二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ
日時: 2012/08/15 11:28
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: NtGSvE4l)

こんにちは。厨二病です。
このお話は「英雄伝説空の軌跡」「英雄伝説零の軌跡」「英雄伝説碧の軌跡」と言う知名度の低いRPGの外伝的なお話(別世界の時点で外伝もクソもねーじゃんとか言う奴はグーで殴るよグーで)です。
知らない人は、ウィキで調べて。

知ってる人へ
ストーリーは、SC・ちょい3rdと零・碧の順番で進めます。
ゲームの内容に少し変更?したストーリーになってるため、メチャクチャになる可能性もあります。そうなったら勘弁して。
オリジナルキャラは主人公だけ。(たぶん)

キャラクター
セシラル・ワイスマン 男 18歳(零、碧では20歳)
 唯一のオリジナルキャラ(そうでも無かった).眼鏡設定は無しにしてくれ。一人称は「私」
 小国リベールのボーズ地方で遊撃士をやりながら暮らしている。棒術使い。D級遊撃士。
 女性のような顔(エステル・ブライトの母レナ・ブライトによく似ている)をして声も高くて大人しい性格の為、初対面の人にはよく女性と間違えられる。そしてその度にへこむ。
 得意な物は、料理とピアノ
 ある人物と同じ名字だが・・・
大事な事書くの忘れてた。
 髪の色は、ちょい茶色で顔は可愛いとかそういうのじゃなく単に美人。

その他(空の軌跡)
エステル・ブライト(16歳) 空の軌跡の主人公
ヨシュア・ブライト (16歳) 空の軌跡の準主人公
シェラザード・ハ‐ヴェィ(23歳)
オリビエ・レンハイム(25歳)
クローゼ・リンツ(16歳)
アガット・クロスナー(24歳)

空の軌跡編
>>1プロローグ
>>2市長の依頼
>>3峠の土を昇って
>>4マレーシア孤児院
>>5暴走夫と手配魔獣
>>6第5話特に何も無い平凡な1日
>>7第5話特に何も無い平凡な1日・そして
>>8第6話始まりの軌跡新たな仲間
>>9第7話世にも奇妙なルーアン物語前編
>>10第7話世にも奇妙なルーアン物語中編
>>11第7話世にも奇妙なルーアン物語後編
>>13第8話《ahtfact》調査前に
>>14第9話《ahtfact》調査開始
>>15第10話 無限と空の軌跡


無限の軌跡編
>>16 少女の暮らす世界
>>17第11話大した変わらない世界
>>18第12話戦闘〜新しい希望
>>20第13話とりあえず王都に行こうお茶会への誘い
>>21第14話狂ったお茶会
>>22第15話迷い・遊撃士と《身喰らう蛇》
>>23第16話思い出はずっと心に在り続ける
>>24第17話命よりずっと大切な物

>>25回想

>>26第18話 守るべきもの
>>27第19話 無限という名の軌跡
>>28最終話 想いは新たな道へ
>>29後日談


零・碧の軌跡編
>>30零の軌跡・碧の軌跡編キャラ紹介
>>39解説
>>31プロローグ
>>32クロスベル警察パート1
>>33クロスベル警察パート2
>>34クロスベル警察パート3 挨拶巡り
>>35クロスベル警察パート4 題名未定
>>36 妹登場
>>37 後付けサイコー
>>38 仕事前のひと時
>>40 警備隊演習への参加要請・開始前
>>41 警備隊演習への参加要請 in 捜査二課
>>42 山積みの書類と軽くスル-された重大なイベント
>>43 弟分登場
>>44 散歩
>>45 偽ブランド業者の摘発
>>46 小ネタ的な何か
>>47 コリン少年の捜索
>>48 コリン少年の捜索2
>>49 秘密の問い
>>50 内容の無い殺し合い

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Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.46 )
日時: 2012/06/16 23:04
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)

小ネタ的な何か

3日目帰り道・中央広場

セシラルがオーバルストア「ゲンテン」の入口まで行くと自動ドアの扉が開いた。
「またねセシラル」
大きなウェンディの声が彼女を見送った。
自動ドアの先にはフェイの姿があった。
「あっ偶然ですね。フェイさんもエニグマの点検ですか?」
「たまたまここを通ったから中を見ておこうかと思っただけだ。そもそもこの店自体何の店か分らなかったからな。どんな店か分っただけで十分だ」
「じゃ、じゃあ一緒に帰りませんか?」
「ああ」

