複雑・ファジー小説

失墜  【完結】
日時: 2017/03/21 02:50
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19157

歪んだ恋愛小説です。苦手な方はご遠慮ください。


>>1 あれそれ

☆この作品の二次創作をやってもらっています。
「慟哭」マツリカ様著 URL先にて
「しつついアンソロ」雑談板にて掲載中 

キャラクター設定集 >>80-81
あとがき >>87

短編連載始めました。すぐ終わるのでよろしければお付き合いください。
ともだち >>99-

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Re: 失墜  【完結】 ( No.91 )
日時: 2017/01/12 20:44
名前: ねぎ ◆jRIrZoOLik



 他方ではお世話になっています。
 完結おめでとうございます。半年間お疲れ様でした。物書き時とそれ以外では、語彙力の差がひどいので、少し真面目にいきますね。

 もう失墜を初めて知った時がどうだったか覚えてませんが、漠然と、この方はすごいなと思いました。
 思春期特有の見栄とこじらせと、どうしようもない世界で生きていく子供たちは、美しいなと思います。
 表現できる事自体、難しいのではないかなと。

 彼らのことを語れるほど、他の方のように読み込んでいたり、人物に感情移入することはありませんでした。良い意味で、彼らを知ろうとしないことで、小説を楽しめた気がします。
 始まりから終わりにかけて、生き様や心情の移り変わりの表現が、素晴らしかったです。上から見たくなりますねこれ笑

 長くなるのも申し訳ないので、このへんで。
 素敵な作品を書き続けて、素敵な終わりを見せていただけてありがとうございました。また是非、違う作品に出会えたらと思います。
 本当にお疲れ様でした!

Re: 失墜  【完結】 ( No.92 )
日時: 2017/01/12 23:28
名前: あんず ◆zaJDvpDzf6

こんにちは、失墜への感想は初めてとなります。あんずです。
 
完結、本当におめでとうございます!そしてお疲れ様でした。
なかなかこの作品を読む時間がなく、けれどクライマックスに入ってからは全力で追うようになっていました。いつも思うのですが、三森さんの文章にある独特の魅力に今回も引き込まれます。
 
三森さんの文章を初めて読ませて頂いたのももう2年以上前になってしまいますね、その時から変わらずにあなたの文章が好きです。当時は本当にそのレベルの高さにびっくりして、そこから登場人物達の繊細さや生々しさを感じるたびにドキドキしました。文章の中で、確かに登場人物が息をしているように思います。
 
三森さんの書く世界は非現実なくらい生々しく現実的で、その生々しさも淡々と描かれているような見えるのに、確かにその世界を読んだ方が想像できる。ぞくりとするくらい魅せられました。

失墜が終わってしまって、そして読み終わって、正直寂しさの方が強いです。
三森さんの書く物語が終わってしまうのを見るのは数回目となりますが、好きな本を読み終わったとき特有の、心に穴が空いたような感じがします……。
  
何度も伝えてしまって、しつこいようですが、三森さんの文章は憧れであり目標です。
 
 と、なんだか長々失礼いたしました。本当にお疲れ様でした!

Re: 失墜  【完結】 ( No.93 )
日時: 2017/01/13 01:49
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

佐渡林檎さん、Garnetさん、マツリカさん、ねぎさん、あんずさん、感想をいただきありがとうございます。一つ一つ、じっくり読ませていただきました。自己満足で書いているからといつもは言っておりますが、感想をもらうというのは素直にうれしいことで、画面を見ながらいろんな表情になってしまいました。
これからゆっくり、一日に一つか二つのペースで返信してまいります。本当に、ありがとうございました。


