複雑・ファジー小説

アスカレッド
日時: 2019/06/04 00:41
名前: トーシ

 ヒーローって、何だ。

  *

 《COLOR》と呼ばれる異能力が存在する社会。
 瀬川飛鳥は、10年前に自分を助けてくれた『ヒーロー』に憧れながら生きてきた。
 高校2年生のある日、飛鳥は席替えで水島青太と隣同士になる。青太は《COLOR》を持たない人間――の、筈だった。

  *

 閲覧ありがとうございます! トーシです。透、とかいう別名義もあります。
 今回、初めて小説を書かせていただきます。異能力アクションものです。
 どうぞよろしくお願いします。

  *

毎週金曜日に更新。

目次
(☆挿絵付き ★扉絵付き)
 
プロローグ カラーボーイ
>>1

第1話 アオタブルー
>>2 >>3 >>4 ☆>>6 
>>8 >>9 >>11 >>12  ☆>>13
(一気読み >>2-13)

第2話 ミクロブラック
>>16 >>17 ☆>>18
>>19 >>20 >>21 >>22
>>23 >>24 >>25 >>26
>>27 >>28
(一気読み >>16-28)

第3話 ハイジグレー
>>31 >>32 >>33 >>34
>>35 >>36 >>37 >>38
>>39 >>40 >>41 >>42
>>43 >>44

第4話 シトリホワイト
第5話 ********
エピローグ アスカレッド

  *

その他

クロスオーバー・イラスト(×守護神アクセス)
>>10
PV(『闇の系譜』の作者さんの銀竹さんが作ってくださいました!)
>>34
閲覧数1000突破記念イラスト
>>15
閲覧数3000突破記念イラスト
>>30


  *

お客様

荏原様
日向様(イラストをいただきました!>>14)
立花様

スペシャルサンクス

藤稲穂様
水様
四季様
しろながす様

  *

記録

4/13 連載開始
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9/23 閲覧数4000突破
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  *

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3−11 ( No.41 )
日時: 2019/03/17 23:01
名前: トーシ ◆zFxpIgCLu6

3−11

「……やっぱり、怖いな。『紅野さん』は」
 
 青太は依然青ざめた顔のまま、そう呟いた。
 横断歩道のところで過呼吸で蹲ったときから、青太は顔を上げようとしない。黒い前髪が覆い被さってしまって青太の表情を見ることもできない。ただ彼の顔色が悪いことだけは分かっていたから、飛鳥はそれ以上青太を見ないようにしていた。彼を真っ直ぐに見つめると、胸の奥から冷たいものがせり上がってくるようで、目を逸らすしかなかったのだ。
 車窓の向こうで走り去る景色は次第に緩やかになり、やがて止まる。停車時の揺れでバランスを崩しかける青太を支えたとき、リュックサックを抱える青太の手が震えているのに気が付いた。
 早く彼をどこかに座らせてあげたかった。しかし退勤と下校が丁度重なった午後18時過ぎの車内は人で溢れていて、空いている席は見当たらない。
 最初は満員電車に青太を乗せることすら躊躇った。だが飛鳥は、それよりも青太を早く帰宅させるべきだと考えた。慣れない土地にいるよりは、慣れた自分の部屋にいた方が少しは気持ちが和らぐかもしれない。せめて青太が乗客たちの塊に圧し潰されてしまわないよう、青太をドアの近くに立たせ、自分は他の乗客と青太の間に立った。青太はリュックサックを胸に抱え、壁に凭れ掛かっていた。
 ほどなくして電車は再び動き出す。次の駅で降りることを伝えると、青太は小さく頷いた。飛鳥は乗り換えがあるから下車しなくてはならないが、青太はこのまま数駅行けば自宅の最寄り駅に着くらしい。
 彼を独りきりにするのは不安だった。でも、自分が一緒にいて青太に何かをしてやれる自信もなかった。

「瀬川」

 青太が、またぽつりと零す。
 
「ごめん」
「……そんなの、いいよ」

 何も悪いことなんてしてないのだから謝らないでほしかった。謝られると、まるで自分が青太を迷惑に思っているかのように錯覚してしまう。

「なあ、瀬川」
「なに」
「オレ、また、紅野さんのとこに行かなくちゃいけないのかな」

 心が弱いままだから、と青太は怯えているようだった。行かなくていい、と伝えると彼は僅かにほっとして、それから窓の外に目を向けた。飛鳥も同じように外の景色を目に映す。沈みゆく夕日の前で、見慣れた風景のシルエットが見え始めた。

「行く必要ないよ。僕も、君をあの人のところに連れて行こうなんて思ってないし」

 そっか、とか細い返事。飛鳥は、それからは黙っていた。
 次の駅が近づいてきて、乗客たちはドアの近くに寄り始める。青太が潰されないようにしながら、飛鳥は預かっていた青太のビニール傘を、席が空いたら早く座れという言葉と共に彼に渡した。
 空気が抜けるような音を立ててドアが開き、車内に入り込んでくる外気とは逆に、人々はホームへ溢れ出していく。