東通り
「あれ」
セシラルは何かを見つけたのか不思議に立ち止まった。
「どうした」
「財布が落ちてます」
「どこだ?」
「あそこです」
財布は東クロスベル街道に続く道の真ん中に落ちていた。
二人は財布に近付こうとすると後ろから何者かが猛スピードで駆け抜けて行った。
「今のは何だったのでしょうか?あっ!」
セシラルは財布があった方を向いた。しかしそこに財布がなかった。
「今の奴旧市街に走って行ったがとっとと捕まえて財布は警察に、取った奴は連行だ」
「やり過ぎですよ」

旧市街
「いいもん拾ったな〜」
ミーシェは旧市街のベンチで財布の中身を何度も確認していた。
「げっ兄貴だ、ヤバイばれる」
「なにがばれるんだ?」
「え、ナンデモナイヨ」
ミーシェの声は裏返っていた。
「ところでその財布は何だ」
「えっ、こここここここれは、今日かかか借り換えただけですよ」
「そうなのか、疑ってすまなかったな。それにしてもお前が選んだにしてはにしてはセンスがいいな。ちょっと見せてくれ」
「いいよ」
フェイは財布の中身を確認した。
「ミーシェ聞きたいんだがお前の名前はなんだ?」
「何言ってんの、ミーシェ・シードでしょ」
「そうか、ならこの身分証明書はなんだ?お前の名前はハロルド・ヘイワースじゃないよな?」
フェイは身分証明書を付き付けた。
「……ごめんなさい」
「分かればいい。セシラル、俺はこれを警察に届けて来る」
「わ、私も一緒に行ってもいいですか?」
「ただ届けるだけだぞ」
「お願いします」
「まあいいだろう」

クロスベル警察
受付には見知らぬ男が立っていて、フランはその男に対応していた。
「取り込み中悪いがフラン、落し物だ」
「財布…ちょうど良かった、この方が財布を落としたとなさって言たので、ハロルドさんこの財布ですか?」
男は身分証明書を取りだし自分のものである事を証明した。
「はい、これで合ってます」
「良かったですね」
「皆さんご迷惑をおかけしてすいませんでした。」
男は深々と頭を下げた。

行政区
「今日は本当にありがとうございました」
「これぐらいは当然なので。というより見つけたのはこっちの方ですから」
フェイの言葉を聞いたセシラルは少し照れた。
「お嬢さん財布を見つけていただきありがとうございます」
「いえいえ、別にいいんですよ」
「おっと、これは失礼。名を名乗っていなかったですね。私はハロルド・ヘイワース。住宅街に住む商人です」
その後二人は名を名乗った。
「フェイさんとセシラルさん。ではまたいつか」
ハロルドは住宅街へと向かって行った。
「・………疲れた」

この後二人はすぐ帰って寝たそうだ。

Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.47 )
日時: 2012/06/22 23:10
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)

クロスベル自治州創立記念祭4日目・
「コリン少年の捜索パート1」

警察署内
「……繋がらない」
フェイはランディに連絡を取ろうとしていたが一向につながらない。
「お仕事で忙しいんですよ。また後で掛けた方がいいですよ」
「それもそうだな」
二人は会議室へと向かった。

「よしお前ら、今日は休み!、以上」
「おいちょっと待て。今なんて言った?」
相変わらずフェイはドノバンに対しては厳しい口調をとっている。
「今日は休み、今日は休み、大事な事だから二回言った」
「でも何で休みなんですか?」
「ここで問題、何で今日は休みなのでしょう?」
ドノバンは「当てたら殺す」と書いてあるあカンペを持っていた。
「えーーと、警部の気まぐれですか?(本当はやる事がないだと思うんですが)」
セシラルの心の声はドノバン以外の全員にもれていた。
「ハイ外れ、答えはお前らが真面目に働き過ぎて仕事が早く進み過ぎてやる事がないからでした〜」
「ハイハイワロスワロス、じゃあ帰る」
「また明日」
「おい切り替えはえーよ、まあいいや俺も帰る」
誰もいなくなった会議室にレイモンドが一人残った。
「あれ?僕完全に→「空気」になって無い?」

