複雑・ファジー小説

【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!!
日時: 2018/02/22 20:05
名前: <革命軍>
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=931

皆さん初めまして!
当スレは他の作家さんのオリキャラと一緒に冒険するクロスオーバー企画から生まれたスレです!
詳しくはURLのリク依頼掲示板のスレから是非参加してください!
誰でも参加でき、またルールは一切ありません!貴方のオリキャラの参加を待っております!


★あらすじ...(>>202
 突如出現したワームホールにより、未知のエリアー"異世界"に飛ばされたオリキャラ達。
 次元を超えたその先はー
 恐ろしい絶望の天使"ヴァルキュリア"達が侵略する、近未来の激戦区だった...(詳細は>>202


★用語集

●【異世界】
 次元の歪み=ワームホールから行くことが出来る未知の世界。そこは科学が発展し、最新のテクノロジーによって発展した近未来の世界だった。
 しかし未知の侵略者"ヴァルキュリア"の侵攻によって平和な時代は終わりを告げ、終わりの見えない激戦が繰り広げられている世界になってしまった。

●【協力者】
 青いオーラをまとって召喚された正義のオリキャラ達。そのオーラはオリキャラへ「創造」の力を与え、前世の武器や能力を全て使える。元の世界に戻るべく、ヴァルキュリアに立ち向かう。
この世界の物理法則に囚われない協力者は、「圧倒的 不確定要素」として侵略者達を圧倒していく。

●【ヴァルキュリア】
 人のような姿をした別の存在。それは人間でもロボットでもないとされている。とある理由から人間を駆逐し、自分たちの管理社会を作ろうとしている。

●【レジスタンス】
 ヴァルキュリアに対抗する民間軍事企業。街の防衛や協力者の召喚を行い、ヴァルキュリアに対抗している人々。正規の軍隊である連合軍と共同戦線を張っている。

●【上位者】
 何者かがこの宇宙に仕込んだ"ウィルス的存在"、黒幕。今作のラスボスで、いわゆる"神"。

●【ドラグーン・システム】
 ※ネタバレ注意(>>230)


★執筆者一覧
・スレ主 ・四季さん ・ハガ音さん ・流沢藍蓮さん ・ryuuuさん
・モンブラン博士さん ・ゼラチンさん ・amtさん ・彩都さん ・金平灯さん
・水滝契さん ・ルイージさん


★協力的 登場人物(>>80) ★敵対的 登場人物(>>17


★目次(時間軸順)


☆一章「ザ・ファースト・ブラッド」(>>151

☆二章「オールド・キングダム」

●「ネオ」編
 >>153 Force of Dictator
 >>235 最弱のヴァルキュリア

●「カイザー&嘉元」編
 >>181 カイザーと佐治
 >>183 カイザーのパン屋の秘密
 >>191 シャドウの遺言
 >>210 午後の客人
 >>220 午後の客人 その2
 >>234 名探偵は男の娘!?
 >>240 イクプリスとの対峙
 >>241 ヨハネスの予言
 >>243 停滞と進化
 >>244 二人の会話
 >>247 美琴と目黒
 >>253 美琴の実力の片鱗
 >>223 暗殺者の遅い朝
 >>224 カイザーの決意
 >>227 ターミアの最期
 >>265 復活
 >>257 ヨハネスと美琴
 >>258 美琴の正体!
 >>259 再会

●「ヨハネス」編
 >>239 ヨハネスの過去

●「北の塔」編
 >>165 ティータイム
 >>185 last operation
 >>186 last operation 2
 >>189 誘拐
 >>194 北の塔での一時
 >>204 ドーナツ消滅?
 >>208 それぞれの
 >>214 コンビネーション
 >>246 ただ、それだけ

●「旧市街編」編
 >>163 木陰の協力者
 >>169 時に雨降る異邦の地
 >>161 空駆ける白うさぎ
 >>177 鎧のヴァルキュリア
 >>187 追跡
 >>201 旧市街
 >>237 聖堂街で一休み
 >>254 白い少女
 >>255 おそろしいもの
>>270 白い少女の正体