>佐渡林檎さん
 いつもお世話になっております、三森電池です。コメントをいただきとても嬉しいです、ありがとうございます。
 短編集は、たぶんコメディライトで書いていたものでしょうか。今読み返すと文章の酷さに滅入るだけですが、いくつかは、ストーリーが気に入っているものがあります。先生と委員長の話とかは、割と失墜にも近い感じだと思います。聖域。なんて嬉しいお言葉…)^o^(
 いえいえ、新米なんてとんでもないです! 私がもともと佐渡さんのお名前を存じていたからか、あまり短い付き合いと言う感じはしないんです。素敵な絵をいただいたり、二次創作をしていただいたりして、更新すれば感想を呟いてもらったりもして、かなり初期から失墜を応援していてくれた方だと私は思っています。感謝の言葉はその都度語彙が無いなりに頑張って伝えていましたが、もう何度でもお礼を言いたい気持ちです。ありがとうございます!

 矢桐を気に入っていただけたのは嬉しかったです。彼は一番私の作品っぽい人なので、すごく密かに看板娘(娘じゃないけど)のような立ち位置なんです。矢桐は、青山への冷たさと、瀬戸への甘さのギャップをひとつの魅力として描写してきたので、伝わったようでなによりです。そして、彼が簡単に殺害を諦めたら、物語がすごくつまらなくなるのではないかと考え、ギリギリまでやってもらいました。きっと後悔はないはずです。
 矢桐と小南の組み合わせは私も好きです! 後半は特に、お互い一切の飾り気無しで、本音で会話しているような気がして。この組み合わせも結局泥沼にはまっていくのですが、また機会があれば、このふたりを書きたいと思っています。

 話は成り行きで思いつくまま書いていましたが、こんな風に着地したのは、私も予想外でした。きっと、登場人物(とくに矢桐)が明確な、はっきりした目標を持っていたから、それに沿うようにまとまっていったんだと思います。私はこのストーリーを気にいっているし、文章力はまだまだなんですけど、視点がころころ変わる割には把握しやすい話ができたかな、という感じです。
 ネタバレの件は本当にごめんなさい笑 本当に大切なことはぼかしてきましたが、くだらないことはたくさんネタバレしてしまいました。
 夏祭りのところから、明確に終盤に入るのですが、これまでゆっくりと進んでいたのが、夏祭りの日を境に一気に傾きます。恋愛小説と釘打っておきながら、後半はもう復讐の話ですね。

 キャラクターに関しては、半年一緒に走ってきたからか、今までで一番と言っていいほど、愛着があります。キャラ同士の関係は表にするとごちゃごちゃするんですが、それをすっきり文章にするというのは目標でもあったので、今度はもっとごちゃごちゃする関係に挑戦したいと思います!笑
 読後感は、どうだろうかとかなり心配になっていた部分です。綺麗に終われているか、「え、これで終わり?」とならないか、とても悩みながら描いていたのですが、そう言っていただけるとこれでよかったんだ!と安心します笑。物語の終盤を書くのは本当に苦手です。短編が上手いってすごい…。

 失墜のサブタイトルになった曲たちは、私の大好きな歌ばかりです。キャラによってアーティストが偏りがちですが、どれもおすすめなのでぜひ!
 このたびは、感想をいただき本当にありがとうございました。よろしければ、これからも創作仲間として、仲良くしていただければ嬉しいです(*´ω`*)

Re: 失墜  【完結】 ( No.94 )
日時: 2017/01/14 23:39
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

>Garnetさん

 いつもお世話になっております、三森電池です。
 言われてみれば確かにこの掲示板でははじめましてですね。お互い一緒に遊んだこともあるのに、今はじめましてと言うのもなんだかおもしろいですが、親しき中にも礼儀ありですし、初心忘るるべからず、の精神で、あえてこのままで堅苦しくいきます。気を許すと文章力がすぐ吹っ飛んでしまうので、せっかく頂いた素敵な感想に対する感謝の気持ちが伝えられないのは困るので!(

