二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】
日時: 2012/08/26 18:34
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: 5oJbC9FU)

 初めまして、こんにちは。棋理(きり)という者です。
 二次小説に投稿ははじめてなので、少し緊張しています←
 
 まずは世界観というか設定?です。
 主人公はオリキャラ(女子)で、豪炎寺落ちになります。そして、諸事情によりフットボール・フロンティア編〜脅威の侵略者編までです。諸事情というのは、そこまでの話しか知らないからですorz
 以上のことを踏まえた上で、よろしくお願いします。

×注意書き×
・亀更新です。いや、もう、本当に。
・上記にもありますが、フットボール・フロンティア編〜脅威の侵略者編までの話です。
・荒らし、チェンメはお断り。
・中傷文と間違うようなコメントもお控え下さい。
・コメください……((切実
・キャラ崩壊するかも、っていうかします。それが嫌な方はご遠慮下さい。
・知識不足のために、かなり駄文。あまり詳しくないです。


○目次○
・目次>>0
・登場人物>>1
・プロローグ>>2
・第一話『今、始まりますから』
>>3,>>4,>>6,>>8,>>9】後書き>>10
・第二話『今、思い出しますから』
>>11,>>15,>>26,>>41】後書き>>42
・第三話『すべて、話しますから』
>>46,>>51>>55,>>62】後書き>>63
・第四話『これあら、終わりますから』
>>64

☆参照○○突破記念☆
・参照100突破記念SS>>32【後書き>>33
・参照200突破記念SS>>48【後書き>>50

♪イラスト♪
・一城愛香>>58
・麻香様作/一城愛香>>59

△お客様△
・リナ様
・音愛羽様
・剣城 天美様
・麻香様
・秋桜様

□短編リク□
詳細>>18
音愛羽様リク>>21:後書き>>22

 
 ここまで読んでくださった方に暴露します。ぶっちゃけ、これ、妄想の具現化以外の何者でもありません((え

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Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】 ( No.61 )
日時: 2012/07/30 18:44
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212

>>59
ありがとうございました^^
いえいえ、そんなことは。

>>60
わざわざありがとうございました。
ただ、こういった二次小説はそのまんまのキャラクターでやるのが難しいので、少々苦戦しております。

Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】 ( No.62 )
日時: 2012/08/03 19:22
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212

04

 灯りのついていない暗い部屋。月も今はその形を潜め、代わりにどんよりとした雲が空を占めている。
 その風景を窓の内側から見ている少年は、窓の下に椅子を置いて座っていた。ただ、何をすることもなく空を見上げる。
 思いをはせているのは、たった一人の少女だった。家同士がもともと親しい関係と言うことで、それなりに女子の中では仲が良かったと思う。
 そんな彼女が、突然転校すると言った。それも、今度決勝で戦う雷門中に。
 最初はなんの冗談かと思った。彼女の家柄的に見れば帝国の方が良いというのに、何故に雷門なんかに。
 転校直前の日、彼女は自分に言った。

『決勝戦、見に行くわ。——帝国の人間として、ちゃんと見届けるために』

 彼女の目は澄んでいて、何かの覚悟をしているような瞳だった。

「……決勝、か」

 ゴーグルの中で瞳が揺らいだ。
 自分は帝国学園サッカー部のキャプテンという立場だ。他人の前で泣き言を言うほど弱くはないし、そうありたいとはこれっぽっちも思っていない。
 ——例外を除いては。

『————』

 ベッドの上に放置していた携帯が音を立てる。面倒と思いながら拾い上げると、その例外からの着信だったので思わず頬が緩んだ。

「……もしもし」
『もしもし。私だけど』
「知っている。ディスプレイに表示されるのだから、分かるに決まっているだろう」
『……それだけ減らず口たたけるなら、心配は要らなかったかな』
「あぁ、不要だ」
『まったく……。転校する直前、泣きそうな顔で“本当に行くのか?”って聞いてきたのは、何処の誰だったっけ』
「さぁ、誰だろうな」
『ほんっと、可愛くない』
「お互い様だろ」

 普通の子供より精神が少し大人びている少年に、一番近しい存在だった彼女。いつのまにかこんなにも口が達者になっていた。それに負けじと応戦してしまうのは精神が子供なのだろうか。考えたくはない。

「それで? 何の用だ」
『幼なじみにその言い方はひどいと思わないの?』
「切るぞ」
『冗談だって。……そうだな。あえて言うのならば、神のお告げかな』
「……正気か」
『もちろん。どんよりとしている雲をふと見上げたら、突然あなたの顔が映ったの。——泣きそうな顔のあなたが、ね』

