複雑・ファジー小説

【リレー企画】セイテンノカゲボウシ
日時: 2019/01/09 13:52
名前: マッシュりゅーむ  (fuaru0696@gmail.com

こんにちは!マッシュりゅーむです。(正確にはおまさの中の人の友達です)「アイツに友達がいたのか!?」という疑問はさておき。
今回の作品は、リレー形式で進めていきたいと思います。リレーは初めてなので、皆様にご協力いただいて面白い物語になればいいと思っています。
ではでは、楽しんでいってくれたら幸いです!


注意:以下に注意してください。
・コメント等は差し控えてください。



…以上ッ!!

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お知らせ ( No.32 )
日時: 2019/03/01 18:12
名前: おまさ  (masao1234@gmail.com

やあどうも、おまさです。
 すみません、今回は本編の内容とはもの凄くずれますが、お知らせをさせて頂きます。

この度、小説イラスト掲示板にレナの設定資料を投稿させて頂きました。
 そのうちヘイズのイラストとか、はたまた小説に関係ないイラストをイラスト掲示板に投稿していきますので、皆、見てくれよな!!


追伸:たそタナ、そろそろ再開します。

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.33 )
日時: 2019/03/13 19:21
名前: おまさ

「ーーーーわッ!?」
目が覚めた。意識が覚醒し、ぼぅっとなっていた脳が再起動を始める。
そうして、目を数回瞬かせた後に私は今自分に起きている状況を認識した。
ーーーーーこれは、檻だろうか、鉄格子が見える。
首は動かせるようだ。牢のなかを見渡す。薄汚れた便座、壊れかけのテーブル。その上に置かれた、読めない字で書かれた数冊の本。必要最低限だ。

「ーーーーッ!?」

 その時、気付きたくないことに気が付いてしまった。
ーーーーーーーー両腕を、切り落とされた!?

 だが、それは幸いにも間違いだった。腕を縛られているのだ。左腕は金具で固定されていて、右腕の〈ギシュ〉は消えて無くなっていた。恐らく、術式が凍結されたのだろう。
 首にも何かがはまっているようだが、よく見えない。
 一体何があったんだ。
「フォスキア」
 自分の〈カゲボウシ〉に呼び掛ける。が、反応がない。これもダメか。

気付いたら両手縛られて監禁され、おまけに自分の相棒も答えない。異世界トリップとしてはワースト一位だろう。

「お、ようやく目ぇ覚めたか。どうだ、ゆっくり眠れたか」
「・・・それはもう。厚いご歓迎、感謝しますよ」
 突然の声、それに私は苦しげな皮肉で応じる。
 その人物は私の皮肉に「ふん」と鼻を鳴らして応じる。私は彼に、幾つか質問をする事にした。



「まず、ここは何処なんですか」
「あ?あぁ、ここは見ての通り、全世界共通の言語で『牢屋』にあたるもんだ。・・・正確には、ジオノールっつー大監獄だわな。元は貴族の城だったらしいんだが、市民革命の後に改装されて・・・」
「その話はいいので」
 煽る口調から急に歴史の授業みたいになった男の話を遮ると、男は不服そうな表情を浮かべた。
「・・・ったくよー、人がせっかくこの世界のアズカバンについて説明してるってのに」

ーーーーーーーーん?ちょっと待て。

「あなたは、もしかして・・・」
そう呟くと男は「ああ」と納得すると、
「ーーーーー俺は五年前、日本からこっちに召喚されたよ。あんたと同じ、日本人だ」
「ーーっ!?どこで知って、」
「いや待て違ぇよ?ちゃんとあのロリババアに聞いたって。ストーカーだとか思われてんなら、とんだ風評被害だな」
 ふぅ、と安堵に吐息。その後私はすぐに表情を切り替えると、
「もうひとつお尋ねしますが、なぜ私は監禁されているんですか」
と問うた。
 すると彼は、「はぁ」と息を吐いた。
「・・・・・それはねーんじゃねぇかよ、お客様」
「な、何がですか」
 私が微かに動揺すると、男はその厳しい視線で私を射抜いた。
「何がですか、じゃねえよ。あんたはどうやら、自覚が足りねぇらしいな」
「ーーーーーー。」
「ーーー。じゃ、教えてやるよ。・・・あんたは、あのロリババアーーーー〈カゲノミコ〉様をどうやら殺そうとしたらしいじゃねぇか」

