複雑・ファジー小説

【リレー企画】セイテンノカゲボウシ
日時: 2019/01/09 13:52
名前: マッシュりゅーむ  (fuaru0696@gmail.com

こんにちは!マッシュりゅーむです。(正確にはおまさの中の人の友達です)「アイツに友達がいたのか!?」という疑問はさておき。
今回の作品は、リレー形式で進めていきたいと思います。リレーは初めてなので、皆様にご協力いただいて面白い物語になればいいと思っています。
ではでは、楽しんでいってくれたら幸いです!


注意:以下に注意してください。
・コメント等は差し控えてください。



…以上ッ!!

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Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.44 )
日時: 2019/05/06 12:07
名前: マッシュりゅーむ  (fuaru0696@gmail.com

 面会が終わり、夜――この世界はずっと夜の様だが――が明け、2回目の裁判が始まった。
 
「被告人サトウ・レナ、君は〈カゲノミコ〉様からの証言により、釈放とする」
「!本当ですか!?」
 裁判官からのその言葉に、私は目を輝かせ、喜んだ。
 はぁ、ようやくここからおさらばか……感慨深いな………。
「ただし」
 と、一人この牢屋生活に愛着がわいた私の思考を遮るように、声が入る。


「この釈放は、『仮』とする」


「……へ?」
 どういうことなのだろうか。その答えはすぐに返って来た。
「証言も確かめた。と、言うより〈カゲノミコ〉様の話など信じるに値する。しかし、」
 そして、言葉を区切り、こちらを真っ直ぐ見つめ、言った。
「〈カゲボウシ〉の暴走…。これは世間に出せば大事となる可能性がある。ただでさえ〈カゲボウシ〉使いはこの世界には少ない。〈カゲボウシ〉を完璧にコントロールできるようになるまで、監視官をおく」
 その説得力のあり過ぎる言葉に、ぐうの音も出ない。しかし、その話の最後に、気になる言葉があった。
「監視官って……?」
「あぁ、別に一日中つける訳ではない。外出時等だけだ。自宅の中では〈カゲノミコ〉様が見ていて下さるそうだ。そして、その監視官は――」
 普通はここで、固唾をのみこんで、誰なのか、と疑念にかけられるところなのだろうが、私は言われる前からとっくに目星はついていた。
 そして、裁判官と同時に同じ動きで横を見やる。
「――……アレだ」
「……アレですか」
 そこには――


「ああああああああぁぁぁ!!!!!愛しのヘイズ様ぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「やめんか、ペドフィル。儂はもう疲れた…」


――アレがいた。


「と、いう訳で、君にはペドフィルくんが付くこととなった」
「………………マジですか」
「マジだ」
 マジだ……。
 私は心底ウンザリしていた。裁判官も心なしか疲れている表情をしている。…お疲れ様です。
 隣からは、ヘイズとアレの会話が聞こえる。
「のう、ペドフィル。おぬし、さっきから何をやっとるんじゃ」
「僕の愛の突進ですよ!ヘイズ様!!!」
「意味が解らんうえ、全部かわされておるのじゃが……」
 ヘイズは、右に、左に身体をひねることで、ペドフィルからの、自称『僕の愛の突進(物理)』を全ていなしている。しかし、実力的にはヘイズの方が圧倒的なはずだが、なぜか押されている気がする。何故だ。

「はぁ、もうどうにでもなれ……」
 神様は私にいつになったら安らぎをくれるのだろうか。
 そう思いながら、天を仰いだ。











Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.45 )
日時: 2019/05/10 21:54
名前: marukun

「ああああああぁぁぁ!!!愛しのヘイズ様ぁぁぁ!!!!!!」
と言う絶叫でたたき起こされた…。
きっとペドフィルだろう。だが…だが……
「なんだあなたがここにいるんですかああっ!!」
と思いっきりさけんだ。
だが当の本人は私の悲痛の叫びなど気にせず、自称『愛のタックル(物理)』をヘイズのかましている。
「うん、一回落ち着こうか」
と内山章が場を納めた。