●「インデックス」編
 >>269 本当の恐怖の始まり
>>271 ヴァルキュリアの城

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Re: 【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!! ( No.273 )
日時: 2018/03/08 00:29
名前: <ライオネル>

タイトル:共闘
登場キャラ:アイギス、恐ろしいもの(怪物)(スレ主
ラヴォン、ヴェルゼ(藍蓮さん


『ヴヴヴ...』

怪物はゆっくりと振り向きながらアイギスとラヴォンを再び捉えた。うごめく触手の中からのぞく血走った瞳にアイギスが映る。それはもはや、人を殺す事しか考えられないもののけそのものだった。
じりじりと怪物がアイギスへ迫ってくる。

「ラヴォン殿、こちらへ!」

アイギスが肩に回したラヴォンの左腕を引いて動こうとするが、彼に「馬鹿!俺に触るな!」と一喝され、振りほどかれた。
そこに瓦礫とともに飛びかかって来た、怪物の触手が振り下ろされる。
しかしアイギスもすぐにそれに反応した。

「ー”シールド”!」

彼女が空中に投影した大盾の設計図は、アイギスの能力ですぐに質量のある現物となって彼女の手に届く。その直後、火花とともに鉄同士がぶつかり合う激しい衝突音が響く。
アイギスの大盾は自分の何倍も大きい怪物の、それも大木のような触手が叩きつけられても一歩も引くことはなかった。

「てやぁ!」

それどころかアイギスは大盾を構えたままその怪物に突っ込み、そのまま体当たりを食らわせる。青黒い怪物の巨体が少しよろめくも、すぐさま触手をバタつかせて暴れ出した。
鋭く尖った触手の嵐が降り注ぎ、アイギスは後退しながらそれを受け、そして次の設計図を投影した。それはすぐに形になる。

ー大型弾倉が備え付けられた機関銃を2つ、両手に構えたアイギスはアーマーのスラスターを吹かせ、怪物の側面に回り込みながら乱射する。しかし彼女の手元から放たれた大口径弾ですら、怪物の身体には深く刺さらない。

伸びた触手がアイギスにぶつけられ、彼女は両手の機関銃でそれを防いだ。機関銃は弾けながらひん曲がり、アイギスは後方へ飛ばされる。

(ーこれでも抜けない!? それなら!)

アイギスはバックスラスターを吹かせて持ちこたえると、そのまま地面を蹴って空へ舞い上がった。

「”ネット”!」

アイギスの右手のひらに鋼鉄の網の設計図が浮かび上がると、彼女はそれを怪物に向かって押し出した。その直後、設計図はすぐに実体化し、怪物を包み込んで束縛した。
彼女が射出したネットは怪物に絡みつき、一気にその勢いを削いだ。
そのチャンスをヴェルゼも見逃さない。

Re: 【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!! ( No.274 )
日時: 2018/03/20 14:57
名前: <ライオネル> ◆40kNVwyVY6

タイトル:共闘
登場キャラ:アイギス、恐ろしいもの(怪物)(スレ主
ラヴォン、ヴェルゼ(藍蓮さん


ヴェルゼは大鎌を構え直すと、まっすぐ身動きが取れない怪物へ突っ込んでいく。

「なんのつもりか知らんが......ヴァルキュリア、協力するつもりなら、ここで一気に叩くぞ!」

「了解であります!」

アイギスが両手を宙にかざし、そこに新しい設計図を投影する。青い半透明なフィルムに白い線で描かれた一対の巨大な銃器。それは設計図から浮かび上がり、アイギスの両手に収まった。
鉄パイプのように太い砲身を持つバズーカーを手にしたアイギスはヴェルゼに続く。
そして先行してるヴェルゼが暴れる怪物の脳天に鎌を叩きつけた。