「せがわ……っ」

 青太に呼ばれて、飛鳥は振り向いた。

「水、ありがとな」

 青太はリュックサックのサイドポケットからわざわざペットボトルを抜き出して、飛鳥に笑いかけた。横断歩道の近くの自販機で買って青太に飲ませたものだ。
 たった100円とちょっとのミネラルウォーターのペットボトルを、青太はとても尊い物のようにしっかりと持っていた。
 しかし飛鳥は降車する人の波に押されて、青太の笑顔に何の言葉も返すことができなかった。

 電車から降りた飛鳥は、そのままホームでしばらくぼうっとしていた。壁に貼られた大きな広告の情報なんか一切頭に入ってこない。次の電車がホームに滑り込んでくる。無機物の風に袖口を煽られて、飛鳥はやっと我に返った。飛鳥はその時、青太が乗った電車から降りて初めて、自分が緊張から解放されたのだと気付いた。
 JRから阪急に乗り換えるため、飛鳥は改札口へ向かう。学校の最寄り駅ともなると同じ高校の制服を着た生徒があちらこちらに見えて、飛鳥は無意識のうちに構内の端を歩いた。
 ふと前方に、既視感のある『色』がちらつく。
 黒でもない、白でもない。どちらともつかない、煤を被ったような灰色の髪の毛。
 今朝とは違って、パーカーではなく飛鳥と同じ高校の制服を身にまとった彼は、行き交う人波の中を頼りない足取りで歩いていて――彼がたまたま顔を上げた時、その半透明の瞳と、吸い寄せられるように目が合った。
 飛鳥は慌てて俯いた。しかし予想外だったのは、灰色の少年――沖原灰慈の方から近付いてきたことだ。
 意を決して目線を上げ、再び灰慈を目を合わせる。半ば睨みつけているようなものだった。灰慈は足を止め、はく、と口を開く。けれど音が喉でつっかえて言葉が出てこないようで、唇を何度も開閉させていた。

「……なんだよ」
「……昨日は……泊めてくれて、ありがとうございました」

 そうして、頭を下げられる。まさか見るとは思っていなかった灰慈のつむじが見えて、飛鳥は「え」とたじろいた。
 不器用なお辞儀をした灰慈は、不安げに頭を上げるとしばらく飛鳥の様子を窺っていたが、飛鳥が黙ったままなのを鑑みて無言で踵を返そうとする。
 でも彼には訊かなければいけないことがある。紅野のこと、そして、飛鳥にも《COLOR》があると言った発言の意図。
 飛鳥は灰慈の腕を掴み、「ちょっと来て」と駅地下の駐車場へ歩き出した。灰慈は困惑の声を漏らしたり、その場に留まったりしようとせず、驚くほど従順に飛鳥について来る。彼の腕は、16歳の少年にしては細く、硬い気がした。

「僕に『《COLOR》があるかもしれない』って言ったのは、紅野さんに命令されたから、なのか」

 飛鳥の第一声は、人気のない地下駐車場に重く反響した。眉を顰め目を見開くものの何も言わない灰慈に対し、飛鳥は言葉を重ねる。

「今日、紅野さんに会ってきた。それで、僕が『無色(colorless)じゃないかもしれない』って言われた。沖原灰慈、君が昨晩あんなことを言ったのは、僕を動揺させるためだったのか」
「……違う。紅野さんには何にも言われてない」
「じゃあどうしてあんな――」
「なあ」

 突然言葉を遮られ、飛鳥は訝し気に片眉を上げる。
 灰慈はすぐには続きを言わなかった。自分の制服の裾を握り締め、そして浅く息を吸った。

「このこと……オレが、アンタに『《COLOR》があるかもしれない』って言ったこと、紅野さんには言わないで」

 しばし逡巡して、分かった、と飛鳥は答えた。灰慈の目があまりにも真剣で、それ以外に言いようがなかったのだ。

「紅野さんには言わない。でも」
「でも……?」
「その代わりに、どうして僕に『《COLOR》があるかもしれない』って言ったのか、教えてほしい」

 暗色の瞳が大きく揺れる。言葉を詰まらせる彼に「言わないと紅野さんに全部伝える」と強く畳みかけると、全部知ってるわけじゃないという前置きの後、灰慈は小さな声で話し始めた。

「《COLOR》は外部から、意図的に強化できる可能性がある。それで、紅野さんは《COLOR》を強化する方法について調べてる」
「《COLOR》の強化……?」

《COLOR》を端的に言い表すとしたら、火事場の馬鹿力。つまりその詳細は、窮地に追い詰められた時、生存本能によって人間の潜在能力が解放されること。《COLOR》とは潜在能力が具現化したものだ。
 姉の白鳥や青太、海黒のように《COLOR》の出力を自由自在に操れる人間は存在する。けれどそれはあくまで『自身の《COLOR》』は操れるということであり、『他者の《COLOR》』を操作するのは不可能だというのが現在の常識だ。
 しかし灰慈は、『他者の《COLOR》』を外部から操れるかもしれないと確かに言った。

