17:18
名前: Rain@twitter (ID: oylKHb/a)


 コロニーに朝がやって来る。夕焼けにも似たオレンジの光が、遠くの山々の稜線から滲み出す頃にはほとんどの人々が目を覚まし、そして中央市場の朝市へやってくる。
 朝市にはつやつやと光る果物や、焼きたてのパンなどが並ぶ。今日は天気もよく、風もすこし柔らかいから外に出る人々も多いようだ。ライネも、その三白眼のしたに大きなクマを飼いながら朝食を調達しにやってきた。
 彼の家には、余計な食料はおいていない。帰って寝るだけの空間だ。他のことはだいたい外でやる。

「ライネ!」

 その元気な声に、あごひげが立派な老人が店番をしている果物屋の前で足を止める。
「おはよ、っていつにも増して目付きやばくない?」
 果物でいっぱいの紙袋をかかえたチャイニーズドレスの少女ーークーラ・リンは無邪気に笑った。
 ライネは手の甲で目を擦ると、そうかもしれない、と相変わらずの低い声で返す。
「ま、いいや。ライネはこれから朝食? それならちょっと待っててよ。あたし、ロランとレベイヴに朝ごはん持ってくの、門番なんだってさ。せっかくだから一緒に食べようよ」
 今日はロランが門番だということは聞いたが、レベイヴまで一緒だとは思わなかった。
 ロランはともかく、レベイヴはみんなで食いたくないだろ、とライネは首を横にふる。しかし、
「いいの! ぜったい皆で食べたほうが楽しいって」
 クーラはそう言ってきかない。尋ねてきたわりにはもう、彼女のなかでそうすることが決まっているようで、馬鹿みたいな彼女の怪力に半ば引きずられるように混雑した朝市を突き進んだ。クーラの指ぬきグローブにプリントされている猫のイラスト。彼女の力はそんなかわいいものじゃない。華奢とはいえ、立派な成人男性であるライネを引きずれるのがいい証拠だ。

「あ、ルジェだ!」
 またクーラが叫んだ。彼女の視線の先には見覚えのある艶やかな白い三つ編み。ルジェこと、ルジェール・メティアラインだ。ルジェはクーラの声にゆっくりと振り向く。
「あら、クーラ。どうしたんですか? ライネさんまでつれて」
「これから門番のとこに行くの。ロランとレベイヴが朝ごはん待ってるんだよ。ルジェも一緒来ない? みんなで食べようよ!」
「それは楽しそうですね」
 ふふ。と穏やかに微笑む。この二人は、正反対の性格をしているようで、本当に仲がいい。
 どうやら、ライネは絶対に門番のところへ行かなければならなくなったらしく、諦めたように女性陣あとをついていく。

 コロニーは小さいせいもあって、門へはすぐについた。いつもより門番が多く配置されている。そういえば、成人した男性【Rabbit】に配られる当番表も少し順番がはやく回ってくるようになっていたな、とぼんやり思い出す。
「お、クーラ、やっとかよ。腹へったぜ。つかまた大勢連れてきたな」
 さきほどぶりだ。ちら、と視線がぶつかるが今ここで再びあのことについて言及するつもりはないらしい。ライネは心のなかでため息をついた。

「うん、みんなで一緒に食べるの。レベイヴ、いいでしょ?」
「……ここまで来た奴を追い返すほど性格は悪くない」
 レベイヴ・ウォードはそういいながらも眉間にシワを寄せて今にも舌打ちを漏らしそうな顔をしている。
「ありがとう、レベイヴ。じゃ、みんな食べよ! アタシもうお腹ぺっこぺこだよ」
 手近な場所に腰かけた一同に、クーラは甲斐甲斐しく食べ物を配り始める。本当に元気な笑顔だ。

 いただきます。それぞれの声が融けた青い空に鷹が一羽、大きな軌跡を描いた。
 


Re: Vulgar Hero. ( No.5 )
日時: 2016/04/06 14:44
名前: Rain@twitter (ID: axyUFRPa)


『……続いてのニュースです。……本日未明、8番街の路上にて、男性3人の遺体が発見されました。これら3人の遺体は、どれも鋭い刃物で首を切られており、死因は失血死だと見られています。この手口は、半年ほど前から相次いでいる無差別殺人事件と似通っており、また、すべての事件が『コロニー』に近い場所で起こったことから、同一の【Rabbit】によるものとして警察は捜査を進めています……』


 誰もいない教会で、黒い艶消しのラジオがノイズを混じらせながら猟奇殺人を報じる。
 寂れた教会の高い天井にはステンドグラスが張られ、色とりどりの柔らかな光が木の床を暖めている。以前は、祈りに来る人が多かった。しかし今はマリア像も寂しく虚空を見つめるのみ。
 実に良い朝である。どこかで人が死のうが、この朝だけはいつもと変わらずに訪れた。

「やはり神様など、どこにもいないのね」
 涼やかな声が響き渡った。ノイズのない綺麗な声だ。
 黒い影が、最前列のベンチから起き上がる。修道女の格好をした、白く美しい娘である。
 彼女は決してそのニュースを憂いているわけではない。しょせん他人のことだ。あら、可哀想なことねと思うか、もしかしたらそれすらも思わないかもしれない。なんせ、彼女はただの人間である。すべての人間に慈愛の眼差しをむける神様などではない。
 いかんせん、彼女は暇すぎた。シスターのなりをしていながら聖書を枕にして寝ていたわけだが、それでも寝飽きた。寝るのも疲れることなのだ。だから、彼女はぼんやりと思った言葉をマリアの見つめる虚空に放り投げたのだった。

 んー、と伸びをした。背骨がぽきぽきとなる。歴史の深い、というか古くさい教会のベンチは寝るのに適していないようだ。
 修道女は、それぞ慈愛の心のようにも見える微笑みを浮かべながらラジオを止めて、外にでた。




 警察署の電話が、鳴り止むことを知らない。
 一介の警察官である男は、【Rabbit】め、と呟いた。別に奴らが嫌いなわけではない。しかし、奴らがこの大騒ぎの発端となっているのもまた事実である。

「もう……暴動とか勘弁してほしいッスね。こちとら殺人事件の捜査で忙しいってのに……」
「無駄口叩かねぇで電話とれアホウ!」
「あ〜ハイハイ、すみませんでした〜っと」

 電話の内容は、『【Rabbit】をどうにかしてくれ』というのは6割、あと4割は『暴動やってる一般人が邪魔で仕方がない』という感じだ。みんなして同じ内容の電話をかけてくるものだから、応答も定型文となりかけている。
 息抜きしようと窓の外をみても、署のまわりには『善良な一般市民』が『【Rabbit】死すべし』『コロニーに毒薬をばらまけ』『【Rabbit】を毒ガス施設に入れちまえ!』なんていうプラカードを掲げて大騒ぎしているものだから、気が抜けない。さっきは、尿が詰められたペットボトルが窓を割って飛び込んできた。

 ふざけんじゃねぇ。警察はお前らの奴隷じゃないんだぞ。そんなに【Rabbit】を殺してぇんなら、勝手にやって自爆しちまえ。
 なんていうとんでもない暴言で胸をいっぱいにしながら、新米警察官は電話をとった。



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