ー刹那、突然怪物がネットごとなにかに水平に引き裂かれ、直後爆散する。

「なに!?」

飛び散る怪物の青い血肉をマントで防ぎながらヴェルゼは橋に着地した。アイギスもバックスラスターを吹かせて急停止し、状況の把握に努めた。


「ー今のはヴェルゼ......じゃないよな?」

「いや違う!なにか飛んできたぞ!あそこの時計塔からだ!!」

片膝をついて後方で息を整えていたラヴォンの問いに、隣のユキカゼが時計塔を指差しながら叫ぶ。
彼女の指先には、煤が付着しところどころ焼け落ちた時計塔が、ラヴォン達を見下ろしているようだった。そしてラヴォンが視線を再び橋に戻すと、複数の柱が何かにぶち抜かれたように砕かれ、周囲のもひん曲がっていた。まるで大砲か何かが撃ち込まれたようだ。

「ーなんだ、お前!仲間がいやがったのか!?」

ラヴォンの怒声の矛先にはアイギスの姿があった。

「いえ、自分はーはっ!」

アイギスは時計塔から発射された「なにか」を察知し、咄嗟に投げ捨てた先程の大盾を脚で蹴り上げ、そのまま構える。


スパアァァァン!


それは怪物の攻撃をも弾き返したアイギスの大盾を簡単に貫通し、さらに彼女の脇腹をぶち抜き、後ろの橋の柱ごと吹き飛ばした。
その光景にヴェルゼ、ラヴォン、ユキカゼの3人は固まる。

「ヴァ......”ヴァルキュリア狩り”......」

アイギスは脚から力が抜けたように地面に倒れこむ。

「なっ、馬鹿な!一体なにが!?」

ユキカゼが時計塔の方を見ると、さらに続けて何かが、しかも今度は彼女に向かって放たれるのを見た。

「くぅ!」

ユキカゼはそれを刀で叩き落とす。その瞬間、耳をつんざくような大きい金属音が響き渡り、ヴェルゼとラヴォンは一瞬聴力を失った。
そしてユキカゼもあまりもの衝撃に刀を落としそうになる。みしみしの自分の関節が軋むのを感じながら、ユキカゼは叩き落としたそれを見た。

それは、槍ほどの大きさがある、鋼鉄の矢だったー

Re: 【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!! ( No.275 )
日時: 2018/04/13 20:55
名前: 彩華 ◆40kNVwyVY6

タイトル:ヴァルキュリア狩り
登場キャラ:アイギス、ルキノ(ヴァルキュリア狩り)
ラヴォン、ヴェルゼ(藍蓮さん


「ちっ、見境なしかよ!」

ヴェルゼが大鎌を時計塔の方へ向ける。敵の姿こそ見えないが、その「殺意」はビリビリと肌に伝わってくる。あんなに遠くにいるのに、まるで喉元に尖ったナイフを突きつけられているような威圧感。ヴェルゼとその後ろのラヴォンは、立て続けな新たなる敵の登場に、額に汗を浮かべていた。

「スモーク、使うぞ!」

ユキカゼは右手で刀を握りつつ、左手で装甲の下から手榴弾を引き抜いた。そして器用に刀を持ったまま右手でピンを抜くと、それを風上に向かって放り投げた。放物線を描いて飛んでいった手榴弾は橋の上に落ち、コロコロと転がりながら大量の煙幕を噴出し始めた。煙幕は風に流され、橋全体に煙のカーテンを下ろしていく。





時計塔の機械室から、橋全体に煙幕が広がっていく様子を少女ールキノは見ていた。一瞬彼女の手にする弓が固まる。

「......無駄よ」

しかしルキノは再び弓を構えた。





ユキカゼは煙幕を盾にしながら、ヴェルゼとラヴォンに駆け寄った。

「引くぞ!」

「ああ......いや待て、あいつはどうするんだ?」

ヴェルゼは倒れているアイギスの方を見た。まだ息はある様であり、うつ伏せになりながら這って動こうとしていた。
ユキカゼとヴェルゼはラヴォンを見る。

「ぐっ......ちっ、しゃーねぇな!今回だけだぞ!」

ラヴォンはアイギスの元へ走っていくと、彼女を抱きかかえた。ヴァルキュリアであるアイギスは元から体重が人より重く、しかも重装甲を着込み彼女は相当の重量のはずだった。しかしラヴォンはその太い腕で彼女をがっしり抱え込むと、そのままヴェルゼとユキカゼと共に橋の出口を目指して駆け出した。