「人間が究極まで追い詰められて《COLOR》が発現するなら、外側からストレスを与えてそれの出力を上げたり……《COLOR》が発現していない無色(colorless)の《COLOR》を引き出したりもできるんじゃないかって、紅野さんは考えてる」
「……だから僕にも『《COLOR》があるかもしれない』って」
「ああ」
「……外側からのストレスっていうのは」
「身体面と精神面がある。精神面なら、介入したい《COLOR》の所持者にプレッシャーを与えて精神を摩耗させる。自己肯定感を削いだり外界への不信感を煽ったり、そうして少しずつ対象の余裕を奪っていけば」

 それは、いつか、精神崩壊を起こして、それと引き換えに《COLOR》が発現するかもしれないという可能性で。

「精神崩壊まで追い詰める必要があるかは分かんねえ。でも、紅野さんが考えていることは……そういうことだと思う」

 飛鳥ははっと息を吸った。喉が痺れるような、嫌な空気だ。傘の柄を握る自分の手は汗で湿っていて、小刻みに震えていた。

「なら……岬紅野は僕を試験体にするために、あんなことを言ったのか」
「紅野さんはそんなことするような人じゃない」
「でも」
「紅野さんには紅野さんの考えがあるんだ。何にも知らねえくせに、紅野さんのこと悪く言うな」

 突然声を荒げた灰慈に、飛鳥は口を噤んだ。鋭い言葉が高いコンクリートの天井にすべて吸い込まれた後、「君も全て知ってるわけじゃないんだろ」と静かに突きつけると、灰慈は唇を噛んで俯いてしまった。
 恐らく、紅野の目的は《COLOR》の強化の調査ではない。紅野の経歴は知らないが、一般人が考え付くようなことなど、自分達よりもずっと頭が良くて知識のある――それこそ、国家直属の碩学(せきがく)によって調査も研究も進められている筈だ。だから民間の中で、高校生まで使ってそんな調査をする必要はない。
 紅野の目的はきっと、《COLOR》の強化を手段としたその先にある。
 灰慈は自身の爪先を見つめたまま、震える声で零した。

「オレがこんなこと話したの、紅野さんには……絶対に言わないで、ください。こんなのばれたら、オレ、紅野さんに嫌われる……」

 灰慈が寂しそうに訴えるのを聞いて、飛鳥は、ますます居心地の悪さを感じた。

NEXT>>42

3-12 ( No.42 )
日時: 2019/06/25 22:51
名前: トーシ ◆zFxpIgCLu6

3−12

 青太と一緒に下校することになったのは、本当に偶々だった。青太が飛鳥を待ち伏せしていたわけでも、飛鳥が青太を呼び止めたわけでもなく、偶然下足場で鉢合わせただけだ。

「瀬川はこれから帰るのか?」

 青太のスニーカーが、コンクリートの床の上にぱたっと落ちる。飛鳥はローファーを履きながら、首を横に振った。 

「いや、塾があるから。塾に行く」
「そっか。どっちにしろ駅に行くだろ」
「うん」
「オレも」

 ついて来るな、なんて意地悪なことは言えなかった。弱っている同級生に対してそんなことは言えない。
 今朝、青太は始業時間ぎりぎりに登校してきた。青太はいつも始業5分前に教室に入ってくるから、普段より少し遅いくらいだった。飛鳥の隣に座った彼は、まるで昨日路上で過呼吸になって蹲ってしまったのが嘘かのように元気で、いつもどおり飛鳥に「おはよう」と笑いかける。
 おはよう、と飛鳥も小さな声で返した。あくまで、くじ引きで隣同士になっただけのクラスメイトにかける挨拶だと思われるように。他の生徒に自分たちが放課後に会っているのを知られてはいけないような気がしていた。
 たった4文字を発することにすら怯えてしまうような自分とは違って、青太は強い。そんなことは既に知っている。だが青太が虚勢を張っていることは、飛鳥にはすぐに分かった。
 何物に対しても、折れず、挫けないと思っていた彼は岬紅野というたった1人の男の前に立っただけで簡単に崩れた。昨日の今日で岬紅野の影響を払拭できるはずもない。
 青太が瞬きをすると、睫毛にかかる前髪が静かに揺れる。目を凝らして初めて、彼の目の下に薄い隈ができているのに気付いた。やっぱり眠れなかったのだろう。だからいつもより遅く学校に来たのだ。
 それを理解してもなお、飛鳥は教室の中で彼に特別言葉をかけることはなかった。
 だから飛鳥は、青太が自分より半歩遅れて歩いているのを感じながら黙って歩いた。相変わらず2人の足音は僅かにずれていた。
 学校を出てほどなくして鮮やかな色をした自販機が視界に入る。瞬間、口内に甘いような、酸っぱいような味が蘇ってくる。この前ここで水島にカルピスを貰ったんだっけ、と青太と並んでカルピスを飲んだのが遠い昔のことのように思えて、飛鳥は思わず一瞬自販機の前で足を止めた。
 そこで、通学鞄の中のスマホが震えているのに気が付いた。5秒以上続くバイブレーションはLINEやショートメールではなく、非通知からの着信だった。

