複雑・ファジー小説

東雲の炯眼ーFierce battleー
日時: 2019/10/15 20:38
名前: エイ
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19987

この小説は私が日に日に書いている小説を連載する小説です。偶に更新する感じです。
それではご覧ください。

上記 のURLは「朧月ー首魁者の乱ー」のURLです。

「朧月」プロローグ >>1 >>2

「朧月」第1章 >>3 >>4 >>5

「朧月」第2章 >>6 >>7

「朧月」第3章 >>8 >>9

「朧月」第4章>>14 >>15>>16

「虹蛇」第1話 >>10

「聖徳」人物 >>11

「聖徳」第1話 >>12

「聖徳」 第2話 >>13(完結)

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Re: 満月ー迷宮へー ( No.13 )
日時: 2019/10/09 21:36
名前: エイ

622年、聖徳太子の回復を祈っていた膳大妃も倒れ、崩御を召す。

聖徳太子は今にも生き絶えそうな様子で蘇我馬子に話す。

「馬子…お前は…私の天皇中心の国…を継いでくれ。私はそなたと共に…国の改革が出来た事がとても…誇らしく思えてる…馬子よ…この国はそなたのおかげで…改革が完成した…」

その様子の聖徳太子の姿に悲しむ馬子。

「陛下。成りませぬ。律令制を倭国に取り入れるのは陛下がなさらねば…」と涙を瞳に溜めて、拳を握りながら言う馬子。

「それは…そなたに任せる。律令制を倭国に…取り入れ…唐との主従関係を崩してはならぬ。私は空へ飛び立つ。いつか空で会おう…」

そう言い、手を落とす聖徳太子。

聖徳太子(しょうとくたいし)…6世紀末期から7世紀前期まで活躍。592年にクーデター事件で成人もしていない聖徳太子は太子と摂政を同時に任命される。その後も推古天皇を蘇我馬子と共に補佐しながら善政を敷いた。聖徳太子は冠位12階や17条憲法、遣隋使など、様々な面で活躍した。その功績は現在この時も語り継がれている。そんな聖徳太子も622年に没する。618年に隋を支配した唐が制する律令制も取り入れようと病にかかった人生の中、民のため律令制の登用に尽力するが、病魔に侵され崩御、この登用は後の天武天皇が敷くことになる。

622年に没した聖徳太子の後を継いで蘇我馬子は律令の登用に尽力する。しかし馬子の人生も短く、亡骸へと変わるのだった__馬子はその4年後、626年6月19日に人生に終止符を打った。蘇我馬子__彼は550~552年の間に生誕したのだと思われる。彼は4代の王と聖徳太子に仕えた。聖徳太子とはだいぶな歳の差がありながらも友好関係を築いた。そして力を持つことになる蘇我氏一族。彼は592年に崇峻天皇を暗殺し、皇族推古天皇を王位に据え、摂政として聖徳太子を据えた。そして蘇我氏の子孫らはその後の約20年間、絶大な力を持ち、国を揺るがす。
628年 享年74歳、推古天皇が崩御した。その後は義理の孫の舒明天皇が継ぐことになる。舒明天皇は飛鳥で最も長生きした天皇だった__舒明天皇は641年まで蘇我蝦夷に支持され、蘇我馬子の息子であった蝦夷も絶大な権力を持った。舒明天皇は崩御し、その皇后の皇極天皇が即位。

645年(皇極天皇4年)

【皇宮】

使節団キム・チュンチュがある宝剣を大事そうに手に持ち、やって来る。

『天皇陛下。我ら新羅は大倭国へ新羅代々伝わる宝剣を倭国へ授けます。』とキム・チュンチュが笑いながら言う。

「これは新羅のヒョッコセ・ゴソガンが作ったと言われる''ヒョッコセ大貴刀'‘ではないか?」と中大兄皇子はその宝剣を不思議そうに見つめている。

「天皇陛下。我ら大倭国は百済との親交が代々とても深い国です。このような宝剣を受け取れば百済の大王が怒るでしょう」と蘇我入鹿が言う。

『何ですと?大臣?このような新羅の大王が苦悩の末渡す事を決意した宝剣の受け取りを断ると言うのですか?』と怒り口調で言うチュンチュ。

「天皇陛下。新羅の太子の宝剣をありがたく受け取りましょう。」と袖に刀を握る中大兄皇子が言う。

そんな皇宮に刀を持った中臣鎌足率いる兵士たちが集まってくる。

「逆賊蘇我入鹿を殺せ!」と中臣鎌足は刀を抜き、蘇我入鹿の胸に刺す。

蘇我入鹿殺人事件…今の日本では乙巳の変と言う。一部の人は大化の改新と言うが、大化の改新は律令制を倭国に取り入れた事を大化の改新と言う。このクーデター事件は倭国を含めるアジア五国が驚いた。