私は昨日、疲れ切った体を引きずり帰ってみんなから色々言われた記憶がある、がすべて聞き流したの後に自室のベットにダイブ、そこからの記憶はない。確実にペドフィルはいなかったはず…
なのにどうしてアレはここに居るのだろうか。
「はいまず、こちら昨日から来たペドフィルさんです」
ハイ知ってます、なんで彼がここに居るのか知りたいですね、えぇ。オーマイガーおじさん並みにヤバイの知ってるのでお近ずきになりたくない人no,2なので。ちなみにno,1は↑。
「一応言っておくけどアナタ2日寝てたんだよ」
と荒川智美から爆弾発言が舞い降りた。
「え…?は、え…?」
私はあほみたいに聞き返した。
「慣れぬ環境と著しい状況の変化に着かれたのじゃろうて」
とヘイズがかなり疲れた様子で言ってきた。
今多分ヘイズの方が疲れてる気がする…。
そんなこんなで私の暮らしはいつも通りに戻った…(多分、というよりも進化した気がする…)

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.46 )
日時: 2019/05/13 06:01
名前: おまさ



 呼気を勢いよく吐き、前に踏み込む。
「ーーーーせぁっ!!」
 自分のお腹から声を出すようなイメージで、私は〈カゲ〉を行使する。
 掲げた手の指先から、黒い蔓の様な靄を一気に噴出させ、目の前の目標に向かって一閃。鞭のようにしなるそれを目標に叩きつけ、一旦距離をとる。
 足で地を蹴って左斜め後方に跳びずさり、その間次の攻撃に移る準備をーーーーー、
「!」
 ーーーその時、後方から迫る「死」を私の第6感が感じ取った。
 私は思わず動きを止め、頬を固くーーーーーしない。弾かれたように己の内側に呼び掛けた。
「フォスキア!!」
『了』
〈カゲボウシ〉が即座に反応し私の背後に顕現する。そのままフォスキアは〈カゲノタテ〉を展開し背後からの〈カゲノホコ〉を防いだ。
 そして私は、頼れる相棒に防御を託し、体内に溢れるアドレナリンと〈カゲ〉を右腕に集中させ、叫んだ。
「ーーー来い、〈カゲノギシュ〉!」

 私の黒い右腕が、次の瞬間無慈悲に殺戮をするためだけの凶器と化す。凶悪な形状となった〈ギシュ〉を伸ばし、目標を捻切った。
 そのまま、目標が沈黙するのを私は、まだ少し荒い息と共に見ていた。



***

 日は暮れて、辺りは茜色に包まれつつあった。
「訓練ご苦労なのじゃ」
 背後を振り返ると、ヘイズだ。私は軽く額の汗を拭い笑いかける。
「ヘイズもありがと。私の特訓に付き合ってくれて」
 そう、私は一ヶ月前、仮釈放の身となってから特訓を始めた。ーーーー〈カゲボウシ〉の制御の特訓である。
 ジオノールを出る時話があったのだが、釈放する条件として〈カゲボウシ〉の制御を徹底して身に叩き込む必要があるらしい。
 定期的に検査が行われ、その検査の全てをクリアしないと釈放には至らないし、またあの暖房のない牢獄にぶち込まれることも考えられる。…釈放への道は遠い…..。まぁ世を儚んでる訳でもないが。
 ともかく検査をクリアするためにこうしてヘイズに手伝ってもらっているのだ。
 ちなみに、さっきの特訓で、私の後ろから〈カゲノホコ〉を放ったのはヘイズである。
「….。」
 そんな回想を巡らせながら私は折れた木を見た。〈カゲノムチ〉と〈ギシュ〉を喰らった木の幹は、何かに抉られたように折れている。
 横に並ぶ木々と見比べてみても、まるで雷が落ちたように幹が横たわっている。…この調子で頑張れば、いつかはこの異世界で私TUEEE を楽しめるようになるのだろうか。イヤ、そこまで現実は甘くないか。
 今私達がいるのは、「ホーム」からほど近い、影桂樫と呼ばれるこちらの世界の広葉樹の森の中、つまりは家の外。

 ということは。

「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘイズ様ぁぁぁぁぁッ!先程の術、じじじ実にお見事でしたりょっ」