「誰?」
「……知らない」

 適当に「母さんから」などとでも言っておけばよかったのだろうが、飛鳥の言葉を聞いて青太は眉を顰めた。
 
「別に、危険なものじゃないと思うよ」
「でも」
「電話に出たからってすぐに危険に晒されることもないだろ」

 心配しすぎだ、と青太を見遣ると、彼は寂しそうに俯いて数歩後ずさった。きつい語調だっただろうか。青太の表情から彼の心情は読み取れなかった。
 仕方なく飛鳥は通話ボタンの上に親指を滑らせて、そっと押す。

『――もしもし』

 スピーカーの向こうから聞き慣れた少女の声が聞こえてきた。まさか非通知の正体が海黒だとは想像していなかった飛鳥が、小さな驚きでしばらく声を出せないままでいると、もう一度呼びかけられる。

『飛鳥先輩?』
「……あ、えっと、海黒さん?」
『はい。岬海黒です』
「どうして非通知から?」
『今、この前まで使ってたのじゃなくて自分の携帯から電話かけてるんです。この間電話番号教えたじゃないですか』
「ああ……そうだったね」

 確かに、1人で岬紅野と会った帰りのタクシー乗り場で、『プライベートの』携帯電話の番号を教えられていた。だがあの時は、海黒が泣いていたのに気を取られて連絡先に登録するのを忘れていたのだ。
 
「それで、どうして僕に電話を」
『飛鳥先輩に訊きたいことがあって』
「訊きたいこと……?」

 はい、と細い返事が聞こえて、海黒の言葉が若干の間を伴って途切れる。それから彼女ははっきりと、灰慈くん、と言った。

『……今日、学校に灰慈くんが来てたか知りませんか』
「……知らないな。学年も違うし、そもそも僕は彼が何組なのかも知らないから」

 そうですよね、と少し落胆したような声が返ってくる。彼女はそのまま「ありがとうございます、それじゃあ」と通話を切ろうとしたが、飛鳥は慌ててそれを止めた。

『なんですか』
「どうして、沖原灰慈が学校に来たかどうかを知りたいの」
『どうして……』
「何て言えばいいのかな。海黒さんは、その、沖原くんのことをあまり好いてないと思ってたから、君から彼が学校に来たかどうかを訊かれるとは思ってなかったんだ」

 海黒と灰慈が嫌悪な関係にあるのは、本人達に確認せずとも明らかだった。だのに海黒が灰慈の所在を気にするのはおかしいし、そもそも彼女が彼の居場所を知る必要があるのだろうか。そんなことを考えていると、言い淀んでいた海黒が言葉を接いだ。

『……お兄ちゃんに頼まれたんです』
「……沖原くんが学校に来たかどうかを、僕に訊くように、って?」
『いえ。お兄ちゃんは、灰慈くんが登校したかどうか知りたいだけです』

 海黒曰く、灰慈は入学してすぐ登校拒否に陥ったらしい。
 そんな彼が少しずつでも他の生徒と同じように学校に通えるようになる為に、紅野は灰慈に「学校に行ったかどうか」を毎日報告させている。1限目からでなくとも、2限目や3限目から、昼休憩が終わった午後からの登校でも、学校に行けたら褒める。もし辛くて学校に行けなかったら、話を聞いて「大丈夫だよ」と伝える。それが彼らのカウンセリングだった。
 しかし今日は灰慈からの連絡が無かった。だから紅野は海黒に、灰慈が「学校に行ったかどうか」を尋ねたのだ。
 だが海黒だってそれを調べるのには限界がある。

『私、灰慈くんと違うクラスなんです。でも彼とは、学校では一切関わってないので、他のクラスの人に、灰慈くんが学校に来たかどうかを訊くことはできないんです。不自然に思われたら困るし、少しでも怪しまれたら、まずいので』

 自分たちがやっていることは堂々と公表できるものではないという自覚があるからこそ、彼女は周囲に詮索されるきっかけとなるものを徹底的に潰しておきたいのだろう。全ては兄である紅野の為だ。