645年 中大兄皇子率いる中臣鎌足らは蘇我入鹿を殺害、その後、中大兄皇子は孝徳天皇を天皇の座に据え、太子の座に座った。実質的には中大兄皇子が全権を持った。654年に孝徳天皇が崩御した際には一時譲位した斉明天皇が復位した。しかし斉明天皇の寿命も長くなく、661年に斉明天皇も崩御した。その際に中大兄皇子は天皇として役割を始めることとなる。

663年、天智天皇(中大兄皇子)は滅亡した百済の復興軍に2万の手を伸ばすが、水戦と陸戦共に敗北した。復興軍加える倭国と戦ったのは昔中大兄皇子と親交が深かったキム・チュンチュら新羅軍だった。新羅軍は660年、唐と共に百済を滅亡させ、668年、高句麗を滅亡させる。その後、676年に唐との大戦争でも勝利し、三韓(新羅、百済、高句麗)を統一した。そんな新羅とは幾たびも争った天智天皇。しかし、天智天皇は672年に崩御__その後を天武天皇が即位。681年、天武天皇が律令制の詔を下される__しかし律令の体制を整えたのは天智天皇だと言える。


Re: 東雲の炯眼ーFierce battleー ( No.14 )
日時: 2019/10/11 05:25
名前: エイ

【第4章 朝廷の陰謀】

朧月が夜空にあるタルバルン。その夜空の下でバンダルとクゥヌが酒を交わしていた。クゥヌはバンダルの事を抱くが、さっぱりバンダルは思い出せない様子。困った様子で理解を求めるバンダル。「私は光沙堂の長だったとか。ですが今の私には記憶がないんです。光沙堂の長に復帰するなど…私にはできない事です。」その言葉を聞きクゥヌはバンダルに尋ねた。「バンダル。それでは記憶を取り戻したら宮に出仕してくれるか?」と。「分かりました。」とバンダル。その様子を瞳に涙を溜めながら見ていたミオル。(ジャン兄上。天から見ておられますか?バンダルが生きていましたよ。バンダルが我らの目の前にいますぞ。)心中ミオルはそう思っていた。

第10話「王の成人式」

タガラ王は任命書の巻物を広げ読み上げる。「春坡(バンバ、はるは タルバルン官位正一品)にクゥヌ。古小智(ヤバヤ、ここち タルバルン官位 正三品)にミオル。副古小智(パヤバヤ、、ふくここち 官位 正四品)にキョットン。贈品(戦時第1功労者 官位を持たない職務)をバンダルに。」と任命して巻物を閉じる。王子チファクはこの任命に拳を握る__バンダルは老爺とタイソブァクと共に畑を耕す。その後ろでは横に寝そべり寝ていたハヤヌの姿が。ハヤヌの姿を見て笑うバンダルはハヤヌに対して言った。「飯を食いたきゃ早く耕せ。」バンダルの言葉に立ち上がって耕し始めるハヤヌ。「バンダルさん。私は一応女だからね?女なのに畑仕事なんてさせるの?」バンダルはそのハヤヌの可愛げのある愛嬌に折れた。「仕方ない。可愛いから私が代わりに耕してやる。」

数ヶ月後…雪の降る冬の真っ只中 雪を頭に被りながらもバンダルとタイソブァクが刀を手に稽古をしている。バンダルはタイソブァクの近くに寄り姿勢を整えてあげる。「ソブァクよ。背筋は板の様に真っ直ぐ。刀は相手の腰を狙う様に頭や首を狙い過ぎると不意を突かれる習性がある故 そこに注意せよ。」とビシリとした教育をするバンダル。その教育にどうも満足気味の様で笑顔なタイソブァク。「はい。師匠。師匠みたいに強くなれるなら何だってやります。」__そこに筒に入った手紙を手に宦官がバンダルの老爺らの家にやって来る。「贈品様であられますか?王様から成人式の招待状を承りました。必ず27日の夜更けに王宮の前にいらっしゃって下さい。」家から老爺とハヤヌが出て来る。「何だ?宮から使いか?」と不思議そうにバンダルに老爺が尋ねる。「その様です。明日の夜更けに宮へ来いと。」バンダルは困った顔をしてその手紙を読む。