 柚寿を好きと言ってくれる人は例外なく、ほんとうに真摯な気持ちで彼女を応援してくれます。失墜では明確に幸せになれないまま終わりましたが、がーねっとちゃんのような素敵な人に好いてもらえた柚寿は、きっとこれから人間関係に恵まれて幸せに暮らしていてほしいですね。というか、みんな私が書くから幸せにならないんですよね。柚寿って本来なら幸せになって終わるようなキャラなのに。もう、えいちゃんを殴りにいくしかないですね!このエセ金持ち!
 柚寿と言えば、ひとつだけ昔話をします。覚えてなかったらごめんね。
 去年の夏頃、ツイッターの方で、「反応をくれた方に、書いてみてほしいキャラを指定する」のようなタグがあったんです。私はその時、失墜をまだ書き始めてなかったんですけど、失墜のもとになった話はずっと前からあって、そこに柚寿もいて。がーねっとちゃんに書いていただきたいキャラってなんだろう、って考えた時、真っ先に思い浮かんだのは柚寿でした。その時は別な創作におねつだったから、他の人達にはその創作のキャラをお願いしていたんだけど、がーねっとちゃんだけは、ああ、柚寿だなぁって思って。
 だから、がーねっとちゃんがその後始まった失墜で、柚寿を好きになってくれたのは、私にとっては凄く嬉しいことなんです!あの時は、とても素敵に書いてくださってありがとうございました。

 寂しいなんて、ありがとう… 私はと言うと、終わってほっとした気持ちが強いです。なんか、終盤になるにつれて、登場人物たちが、ストーリーがだんだん突飛な行動をしだして、私はこのどうしようもない人たちを、ひとまず落ち着けるところまで連れていけた、その気持ちが本当に大きくて。私もちょっと寂しいけど、すっきりしています。
 柚寿が出てくると言えば人形の家ですね、小休止を挟んで、そちらも始動しますので、よろしければまたお付き合いください。嬉しい言葉を本当に、ありがとうございます。
 大会は運もあるし、こんなにうれしい感想も貰えたし、悔いは全然ないですよ!笑

 コメント、ありがとうございました。ああー、がんばってよかった!なんて、柚寿が最後の最後まで思えなかったことを今私が思っています。笑 
 これからも、お互い休憩しつつ楽しく創作していけたらなぁ、と思います。私が4月に上京したら、また遊びに行こうね…)^o^(

Re: 失墜  【完結】 ( No.95 )
日時: 2017/01/17 01:15
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

>マツリカさん
 いつもお世話になっております、三森電池です。
 このたびは、感想をいただきありがとうございます。りんちゃんには何度もコメントをいただいているので、もう特別待遇です(笑)
 二次創作、本当に楽しみ。設定とか、いつでも答えるので、決めてなかったらその場で考えたりもするので、いつでも連絡してね。とても楽しみにしています!日常生活やほかの創作の片手間にでもいいので、ぜひ、りんちゃんの手で動く失墜の人達を見てみたいです。ギャグでもぜんぜんいいのよ笑

 キャラのツッコミは面白かったけど、今回はすごく多いもんね、それに終盤という事もあり全員大暴走。私が一番ツッコミを入れたいです…( ;∀;)
 文章力はまだまだですが、私にしては頑張って書いたので、そう言ってもらえると嬉しいです。この失墜はありがたいことにいろんな方に読んでもらったけれど、りんちゃんに面白いって言ってもらった事は、当時とっても嬉しかった記憶があります。ガラスの夜って話を読んでて、すごく好きだったから。あまりカキコの人で有名とか無名とかはわからないけど、純粋に凄い人だなって思ってたので、仲良くなれたのも今でもちょっと信じられないくらい。
 ってな感じで、前半は進んでいくんですが。
 後半になるにつれて、めちゃめちゃ文章量が増えてきます。そりゃもう、以前は2000文字くらいであげてたのが、酷い時だと5000に増えたりして、読みにくかったと思います、ごめんなさい笑
 タイトルの通り、これは登場人物が自分の立場をどんどん失っていく話です。前半からすっごい暗いけど、後半は本当に重苦しい。愛とか金とか性とか死とか、高校生が抱えるには重すぎるものをいくつも背負い戦う登場人物たちの葛藤を、伝えられたのならそれは本望。余談ですけどね、私、頂いた言葉の中で、「失墜は気迫がありすぎて怖い」って言葉がいちばんってほど嬉しかったんですよね。題材の暗さももちろんあるけど、登場人物たちの焦りとか絶望とかそんな感じの感情が、うまく書けていたのなら、私はとっても満足です。
 瀬戸キョンは私も書きにくいキャラでした笑 私、友達いなさそうなキャラの描写が得意なんです、青山とか小南とか矢桐とか。でも、瀬戸は普通の女の子だし、めっちゃ夢見がちだし、少女漫画にいそうな女を目指したのですが、本当に難しくて。たぶんしばらくは瀬戸みたいな子は書きません笑