「灰慈くんの姿は見てないよ。一応水島にも訊いてみようか?」
『そこにいるんですか?』
「うん」

 ちらりと青太を見ると、彼は不思議そうに首を傾げた。青太を呼ぼうとして、ふと昨日のことが脳裏を過ぎる。

「――その前に、僕も訊きたいことがあるんだけど、いいかな」
『訊きたい、こと……?』
「昨日、水島に何か言おうとしてたよね。何を伝えたかったのかなって思ってさ」

 ああ、と海黒が渇いた声を漏らす。

『……これは、面と向かって言わないといけないことなので……あの、今どこにいますか』
「学校から駅に向かう道の、コンビニ近くの自販機の前にいるけど」
『分かりました。これから向かうので、青太さんの足止めしててください』
「え、これから……?」

 飛鳥の返事を聞かず、お願いします、とだけ言って一方的に通話は切られてしまった。
 飛鳥が呆然としながらスマホのスピーカーを耳から外すのを見計らって、青太が駆け寄ってくる。

「誰からだったんだ?」
「海黒さんから」
「海黒ちゃんから? どうして」
「僕に訊きたいことがあったみたい。あと水島に話したいことがあるらしくて、これからここに来るって」

 話したいこと、と言っても青太はよく分からないという表情をしていた。心当たりがないのか、それとも思い当たる節が多すぎるのだろうか。青太と海黒の間にも今だ多くのわだかまりが残っているようで、海黒の名を聞いても青太は決して顔を綻ばせはしなかった。

「瀬川もここで待つのか?」
「一応、ね。君の足止めを頼まれたから」
「塾は」
「早く行って自習室で勉強しようと思ってただけだから、いいよ。講義は夜からだし」

 飛鳥は自販機の側面に背を預けて、重りのような通学鞄を下ろした。心なしか気怠くて、瞼を閉じればこのまま眠ってしまいそうだった。

「そういえば水島、今日学校で沖原灰慈を見たか?」

 青太は飛鳥を見つめたまま、二度瞬きをした。

「沖原灰慈? 誰だよ、それ」
「岬紅野と一緒にいた奴だよ」
「紅野さんと一緒に……?」
「灰色の髪の男の子」
「……ああ、あいつか」
「……知らなかったのかい?」
「うん」

 てっきり彼も紅野の患者で青太とも面識があると思っていたが、そうではないらしい。青太は1年以上紅野との連絡を絶っていて、その間に彼と灰慈が出会っていたのだとしたら青太が灰慈のことを知らないのも無理はない。
 それに飛鳥が覚えている限りでは、青太が彼を見たのは海黒が紅野を呼び出したあの時だけだ。自分は彼と何度も会っているし言葉も交わしているから、沖原灰慈の存在やその名前の響きに何の違和感も感じない。だから青太も灰慈のことを知っているものだと勘違いしていた。

「あいつ、同じ学校だったんだ」
「ああ、1年生だよ。毎日は来てないみたいだけど」
「そっか……あのさあ」
 
 瀬川、と青太に呼ばれる。
 その時やっと、飛鳥は自分が間違いを犯したことに気付いた。
 青太も知らない岬紅野の傍にいる人間を、自分ががこんなにも詳しく知っているのは不自然だ。

「どうして、あいつの名前知ってるんだよ」

 冷たい汗が首筋を撫で、落ちていく。顔を強ばらせる青太の前で、言葉は続かなかった。

NEXT>>43

3−13 ( No.43 )
日時: 2019/06/04 00:40
名前: トーシ ◆zFxpIgCLu6

3−13

 飛鳥と青太の間で滞る危うい雰囲気を感じ取ったのか、海黒は2人のもとに着くなり冷ややかな視線を飛鳥に向けた。また何かしたんですか、とでも言いたげな様子だった。

「……沖原灰慈に会ったんだよ。それを水島に話しただけ」

 飛鳥が意を決して事実を曝け出したとき、青太は不愉快そうに顔を強ばらせた。飛鳥が灰慈と会っていたなんてことを聞かされて心中穏やかでなくなるのも当然だ。
 青太はかつて面識のあった海黒でさえ警戒していたのだ。相手が得体の知れない人物――それも、岬紅野に付き従っている人物であるなら尚更だろう。
 彼の瞳が確かに示す剣呑さの理由はそれだけじゃない。青太の思いを知りながら、それに反する行動を繰り返す飛鳥に対しての苛立ちや不信感もある筈だ。

「……飛鳥先輩には何言っても無駄だって、分かってますからね」

 海黒はため息交じりにそう零して、2人の前を歩き始めた。
 学校から駅までの大通りも、ひとつ外れてしまえば狭くて人通りの少ない道になる。
 海黒は、話をするには人気のない道の方がいいと考えたのだろう。いつの間にか人目を憚るようになっていた飛鳥は、何の疑問も抱かず彼女について行った。