行政区噴水前
「あそこにいるのはハロルドさんともう一人は奥さんでしょうか?元気がなさそうですね」
「何か困ってるのかもしれない、少し聞いてみよう」
二人はハロルドに近づいた。
「何かお困りですか?」
「貴方は昨日の」
「この方は?」
妻らしき女性がハロルドに質問した。
「この方達は昨日財布を拾ってわざわざ届けてくれたんだよ」
「まあそうなの、昨日はどうもありがとうございます」
女性は二人にお礼をした。
「フェンオール・シードです。長いのでフェイで構いません」
「セシラル・ワイスマンです」
二人は自己紹介をした。
「ハロルドの妻ソフィアです」
ソフィアはそっと挨拶をした。
「ところでさっき見かけた時何かお困りの様子でしたが何かあったのですか?」
「実は息子が迷子になってしまって、わたちたちも必死に探しましたが見つからず、特務支援課の方に協力していただこうかと思ったのですが連絡も取れず途方に暮れていた所なんです」
「フェイさん」
「分かってる」
二人は目を合わせた。
「なら俺たちが探すのを手伝います」
「そんな、支援課なら依頼として頼めますけどお二人は別の課ですし、報酬の準備も出来ていないし、それにせっかくの休憩時間をつぶすようなまねは……」
「実は言うと私たちの仕事は終わってヒマでしたから、それに報酬なんていりませんよ、私たちは毎月税金という報酬を貰っていますから」
「……一本取られましたね、分かりましたお願いしましょう」
「俺はクロスベルの東側を、お前は西側を探せ」
「分かりました」
「あとハロルドさん、もしそちらで見つかったら連絡下さい」
「分かりました」

Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.48 )
日時: 2012/07/03 23:48
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)

クロスベル自治州創立記念祭4日目・
「コリン少年の捜索パート2」

行政区
「よし、じゃあ各自コリン君を捜索してくれ」
(プルルルルー)
ランディのエニグマが鳴っている。
「フェイ?珍しいな」
(ピッ)
「フェイ何か用か?こっちは色々忙しいから話すなら手短にしてくれよ」
「ああ分かってる、お前ら大至急行政区に向かってくれ以上だ」
(ピッ!)
「……なあロイド」
「どうした?」
「あいつら暇だな」
「あいつら?」

東通り
「見てないですか、ご協力ありがとうございます」
フェイは必死に聞き込みをしていた。

一方セシラルは
中央通り
「いないですね、支援課の皆さんも留守ですし、……あっあれはロイドさん、もう一人は女の子?」
セシラルはロイドに近付き話しかけた。
「ロイドさん、かくかくしかじかなんです」
「その事ならさっきハロルド夫妻聞いた。既に他のメンバーにも捜索に当たってもらってる」
現在の状況を説明するロイドの陰に一緒にいたスミレ色の髪をした少女が隠れた。
「その子は?」
「知り合いの子だよ。手伝ってくれてるんだ。レン、この人は俺たちの知り合いだから恥ずかしがらなくてもいいよ」
ロイドは優しくレンにそう言い聞かせるがレンは一向に動かない。
「レン……すまないなセシラル意外と人見知りらしい」
「いいんですよ。レンさん、パテル=マテル(パパとママ)を大事にしてくださいね」







行政区、噴水前
支援課が西クロスベル街道に向かった後、二人は合流し夫妻に状況の説明をした。
「そうですか」
「コリン、どうか無事で…」
支援課の警察犬の反応やコリン少年を見たという人が居た事で少年が何らかの形で西クロスベル街道に行った事は確定した。人数の多い支援課が西クロスベル街道に向かっているが見つかった訳ではないのでまだ安心はできない。心配のしすぎで夫妻はは今にも泣きだしそうだ。
「大丈夫ですよ。彼らならきっと無事に保護してくれます」
セシラルの声があってか夫妻は涙をこらえる事が出来た。
「そういやセシラル、ロイドと一緒にいた子供は誰なんだ?」
おそらくレンの事だろう。
「ロイドさんのお友達みたいですよ」
「そうか」