 いえいえ、語っていただかなくとも伝わってますよー('ω')!
 読んでくれて本当にありがとうございます。人形の家は失墜以上に暗くなると思います。ご期待ください。笑 

 淡々、欝々は私の好きなタイプの文章なので、たぶんモロに影響受けてるんでしょう…。というのは半分冗談で半分本当で、実は私、叫んだり発狂したりするシーンがとても苦手なんです。見るのは良いのよ、書くのがすごく苦手。だから物語がずっと淡々としています。悪く言えば退屈なかんじ。柚寿にはもっと抗ってほしかったし、矢桐にも青山にも叫ばせたかったけど、なんか違うなぁって思ってやめたりもして。静かな狂気もかっこいいけれど、激昂するのも物語に緩急がついて、良いスパイスになると思うんです。だから、私は激しい狂気に満ちた台詞とか、叫びとかに憧れます。人間ないもの欲しがりますね、本当に! 次回作ではもうちょっとキャラに感情露わにして暴れてもらいたいものです。

 完結させるというのはやっぱり難しいことだと思っているので、あんなにぐだぐだで毎日修正ばかりしていたのに、終えてみると私も、それなりに良い作品だったのでは、なんて思います。あくまで当社比です。
 もし自分が生み出した創作が、誰かの心の中に残ったとしたら、それは下手な映画よりもすごいことですね。りんちゃんの作品はまさにそんな感じです。だからりんちゃんにそう言われるのって、やっぱり不思議な感じがします笑 もし宝くじが当たったら金積んで映画化します!笑
 私はいつでも待ってるし、このスレもあけたままにしておくので、気が向いたらまたいつでも遊びに来てくださいね。失墜のストーリーやキャラはやりやすくて、また短編とか書いちゃうかもしれないので…笑 でも、できれば次はりんちゃんのスレで会いたいです。近々、時間が出来たらゆっくり読んで感想をまとめたいと思います。

 コメントも、長い間の応援も、本当に励みになりました。ありがとうございました! 正反対って素晴らしいです!

Re: 失墜  【完結】 ( No.96 )
日時: 2017/01/21 00:43
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

>ねぎさん
 いつもお世話になっております、三森電池です。このたびは、感想をいただきありがとうございます!
 半年と言う短い間ですが、本当に、応援してくださる方のおかげでここまで来れたと思います。語彙力全然減ってないですよ!笑 あんまり嬉しい感想だったので何回も読み返しました。素敵な文章を書かれる方が、私の書いた文に、自分の言葉で感想を伝えてくれる、という事の多幸感はすごいんです。特に、浅葱さんは(当時はお名前が違いましたが)、私がカキコを利用し始めた時から憧れていた作家さんのひとりだったので、今ツイッターでなにげなく会話していますが、実はとっても舞い上がっています笑

 失墜の人達は頑張って生きています。自分の立場を守るためだったり、嫌いな奴の立場を崩すためだったり、とにかく四人必死になって誰かが誰かを出し抜かないように見張っている、そんな感じです。そのためにはくだらない見得も張るし、相手を蹴落とすこともいとわない。私もこの人たちとはまだギリギリ同年代ですが、こんな感じの、汚くてドロドロな感情の交錯は、美しいと思います。人間が、手段を選ばず奔走する姿が好きなんです。笑
 私はとにかく登場人物を精神的に追い詰めるのが大好きな人なので、メインキャラには全員地獄を見てもらいました。詰め込み過ぎた感は否めませんが、上手にまとめられたのならよかったです!

