複雑・ファジー小説

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「××××だ」
日時: 2018/04/07 21:09
名前: ピメル (ID: j24nS2D/)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?liru15


初の投稿です。まだよく理解しきれていないとこがありますので、誤字、脱字がある可能性があります。



注意 今作品は過激的な表現が含まれます。苦手な方はブラウザバックをオススメいたします。


登場人物・・・【メインキャラ】○佐竹梓(さたけ あずさ)・性別 女・年 15歳 ・身長 160                  ・魔力 氷      
              
               ○関岡芭菜(せきおか はな)・女 ・15歳 ・162 ・植物
               
               ○夜神陽音やがみはると・女 ・16歳 ・177 ・水と雷

               ○岸野翔馬きしのしょうま・女 ・16歳 ・174 ・炎

               ○?????(デイ.クイーン)・女 ・? ・167 ・?

       【サブキャラ】 ○日野杏子ひのきょうこ・女 ・15歳 ・156 ・浮力
               
               ○伊藤桜姫いとうさき・女 ・16歳 ・154 ・水

               ○西崎愛華にしざきあいか・女 ・15歳 ・164 ・泡

               ○永見健志ながみけんし・男 ・16歳 ・180 ・砂

       【先生】    ○玉置那奈子たまおきななこ・女 ・24歳 ・152 ・磁力

               ○山本稚那やまもとわかな・女 ・29歳 ・163 ・光

               ○中元勝樹なかもとかつき・男 ・30歳 ・171 ・炎

               ○上田怜音うえだれおん・男 ・26歳 ・183 ・風          



                    【不穏な空気】



 私はそばにあった、『今日の運勢』という本を手に取った。性別は女 血液型はA型 歳は15歳 誕生日は10月。ラッキーカラーは紫。それに基づくラッキーアイテムは、ブレスレット。風が部屋に話しかけている。邪魔をしないように、本を静かにとじる。そして一人、暗闇につつまれた外を見て、口ずさんだ。「自分でやらなきゃ・・・」
                       *

 「おっはよう!アズちゃん」太陽が照らしつける空の下で、髪をなびかせとびついてくるのは幼馴染の関岡芭菜せきおかはないつ見ても笑顔で、見ているこっちまで笑顔にさらわれる。「おはよう。今日はちゃんと課題してきた?」「もー、私を誰だと思ってるの?」自分はやれば出来る子とでもいいたいのだろうか?「やってるわけがないじゃない」テヘッとウィンクする芭菜を見て私は、ため息をついた。いつものことだから予想はついていたけれどね。芭菜は顔を覗き込むようにして、問いかけてきた。「ところで今日も魔力の特訓つきあってくれる?」「課題をしたらね」そう私達は、世界でも数少ない生まれつき魔力を持つ者『魔者デイ・リンク』そして私達が通う学校。全校生徒21人、教師はたったの4人。『D.A(デイ・アカデミー)』D.Aでの課題は、自分の魔力を強化するという、かなりめんどくさいものをだされている。やっていない人はそう少なくない。
そして、私達『魔者』は親の顔を見たことのないひとが多い。その理由はなぜか分からないが、私自身も親を知らない。
−明後日からは、夏休みということもあり学年に1組しかないこのクラスはいつもに増して、ハイな人が多数いた。「アズちゃんは夏休み楽しみ?」「大っ嫌い・・・」「えー?」「昔から私が夏嫌いなの知ってるでしょ?」「でも、アズちゃんは魔力でいつでも涼しくなれるよ?」「そんなことに力を使わないの」私は芭菜の頬をおもちみたくモチモチした。夏休みがなぜ嫌いなのかと言うと・・・とにかく暑く、課題が地獄のようにしんどいからだ。「夏がなくなればな・・・」「夏がなくなったら、私の力があまりつかえなくなるよ〜」芭菜の力は植物。芭菜らしくてよく納得する力だ。「梓、夏休みあそぼーよ。」「そうだよん。あそぼー」後ろから抱きついてきたのは、仲の良い杏子と桜姫だった。芭菜とも大の仲良しでいつもはしゃいでいる。杏子は浮力の力を持っていて、怒らせると少しめんどくさい。桜姫は風で、力が風だからかいつも爽やかちゃんて感じ。「いいじゃん!何人か誘って海でも行こー!」芭菜は夏の課題の地獄さが分かっていないのか、はしゃいだ。けれど今は1年。2年になると苦い思い出がよみがえって、きっと今みたいにははしゃぐまい。「いいよ。ただし!課題をいくつか終わらせてからね。」「「「はーい」」」—けれど、この夏休みが本当の地獄の幕開けになるとは思いもしなかった—

−おはよう。皆があいさつする雨が降る朝。私は不穏な空気を感じていた。思い込みが昔から激しかったため、私は気にせずいつものように寮を出た。教室に入ると、いつもとは違う雰囲気で皆がざわついていた。「どうしたんだろうね」「分からないけど、何かあったのかな?」芭菜と私が話していると、杏子と桜姫が駆けつけてきた。「どうしたの?」「何か変だと思わない?」「え、思うけど・・・何?」杏子は間をあけて口を開いた。「先生がね、誰もいないの・・・」「誰も?そんなはずは・・・それだけ?」話を遮るように話す杏子。「「それだけ」じゃないよ。いくら探してもどこにもいない」続けて桜姫が話す。「先生がいないのになんで鍵が開いてると思う?しかもね・・・」桜姫は口ごもり下を向いた。「しかも?」芭菜は、芭菜もまたいつもと違う雰囲気を感じとっていたみたいだ。「・・・校舎から出られないの」「「え?」」揃ってそんなはずはないと、半信半疑で下へ向かった。−ガチャガチャ 信じられなかった。「開かない・・・」「ここだけじゃない、窓も全部開かないの」朝、不穏な空気を感じとったのは気のせいなんかじゃなかった。全校生徒21人が夏休みの前日、雨の降る日に校舎に閉じこめられた。

                                      続く


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