複雑・ファジー小説

ルージュファイター
日時: 2017/04/19 14:38
名前: 梶原明生  

あらすじ

髪型はミディアムひし形カールボブ、時計はカルティエ、服はソア・リーク、コスメ口紅はシャネルを好み、バッグ小物はクロエにプラダ、靴はジミーチュウ。出没スポットは銀座、表参道、代官山、恵比寿。…そんな今時キレイめ女子な彼女の趣味は何と陸上自衛隊。中学時代にマニアとなり、高校時代におしゃれに目覚めても変わらなかった。そして大学時代には予備自衛官補となる。そんな彼女が卒業してスカウトされた職場は…警視庁公安部外事課新設班「R・D・A」だったのだ。「え、何で彼女が。」と思うのも無理はない。実は彼女には人に言えない秘密があり、また防衛省職員だった父の失踪の真実を聞かされた事も原因だった。若きやり手イケメン捜査員と老練な主任と共に外国人テロ事件などに立ち向かう。一方プライベートでは母と双子の妹には、大手広告代理店入社と偽る。恋に仕事に国家テロにと慌ただしい毎日。コードネーム「ルージュファイター」桃瀬桜の活躍は始まった。

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Re: ルージュファイター ( No.67 )
日時: 2019/01/22 16:46
名前: 梶原明生  

…そんな桜は今田と合流した。「そうか、そんなことが。まだ対処はしてくれると思っていたが。森川群長にも問い合わせた、岩舘長官の意思は曲げられないそうだ。仕方ない、防衛省傘下のダミーを使うか。お母さんには俺の方から言っとくよ。」「ダメですよ、今田さんが言ったら私余計吉原のデリヘル嬢扱いされますもん。」「心配するなって。…それにしてもお前くらいなもんだぞ。公安にいて親姉妹と同居だなんて。普通は秘密保持のため一人暮らしが基本だ。」「し、仕方ないですよ、事情があるんですから。」「悪かった。そう膨れるな。それはそうと、お前は防衛省に向かえ。挨拶がまだだろ。」「わ、わかりました。」互いに車に戻ってそれぞれの場所へと向かった。緑の二つ屋根を持つ防衛省庁舎が見えてきた。「伊丹広告サービスです。」「ああ、伊丹広告さんね。広報室には第3駐車場に停めてから行ってください。」「ありがとうございます。」日産マーチで通用門を抜けると「第二広報課」と呼ばれる部署に向かう。「失礼します。」ドアを開けて入った途端目に飛び込んできたのは…「どうぞ、待ってたよ桃瀬君。」広報課とは似ても似つかない所だった。小柄だが、筋肉質の中年男性がソファに座りながら89式小銃とHK416小銃の分解と手入れをしている。中には男女合わせて9人はいる。皆陸自迷彩服だが、奥のデスクに座っている初老の男性だけ黒スーツに水色ネクタイだった。野田武人陸将補。通常は「長官」と呼ばれている。「君が桃瀬桜君だね。森川郡長から聞いてるよ。見て驚いたかね。ここは広報課にして広報課にあらず。R・D・Aにいた君に言うまでもないだろうがね。」「いえ、そんな。」野田長官が歩み寄りながら話すのを割り込みする身長178の太ましい男。「いやー可愛いしお綺麗だこと。ここの女と大違い。俺、川田洋平。ヘリコプターと女の操縦はピカイチなんだよね〜。」P8拳銃を握って手入れしていた若い女性隊員が睨む「ここの女ってどこの女ですかね川田曹長。」「いやいやその…危ないだろ銃口むけんなよ。ああ、こちらは岡山明美三曹。身長167、地理判読と格闘技を得意とするバスト92のナイスバ…」「殺しますよ。」「ああわかった。だから薬室に弾入れんなって。」無視するように握手を買って出る岡山。「よろしく桜さん。」「よ、よろしく。」「次は俺かな。このチームを任されてる隊長の至善明生一尉だ。こいつは石鍋雅裕三尉。元海自特殊部隊SBU…続く。

Re: ルージュファイター ( No.68 )
日時: 2019/01/28 00:40
名前: 梶原明生  

…に所属してた。狙撃の腕は超一流。見ての通りの背高のっぽの192センチだ。」「そういうお前はチビマッチョだろ。」「お、言うか石鍋。」互いに拳を当て合う二人。「それから彼女は…」「ああ、説明いらないから。鈴木かおり。元医者だけどね。」「自衛隊の四十路ブラックジャックと呼ばれてる。」「一言多い。」睨みつける鈴木。「俺は爆弾担当の寺嶋鉄郎曹長。ワイフとお姫様二人は別居中。離婚調停中でね。はい、次。」言われてひとりの少女に注目があつまる。「え、え、私。えーとうーんと、特にない…じゃなかった。辻倉瞳子19歳。少年院行くかハッカーとして協力するかってオジサンが。今時ハッカーなんて言わないのに。」全員が爆笑するなか、野田長官だけが咳払いする。「んん…さて、私で最後だな。この第二広報課の責任者にしてこのチームの責任者。野田武人元陸将だ。」「は、これは。」桜が敬礼しようとしたが制した。「よしたまえ。元だよ。今は単なる民間依託会社社長だ。表向きはだが。」目配せで至善に一任する野田。「わかりました。…じゃあ桃瀬一士。これまでの概要を話そう。」いよいよ本題に入った。…続く。