Re: 東雲の炯眼ーFierce battleー ( No.15 )
日時: 2019/10/12 10:48
名前: エイ

【第4章 朝廷の陰謀】

正装をして宮へ向かう黒髭を生やしたバンダル。宮には酒を飲むクゥヌの姿とその他の臣下の姿があった。バンダルはタガラ王の面に顔を向けて言った。「国王陛下。私は陛下の成人を大変快く思い陛下に忠誠を尽くす所存でございます。」タガラ王はその言葉に驚く。「贈品よ。朝廷に遂に出仕するのか?」と嬉しそうな様子でバンダルに問いかける。「はい。陛下。私は記憶を全て取り戻した所存です。陛下に贈品として忠誠を誓います!」バンダルは膝を突きタガラ王に頭を下げる。その様子に怒りを覚えるクゥヌ。(バンダルよ…何故戻ってきたのだ…お前は朝廷に入る資格などはない…)拳を握り心中そう思うクゥヌ__夜空の下 冬風の音が響く宮の庭園で茶を飲むタガラ王とバンダル。茶を飲み一息つき、タガラ王はバンダルに言った。「隊月長(従一品の官位品)よ。私はそなたが禮賀図を手にいれる為に宮に1,000の大軍を連れて攻め入った事を。その時 私は影沙堂の頭の睨み顔に怯えてそなたへの逮捕令を下した。今も後悔している。何故 正確な判断を我は出来なかったのだろうか。我の親族ら前王を無惨に殺したあの者を倒そうとする光沙堂のお前達に手を伸ばす事が出来なかったのだ…何故あの者に圧迫されてそなたを追い込んだのか。全ては私のせいだ。全ては我のせいだった。」涙を瞳に溜めてバンダルを見つめるタガラ王。そのタガラ王の姿に悲しみを覚えるバンダル。「陛下。陛下が居てこそ今があります。民が影沙堂から守られた今があるのです。陛下は私の事の心配はせず民の心配をなさって下さい。陛下が居なくては。今のような平和は訪れませぬ。」タガラ王はバンダルの言葉に涙を拭き笑みを浮かべた__三日月が夜空に出るタルバルン。その三日月の下を酒に酔ったチファクが歩いてる。反対側からは傘を被ったヨチジソバクの姿。チファクはヨチジソバクの姿に気づく。チファクはすれ違おうとしたヨチジソバクの腕を握り引き止めた。「待て。お前…旧道堂の者ではないか?」チファクはヨチジソバクの顔を見ながらう尋ねた。ヨチジソバクは袖から刀を取り出しチファクの首に向ける。「何者だ?何故私の事を知っている?」ヨチジソバクは力強く刀を握りチファクの首に刀を刺そうとした時…「待て…私は現王の従兄弟チファク王子だ…」その言葉にヨチジソバクはチファクから刀を引く。「あなたが…チファク王子ですか…私は旧道堂のヨチジソバクと申します。」__

Re: 東雲の炯眼ーFierce battleー ( No.16 )
日時: 2019/10/15 20:38
名前: エイ

【第4章 朝廷の陰謀】

バンダルは眠りから目覚ると太陽が照る昼空が目に入った。蘇る記憶の中には夜を飲み明かした自ら姿。バンダルは目眩がしてふらつく自らの体を抑えながらも立ち上がる。その様子を見ていた輿に腰掛けていたクゥヌ。
クゥヌの瞳にはバンダルを睨むような様子が描かれていた__

第12話「敵対する二人の友」

朝見の為 朝廷に参内した衣を整え、急いた様子でやって来たバンダル。バンダルの隣には下級武官として参内したタイソブァクの姿。タイソブァクも共に衣を整えてる。バンダルは息を荒くして見宮内の扉を開ける。「陛下!遅くなりました。申し訳ございません。」バンダルが席に着くとソブァクは急いで武道園(武官らの訓練場)へ向かう。ソブァクが向かい見宮の扉が閉まるとタガラ王は机を強く叩いた。「隊月長。聞いたぞ。夜を飲み明かして遅刻したと。誠か。」タガラ王は怒り気にバンダルにそう尋ねた。「陛下。申し訳ございません。」タガラ王の怒りに少々怯えながらもそう答えた。クゥヌはタガラ王に向かって強い口調でこう言った。「陛下への朝見の際に遅刻するとは''反逆''の意思を持ったとしか考えられません。隊月長を反逆罪に問い、厳罰に処して下さい。陛下。」その後を続きミオルを除いた臣下たち全員が口を揃えてそう言った。クゥヌのその言葉に驚きを隠せないバンダル。ミオルも共に驚いた。「隊月長。今回は初の参内故に見逃すが…次に今回のような事があったら違ったとしてもこのような事が疑われる事があるかもしれぬ。気をつけよ。」タガラ王は そう優しくバンダルに言った。 クゥヌはバンダルをきつい目で睨みつけた__宮の廊下で親談するクゥヌらの目の前にミオルが現れる。ミオルは力強くクゥヌの頬を叩きこう言った。「クゥヌよ!あのような事を言うとは!バンダルの事を反逆罪で殺すつもりか!」その態度にミオルはクゥヌに突き飛ばされる。「なんだと!正三品ごときが私に怒鳴ると言うのか!お前の今日の態度を陛下に報告してやる。」クゥヌの様子にミオルは拳を握る__隊月長の館に戻るバンダルの前に刀を手にした覆面をしたチファクが現れる。チファクに刀を向けられるバンダル。バンダルはその刀を目にして尋ねた「何者だ?一体…何者だ?」チファクはバンダルに刃先を向ける__