「――で、話って何だよ」

 海黒が立ち止まるのと同時に青太が口を開く。振り向いた海黒は、ゆっくりと目を上げて、青太の両の瞳を一直線に見据えた。

「青太さんには、やっぱり、お兄ちゃんの味方になってほしいんです」

 青太は息を詰まらせて、頬を歪める。
 飛鳥の表情は変わらない。一瞬意外だとは思ったが、そもそも海黒は青太が目的で飛鳥に接触してきたのだ。ここ最近はその思惑を飛鳥に見せていなかっただけで、考えていることはずっと同じだったのだろう。
 全ては、実の兄である岬紅野の為に。

「なるわけないだろ」

 青太の返答は、ひどく冷徹だった。

「……どうして、岬紅野は水島に拘ってるんだい」

 飛鳥は問いかけに、海黒は今度は琥珀の目を見て答える。

「知りません」
「知らない……?」
「お兄ちゃんが私に『指示』することはあっても、『相談』することはありません。だから、お兄ちゃんが何考えてるのか、私には分からないんです」

 声の震えを無理やり抑えるようにして出された声は、海黒らしくもなく掠れていた。
 兄弟なのに、などという言葉は無意味だ。兄弟だからと言って手放しで何もかもを共有できるわけじゃない。
 自ら心の底から信頼されていないことを暗に示した彼女は、最後の意地を繋ぎ止めるかのように、決して目を逸らさなかった。

「ずっと、青太さんのこと、ずるいって思ってたんです」

 けれど彼女の心は決壊した。流れ出す言葉には徐々に涙の色が滲んでいく。
 
「お兄ちゃんはいつも青太さんのことばっかりです。2年前、青太さんがお兄ちゃんのカウンセリングを受けるようになってからずっと。お兄ちゃんの妹は私なのに、青太さんの方が、本当の兄弟みたいに大切にされて」

 そして、青太と紅野が知り合ってから数か月後――1年前の冬、紅野と青太と海黒の3人を取り巻いて事件は起こった。紅野が属する派閥を敵対視する勢力からの、海黒への襲撃。そしてそれを青太は助けた。
 紅野にとっては、青太が海黒を助けたという構図が何よりも必要だった。

「お兄ちゃんは青太さんを褒める『理由』が欲しかったんです。褒めれば青太さんはお兄ちゃんを好きになるから」

 賞賛は何よりも人の心を溶かす。それが自信を失った思春期の少年なら尚更だ。心の弱った青太に存在価値を与える。そうすれば、青太は紅野をより妄信するようになる。
 実際、その方向へ転がっていく可能性もあったのだろう。青太がその後の紅野の態度を訝しんだから、そうなっていないだけだ。
 海黒はスカートの裾を握った。くしゃりと音が鳴りそうな程、強く。

「お兄ちゃんは私を褒めてくれた。私がわざと標的になって、青太さんが私を守れば、お兄ちゃんが青太さんを褒める理由ができるから。でも私は……お兄ちゃんに心配してほしかった」

 鈍く、頭を打たれたような気分になった。
 青太は以前に、海黒はそのとき背中に傷を負ったのだと言っていた。
 痛かっただろう。痕にもなるかもしれない。「痛かったね」とか「大丈夫」とか、ありきたりな言葉すらかけてもらえなくて、でもそれを求めれば嫌われるかもしれない。
 海黒に与えられた役回りは、兄弟間の信頼の上には無い。海黒が真意も知らされぬままただ兄の言う通り動くのは、紅野に嫌われたくないという切なる思いによるものだ。岬兄弟を繋ぐのは一方的なか細い期待だけだった。

「お兄ちゃんに愛されてるのに、不幸そうな顔してる青太さんを見ると……こんなこと、言っちゃいけないんでしょうけど、すごく」

 興奮によって荒くなった息の中で、言葉の凶器が形作られていく。
 
「すごく、狡くて、嫌いだって思うんです」

 ああ、だからあの時、青太に何か言おうとして言うのを止めたのか。
 ただでさえ打ちひしがれた青太に対しては、この言葉は鉄のナイフよりも鋭く、彼の心を再起不能になるほどまでに抉っただろう。
 では今はどうなのか。
 海黒の思いを突き付けられるのが『今』だったら、青太は平気でいられると、そう言えるのか。
 飛鳥はそれでも、青太の様子を確認しなかった。彼の顔は見れなかった。見るのが怖かった。

「お兄ちゃんに求められてるんだから、答えてくれたっていいじゃないですか……っ」

 瞳孔の開いた海黒の目に気圧されて、隣で見ているだけの飛鳥まで呼吸が止まりそうになった。
 青太は無言のままだ。これでもし彼が、紅野の味方になると言ったら、一体自分はどうすればいいのだろう。
 最初は青太が勝手に自分に関わってきているのだと思っていた。だから、この関係を終わらせるのかどうかの決定権も自分にあるものだと思い込んでいた。
 でも、きっと違う。自分が青太を切り捨てるのではなく、青太が自分を切り捨てるのだ。