ーその時だった。突如橋に衝撃が走り、ラヴォン達はバランスを失う。

「な、なにぃ!?」

ユキカゼが思わず叫ぶ。そしてその衝撃は立て続けに起こっていた。まさか...その場にいた全員の背筋に冷たいものが走った。

Re: 【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!! ( No.276 )
日時: 2018/04/17 11:39
名前: 彩華 ◆40kNVwyVY6

タイトル:世界最後の日
登場キャラ:アイギス、ルキノ(ヴァルキュリア狩り)、イクリプス
ラヴォン、ヴェルゼ(藍蓮さん


衝撃と共に橋桁に亀裂が入り、砕けて重力に沿って落ちていく。そして、それはラヴォン達も同じであった。「橋を破壊された!」と気付く頃には既に時遅し、およそ60メートルの高さから自由落下の法則に従って地面に吸い込まれていった......想定外の敵の攻撃方法と能力に、ヴェルゼはなす術なく宙を落ちていた。彼は「くそっ......」と悔しさに歯を食いしばりながら呟く。


(では、さらばだヴェルゼ。この世界の平和を頼んだぞ)

こんな時に、ふと不動仁王の言葉が耳を過ぎった気がした。あの約束を果たせそうにない......しかし、そんな彼の手を引く者が居た。ヴェルゼの身体はそれに引き寄せられる。

「ヴェルゼ君!こっちへ!」

「ユキカゼ!?お前......」

それは青い装甲のヴァルキュリア、ユキカゼの姿だった。彼女は装甲のスラスターで推力を得ながら、ヴェルゼの手を引いて、落下する瓦礫を足場にしながら降りていった。空中に放り出されて溺れていたヴェルゼだったが、ユキカゼに手を引かれると、まるで空を駆ているかにように移動できた。一瞬の事で判断が遅れた彼だったが、そのユキカゼの姿を見て「ーー当然か」と心の奥で呟いた。

彼女は、「ヴァルキュリア」なのだからーー





粉塵が立ち込める下層街、狭い路地からなるこの場所は、先程の大橋の崩落によって瓦礫の山と化していた。その瓦礫の一つの下から、1人の男が出てきた。
彼の名はラヴォン、ヴァルキュリアに対抗するレジスタンスのリーダーをやっている男だ。仲間と共にこの街「旧市街」の調査に来ていた最中、未知の怪物や謎の狙撃手の襲撃に遭い、そして今に至る。街の変わり果てた光景に目を奪われつつも、ラヴォンは記憶の整理をしていた。
破壊される大橋......落ちていく自分......そして、自分の手を引いて引っ張り上げてくれた、1人の少女......
その少女はそれまで自分の腕の中で瀕死の状態で動けなかった筈だった。しかし彼女は血まみれになりながらも自分の手を引き、残された力を振り絞って、能力と推進装置によって空中を浮遊しながら自分を地面まで下ろしてくれたのだった。

少女は虚ろな瞳で、ラヴォンの手を引きながら呟いていた。


『......たすけ......る......』


ラヴォンの脳裏に、その少女の名前が過り、彼は叫ばずにはいられなかった。

「アイギス!」

ラヴォンが振り向くと、そこには地面に倒れる......一機のヴァルキュリアが横たわっていた。





崩落した橋を時計塔から見下ろすルキノ。数百メートル離れてるこの塔にまで噴煙が届き、辺りは少しずつ視界が悪くなっていく。

『ーう〜ん、仕留め損ねちゃったみたいですわねぇ』

自分の真横からの突然の声に、ルキノは引きつった表情でそちらへ振り向いた。
ーしゃがみこんで大橋の崩落現場を見つめる蒼いシルエット。長い茶髪をツーサイド縦ロールにした特徴的な頭、星が燦めくような輝きを放つ蒼マント。王冠型の頭部アーマーに切りそろえた前髪、そしてその人形にように整った顔立ちと、赤い瞳......

