複雑・ファジー小説

【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】※カクヨム送りにされました☆
日時: 2018/12/22 09:17
名前: Viridis ◆vcRbhehpKE
参照: https://kakuyomu.jp/works/1177354054887603930

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窒息、薬物、毒物、自爆、自傷、焼身、感電、入水、転落、轢死、自殺装置、安楽死。
此ノ世ニハ古今東西、千差万別ノ自殺方法ガ溢レテ居リマス。其ノ理由モマタ、星ノ数ホド。
ソシテ今宵、当座ノ主役ヲ担イマスルハ、稀代ノ自殺願望者デ御座イマス。

死本静樹ノ素敵ナ死ニ方、御堪能アレ。



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※この小説は不適切な描写があるので、管理人さんにカクヨム送りにされました☆
※続きはURL先で更新するから読んでね☆

■はじめに
◆挨拶 >>7

□本編
◇序章「縊死(イシ)」>>1 >>2 >>3
◇壱章「轢死(レキシ)」>>4 >>5 >>6 >>8(2018/12/20 New!!)

■Twitter
◆筆者近況・更新報告など⇒ @Dorry_0921
◆ハッシュタグ⇒ #死本静樹


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Re: 【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】 ( No.7 )
日時: 2018/12/20 12:27
名前: Viridis ◆vcRbhehpKE

こんにちは。
今度はこれを書きますのでよろしくお願いします。

本作品は不快感を催す描写やグロテスクな表現が含まれますのでご注意ください。
不定期な更新になるかと思われますが、ひとまずは完結させる事を目標に執筆したいと思います。

それでは血と死と歪んだ愛で彩られたサイケデリック・ヒューマンドラマをご堪能ください。




※本作品は実際の犯罪や自殺等を助長するものではありません。
※本作品はフィクションであり、実在する個人・団体とは関係ありません。

Re: 【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】 ( No.8 )
日時: 2018/12/20 20:33
名前: Viridis ◆vcRbhehpKE




けふはぼくのたましひは疾み
烏からすさへ正視ができない
 あいつはちやうどいまごろから
 つめたい青銅ブロンヅの病室で
 透明薔薇ばらの火に燃される
ほんたうに けれども妹よ
けふはぼくもあんまりひどいから
やなぎの花もとらない

──宮沢賢治『恋と病熱』より



#壱ノ肆



 あの日から私はなんとなく死本さんの部屋へ行っていない。

 代わりに生田目君と過ごす時間が増えていた。話す事は主に小説の話だ。昔から虚弱だった彼は、文章が友達の代わりだった。その為か、彼の紡ぐ文章には宮沢賢治のような匂いが感じられる。
 それを本人に告げた所、彼は本当に珍しく頬をほんのりと染めてはにかんでいた。彼も宮沢賢治が好きで憧れているからだ。詩の『雨ニモ負ケズ』が特に好きらしい。

「賢治の詩は、素朴でしなやかな強さを感じるんだ」



 そう言いながら彼の視線は机に落とされていた。斜陽が原稿用紙を仄かなオレンジに照らしており、ペンの影は数刻前より伸びているようだ。

「あー……分かる。でも『春と修羅』なんかは激しいような気がするよ」
「うん。そう、そうなんだ。『雨ニモ負ケズ』だけ読めば、とても素朴で鋭い感性と、ひとつ世俗よりも先にある、良い意味での自尊心……みたいなのを感じる。けれど『春と修羅』みたいに他の作品も併せて読んだ時、賢治の芯には確かな強さが秘められているって分かるんだ」

 普段の彼とは乖離した、矢継ぎ早な彼の口調に苦笑する。

「まるでイーハトーブの大自然みたいに?」

 それからわざと私がそう返すと、生田目君はきょとんと呆気に取られた。それからにやりと笑って目を細めながら、楽し気に声を弾ませる。

「そう、そうなんだよ」

 こうやって好きな作家や作品の話をしたり、頭を突き合わせて小説を書いたり。私がよく生田目君と行動を共にするようになったせいか、彼に対するイジメもある程度なりを潜めてきたようだった。
 何より生田目君が笑顔を見せてくれるようになった。これが大きいと思う。

「ディキンソンって分かるかな」
「エミリー・ディッキンソンの事?」
「よく知ってるね、さすが歌方さん。賢治とディキンソンって少し似てる気がして……」

 楽し気に創作論を語る彼はとても生き生きしている。イジメを見過ごしているよりも、私の精神衛生的にも、こっちの方がずっと良い。だから今日も私たちは、日が暮れるまで教室で語り明かした。
 学校を出てから真っ直ぐ行って、公園前のT字路まで私たちは同じ道だ。並んで自転車を手で転がしながら歩いていき「じゃあ、また明日ね」と言おうとしたところで生田目君の足は止まる。