 一瞬、言葉の意味が分からなかった。

「そんな呆けた顔しても無駄だぜ。あんな恐ろしい〈カゲボウシ〉引き連れてあんたは一体、何人殺そうとしてたんだ」

殺す?私が?冗談じゃない。嘘だ。この男は嘘を言っている。手に血がついているとでも言うのか。試しに左手の臭いを確かめてーーーーーー。




血の匂いだ。



絶望している私の鼓膜に飛び込んで来たのは、ゴーンゴーンという鐘の音だ。と、男が立ち上がる。
「お、時間だ」
そう言って鍵を開けると、私の拘束具を取り代わりに手錠を着けた。
「詳しいことは、法廷でな」
「法廷!?」
 男の答えはない。代わりに目の前にあったのは扉だ。それを男が開けると、私の目に飛び込んで来たのはーーーーーー。






「ーーーーーーーーーーこれより、被告人サトウ・レナの裁判を開始する」







ーーーーージオノール大監獄の、大法廷だった。

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.34 )
日時: 2019/03/15 19:35
名前: マッシュりゅーむ  (fuaru0696@gmail.com

「これより、被告人サトウ・レナの裁判を開始する」
重々しく鳴り響いたのは、目線の先でこちらを見てくる男――裁判官だろう人物が発した声だ。
目線を右に、左に移す。人が沢山いて、これから始まる何かを待っているかのようだ。
一体何が起きているのだろうか――いや、これから始まる物事を自分は知っている。先程目の前の男が言っていたではないか。
そう、それは――
「裁……………判…?」
――大法廷で、自分が裁かれるということだ。


       *            *             *


「〇月×日開廷、〈カゲボウシ〉の不当な使用、および殺人未遂、および〈カゲノミコ〉様に攻撃を加えるという罪」
椅子に座らせられ、拘束されるのを待ってから、裁判官はスラスラと自分の犯した罪を言っていく。しかし、そのほとんどが身に覚えがない。
「待ってください!そんなことしていま」
「うるさい!!」
と、反論しようと口を開くと、裁判官の後ろにいる人物が怒鳴り上げた。
「貴様のヘイズ様に対する無礼を目撃したものは大勢いたんだ!それをなんだ?自分はやっていない?ふざけるな!?」
びくっ、となりながらも、急に叫んできた人物を冷静に観察する。一見、生真面目そうな人だな、と思ったが、髪は短く、角ぶち眼鏡をかけ、すらっと伸びたその身体を、今は激情にのせられたままくねくねと悶絶しているので、その感想をすぐに取り消した。
ヘイズを慕っているのだな、と――
「あの汚れを知らないボディにキズなんかつけていたら八つ裂きにしているところだった!!!あああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!ヘイズ様〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
「……」
「……」
「…はぁ」
変態だ!初めて見た、ここまでの次元の奴!!しかもこの空気で!!!
思わず叫んでしまうところだった。他の人たちは慣れているらしく、冷静に哀れみの目で見たり、ため息をついたりしている人もいた。
「…静粛に」
裁判官もイラついているらしく、眉間にしわを寄せていた。大変そうだなぁ…。


ようやく先程の雰囲気をまとい――あの男はまだ私をにらんできた――裁判を再開した。
「被告人、サトウ・レナ。住所はオースンカッグ、5丁目――」
「ちょっと待てそこってヘイズ様の住んでいるところじゃないか!?貴様まさかそれを狙」
「静粛にッ!!」
どうやらまだ懲りていないらしい。このまま続けていたらまたこうなるんじゃないか?
奇しくも同じことを考えたらしい裁判官は、無表情のまま指を鳴らした。
先程自分が入ってきたところと同じ扉から二人の屈強そうな男が二人出てきて、その男――今度からロリコンと呼ぼう――を掴んで出ていってしまった。
出る時に「ひやあぁぁぁ」という変な悲鳴が聞こえたような気がするが、無視した。
ふと時計――に似た黒い渦がうごめくもの――を見、前にヘイズから教えてもらった読み方をすると………どうやら開廷してからかれこれ三十分程度もかかっていたらしい。
茶番が長い…。
「では続きを」
と、裁判官が口を開く。ようやく裁判が進みそうだ。今度こそ自分の無罪を何としてでも、と意気込んだが、周りの空気でその思いは霧散した。
目の前にいる、ざっと見ただけで十五人はいる人たちを、どう納得させればいいのか。
大法廷では、最終的な証拠や証言で多数決を取り、多い方が結果となる。普通、被告人は無罪になるために証人や有力な証拠を提示するのだが、生憎私の場合はそのどれも持ち合わせていない。
有罪判決…かな…。
独りでにそう思う。
「被告側証人――」
気を失っていて何も覚えていないと真実を伝えても、多分誰も信じてはくれないだろう。はぁ、もうダメ――