 そう、コイツもいるのだ。
 くねくねとすっっっっっっっっっっっっごい落ち着かない様子でいるペドフィル・ノーラン、その口から鮮血が流れ出る。….こいつが私の監視官か。….ほんと、幸運の神は私の前で死んだ。
「失礼、盛大に噛みました」
「何、見ればわかる。して、レナよ」
「?」
 話題を変えられたペドフィルは少し不満そうだが、それを意に介さず一度言葉を切ったヘイズは笑みを浮かべた。
「制御が大分良くなってきたな。表情も様になってきておるぞ」
 その言葉に少し照れ臭くなり頬を掻いた。
 ともあれ。
「ペドフィル、儂はこれから〈ミコノアツマリ〉があるのでな。レナを家まで頼むぞ」
「は、ははははいッ!お任せをヘイズ様ッ!!」
 口の血を高そうなスーツで拭って姿勢を正すペドフィルに、ヘイズは愛しげな微笑みを浮かべると、その場に黒い靄を残して消えた。
 最近すっかり見慣れたヘイズの瞬間移動術、〈カゲノミチ〉である。言うなれば、時の流れが違う異次元に敷かれた道を通る移動術らしい。
 ヘイズの残した靄が消えるまでペドフィルは愛しげな目で靄を見ていたが、やがて靄が消えるとこっちに向き直った。彼の瞳の温度が、冷めて、冷めて、冷めて、冷めてーーーー、
 「…では、行くぞサトウ」
 目の前の検察の、圧倒的な態度のギャップに曖昧に苦笑いすると、ペドフィルは目をそらして歩き出した。












ーーー今思い返してみれば、ヘイズと話している間、フォスキアは一言たりとも口を開かなかった。


***


「…..。」
 〈カゲノミコ〉、その集会の会場となっている大聖堂は暗い。
 年季を感じさせる石造りの壁面と、巧みな造形の柱。十数メートルはあるかと思わされるほど高い天井には神話を模した巨大な絵画が描かれていて、そこからぶら下がっているこれも巨匠の手によって作られたクオーツのシャンデリアが、大聖堂全体の厳粛かつ神聖な雰囲気を醸し出している。
 そんな大聖堂の冷たい石床に裸足で立つヘイズは暗い大聖堂の中に二人の人影を捉えた。

 一人は長髪にマントを纏い、左目の下に特徴的な模様のある「狐染のミコ」ーーーーファグだ。
「や。元気そうじゃないか、ヘイズ」
「おぬしも元気そうで何よりじゃ」
 軽く会釈をし、彼女の隣に並んだヘイズはファグの隣にいるもう一人の〈ミコ〉にも声をかける。
「ーーーーーーーおぬしはどうじゃ、ユグル」

 レナより少し低めの身長と、他の〈ミコ〉と比べると露出の多い衣装(ぺったんなので逆に痛々しく見える)。珍しい白と灰色のグラデーションの髪をツインテールにまとめ、涙を流したような模様を頬に刻んだ「涙目のミコ」は口を開いた。

「ん、あたしは元気。….それにしても、ディレちゃん遅いわね…..あの子何してるのかしら」
 確かに、〈アツマリ〉が始まるまであと数分だ。こうして〈ミコ〉が三人集まっているが、肝心の四人目がまだ到着していない。
 思えば、いつも遅刻ぎみだったなぁとのんびりヘイズは思った。





 さて、士官が席につき、他にも偉そうな人達が席についていくなかで、一人ユグルは焦っている。
「……ああ、もうどうしよう!もうあの子以外皆来てるじゃない!」
「まぁ落ち着きなよ。今までだって何とか間に合ってきたじゃないか。心配しなくてもあの子はちゃんと来るって。誰だって遅れちゃうことはあるんだから」
「毎回二時間前から会場入りしてるあんたが言っても説得力が無いわよ!」
「あはは」
 軽くファグは笑い、対照的にユグルは頭を抱える。
「ディレちゃんって、何でこんなに人を心配させるのが得意なのかしら……..」