「どうかしたの?」

 彼は外灯の下で俯いたままだ。表情は影になっていて読み取れない。その姿は思い詰めているようにも、何かを躊躇っているようにも見えた。
 まるでこれから底の見えない、暗い穴に飛び込もうとしている人のようだ。

「……生田目君?」
「あの、歌方さん!」

 やがて意を決したように私を向くと、彼は口をきゅっと真一文字に結ぶ。必死で切実な表情だった。何か真面目な話だろうと察して、私も無言のまま彼に向き合う。嫌な予感はしていた。
 生田目君は私に悟られないよう呼吸を整えているらしい。少し長めの沈黙を挟んでから本題を切り出す。

「……――好きな人とかいるの?」
「うん。いるよ?」

 いよいよ恐れていた瞬間が訪れた。
 私はそんな事を考えながら、私もまた悟られないように、わざとあっけらかんとした様子を装い答える。まるでそれが何でもない事のように。
 すると生田目君の表情からも温度が消えた。緩やかに微笑んでいる。けれど世間話するときの自然な笑顔を、自分で故意に貼り付けようとしている、そんな無機質さがあった。

「そうなんだ。同じ学校の人?」
「うん。だけど今は入院しているから滅多に学校へ来ないけどね」

 ダメ押しだった。私が恋愛として好きなのは生田目君じゃないよ、と言外に、決定的に伝えたつもりだ。生田目君は頭が良いから、きっと今ので伝わっただろう。好きな人はいる。そしてそれは君じゃない、と。
 彼は緩やかな笑みを崩さない。けれど視線だけを私から背けていた。
 私は生田目君の自尊心を傷つけない為に、まるで生田目君の気持ちに気付いていない風を装う。彼も自分を守りたいから、何でもない風を装っていた。
 だから「どうしてそんな事を訊くの?」とは──私からは聞かなかった。

「そっか……病気なの?」
「うん。もう長い事病院にいる」
「ごめん、なんか悪い事聞いちゃったかな」
「え? あ、ううん。全然大したのじゃないから、気にしないでいいよ!」

 なんて他愛ない言葉を交わしながら、私たちはゆっくりと、その場から逃げ出したいとでも言った風に踵を返し始める。

「彼氏さん早く治ると良いね」
「……うん」

 生田目君の探りを入れる一言に、私はあえて否定せず、それだけ返した。お互い「じゃあ、また明日」と短く素っ気ない挨拶と、小さく手を振って別れる。自転車を漕ぐ彼の後姿は、いつもより余裕がないように見えた。
 こうなる事を予想していなかった訳じゃない。イジメられていて、でも1人の異性だけは優しくて、趣味も合って。そんな状況に置かれたら、きっと相手が私じゃなくたって好きになる。
 ただ「彼氏が居ない」という嘘なんて意味がないし、打ち明けるなら早めの方がよかった。なのでこれはこれで良い。ただ趣味を共有できる友達がいれば、生田目君の支えになると思った。生田目君が自分の凄さに気付いてくれれば、後は自分で前を向けるんじゃないかと考えた。
 この時まで、そんな自分の考え方が間違っていたとは思わないけれど──後になって私は私の軽率さを呪う事になる。

 もちろん1週間後に私のクラスから死者が出るとは、この時誰も想像していなかった。


Re: 【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】 ( No.9 )
日時: 2018/12/21 22:17
名前: 管理人 ◆cU6R.QLFmM

こんばんは、管理人です。

当小説につきまして刺激が強すぎる内容となっておりますので、
姉妹サイト「大人小説カキコ」へ移動していただけますでしょうか。
ご希望があれば、小説ログをそのまま移動させていただきます。

なお、ご回答いただけない場合は、
小説を削除する場合がありますのでご了承ください。

Re: 【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】 ( No.10 )
日時: 2018/12/22 06:09
名前: Viridis ◆vcRbhehpKE

>>9

起きたら管理人さんからコメント来てたんでめっちゃビビりました。

了解です。移動しておきます。迷惑かけてすみませんでした。

Re: 【死本静樹ノ素敵ナ死ニ方】※カクヨム送りにされました☆ ( No.11 )
日時: 2018/12/22 22:35
名前: 管理人 ◆cU6R.QLFmM

こんばんは、管理人です。

驚かせてすみません…。
ご対応ありがとうございます。

内容につきましては大変魅力的ではあったのですが、
当サイトの運営方針から外れてしまっているため、
大変残念ですがご連絡させていただきました。

なお、既に移動が完了されているようですので、
近日中に削除させていただきます。
ご了承ください。

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