「――……ヘ…イズ様…?」
戸惑いの声が聞こえると同時に、後ろの扉が、バンッ、と勢いよく開く音がする。
「今、着いた。遅くなってすまんの」
目を見開いた。聞き覚えのある声の方向へ向く。そこには――
「ヘイズ!!!」
――自分が知らぬ間に傷付けてしまった、一人の〈カゲノミコ〉が立っていた。


Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.35 )
日時: 2019/03/20 17:14
名前: おまさ  (Masao1234@gmail.com

「ヘイズ!!!」
私がその名を叫ぶとヘイズは軽く会釈してきた。
「まったく、ペドフィルは。儂がジオノールに入ってきた途端に引き摺られておって。あれでも優秀な検察じゃから尚更救えん」
ヘイズの言動から推測するに、ペドフィルという人物は重度のロリコンを発揮していたあの男だろう。異世界で出会った人の中で、面倒臭さと付き合い辛さでは『オーマイガーおじさん』といい勝負だ。
そんな考察を巡らせる私の横で、ヘイズは法廷をぐるりと見渡し、
「して・・・・今はどんな状況じゃ」
と裁判官らしき人物に尋ねる。
「はっ。被告人に質疑応答をした結果、この者は“〈カゲノミコ〉様に危害を加えようなぞしていない”の一点張りで、それも・・・「記憶にない」と申すばかりでございます」
「・・・『カゲノミコ様』はやめい。ヘイズ、でええわ。・・・・・なるほど、状況は理解出来たゆえ、数分時間が欲しい」
「御意に」
裁判官は法廷の正面ーーーーー裁判長に向き合い合図を出した。裁判長は2回ほど微かに頷いた。その様子を見届けてから、ヘイズは私の元に寄ってきた。
「レナ、悪かったのう。おぬしを守りきれなんだ」
「それは別に・・・。・・・でも、本当に私記憶がないんだ。訳がわかんないんだよ」
「それについては承知しておる。ーーじゃが、状況は芳しくないのう。〈カゲボウシ〉使いは数が少ない。それ故に世間では恐れられておる。その上未登録となれば一気に形勢不利じゃ」
なるほど、それで「カゲの世界のアズカバン」と呼ばれている(無論私の中だけでだが)ジオノール大監獄に収容された訳だ。
だからこそ、この危機を如何にして乗り越えるかが重要となる。
私の中では勝算はゼロ、もしくはそれに近い。
ーーーーーどうする。どうすればいい佐藤レナ。どうしたら自分の無罪を証言できる?考えろ。考えろ考えろ考えろ考えーーーーー、
「安心するのじゃ、レナ。儂がなんとかしちゃる」
焦燥に駆られる私に力強く微笑み、ヘイズが前に出た。
「協力を感謝するのじゃ、裁判長」
「ヘイズ様、再開でよろしいですか」
「うむ」


そう言うとヘイズは一歩前に出た。
そして息を吸い込んで、大気を振動させる。
















「ーーーーーーーーーー〈カゲノミコ〉、ヘイザノート・フォーマルハウトが断言する。この者は、無罪じゃ」



「!?」
その名の響きを聞いた瞬間、私の体に走ったのは2つの激震だ。
1つ目は、その名に近い名を聞いたことがあったから。
『我は、フルド・ヘイザノート・コルネフォロス』

そして2つ目はーーーーー。






「・・・・・フォスキア?」

体の何処かでその力を封印されているであろう、〈カゲボウシ〉の驚愕だった。

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.36 )
日時: 2019/03/20 18:34
名前: おまさ  (masao1234@gmail.com