10分後
(プルルルルー)(ピッ!)
「ランディ、見つかったのか?」
「おお見つけたぜ。ただ疲れて眠っちまったから無理に連れまわさず支援課のビルのロイドの部屋で寝かせてるから夫妻と一緒に来てくれ」
「分かった今すぐ行く」

中央通り・支援課ビル
「連れて来たぞ」
夫妻とセシラルとロイドが部屋に入り、残ったメンバーは部屋の外で待機した。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
夫妻は何度も頭を下げた。
「コリン君が起きるまでゆっくりして行って下さい」
夫妻は落ち着きを取り戻した。ちょうどいいタイミングでコリンが目をさました。
「あっお兄ちゃん。あれ・スミレ色のお姉ちゃんは」
「スミレ色?」
ハロルドは不思議そうに聞き返す。
「お父さんみたいなスミレ色の髪のお姉ちゃん」
「コリン君、その子は用事があるって先に帰ったよ」
「そーなんだ、じゃあこんどお姉ちゃんにありがとうって言っといてね」
「わかったよ」
ロイドは約束をした。
「スミレ色の髪をした子か」
「知り合いですか?」
セシラルが何か引っかかったように聞き返す。
「お二人に聞いてほしい事があります、いいねソフィア」
「ええ、そうしないと後悔しそうだから」
「……スミレ色の髪の子に関連した話しですか?」
セシラルは二人にそう問いかけた。
「鋭いですね。少し違いますが別のスミレ色の髪の子の話しです」
ハロルドの言いたい事を察するとセシラルはドアの方向を向いた。
「ロイドさんハロルドさん、私はここで失礼します」
「部屋を出るのか?」
「ええ、それに私は聞かない方がいいと思うので」
「そうか」

(ガチャ、バタン)


「どうしたセシラル、顔が暗いぞ」
「何でも無いです、皆さんあと数分お待ちください」



「今日は本当にありがとうございました。ほらコリン、お礼を言いなさい」
「おにいちゃんとおねえちゃんたちきょうはありがとう」
コリンの言葉はぎこちないながらもしっかりと感情が詰まっていた。
「ではさようなら」
夫妻達はビルを出て家に帰って行った。
ロ「今日は色々あったな」
エ「魔獣退治に迷子の捜索、そのあとまた魔獣退治」
ティ「今日は特別ハードでしたね」
ラ「今日は外食でもするか、もちろんフェイのおごりで」
フェ「ランディ以外はおごってやる」
ラ「そりゃ無いぜ、そういやセシラルちゃんは?」

ロイドの部屋
「レン、もう出て来ていいですよ」
タンスに隠れていたレンがでて来た。
「セシラル、いつから気付いていたの?」
「この部屋に入った時からです」
(ガチャ)
「ここにいたのか……あれ?」
廊下にいた全員がロイドの部屋に入ってきたがロイドだけが不審に思った。
「レン、君はセシラルにだけ人見知りしていたんじゃないのか」
「ううん、もういいの」
「もういい?」
「ロイドさんこれ以上聞かないであげてください」
その場にいた全員は裏口の方へと向かった。
「レン、今からならギリギリ間に合いますよ」
「……まだ分からないの?」
「なにが分からないかは聞きません。貴女がどんな決断を下そうと決して何も言いません。今は分からなくてもいつか答えが見つかります。だから行きなさい。」
「ありがとう、あとセシラル、酷い事してごめんね」
「全然怒って無いですよ」
「じゃあ皆さん、さようなら」
レンは裏口から去って行った。
「セシラル、君は一体」
ロイドが近寄る
「こんにちは」
「お邪魔します」
威勢のいい女性の声と礼儀正しい青年の声が聞こえて来た。
「エステル、ヨシュア、こんな時間に一体何の用だい」
「聞きたい事があるの、あっセシラルもいるこれはラッキー」
「スミレ色の髪をした白いドレスの少女を見なかったかな?」
セシラル以外の全員が驚いた。
「どうしたのそんなに驚いて」
「実は……」
ロイドはさっきまでの出来事を話した。
「……そんな事が」
「エステル」
事実を聞いたエステルは泣きだした。悲しい訳ではない。嬉しかったのだろう。「良かった」と言っていたのだから。
「……よーーーーーし、待ってなさいレン、絶対あたしが捕まえて見せるからね」
「エステル落ち着いて」
「そもそもなんの話なんだ?」
「とりあえず話しやすいところで話そう」