 私も、実はあんまり深く考えないで書いてるんですよね。キャラが独り歩きを始めると好きにさせてしまうので笑 それに、このお話は視点が二転三転します。メインの四人はそれぞれ違った主張と目標を持っていますし、一人に入れ込まず、遠くから静観するのは、実は一番正しい読み方なのかもしれません…)^o^(

 嬉しいお言葉を、本当にありがとうございます。とてもとても、励みになります。
 よろしければ、引き続きツイッターの方でも仲良くしていただけたら嬉しいです!('ω')
 

Re: 失墜  【完結】 ( No.97 )
日時: 2017/01/21 09:44
名前: あぽろ

昨日の深夜、完結という言葉につられて飛んできました。
そしたらどっぷりはまってしまって、3時ぐらいまで読んでしまいました…
本当に単行本を読んでいる気持ちになって、素晴らしい小説だなあと感心してしまいました。
もっと早くこの小説を見つけてればなあと思いました(笑)
何はともあれ完結おめでとうございます。
あいにくTwitterはしていないので絡むことができませんが…。
これからもこの小説をちょくちょく読んでいこうと思います。
前々から読んでいる者では無いので、偉そうな意見は言えないのですが、
こんなにここのサイトでのめり込んでしまった小説は初めてです。

こういう小説を書ける人を尊敬しているので、あなたを勝手に尊敬させていただきます。))

二回目ですが、完結おめでとうございます!

Re: 失墜  【完結】 ( No.98 )
日時: 2017/03/20 01:08
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

>あんずさん
 いつもお世話になっております、三森電池です。
 お忙しい中、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。進んで読書をするタイプではないので、特定の作家さんから影響を受けている、ということはあまり意識していなかったのですが、独特の魅力と言われるとかなり嬉しいものがあります。

 失墜の人達は、みんなどこか私に似ています。そりゃあ、クラスメイトを殺そうと企んだりはしていませんが笑 メインストーリーから少し離れた部分で、私と同じ思想を繰り広げたり、同じ運命を経験していたりします。失墜は今まで私が書いてきた話で一番長いので、そういった小話をこれでもかというほどちりばめています。メインの話の現実から少しだけずれている感じと、それを取り囲む、生々しいありがちな話が、お話に微妙な現実感をもたらせていたのなら嬉しいです。
 私の書く話は今も昔もこんな感じですが、あんずさんにはずっと前、それこそ私がこの掲示板で活動し始めた直後から、作品を読んでいただいていて、本当にありがたいです。あの頃よりは確実に成長している自信はありますが、前の作品も変わらず好きでいてくださって、カキコでの私の活動と切っても切れないほど恩が大きいです。

 物語が終わって、私はほっとした気持ちと寂しい気持ちが半々な感じです。今はとりあえず、登場人物たちを区切りのいい場所まで連れていけた安心感が大きくて、しばらくはこの人たちの作品は書かないかなあ、と思っていたのですが、私が思っていた以上にこのキャラたちに愛着がわいてしまったので、近いうちに短編で書くかもしれません…笑 

 私がまたカキコで書き始めるきっかけに少なからずあんずさんが影響している私としては、嬉しい言葉をいただくたびに、それにきちんと返事が出来ているだろうかと不安になります。もう少し私に文章力があれば、もっと上手に感謝の気持ちを伝えられたのですが、今はもう、ありがとうございますと頭を下げるのみです…。この話も、昔の今まで読んでいただいた話も、最後まで書き上げてよかった、今はただそう思います。
 感想をいただき、本当にありがとうございます。よろしければこれからも、仲良くしていただけたら幸いです。