ここで改めて登場人物紹介です。

1、サトウ・レナ
本作の主人公。身長は160センチ程度で、某小説投稿サイトにて人気のない小説家をしていたが、ある日異世界召喚を果たす。本人曰くコミュ障。
カゲの世界では珍しい〈カゲボウシ〉使いで、戦闘力は平均レベルと言ったところだが、彼女の〈カゲボウシ〉であるフォスキアの暴走を許すと〈カゲノミコ〉と互角に戦える。
右腕は異世界召喚の際に何故か失ってしまったため、ヘイズによって〈カゲノギシュ〉と呼ばれる義手をつけられた。
(イラスト有)

2、ヘイズ(ヘイザノート・フォーマルハウト?)
四人いる、〈カゲノミコ〉と呼ばれる役職に就く少女ーーーーーなのだが、口調はその外見に反して年寄り臭い(ロリババァ)。
戦闘力は非常に高く、経験も豊富らしい。〈カゲボウシ〉について詳しいが、その理由は不明。
現在は、レナのような異世界から召喚された人々を、自宅で面倒を見ている。
自身を「ヘイザノート・フォーマルハウト」と名乗っていたが、その名が「フルド・ヘイザノート・コルネフォロス」に関係しているのかは不明。
(イラスト公開予定)

3、荒川智美
レナと同じく異世界召喚された人物。陽気な性格の持ち主で一見頭が悪そうに見えるが、実は筑波大2年。
身長は高め。
趣味はサボテンの世話らしい。
(イラスト無)

4、久保田姉弟(久保田嵩、美里)
レナと同じく異世界召喚された姉弟。
弟の嵩は13歳位で、少し生意気げな口調だが、いざと言う時には勇敢に敵と向き合う。シスコン疑惑。
姉の美里は嵩より3、4歳程年上でしっかり者、という立ち位置。弟の態度にツッコミを入れつつも、弟のことを大切に思っている。
(イラスト無)

5、山内章
異世界召喚された人物。智美と同じ年齢の大学生だが、筑波大ではないらしい。
基本的には智美のツッコミ役で、落ち着いている。
いざという時には持ち前の冷静さを発揮し、四人のリーダー的存在。
身長は180センチ越えの長身で、戦闘力も戦えない程ではない。
涙の出ないタマネギの刻み方なる最終奥義を習得しているらしいが、フードプロセッサーで解決することは口にしない。
(イラスト無)

6、フォスキア(フォスキア・コルネフォロス)
レナの〈カゲボウシ〉。一人称は『我』。
声は女性らしいが詳細は不明。
戦闘力は〈カゲノミコ〉二人分を凌駕し、一人で国1つを滅ぼすことができる程だが、その存在を維持する為に莫大な量の〈カゲ〉を消費する。
自身を「フルド・ヘイザノート・コルネフォロス」の妹だと言っていた。
(イラスト無)

7、ウコトモノワカ(“オーマイガーおじさん”)
変人。「オーマイガー!!!!」と叫ぶことから、レナに「オーマイガーおじさん」と呼ばれている。
ヘイズの家にたまに行き来しているようだが、それ以外の素性は一切不明の謎の人物。
面倒見はいいらしいが、ヘイズ曰く『アレ』。
(イラスト無)

8、ファグ
〈カゲノミコ〉の一人。一人称は『ボク』。
軽い口調と態度の女性。
何かを企んでいるようだが詳細は不明。
川本江とは親しげに話していた。
(イラスト無)

9、ペドフィル・ノーラン
細身の検察。検察としてはかなり優秀なのだが、ぶっちゃけて言うとヘイズのストーカーである。
その為、ヘイズの事が絡むと普段の平静さを失い、散々喚き散らした後に法廷からつまみ出されるのがお約束となっている。
周りの裁判官からは呆れられているが本人は気付いていない。
(イラスト無)

10、川本江
レナを含む人達を現代日本から召喚したと思われる張本人。
細身で黒髪と日本人らしい体躯を持つ。
戦闘力はヘイズに匹敵するが、本人はヘイズと戦いたがらない。
日本では都市伝説として認知されている。
ファグとの関係は不明で、その過去も含むほぼ全ての情報は不明。
ヘイズと敵対していると見られる。
(イラスト無)

11、フルド・ヘイザノート・コルネフォロス
フォスキアの姉の〈カゲボウシ〉とされている謎の人物。
ヘイズとの関係性も不明。
戦闘力はフォスキアすら軽々と凌駕しうる。




***


いかがでしたか?登場人物が増えるごとに随時更新していきたいと思います。

今後もセイテンノカゲボウシを、どうぞよろしくお願いします。

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