複雑・ファジー小説

炎の漢ー三神の戦いー
日時: 2020/02/14 22:44
名前: NOU

     この『炎の漢』は忠実を主に描きますが創作、脚色も含まれております。予めご了承下さい。


                      時は戦国

            戦国の世を生き天下を取った三神 信長、秀吉、家康。

    様々な戦いを繰り広げた信長ら三神は一体どうやって天下に上り詰めたのか──。




   主人公・織田信長《おだのぶなが》
   織田信秀の嫡子、後の天下人となる。尾張那古野城《おわり・なごやじょう》で生まれる

   織田信秀《おだのぶひで》
   織田信長の実父である。尾張の那古野城を今川氏から奪取する。尾張の権力者

   木下藤吉郎《きのしたとうきちろう》/後の豊臣秀吉《とよとみひでよし》
   松下之綱《まつしたゆきつな》の家臣。後に退転し信長に仕える。三神の一人

   松平元康《まつだいらもとやす》/後の徳川家康《とくがわいえやす》
   父と共に今川家に仕え桶狭間の戦いの際に織田信長の家臣となる。三神の一人

      


      【その他の人物】
    
   明智光秀《あけちみつひで》/明智十兵衛光秀《あけちじゅうべえみつひで》
   斎藤道三の家臣、後に信長の家臣となる。1582年信長を裏切り本能寺の変を引き起こす。

   足利義昭《あしかがよしあき》/後の室町幕府十五代将軍
   義輝の弟。後の室町幕府十五代将軍であり最後の将軍である。後に信長と連合政権を作る
  
   織田信広《おだのぶひろ》/織田三郎五郎信広《おださぶろうごろうのぶひろ》
   信長の庶兄。『信秀の子』とも考えて貰えず嫡男の弟・信長を妬む。

              
   随時更新

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Re: 炎の漢ー三神の戦いー ( No.1 )
日時: 2020/02/15 00:04
名前: NOU

   ボーボーボーボー

   と本能寺は火を上げていた___。本能寺の中に一人。寝巻き姿の信長。
          織田信長は1582年6月2日に炎の中短刀を胸に突き刺し自ら命を絶ち息を引き取った。

  その首謀者とされる者は天下人の彼が最も信頼していた男だ。。。。その男の名を明智十兵衛光秀と言い、またの名を明智光秀と言う。

     『炎の漢』である織田信長の歴史が今始まる──────。



   炎の漢ー三神の戦いー      著者/NOU

   登場人物:織田信長《おだのぶなが》
        織田信秀《おだのぶひで》
        木下藤吉郎《きのしたとうきちろう》
        松平元康《まつだいらもとやす》


   序章『那古野城の奇跡』


                   時は戦国の世である。
          
     応仁の乱から約五十年。京の都は未だ荒れ果てており人が住める街とも言えなかった。

  天文元年(一五三二)京の都から遠く離れた尾張《おわり》(現在の名古屋である)。
 
  
 その尾張では織田信定《おだのぶさだ》の息子・織田信秀が勢力拡大を続けていた──。



   ー尾張 勝幡城《しょばたじょう 織田信秀の拠点(諸説あり)》ー

   信秀は尾張全土の地図を開き那古野城を示し指した。信秀は謎めいた異様な笑い声を出した。

 『ハッハッハ。次は那古野城だ。今川氏豊《いまがわうじとよ》を上手く騙せば必ず那古野城を手にする事が出来る。那古野城を手にすれば織田家が尾張を手にしたも同然だ。そうだ。今川氏豊は連歌を好むそうだ。連歌会を儂が那古野城で開く。』

   信秀は今川氏豊宛ての信書を配下に呈した。信秀は配下の者が間《ま、御座敷》を去る後ろ姿を佐久間信盛《さくまのぶもり》と倶に注視した。

   織田信秀主催の今川氏豊が好む連歌会が開かれた。那古野城を奪取する事を目的にする信秀は数日間逗留し時期を見計らった。ついに決戦の為に矢狭間を作るよう配下らに命ずる。