>あぽろさん
 お返事が遅れて申し訳ありません、三森電池です。このたびは、小説を読んでいただき、さらには嬉しい感想まで頂き、ありがとうございます。
 深夜までこんな暗い小説に付き合わせてしまい申し訳ないです(笑)
 いえいえ、普段付き合いがある人の小説なんかは、私もどうしても贔屓目で見てしまう部分があるので、あぽろさんにこういった感想をいただけたことをとても嬉しく思います。
 私も決してここで書き始めて長くはないですが、まだまだ沢山面白い小説があると思うので、これからもお互い執筆頑張りましょう(*´ω`*)
 感想、ありがとうございました。機会があれば、私もあぽろさんの小説を拝読したい所存でございますー!

Re: 失墜  【完結】 ( No.99 )
日時: 2017/03/21 02:40
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

 お久しぶりです、三森電池です。
 少し忙しかった私生活が落ち着いたので、前から書きたかった短編を書こうと思います。時系列的には、本編が始まるちょっと前くらい前の話です。数レスで終わると思います。

***

 昔から金持ちになるのが夢だった。保育園の時、七夕の短冊に書いた願い事も、小学校の卒業文集も、中学生の時に担任と進路について面談したときも、僕はずっと「金持ちになりたい」とばかり主張していたような気がする。年齢が上がるにつれて、そんな直接的すぎる願いを口に出すことは無くなり、将来の目標を聞かれた時には医者だとか国家公務員だとか、儲かりそうな職種を並べてはいたが、僕はその職業のすべてにこれといった興味はなくて、その先にある金だけが欲しかった。
 僕の家には金が無い。市営住宅の中でも一番古い棟に住んでいて、外食をした記憶は一度もなく、車さえ持っていない。父親は僕が物心ついたときには既に蒸発していたけれど、母親は僕と姉さんを養うために、ただでさえ病弱なのに、安くて汚いラブホテルの清掃のパートをしていた。体調の関係で長くは働けないから、結局保護を受ける立場からは抜け出せなかったけれど、母さんは毎日必死に働いていた。
 ある日、夜中にへとへとになって帰ってきた母さんが僕らに、「こんな生活を送らせてごめんね」と泣きながら謝ったことがある。子供なりに生活に窮屈さは感じていたし、貧乏なのはわかっていたけれど、それでもその言葉は辛かった。この頃から姉さんは口癖のように「あたしは金持ちと結婚してママ達を楽させてあげる」と言うようになり、僕も、この家にお金があれば、母さんも泣かなくてすむし、もっと僕と姉さんと遊んでくれるだろうし、父さんも帰ってくるんじゃないかと思った。そうして、漠然とした「金持ちになりたい」という目標を、長い間ずっと引きずることになったのだ。

 「金持ちになりたいじゃなくて、幸せになりたいの間違いだったのかも」

 高校生になった僕は、その夢を叶えていた。なんの努力もせずに。
 財布に金色の札が並んでいると嬉しくなる。この紙が友情や愛情や地位や自尊心に替わるから。数万円の財布やバッグを使う高校生は多分ほとんど居ないし、その財布の中に両手でやっと数え足りるくらいの福沢諭吉が入っている高校生も多分ほとんどいない。僕は絶対的に、金持ちに分類される立場だ。今日は翔と高めの店で夕食を摂ったのに、まだこんなにも残りがあるし、足りなくなったらまたあいつを殴ればいい。
 少し酒が入っているからか、気分が浮ついて気持ちが良い。夜道を歩きながら、僕はなんて恵まれてるんだと考える。可愛い彼女も、一緒に写真を撮ってインスタに載せたら反響がゆうに三百を超えるような友達も持っている。金が無いのは致命的な欠点だったけれど、今はもう思い悩む必要もない。僕は成績も良いし、学校に友人はたくさんいるし、なにより読者モデルの仕事なんかやっちゃうくらいには顔もかっこいいし。まさか僕があいつから金を取っているだなんて、誰も思うはずがない。まあ、罪悪感を覚えない訳ではないけれど、こんなの考えれば考えるほど僕が苦しくなるだけなので、出来るだけ深く考えないようにしている。こういうのは、世間体がすべてなのだ。根暗で教室の誰とも話せないようなあいつと、人当たりは良いと自負している僕じゃあ、何かあった時に悪者にされる方はもう決まっている。だから、これからも僕は大丈夫だ。今の立場を失うことなんて、絶対にありえない。