「………………………………呼んだ……….?」
「ひゃっ!?」
 突然、耳元に呟かれ、ユグルは跳び跳ねて驚く。反射的に横を向いたユグルは嘆息した。
「いきなり横に現れるもんだからびっくりしたわよ。ていうか、何でいつもギリギリに来るの」
「………..ごめん」
「君ってさ、基本的に三文字以上で喋らないよね」
 ファグの軽口はともかく。

 この世の闇を全て綴じ込めたように黒い髪。どこか悲しげな目。処女雪を通り越して不健康そうにも見える白い肌。露出を極端に減らした服装ーーーと思いきや、下半身を覆う黒いボディースーツはその独特の光沢も相成って強烈な色気を醸し出している。上半身にはどんなときでも厚い雨合羽の様なものを纏い、両目の下には鎌か三日月の様な模様が刻まれた「陰月鎌のミコ」。その名はーーー、
「ーーーーーディレカート。おぬし、その格好で暑くないかの」
「………………………..寒い」
「ーー。ーーー。そうか」
 ともかく。
「〈ミコ〉様方は揃いましたかな」
 ヘイズ達の正面にいる、黒いスーツで身を包んだ御仁が口を開いた。四十路後半位の男性で、顔中の皺は過去の苦労を物語っている。
 彼は軽く咳払いをして、固そうな椅子に座り直す。


「ーーーでは、これより〈ミコノアツマリ〉を始める」



***

 石畳の街路に、コツコツと革靴の音が響く。
 既に日は落ち、辺りは闇と月光と、月夜の静けさに支配されている。
 ふと空を見上げると、息を呑むほど美しい月と目があった。その白銀の儚い輝きに手が届きそうだ。
「……」
 気付いたことがある。ーー今日はやけに月が大きい。空気も澄んでいて、肌の上を掠める夜風も気持ちがいい。大気中の〈カゲ〉の動きも少し違うようだ。
 そうか、これが。
















「『セイテン』の日、か」


ーーーーーー川本江のその笑みを、見た者はいない。

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.47 )
日時: 2019/05/18 15:06
名前: マッシュりゅーむ  (fuaru0696@gmail.com

「主人公は……やっぱり私をモチーフにするから……」
 サッサッ、と、文字を書いている音がする。
 日はすでに落ちかけ、部屋の中は、橙色で染まっている。
「私の外見……まで同じにすると気持ち悪いから……」
 場所は私の自室。私は机に向かって、あるものを書いていた。
 それは――
「うん、やっぱり知能派の美少女にしよう」
 ――私の書く小説の、設定である。



 ――それは数日前の事だ。
「ん?あれ?何やってるのレナ」
 リビングで、私の書こうとしている小説のキャラクター構成を考えていると、後ろから声が掛かった。
「あぁ、実里、お帰り」
「うん、ただいま」
 夕飯の買い物から帰って来た実里が、買い物袋を机に置いて、尋ねてきた。
「それでレナは何やってるの?」
「あー、実は、ね」
 そして、彼女に、私はこの影の世界に来る前まで小説を書くのが趣味だったことを話した。
「え、レナって小説家だったの!?」
 すると、私が小説を書いていたことにすごく驚いていた。
「まぁ、小説は書いてたけど、小説家ではないよ」
「それでもすごいよ!」
 褒められて嫌な気持ちにはならない。照れながらも話を続ける。
「小説を趣味で書いてたら、そのうち書くのが好きになって小説家を目指そうって思うようになったんだ。そういえば、実里にも何か将来の夢とかあるの?」
 そう尋ねると、彼女は嬉しそうに話してくれた。
「うん。ウチはね――イラストレーターになりたいんだ」
「え、実里って絵、上手いの?」
 実里の意外な一面に驚く。イラストレーターかぁ……。
「あまり見くびらないほうがいいよ。……あ、そうだ!!」
 何か思いついたのか、彼女がこちらを見てくる。
「レナの書く小説ってラノベ?」
「うん、まぁそう……かな?」
「じゃあさ」
そして、怪訝な顔をしている私に、妙に生き生きした表情をして、提案してきた。


「二人で協力して、小説を作ろっ!!」



 ――そして、今に至る。
 あれから、私は最初からこの世界の事をモチーフにした物語を書こうと思っていたので、そのことを実里に伝えると、「じゃあキャラクターの外見とか特徴を紙に書いて渡して」と言ってきたので、それを今書いている。
 なんでも、設定さえ分かれば後は向こうで勝手に描いてくれるらしい。