「イ、イクリプスッー」

ルキノは弓剣を構える前に、何かが頭に当たって、その衝撃で地面に倒れて動かなくなった。そして地面に一粒の「パチ ンコ弾」がコロコロと転がっていった......それはまさしく蒼きヴァルキュリア、イクリプスが放った物に間違いなかったのだ。
横目狙って、たった一発のパチ ンコ弾でルキノを気絶させたイクリプスは、ふと立ち上がり、空を仰ぐ......

『ーどんな夢も、いつかは覚めるもの......』

彼女が見つめる先には、うっすらと星がちらつき始めていた。

『ーけれども、この世界は「今日」で終わり』

Re: 【合作!!】三千世界のヴァルキュリア!! ( No.277 )
日時: 2018/04/22 21:36
名前: 彩華 ◆40kNVwyVY6

タイトル:ちらつきの癒やし手
登場キャラ:アイギス(スレ主)、ラヴォン(藍連さん)、フィア(金平灯さん)


ラヴォンはアイギスに駆け寄った。普通の人間よりも頑丈な身体をしているヴァルキュリアと言えど、彼女が重傷を負っているのは一目瞭然だった。横腹を撃ち抜かれ、出血は止まらず......仮にここが病院で、大勢の医師と大量の医薬品があったとしても、既に手遅れであろう。アイギスは戦闘時には正に怪物そのものというイメージの奴だったが、今の彼女は、か弱い人間の少女となんの変わりも無かった。だん息が弱くなっていくアイギスを、ラヴォンは複雑な思いで見つめていた。

それは過去に起きた参事......彼女、アイギスが、ラヴォンのたった1人の家族であった弟「ルーファス」の命を奪った事。しかし奇しくもその撃つべき仇である筈の彼女は、なんとラヴォンの事を命懸けで助けたのだった。今まで散々追いかけてきた仇が、それも目の前で瀕死の状態で倒れているというのに、彼、ラヴォンはとどめを刺そうとはしなかった。否、彼には出来なかったのだ。
なくなっていく復讐心、あの日起きた参事の真相への追求心、自分には彼女を救えないという悔しさ、そして......ヴァルキュリアとは一体なんなのか......自分が撃つべき敵とは......


ジャリ......


何者かの足音と気配を察知したラヴォン。その方向から何者かの影が近づいてきた。ユキカゼでもヴェルゼでもない、1人の影。まさかさっきの狙撃手が降りてきたのでは......警戒したラヴォンは静かに腰の剣へ手を伸ばす。
そして砂埃の中から出てきたのは......黒いローブを羽織り、その下にレースがあしらわれたワンピース着込んだ銀髪の少女だった。ドールのように非常に整った顔立ちに加えて赤い瞳をしており、一瞬ヴァルキュリアと見間違ったラヴォンだが、彼女の周囲をうっすらと取り巻く青いオーラも見逃さなかった。
ラヴォンは彼女の正体を悟ると、抜きかけた剣を収める。

「ーあんたが...」

「ー? おい、大丈夫か貴方?」

そう、彼女こそこの街に異世界から召喚され、そしてラヴォン達が探しにきた対象「協力者」に他ならなかった。
協力者の少女はラヴォンへと近づいてくる。右手にはカンテラのようなものを持っており、淡い光で周囲を照らしていた。そしてラヴォンの横で虫の息となっているアイギスに気づくと、一瞬足を止めた。

「ー! すごい怪我じゃないか」

少女はアイギスに駆け寄ると、そっとしゃがみこみながらカンテラの火を調節し始めた。そして彼女の次の言葉にラヴォンは衝撃を受けた。

『ー治してやろう』

その言葉とともにカンテラが一層明るくなると、その場を優しく暖かい光で包み込んだ。

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