Re: ルージュファイター ( No.69 )
日時: 2019/02/06 22:39
名前: 梶原明生  

…パネルを使って説明に入る。「先ずこれまでの一連の騒動はKクラブなる謎の組織により引き起こされた。この組織はあらゆる諜報機関、軍、警察内部にネットワークを築き上げ、諸外国を意のままに操っている。その動きにいち早く気づいたのが桃瀬秀隆一尉だった。すなわち君のお父さんだ。そして直属の上司である湯沢一佐に報告。すぐさまKクラブの解明とスパイを探るために日本大使館の武官として着任。その渦中に突然失踪。そして今になって何故か日本に帰国して工作活動に従事している。…つまり桃瀬、察しの通り君のお父さんは生きてる。」「やっぱり…」疑惑は確信へと変わった。「だが厄介なのは君のお父さんの目的だ。Kクラブに寝返ったのか、それとも二重スパイなのか。湯沢一佐が殺害された今となっては判断できない。」「待って下さい。湯沢一佐は事故死じゃないんですか。」「残念ながら鉄砲玉による偽装殺人だ。しかもその鉄砲玉も交通刑務所で心臓発作で亡くなってる。」「口封じ…」愕然とする桜。「さて、そこからが肝心だ。Kクラブの目的は…日本を要衝として、中国、朝鮮、ロシアとアメリカ、日本という対立構造を築き上げ、緊張と紛争により特需を生み出そうとしている。言わば漁夫の利が目的だ。テロもそうだ。やつらの株価が上がる。俺達の使命はそれを何としても阻止することと、君のお父さんを確保することにある。わかるな。」「はい。」桜は決意したように返事した。…続く。




Re: ルージュファイター ( No.70 )
日時: 2019/02/15 18:45
名前: 梶原明生  

…「さて、桃瀬秀隆がKクラブとの繋ぎ役として雇っているのが…驚くな、何と高校生だ。 鷹野羽学園二年生の小山徹平だ。」桜は驚愕する。「待ってください。鷹野羽学園て、 うちの妹が通ってる…」「その通りだ。しかも幸か不幸か、その君の妹二人の好きな先輩だ。」「ちょっと、やめてくださいよ。まだあの子達高校一年ですよ。」「まだじゃなく、もう高校一年の間違いじゃないか桃瀬。君もその頃はいい具合いだったんじゃないか。」「いい具合いって、そんな言い方。…」「まぁ とにかくだ。君の二人の妹が小山に恋心を抱いてる。このまま二人を彼に近づけさせて情報を取ろう。」「できません。妹が 知ったら傷つく。」「桃瀬。気持ちはわかる。我々も全力でサポートするから大丈夫だ。小山を連行して吐かせるのも手だろう。しかしそうすれば奴は間違いなく自殺するし、気付いた秀隆一尉は二度と近寄らない。先ずは疑われないところから近づくしかないんだ桃瀬。協力してくれ。」渋々納得する桃瀬。やがて紅葉、楓の監視と尾行は始まった。…続く。




Re: ルージュファイター ( No.71 )
日時: 2019/03/14 10:53
名前: 梶原明生  

…「桃瀬さん。差し入れ。」日産マーチで盗聴していた桜に身長185センチのセミロングな髪を靡かせた若い男が助手席に乗ってきた。「俺だけ自己紹介してませんでしたね。なんせ辻倉より新人扱いされてますから。沢本英明三曹22歳です。元は特殊作戦群にいましたが、至善一尉の弟子だったもので引き抜かれました。」「とんどもない。あなたみたいなイケメン、玄人にしか見えないよ。」「ありがとうございます。あ、これコーヒー。」「サンキュー。」そうしている間に紅葉に変化が。「こ、小山先輩。付き合ってく、ください。」「なんだって紅葉、あんた。」「よく声だけでわかりますね。」「姉妹だもの。聞き分けくらいできるのよ。それより…」イヤホンを押さえて聞き入った。「ちょっと紅葉、抜け駆けはダメでしょ。」「楓ちゃん、何で」「あなたのおかしな行動くらいわかるよ。小山先輩。私もあなたが好きです。付き合ってください。」「え、ええ、そんなこと言われてもな。」小山は突然の告白にたじろいだ。「もう、小山先輩。私と楓ちゃんどっちがいいんですか。」「Macに寄りましょうよ。放課後紅葉と私どっちがいいか話し合いましょう。」 「ええ、そんな…」話し合いは勝手に楓紅葉の二人で進む。やがて放課後、Macに入る三人に付いて変装した桜が店内に入った。…続く。

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