「どうしてそんなに、飛鳥先輩に拘るんですか。自分のこと、無下にするような人に」

 答えは聞きたくなかった。しかし、耳を塞ぐ力さえ残っていなかった。

NEXT>>44

3−14 ( No.44 )
日時: 2019/06/04 00:42
名前: トーシ ◆zFxpIgCLu6

3−14

 ――どうしてそんなに、飛鳥先輩に拘るんですか。

 海黒の声が今もなお耳にこびりついて離れない。
 昨日、結局青太は何も答えなかった。眉を顰めるばかりで、最後に「お前には関係ないだろ」と、そう一言呟いただけだ。
 飛鳥にとっては、彼が言葉を発するまでの沈黙が無性に怖かった。誤魔化す為の適当な言い訳が出てくるのは嫌だ。きっと自分はその裏に隠れる本心を勘ぐってしまうから。でも彼の口から直接本音を聞くのも怖い。
 飛鳥には、青太の本心など何一つ見えない。いや、そもそも見ることを拒んできたのだ。
 
「瀬川?」

 はっとして、飛鳥は顔を上げた。呼びかけてきたのは青太ではなく、いつも一緒に昼食を食べる友人だ。
 話聞いてなかっただろ、とからかうように言う彼に、飛鳥は曖昧に笑い返した。

「なんか瀬川さ、最近疲れてねえ? そんな遅くまで起きて勉強してんの?」
「……数学の問題がなかなか解けなくてさ、気付いたらいつの間にか日付越えてるんだ」
「へー、先生から期待されてる奴は大変だな」
「僕より数学できる奴なんて沢山いるよ」

 おかずを口に突っ込んで咀嚼するが、なんだか粘土を噛んでいるような気分だった。味が薄いのだろうかと思ったが、母がよく弁当に入れてくれる、いつもと同じおかずだった。

「てかさ、今度数学教えてくれよ。オレも今の単元に入ってから全然分かんなくなってさ」
「うん、いいよ。昼休憩でいい?」
「あー、できれば放課後がいいんだけど」
「放課後……」

 友人は唐揚げを噛みながら「うん」と頷く。

「放課後の方が時間あるし。あ、でも無理だったら昼休憩でもいいよ。瀬川、最近放課後になったらすぐ学校からいなくなるし、忙しいんだろ?」
「まあ、塾に行く時間、増やしたから」

 咄嗟に吐いた嘘の続きは、ご飯を口に入れて誤魔化した。
 友人は「真面目だなあ」と笑いながら、それ以上の追及はなかった。

「そういえば今日は、津田はいないんだね」

 呑気に笑う友人の表情を伺いながら、飛鳥は話題を逸らす。
 いつもは飛鳥と目の前にいる友人とあともう1人と一緒に昼食を摂っているのだが、今はその1人がいなかった。

「あーなんか、先生に呼ばれたって」
「先生に?」
「課題出してなかったんだって、しかも化学の」
「それは昼休憩中ずっと拘束されるかもね」

 飛鳥のクラスの化学課担当教師は課題提出に厳しいことで有名だった。しかも説教が長くて、昼休憩の時間など簡単に奪い取られてしまう。飛鳥はその化学教師から説教されたことはないが、たまに教務室で彼が生徒に説教しているのを見ると、自分が怒られているわけでもないのにうんざりするのだ。
 だから課題を提出しなかった友人は、昼休憩が終わるぎりぎりでやっと帰ってくるだろうと思っていた。しかし彼は存外早く教室に戻ってきて、「ラッキーだった」と言いながら自分たちの隣の席に座った。

「意外と早かったじゃん」
「いやそれがさ、教務室行ったら先生たちが超ばたばたしてて、説教とかする雰囲気じゃなかったんだよ」
「何かあったの?」
「なんか、事件、みたいな?」
「事件?」

 飛鳥が訊ねると、彼は小さく手招きした。3人は顔を寄せ合い、2人はじっと、もう1人の顔を見つめる。

「1年生の子が1人、行方不明なんだって」

 1年生の子が、行方不明。
 胸の奥が微かに冷たくなる。
 飛鳥の隣で、緊張感に欠けた声で友人は訊き返した。

「行方不明?」
「そう。今朝1年生の母親から電話があって、昨日の夜家に帰ったら、そいつがいなかったんだって。しかもその1年生、昨日も今日も学校に来てないんだってさ」
「名前は」

 飛鳥の声に、津田は少し驚いたように目を丸くする。

「な、名前? 1年生の?」
「うん」
「えーと……あ、苗字は覚えてないけど、変わった名前だったからそっちは覚えてる。確か『ハイジ』って子だ」

 間違いない。沖原灰慈だ。沖原灰慈がいなくなったのだ。
 昨日海黒を介して自分達に居場所を聞いてきたくらいだから、紅野でさえ灰慈がどこにいるか知らないのだろう。誰も、灰慈の居場所を知らない。