ここにいた全員はひとまず東通りの龍老飯店へと向かった。

Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.49 )
日時: 2012/07/15 22:18
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: UruhQZnK)

すいません投稿遅くなりました。
私が別に書いている小説を呼んだ方には説明をしましたが見て居ない方の為にもう一度説明します。
実は友人であるこの小説の作者が私に押しつけて放棄しました。
そのせいでこの小説を初めから見る事になったので二か月ほど投稿が出来なくなった時期がありました。
ですが私が作者に変わったからにはストーリーに作者が介入したり理解不能な超展開を起こさないようにします。
前半の最後の方の超展開等でやらかした事は私がどうにかします(やらかした例、主人公の性別が変わった・主人公が遊撃士を辞めた・そもそも元男をヒロインにするのはまずい等)その時展開が急すぎる場合もありますのでそこはご了承ください。
ではお楽しみください

クロスベル自治州創立記念祭4日目・
「秘密の問い」

支援課ビルにいた六人は遊撃士のエステルとヨシュアに話したい事があると言われ東通りの龍老飯店へと向かっていた。

龍老飯店
8人は東側から順にロイド・エリィ・ティオ・ランディ・フェイ・セシラル・エステル・ヨシュアの順に座っている。
「まずセシラル・ヨシュア・エステルの3人に聞きたい事がある。何のことかは分かっているね」
「レンの事ね」
ロイドはうなずいた。
「ああその通りだ。俺たちと同行したレンは俺達をはるかに上回る動きをした。これはなぜなんだい?」
「彼女は《身喰らう蛇》(ウロボロス)に所属する執行者(レギオン)の一人、殲滅天使レンだ」
その後もヨシュアは結社の存在、レンが執行者になった訳、自分も執行者だった事、全てを話した。
エ「正直驚いたわ」
ティ「そこらのテロ集団の方が遥かにマシですね」
ラ「遊撃士でもよく分からないって…マジかよ」
支援課の3人は驚いた。しかしフェイは察知していたかのような反応を見せた。
「つまりレンとか言う少女を知っているセシラルも同じ執行者って事か」
「惜しいけど違います、私はその階級が下の狩猟団でした」
セシラルもヨシュアのように結社に関わったことから性別が変わった事まで全てを話した。
「皆さん……信じれますか?」
話を聞いた全員が戸惑った。だが性別が戸惑うのは当たり前だろう。死にそうになった時性別が変わって助かったなんて事はまずあり得ないから。
「セシラルのの話を聞いてると別の疑問が湧いてきた」
ロイドははセシラルはなぜヨシュアより強いのに執行者では無く狩猟団だったのかという質問をした。
しかしセシラルは答えられなかった。
セシラルだけでは無い、元執行者であるヨシュアも答えられなかった。
「ただ思い当たる節はある、セシラルお前知り合いにエニグマを改造して貰ったって言ってたよな?」
フェイがセシラルにこう質問した。
「はい、それが」
「お前あれ嘘だろ」
改造してある事を知った支援課の四人は驚いたがそれを嘘だと言ったフェイにはもっと驚いた。
「な…なぜ、何故分かったのですか?」
セシラルは焦った。
「知り合いが財団に属しているからといっても新型のエニグマをこんなにも早く改造出来るとは思わない。それに見た目も他のとは変わらない」
その後もフェイはセシラルのエニグマを指摘した。
「結論を言おう、お前はクォーツの力を増幅させる能力があるんじゃないか?」
「それだけ言って結論がこれかよ」
ランディがフェイに野次を飛ばした。
「いやあり得るかも知れない」
「僕も同感だ」
ロイドとヨシュアが察した一方、他のメンバーは訳が分からないと戸惑っていた。
「あくまで推測だが俺は執行者には人間離れした能力を持つ人間が居ると思った。だがそれらは全て制御出来る範囲でありヨシュアの言った蛇の使徒が制御ができない者は危険ながらも手放すには惜しい存在だから狩猟団になったんだと思う」
「俺とヨシュアも同意見だ」
この話を聞いたメンバーは半分理解し半分分からない様子だった。
「ただこれが正しいか分からない、それに今はクロスベル警察捜査二課であるセシラルにとってはどうでもいい話しだ」
「……フェイさん、ありがとう」
セシラルは今にも泣きそうだ。
「じゃあみんな何か頼もうか」
ロイドが話を切り替えた時ここで働いてるサンサンがよってきた。
「お前ら頼むの遅すぎるヨ、もう店じまいだからトット出てケ」
ラ「マジで」
「マジダヨ、2時間前にしまってルヨ」
エス「ヨシュア……今何時?」
エステルはこっそり時間を聞いた
ヨシュ「僕の目が正しければ午前2時」
フェ「そんなに話し込んだか?」
セ「そ…そうみたいですね」
「お前ら今すぐデテケ」
「すいませぇぇぇぇぇん」
八人全員がダッシュで龍老飯店から出て行った。