Re: 東雲の炯眼ーFierce battleー ( No.17 )
日時: 2019/10/15 20:47
名前: エイ

第1話@
756年(天平宝字元年)6月4日、聖武天皇は新田部親王の子・道祖王を太子に立てたが政権は皇后・
光明皇后を後ろ盾とする藤原仲麻呂と孝謙天皇が持った。そんな時、行動に問題があった太子は不要と考え、新たな太子を擁立すべきと言う皇族勢力の海真親王派と反海真親王派がいた。
しかし、最も性格も良く、孝謙天皇が寵愛する舎人親王の息子の大炊は太子になろうとも思わず、政治に関与しようとも思わなかった。

小さな小屋に謎の男がやって来る。その男は小屋の中にいた縄曩 太篠(じょうのう たしの)に話しかける。
「何故、私を呼んだ?」
縄曩太篠は言う。
「そなたが、大臣まで上り詰めるには海真親王派を辞めるのだ。」
その男は言う
「何故だ?」
「海真親王派は10年前、先の聖武天皇陛下に反逆罪で捕らえられ、死の代わりに海真親王派が官職に就けない命令を下した。そなたが官職に就くには海真親王派をやめねばならぬぞ?」
その男の胸には''第五刺客キム・ユンジェ''と書いてある。
「分かった。」
「善と悪など世には関係ない。敗者こそが善であり、勝者こそが悪だ。一度負ける事で二度目は勝つ。一度勝てばもう勝てない。敗する事が身のためだ。勝する事が毒となる…そなたは今負けるべきなのだ。」
その言葉を理解できないユンジェ

第1話「負けこそが勝ち」

船で都に戻る大炊
そんな大炊を見て陽梅(やんばい)が言う。
「あなたは誰かしら?」
大炊は陽梅に言う。
「正体は言えないが、これだけは言える。私は必要ではない人間だ。」
「きっと、いつか役に立つわよ。もし今必要ないとしても。まだあなたは若いんだから」

焚龕(たがん)の屋敷にやって来た大炊。
焚龕は大炊の姿に驚き、言う。
「大炊様。何用ですか。」
「都で大事件が起きたと。聞いたから急いで参った。」
「大炊様。お上がりに。)
大炊は焚龕はの屋敷の中に入る。
「それで?何が起こった。」
「大臣・金康(きんかん)が殺害されました。」
そんな焚龕の言葉に驚きを隠せない大炊
「金康殿が?」
「反海真親王の縄曩太篠と朴仁董(パク・ニンジュン)が怪しゅうございます。」
「首相と後新羅の将軍が怪しいと申すのか?」
「はい。」

皇室にやって来た朴仁董と縄曩太篠
2人の姿に喜ぶ太后・光明皇后と孝謙天皇と藤原仲麻呂
藤原仲麻呂は言う。
「よく来てくださりました。朴将軍。」
朴仁董の通訳官が話す
朴仁董は言う。
「通訳などいらぬ。私も日本語は喋れる。ところで、性格が歩いと新羅でも評判の道祖王を太子に?」
孝謙天皇は唾を飲む。



登場人物

大炊・淳仁天皇(733年~765年)23歳
・皇宮での権力争いには興味を持たない心優しき皇族。

縄曩太篠(実在しない)80歳前半
・首相、反海真親王派。朴仁董と親交を深める。

朴仁董(716年~?)40歳
・実在した後新羅の将軍。反海真親王派。

焚龕(725年~786年)
・後の淳仁天皇の忠臣

陽梅(実在しない)約50歳
・後の淳仁天皇の皇后

次回をお楽しみに

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