    ー尾張 那古野城《なごやじょう》ー


   『矢狭間を作れ。それも内密にな。今川側に知れたら我らは終わりだ。出来るだけ早く作るのだ!』

   『氏豊公。非常に怪しいです。何故信秀は狭間など作るのでしょうか………まさか氏豊公の御命を狙っているのでは…………ありませぬか?』

 矢狭間を作る音、その音が今川氏豊が茶を飲む那古野城の氏豊の間まで響いた。家臣らはその行動を勿論怪しみ、氏豊に進言する。その内容を聞いた氏豊は茶の入った湯呑みをその家臣にぶつけた。家臣は跪き頭を下げた。

   『何を言う!儂が妻の次に信頼する信秀公を疑うのか?信秀公を疑うとならば儂に刃を向けると同じ事になる。次にそのような事を儂に述べたら儂への反逆と見做し破門じゃ。』

   氏豊は家臣・神林山次郎《かんばやしやまじろう》に怒鳴りつけた………山次郎の顔には割れた湯呑みによる切り傷があった。

   (織田信秀………お前が那古野城に攻め入って来る前に必ず倒してやる………!!!)

   ー那古野城 信秀が宿泊する客間ー

   『病と偽り勝幡城から家臣らを全て呼ぶのだ……』 

   その命で信秀の拠点・勝幡城から信秀の家臣が数十人参り、後から数百人の軍兵が内密にやってくる…


    ー次回予告ー  序章『那古野城の奇跡』第二話『那古野城の奪取』
  異変に気付いた神林山次郎によって那古野城奪取作戦は阻まれてしまうが……

    序章『那古野城の奇跡』第一話『信秀の策略』終

Re: 炎の漢ー三神の戦いー ( No.2 )
日時: 2020/02/15 18:37
名前: NOU



  ー尾張 禁賀城《かねがじょう》那古野城から少し離れた信秀の所有城ー

   信秀は甲冑を見に纏い配下の武士達に攻撃令を出した。火矢が一斉に那古野城に刺さり那古野城は火に覆われて赤くなった──。

   遼遠から信秀の配下が息を荒くして駈けてきた。膝に手を当てて駈け疲れた様子。その配下の様子を信秀は頓着し心許なげに尋ねた。


 『どうした?何があった……そのように息を荒くして………』

 『将軍公。大変です。那古野城から既に数百人の軍兵が出ておりここへ向かっていると………しかし先に今川氏豊を人質に取れば…』

 配下が信秀に話していると……神林山次郎《かんばやしやまじろう》らの朦々たる太い矢がその配下の胸を貫いた──。

 『敵襲だ!!!』

 信秀側の軍兵らは矢狭間に弓を置き禁賀城を挟み矢が飛び交った。信秀らは禁賀城に押し込まれ三百の敵軍に包囲された。

  『織田信秀!今のうちに降伏したらどうだ!降伏すれば命だけは助けてやる!』 

  神林山次郎がそう言った時…後ろから千にも及ぶ信秀側の軍兵が今川氏豊を人質にして禁賀城の周辺に現れた。その軍兵らの中心人物であり信秀の部下である佐久間信盛が大声で山次郎に対して言った。

  その姿を見て最初は氏豊を人質に取る信秀軍に向く足が止まっていた山次郎だったが……


  湯呑みを投げられた事を思い出した山次郎は抜刀し信盛に襲い掛かろうとした瞬間……山次郎の後ろの軍兵らが信秀によって全滅する………。信秀らに弄ばれるように味方の軍兵を全滅されられた山次郎は千百の軍兵に囲まれる………。