Re: 英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ ( No.50 )
日時: 2012/08/15 11:26
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: NtGSvE4l)

投稿遅くなりました
今回は前作者の無理な設定などを超展開で変えてしまおうという試みで書いたので超展開のあまり脳が上手く働かなかったらALT+F4を押していただきたいです。



クロスベル自治州創立記念祭4日目・夜中
「内容が無い殺し合い」

支援課とエスヨシュと分かれた二人はまっすぐ自宅のアパートへ帰宅した。
「ミーシェ遅くなったな」
いつもなら「遅い」と怒鳴って駆けこんでくるミーシェだが今日は疲れたのかベットで熟睡…いや爆睡していた。
「もう寝たのか、しかしいつもながらにうるさいいびきだ」
「慣れれば近くでもすぐに寝れますけどね」
「よく同じベッドで寝れるな」
「遊撃士時代よりはまだマシでしたから」
セシラルは当時の事を頭に思い浮かべた。



(じゃあおやすみなさい)
(セシラル抱かして)
(ちょっ、やめっ)
(よいではないかwww)
(アネラ…スさ…ん、ぐ、ぐる…じい)



(あの頃に比べたらまだマシですね)
「どうした、顔が真っ青だぞ」
「何でも無いです」
「そうか、ならいい」
フェイは電灯の明かりを消した。
「おやすみ」
「おやすみなさい」




数時間後、真夜中の中の真夜中
(コンコン)ノックの音がした
「……誰だ」
その音で目覚めたフェイはゆっくりと扉に向かい開けた。がその先には誰もいなかった。
「空耳か、寝直そ……!」
ドアに向かっていたときは暗くて気付かなかったがよく見るとセシラルがもう一つのベッドからいなくなっていた。
「夜中の散歩にでもいったか」
そういって安心したフェイは再びベッドに入ろうとした、その時急に嫌な予感が湧いてきた。
「この感覚、外からか!」
彼はハルバードと使い古された刀を手に取り静かに外へと出た。


「セシラル…いるのか」
彼は独り言のつもりでそう呟いた。
「私はここにいますよ」
背後からの声だった。フェイはとっさに後ろに振り向こうとしたが刃幅の広い薙刀の様な物を首に突き付けられ向く事は出来なかった。
「その声セシラルか?」
フェイは落ち着いていた。
「そうですけど何か?」
セシラルはセシラルは開き直った時と同じ口調で話し始めた。
「何の真似だ」
「うーん、簡単に言えば貴方は私の立てた計画の邪魔、簡単すぎましたか?」
「お前は酒は飲まない筈だが、水にでも酔ったか?」
「流石にふざけてる暇は無いですよ、この現状とさっきの意味が理解できてますか?」
セシラルが手に込めていた力が少しゆるんだ。
「……ああ理解してる。」
フェイは冷静に対処した。
「そのハルバードを手から放し、足で遠くまで蹴り飛ばして下さい」
フェイは指示通りにハルバードを蹴り飛ばした。
「貴方に聞きたい事が二つ、それが私の求める事です」
「二つか…それを聞いたら俺を解放か、それともこのまま首を」
「状況によるでしょうね」
「命が掛かってる以上要求を呑むしかない……か」
「抵抗しなければ絶対助かるとは言い切れないですよ」
この言葉がフェイに重みを掛けた。
「まず1つ目の質問です、貴方のお父上はどこ出身ですか?」
「親父の出身とお前、何の関係性があるんだ?」
「いいから答えてください」
セシラルは刃物をフェイの首に近づけた。
「ノーザンブリア自治州」
「やはり旧ノーザンブリア大公国でしたか」
「知ってたのか!」
「ええ知ってました、あと声の大きさには気を付けて。周りの人に気付かれると厄介なので」
セシラルは周りを見渡し、フェイを旧市街の中央の広場まで歩く様指示した。