「瀬川の知り合い?」
「……いや、知らない人だよ。興味本位で聞いただけ」

 訝しまれないよう、適当な言葉で切り上げる。
 弁当を食べ終えて自分の席に戻ると、鞄の中で携帯電話が震えているのに気付いた。メッセージの通知ではなく、着信だった。
 わざわざ電話をかけてくる人は限られている。海黒も今校内にいる筈だから電話をかける必要はない。だから恐らく、彼だ。
 飛鳥は端末をスラックスのポケットに突っ込むと、すぐに教室を出ようとした。しかし扉の手前で一度止まって、後ろを振り向く。
 青太はこちらに背を向けて彼の友人と話していた。大丈夫だ、見られていない。もし青太に、彼の目を盗んで「彼」からの着信に応じようとしていることを知られてしまったら――今度こそ、手を差し伸べられることはなくなってしまうのだろうか。
 そんな考えを頭を振って払拭して、体育館裏に出た飛鳥は着信に応答した。

『まさか出てくれるなんてね。昼休憩の最中だったのかな?』

 ここ数日で随分と聞き慣れてしまった声に、飛鳥はできるだけ平坦に、緊張がばれないように返す。
 
「あなたからかけてきたんでしょう」
『話たいことがあったからね』
「――用件は」
『灰慈の件で、大変になっているようだね』

 海黒から聞いたのだろう。ただ、灰慈が関わっていることなのに紅野の口調はどこか他人事で、飛鳥の胸に引っ掛かった。

『この件は他の生徒にはまだ広まっていないようだから、一先ず安心ではあるけれど』
「悠長ですね」
『ああ、居場所の目星はついているから』

 は、と思わず声が出た。

「……なら、どうして迎えに行かないんですか」
『どこにも行けないからさ』

 この足では。
 一瞬、ワントーン下がった紅野の声に怯み、飛鳥は口を噤む。
 だから、と紅野は次の瞬間には何事もなかったかのように元の声に戻った。

『君に、灰慈を探しに行ってほしいんだ』
「……僕が?」
『勿論、無理にとは言わない。賢い君なら察しているとは思うが、この件にはこちらに敵意を向ける《COLOR》所持者が関わっている』
「だとしたら、僕にできることは無いと思いますよ。海黒さんの方が」
『相手には海黒の存在は認知されている。さすがにそんなところに海黒を行かせるのは危険だ』

 僕はどうなってもいいということかと問えば、紅野は電話越しに薄く笑うのみだった。

『……君は、俺の味方ではない。だから君はまだ、相手には認知されていない。そして、君は無色(colorless)だから警戒されることもない』

 単純で簡潔な理論だと思った。
 ここで灰慈に対していい感情を抱いていない海黒を向かわせても、灰慈の奪還が叶うとは限らない。

『瀬川飛鳥くん、君にしか、頼めないんだ』

 岬紅野は危険人物で、そして灰慈は紅野側の人間だ。
 だから、紅野の提案に乗らない方が賢明だろう。これ以上、自ら彼らに関わってはいけない。
 灰慈だって、紅野が暗い世界の中にいることを知って尚彼の傍にいるのだ。
 自業自得だと――そう言って、切り捨てることはできなかった。
数学の小テストで満点を取って、紅野に褒められてあんなに嬉しそうにしていた灰慈にとって、紅野は彼自身を維持する支えなのだ。紅野の言うことに従って、遂行して、褒められることが、彼にとって唯一の存在意義なのだろう。
 彼には意思がない。自室に泊めたあの夜だって、飛鳥が声をかけないと灰慈は布団の上に寝転がることさえできなかった。実体のない幽霊のような少年で、紅野がいなければこの世に存在を繋ぎ止めることができない。
 もしここで自分が断れば、灰慈は紅野に切り捨てられたことになるのだろうか。灰慈も――。

『君だけが頼りなんだ』

 予鈴の音がどこか遠く聞こえる。
 気が付けば飛鳥は、ゆっくりと頷いていた。

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Re: アスカレッド ( No.45 )
日時: 2019/06/25 19:53
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=10985

はじめまして、友桃(ともも)と申します。
「第1話 アオタブルー」まで読ませていただきました。

作品全体のタイトルから、各話のタイトル、登場人物の名前や特徴、細かいところの描写まで、きれいに「色」で統一されていて、なんて完成度の高い小説だろうと感動しました。
まだ序盤しか読んでないはずなのに、結末とか作品の全体像を知りたい気分です笑

あと、登場人物の会話がすごく自然だなと思いました!
おかげで話しているシーンを(想像ですが)音声付きで思い浮かべながら読めて、おもしろかったです。

また続き読みに来ます!
更新頑張ってください^^

>>追記
書き忘れました!
表紙きれいでかっこいいですね! 市販で売られてる本の表紙みたいでうらやましいです!

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