複雑・ファジー小説

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短い話だから、ショートストーリーと言います【短編集】
日時: 2020/05/15 09:41
名前: 真朱 (ID: Yv1mgiz3)

初めまして、そしてクリックありがとうございます♪
ちょっと遅れましたが、真朱と申します。 
コメディ・ライト版で小説を書いているのですが、私が書いた短編は少し毒が強めなので複雑・ファジー版で掲載することに致しました。至らない点もございますが、暖かく見守っていただければ嬉しいです!

【追記】
・更新不定期。

・語彙力が足りないかもしれません。


スレッド設立 2020/05/11

#1>>01

Re: 短い話だから、ショートストーリーと言います【短編集】 ( No.1 )
日時: 2020/05/15 09:39
名前: 真朱 (ID: Yv1mgiz3)

#1 「指切りげんまん____」




「由実、毎日しっかり勉強するって約束してくれる?」

「うん、約束するよ!指切りげんまんしよぉ。」

由実…“本野由実”。小学3年生の彼女は、色鉛筆を握りしめながら足をバタつかせていた。

今日。夏休み。
彼女の母親は、長休みの学力低下を目に付けて彼女に“勉強”をさせようとしていた。…つまり、教育ママである。

話を反らしてしまうが、『指切りげんまん』と言うものをご存知だろうか。『指切りげんまん____』から始まる、歌のようなものだ。子供の頃は、親と約束する時に歌った者もさぞ多いだろう。やり方はただ一つ。双方の指を絡ませ、お決まりの歌を歌う…それだけだ。だからか、今も多くの人々に親しまれている。

『指切りげんまん…嘘付いたら、針千本飲ます…指切った。』

この歌が、部屋全体に響いた。
わずか数秒。一瞬で約束は結ばれた。

翌日、彼女は約束を守り続けた。
毎朝30分。母親が買い与えた“計算ドリル”を鉛色の鉛筆で埋めていった、芸術のように。

時は流れて、8月10日。
その日はいつも通りではない____違和感があった。

彼女の机の上…そこには、今日の分の手がつけられていないページが、無造作に置かれていて殺風景なものと化していた。

その頃、彼女は『勉強』と言うものを忘れ、友人と共に『遊び』と言うものを手に入れていた。

________それから3時間程未来、彼女は母親に『針千本』飲まされる事になる。

Re: 短い話だから、ショートストーリーと言います【短編集】 ( No.2 )
日時: 2020/05/16 16:21
名前: 真朱 (ID: vpptpcF/)

#2 「彼女が勉強しない理由」 



「葉月、手止まってるじゃない!しっかり勉強しないと、赤点取るよ。」

彼女は勉強をする時、日常茶飯事のように手を止める。何故かはよく分からないが、彼女は勉強が嫌いなのだろう。

元々彼女は怠け者だ。
小学生時代、彼女は宿題を全くやらず_________ほぼ100%と言っても過言ではない_________よく母親や教師に叱られていたと言う。そして問題と言うべきが昼休み。私達の小学校は、昼休みに外へ出て遊ぶ事が許可されていた。だが、彼女は「走るなんて気怠い。」という理由で、クラスメイトの誘いも軽々しく断っていた。結論を言うが、小学校生活“6年間”昼休みに外へ出る事は一切無かったのだ。

そしてもう1つの問題点。
『彼女は頭の回転が鈍い』と言う事であった。勉強は普通、多くの学生が苦戦する1つの関門である。それを克服しようと、全国何万人もの学生が日々奮闘している中で彼女は『寝る』か『赤点を取る』事しか出来ない。このままじゃ高校入試に確実に落ちる…と言う訳だが、私がどう説得しようとも彼女は絶対に動きはしないだろう…。昔からそのような性格だから。

「葉月!このままじゃ高校入試にも落ちるよ!なんで勉強しないのよ!」

遂に私の堪忍袋の緒が切れた。
しかし、彼女の答えは意外なものだった。

「だって…シャーペンの芯が無駄になるじゃん!鉛筆だって削るのに時間も電力も使うし、無駄だらけよ!」

確かに芯や電力などの節約にはなるが_____これでは逆に、“学費”の無駄になってしまうのではないか…。


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