 「……ずいぶん楽しそうじゃん」

 不覚だった。角を曲がってコンビニの前を通り過ぎようとしたとき、僕は恐れていたあいつに、偶然会ってしまった。
 そういえば、翔と行ったレストランは豪華なところだったし、周辺には高級住宅地が広がっていた。矢桐の家もこのあたりだった気がする。地味なジャージ姿で、カップラーメンやポテトチップスなど、カロリーが高そうなものが入ったコンビニの袋を持っている矢桐と目が合って、なぜか僕の方が逃げ出したくなってしまった。

 「奇遇だね。お前さあ、雰囲気が暗いから夜道で会うとちょっと怖いんだよね」
 「青山こそ、こんな夜中にニヤニヤしながら歩いてるってかなり気持ち悪いんだけど」
 「ごめんごめん。良い事あったんだ。僕って幸せだなって思って」

 酒のせいか、僕はいつになく友好的に矢桐と会話をしている。このまま口が滑ったら、「僕のためにお金をくれてありがとう」なんて言ってしまいそうである。僕は、自分で考えている以上に酔っているのかもしれない。
 しかし、矢桐は僕を冷めた目で見て、淡々と言い放った。

 「……お前が幸せな訳ないだろ。外堀だけ取り繕って、中身はなんにもない、クズみたいな人間じゃん。友達も彼女も金で繋ぎ止めてるんだろ。全部中途半端なくせにプライドだけは高くて、自分に金が無いっていう事実を受け入れられなくて、弱い僕をねじ伏せて搾取して。本当は、金が無い自分に自信が無いくせに。僕が居ないと、なんにもできないくせにさ」

 夢から現実へ、一気に落ちていく感じがする。まだ酔いの回る頭では、生意気な矢桐を殴るという選択肢さえ飛んでいた。本当は気付いていた。貧乏なのが悪いんじゃなくて、僕が金に執着しすぎた結果、最低な悪事に手を染めている事を。なんでこいつは、ここまで僕の事を分かっているんだろう。もしかして、僕に金を取られている最中も、僕の本心を全部見透かしていて、心の中でこんな風に見下していたとしたら、僕は。矢桐の事なんか、僕よりずっとずっと下の存在だと思っていたのに。

 「……いつか、絶対に不幸にしてやるからな」

 次に目を覚ましたとき、僕は学校の保健室のベッドにいた。寝起き特有の気だるさが、現実としてじわじわとこみ上げてくる。
 あまりに鮮明な夢と、体を伝う汗と、保健室の暖房の風が絡まって気持ちが悪い。最悪の目覚めを迎え、僕は痛む頭を右手で押さえた。