 ……なんて頼もしい子なんだろう。

「あ、そうだ。まだ題名決めてないや」
 ここで重大なことに気づく。こういうのは早めに決めといたほうがいいんだよね。
「ん〜〜、題名は……」
 何にしようか悩む。と、不意に頭の中をよぎるものがあった。
 何故か知らないが、本当にスッ、と出てきた名前。


「――〈影海禄〉」


 
 小説の名前は、今、決まった。

        *            *             *

「そういえば、あんたのとこの……レナ、だっけ?その子が〈カゲボウシ〉を暴走させたって聞いたけど……ホントなの?」
「あぁ、儂の失態でな」
「仕方ないよ、キミでは彼女の暴走は止められなかった。ボクでも、ね」
「……眠い…」
 〈カゲノミコ〉達が、会話をしている。今は〈カゲノアツマリ〉の真っ最中だ。
 彼女たちは普通は数か月に一回――延期することも、連日ということも稀にはあるが――この、大聖堂に集まり、話し合いをする。
 情報交換、世間の動き、犯罪件数について……など、重要なことについて真面目に話し合い、対策を練り、これからの方針を決めたりしていた――――昔までは。


 では、現在はどうかというと――
「へぇ〜〜、結構強い〈カゲボウシ〉なのね。私だったらどう、勝てそう?」
「あぁ、そのことについて、この間丁度ファグと大法廷で話しておったんじゃよ」
「多分、キミだったら行けたんじゃないかな」
「……怠い…」
 ――ただの暇つぶしである。


 勿論議論などはする。しかし、傍から見たらただの女子会に見えるだろう、そんな空気感が、ここにはあった。
 唯一女子会とは違った点と言えば、彼女たちと一緒に座っている男――士官がいるということだろうか。後は扉の向こう側に警備員がいるぐらい。

「戦ってみたいな〜〜。そうだ、今度会わせてよ」
「やめんかユグル。おぬしはそう言って会った相手は皆、無残な姿で帰って来るんじゃぞ」
「強い相手を見ると血が騒ぐんだから仕方ないでしょ」
「キミはそう言って戦うことしか考えていないね」
「……単純…」
「うっさいわね!!」
 と、――

「失礼します!」
 楽しそうに会話をしているところに、一人の警備員が扉をノックして入って来た。
「何事だ」
 それを、士官が相手する。
「いえ、そんなに大事でもないのですが、一応とのことなので」
 大事じゃないと言われて、士官と〈カゲノミコ〉達は安心する。
「それで、なんだ?」
「はい」
 そして、その警備員は口を開き、報告を伝えた。



「『セイテン』の日が、始まりました」

Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.48 )
日時: 2019/05/23 21:46
名前: marukun

別に何かを意識したわけでもないのにパッと浮かび上がった。
いい感じにオシャレだしかっこいいしこれでも問題ないだろう…多分。

―――後にこの物語は≪影の世界≫にてかなり重要なモノになってくるが今はまだ誰も知らない。書いている本人でさえも―――

「レナー、入っていい?」
外から実里の声とノックする音が聞こえる。
そのまま「どうぞ」と言おうと思った瞬間、自分の部屋のあり様を見て戦慄した。
(この中に人を入れられないッ…)
「ま、待って…い、今はちょっと…ホントにマズいから」
するとドアの向こうから訝し気な声が聞こえてくる。
「なぁにぃ?隠し事ぉ?」
そんな間にもレナはドッタバッタと散らかった部屋を片付け(棚の中にぶち込む)をする。
「レナー、入るよー」
という声とドアの開く音と共に椅子にダイビング着席。
セーフ。間に合った。
「どうしたのそんなに汗ばんで…」
平静を装う。バレてない。
「い、いや…なにも…」
「ふーん、レナの部屋ってあんまし物ないねー」
と言うと棚の前に立ち、開けようとする。
「ちょ!そこは!!」
というのも束の間、棚の中のものがぶちまけられた。
これはヤバイ…

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