旧市街、中央
「ここでもう一つの質問です。」
移動してもなおフェイの首に刃物が付きつけられていた。
「貴方のお父上は子供の頃「塩の杭」で孤児になりその後シード中佐の父上に養子として引き取られた、今の言葉に間違ってる所は?」
「全部当たりだ」
「それはよかった、これで貴方がこの世界に居る理由が分かりましたからね。」
「どう言うことだ」
「意味なんて知らなくていいんですよ、何故ならここで貴方は死ぬんだから」
突き付けていた刃物がフェイの首に歩く当たり、すぐにも首を切れる状態になっていた。
「解放する気はないか」
「初めに言ったでしょう。"私の立てた計画の邪魔"と」
確かに彼女は最初の最初にそう言っていた。
「そしてお前は絶対に解放するとは言ってないが絶対に頃すとも言っていない、初めから俺を殺すつもりだったか。」
「もちろん、あとさっきの質問は単なる好奇心からですので貴方の御家族に危害を加える事はしませんよ。貴方には加えますけど」
セシラルはいつでも殺せる状態になっていた。
「言い残した事は?」
「…お前に俺は殺せない」
フェイはそう言うと肘でセシラルの溝を突き、刃物が首から離れた時同じ所に蹴りを加えひるんだ隙に蹴り飛ばしたハルバードを拾い上げた。
「溝打ちとは、考えましたね。だが一対一で勝てるとでも?」
「お前は俺にアーツを増幅させる能力だけで本来の実力は見せてはいない」
彼女がフェイに戦っている所を見せたのは警備隊の演習時だけでそれ以外は戦闘を一度もしていなかったのだ
「低確率だが可能性に賭ける」
「可能性か、まあいい、来なさい」

フェイは正面から突っ込みセシラルにハルバードを振り落とした。
しかし彼女の使用する刃幅の広い薙刀にあっさりと弾き返された。
「お前本当に女か?力が強すぎる」
「ええ私は女ですよ。それにしてもその程度の実力で可能性に賭けるとはよく言えましたね」
「まだだ」
フェイはハルバードを投げ捨て居合い用の刀を取りだした。
「……咲き往くは武楽不、散り乱れるは枯葉(こうか)今宵残月のもののくままにせめてものたむけをさせてやろう」
フェイが今打とうとしてる技はある人物から伝授した技を自分用にアレンジした技だった。
「その構え、桜花残月…いや違う!」
「くらえ枯葉残月」
フェイは目にも止まらない早さで何度も切りつけた。
当然ほとんどは弾いたが、彼女が知っている技と少し違いがあったことから計算が間に合わず、腕を何度か切られてしまった。
「当てた、血も出してる。その腕なら勝てる」
「甘いですよ」
フェイはセシラルの腕をよく見た。
フェイにはその光景が信じられなかった。傷口があり得ないスピードでふさがっているのだから。
「なんだよそれ」
「言ったでしょう一対一で勝てるとでも、と」
「終わっ…た。なんだよこれ」
フェイは諦めかけていた。その時
(バンッ、ババババンッ)
旧市街のいたるところで重い爆竹の様な音が鳴り響いた。
「……爆発音?いやもっと軽い、空爆か?」
「こっちや」
「?」
フェイはいきなり知らない奴に手を引かれてどこかへ連れてかれた。
「なんだうるせぇな」
「なんじゃ今の音は」
続々と旧市街の住人が集まってきた。
「チッ、帝国の暗殺者が介入してくるとは、仕方がない下がるか」
セシラルは暗闇の中へ消えて行った。


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