Re: 失墜  【完結】 ( No.100 )
日時: 2017/03/23 01:43
名前: 三森電池 ◆IvIoGk3xD6

 瑛太が体調を崩すのは珍しいことでは無かった。前の時間に保健室に行ったと紅音から聞き、「お見舞いに行ってあげなよ」と言われたから、私は今、滅多に行かない保健室へ向かっている。
 次の数学、小テストがあるのに。私はたまに、自分の事をとても冷めた人間だと思う。彼氏の事が大好きな紅音は、こんな状況になったならば、授業を放棄してでも付き添うだろうし、私にも見舞いに行けと言ったのだ。だけど私は、その言葉をお節介として受け取ってしまう。恋人に対して心配の念が無いわけではないけれど、小テストだって大事だし、私が瑛太の立場だとして、体調が悪くて休んでいるときに余計な邪魔はされたくない。
 どこかで時間を潰して、何食わぬ顔をして教室に戻ろうか。向こうだって、こんな時にまで私に会いたいわけじゃないだろうし。
 足が一瞬保健室から遠のく。まっすぐ帰ると紅音に怪しまれるし、根掘り葉掘り聞かれたら面倒だし、ゆっくり東棟を一周して戻ればちょうどいい時間になるかもしれない。でも、せっかくここまで来たんだし、小テストだって昨日の夜遅くまで予習したのだから、よほどのことが無い限り落第することはない。
 ため息をついて、ふたたび、保健室へ歩き出した。迷惑だと思われたらやだな、私だって好きで行ってるわけじゃないのに。そんな言葉を心の中で吐き捨てながら、ほとんど人のいない廊下を進んでいく。
 窓の奥に広がる景色は、もうすっかり春になっていた。私達の毎日は風のように過ぎ去っていくから、きっと今年も、すぐ夏が来て秋が来て、あっという間に卒業してしまうんだろうな。



 柚寿が来てくれて良かった、さっきまで悪夢を見てたんだよね、と恋人は笑っている。彼はこうやって笑うのが得意である。
 白いベットの上でゆっくり体を起こして、少し乱れたシーツを整える瑛太は、悪夢を見ていたということも、具合が悪いということでさえも、嘘のように思えた。いつもと同じ。口元を緩めて、柔らかく笑うけれど、何を考えているかはわからない。
 私はこの人の事を全然知らないし、この人も私の事を全然知らないと思う。私はいつだって自分の事で精一杯だから、人の事を考える余裕が心底無いし、瑛太だってあまり深いところまで自分の話をしない。私たちは見せかけの恋人関係を、絶対的な関係を演じているだけなのかもしれないと、いつからか考えるようになった。こうやって、完璧なふりをしているだけ。
 瑛太も私の事なんか、どうでもいいんだろうな。そしてそれを、特に悲しいと思わない私もおかしい。
 紅音たちみたいな、ドラマみたいな恋愛は私にはできない。あの子たちはなんだかんだ言ってとても器用な人間だ。私は今やっていることでいっぱいいっぱいで、こうして放っておかれているくらいがちょうどいい。もし瑛太が私のやることに干渉してくるタイプの人間だったとしたら、私は間違いなく潰れていただろう。
 日ごろから取り繕ってばかりいるから、恋人ごっこも大得意中の大得意だ。私は彼を真似て、優しく微笑む。

 「悪夢って、どんな?」
 「ううん、あんまりたいしたことないけど。前に意地悪しちゃったともだちがさ、出てきたんだよね」

 あはは、と笑って頬を掻く瑛太は、やっぱり悪い夢なんか見たようには見えなかった。
 瑛太はよく、人物を「友達」と言い換える。明確に名前を出したのは親友だという渋谷くんくらいで、「隣のクラスの友達が」とか、「雑誌の撮影の友達が」とか、あまり名前を私には教えてくれない。そういうところに、密かに距離を感じていた。
 「意地悪しちゃった友達」という人物は、今初めて出てきたような気がする。その友達に何をしたのと聞きたかったけれど、悪夢だと言うくらいだ、話したくはないだろう。

 「でもさ、柚寿くらいだよ、こんな休み時間にお見舞い来てくれる子なんて。やっぱ僕って幸せだよなぁ」

 木漏れ日のなかで、嬉しそうに彼は言う。その言葉が本心かどうかなんて、私にはわからない。それに、ここに来たのは、私じゃなくて紅音の提案だから、素直には喜べない。
 瑛太は頭の中では、早く私の事を追い払ってゆっくり寝たいと考えているかもしれないし、私だってさっきまでここに来るか小テストの満点合格を取るかで迷っていた。もしそうだとしたら、こんなの誰も得しないじゃないか。

 「何言ってるの、当たり前でしょ。あんまり無理しないでね」

 ほんとうは、彼は今、何を思っているんだろう。

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