  『この私が弄ばれるとは……この様な屈辱を受けたというのに生きてはおれぬ…』

  信秀側の軍兵に手足を縛られて動けない氏豊に山次郎は矛先を向けて駈け刺す……………



























氏豊を刺し殺そうとした山次郎は信盛の刀によって手を落とした…………
                     今川氏豊は信秀らに命乞いして妻子を解放されて京へ逃げた。
       この戦いは『那古野城の戦い』『山次郎の乱』『信秀の乱』と異なる名称で呼ばれている。


   

   二年後………… 天文三年(一五三四)六月

  ''那古野城'' 城前にはそう触れられていた。城前には長蛇の列が出来ていた。そう。この前日にはこの物語の主人公が生まれ……今、物語がついに始まろうとしているのだ。
   

 

  ー次回予告ー 序章『那古野城の奇跡』第三話『家督争い』
この物語の主人公・信長賀生まれるが庶子の信広と早速家督争いが始まる──。お楽しみに


  序章『那古野城の奇跡』第二話『那古野城の奪取』終

Re: 炎の漢ー三神の戦いー ( No.3 )
日時: 2020/02/16 01:20
名前: NOU


  ー尾張 那古野城ー


 信秀は息子・織田吉法師《おだきちほうし》/後の織田信長《おだのぶなが》を抱いて笑みを浮かべていた。その様子を見た信秀の側室であり織田信広《おだのぶひろ》の母である可華《かか》は吉法師を産んだ母・土田御前《つちだごぜん》に嫉妬した。胸に抱く二歳の息子・信広を見て可華は涕泣《ていきゅう》した……。


   『この子を吉法師と名付け儂の後継ぎとする。』

 その言葉を聞いた可華は急ぎ信秀の腕に抱きつき泣きついた。

   『旦那様。信広は…どうなさるのですか?私と旦那様の息子・信広は後継にはなれぬのですか?土田御前様との御子の前に出来た子です。何故……』
 
  


    ベシンッ

 



   信秀は可華の頬を思いっきり叩いた。

   『可華、今何と申した?信広が家督を継ぐと申すのか?あり得ぬ話じゃ!!!次そのような事を申してみよ。何が信広を釜茹でにしてやるわい!!!』


  信広は可華が叩かれる姿を目の前で見て慟哭した。


    すると信秀は泣き喚く信広の姿に腹を立て頬を叩こうとする……


   『旦那様………おやめ下さい………吉法師が見ております………』


 土田御前に抱かれる吉法師の純粋な目を見て仕方なく信秀も手を下ろした。泣き喚き続ける信広の身を案じたのか可華は睨み続ける信秀の目を見てその間を立ち去った。


   『旦那様…これからは暴力はおやめ下さい…吉法師にはその様に暴力を振るう子にはさせたくないのです。お願い致します。』

 土田御前は腹を痛めて臥せながら信秀に苦しげに発した。


 数日後の夜更け……織田信秀の側室 可華が吉法師を抱擁して山岸にやって来た。それは天文三年( 1534 )の水無月《みなずき》下旬の出来事である。

  可華は吉法師と共に飛び落とうとしていた。可華が吉法師を抱擁して何処かに行ったのを怪訝に思った佐久間信盛《さくまのぶもり》の弟 佐久間信頼《さくまのぶより》は可華を那古野城から長い間尾けていた。
   


  同じ頃……信秀がかかとを立たせて吉法師の様子を見にこようと土田御前の間にやって来た。そして信秀が間の扉を開けると……そこには顔に痣が出来ており腹を抱えて痛んでいた土田御前がいた………土田御前のその姿と吉法師がいない事に気づいた信秀は




  『大変だ!!!!!!医者と兵士らを呼べ!!!!!医者と兵士らを呼べ!!!!!!!!!!!!』

  信秀のその声で兵士らは皆起きた。


   ー次回予告ー 序章『那古野城の奇跡』第四話『可華の死』
可華と吉法師が共に崖に飛び降りた事を目にした信頼は急ぎ信秀にその事を伝える──。お楽しみに

  序章『那古野城の奇跡』第三話『家督争い』終

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