 含みのある声で言われて、思わず押し黙る。
 もともと、彼女には二面性があった。だからといって二重人格というわけではないし、小悪魔というわけではない。ただ、大人っぽいところに妙な子供らしさを秘めている。そんな感じ。
 ……さて、今はどっちだ。
 楽しそうな口ぶりからすれば子供っぽいが、その声に含みがあるのならば大人っぽい。
 少年は彼女にも伝わるような大きさで、溜息をついた。

「お前はどうなんだ。あいつとよりを戻せたか」
『なッ……。よ、よりっていうか、その……』
「その様子だと、キスも出来たみたいだな」
『どんな様子なのよ私! あなたのそれ、もう読心術としか思えないよ』
 
 再びごにょごにょ言い出した彼女に、少年はふっと笑った。
 ……良かった。帝国以前のあいつに戻れたようだ。
 帝国に来てから、彼女は時折辛い顔をするようになった。それも、自分たちのサッカーを見て。総帥からの支持を受ければなにやら痛そうな顔をして、けれど何も言わない。言いたいことがあれば言えば良いのに。けれど、いつも笑顔で『お疲れ様』と言う。
 ……よく言ってお人好しだな。

「……すまない。気を遣わせたようだな」
『……ねぇ。私ね、こっちに来てから分かったの。あなたたちは間違ってるって』
「…………」
『けど、それに私は関わった。だから私は、今度の決勝でちゃんと決着をつける。あなたのサッカーを、見届ける』

 だから、

『——私に、あなたたちのサッカーを見せて?』


Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】 ( No.63 )
日時: 2012/08/04 09:57
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212

【第3話後書き】

 ちょっと甘系を意識して描いてみましたが、難しい。
 最近、豪炎寺が私の中でキザキャラとして確立されつつあるので、少々不審に思われる方が居るかもしれません。申し訳ない。
 また、小説鑑定をしていただいた秋桜様にはお褒めの言葉を頂き、とても嬉しいです。
 さて、ここで一つ暴露話を。
 ヒロインの性格上、やはり一番はお嬢様で良いかなぁと思いました。イナイレは、なにぶんお金持ちキャラが多いイメージなので。その上彼女の性格だと、結構いろんな人と絡ませられるなぁと。
 さて、04で出てきた少年は、口ぶりから察するにきっと彼でしょう。4話ではいよいよ決勝戦の話しに。一つの山場として、どうぞお楽しみいただければと。
 最後に一つだけ。

 



 ヒロインの口調半端なく難しいorz




……いや、お前のキャラだろっていうツッコミはご勘弁を。

Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】 ( No.64 )
日時: 2012/08/26 18:33
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: 5oJbC9FU)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212

第4話『これから、終わりますから』

01
  
「お兄様、花瓶のお水を取り替えるわね」

 白い壁、白いベッド、白い天井、白い服。全てが白の空間に、ふいに色が差した。その色は香りと共に部屋に入り、部屋の住人に声をかけた。
 
「あら、見てお兄様。昨日蕾んでいた花が、ようやく咲いたわ。なかなか花を咲かせないから心配してたのよ」

 同じ白いワンピースに身を包んだ少女は、花瓶からすっと花を抜いた。むせるような花の香りに、少女は顔を綻ばせた。
 ……あ、少し枯れている。
 ここのところ来られなかったからだろうか。今日は少し多めに水を入れていこうと思いながら、少女は部屋を振り返った。
 広い病室に、ぽつんと一つだけ置かれたベッド。眠るように横たわるのは、精悍な顔立ちの青年だった。不健康な白い肌に、生気を感じさせない唇。高い鼻から漏れる息は一定で、乱れのないことに少女は安堵した。

「……お兄様」

 ……お願いだから、もう一度だけ名を呼んで欲しい。
 
 

 ——愛香、今日は庭を散策しよう。もしかしたらツチノコに会えるかもしれない。
 『お兄様、うちの庭はそんなにデンジャーなの?』
 ——愛香、ブラジルに最短距離で行くにはどうすればいいか分かるか? 簡単なことだ。地面に穴を掘って突っ切っていけばいい。
 『お兄様、マントルなどの問題は? 搭乗者はどうなるの?』
 ——愛香、あれを見ろ。一番星だ。何故一番星なのか知っているか? 一番早いんだ。スピードスターだな。浪速じゃなくて。
 『お兄様、テニスネタは伝わらないのでは?』
 



「……なんだか、思い出す内容が全てくだらない気がするわ」

 思えば、この兄は本当にくだらなかった。
 顔も容姿も良いし頭も良い。運動神経もよしとすれば、当然放っておく女性はいないだろう。しかし、兄の周りに女子が来ることはなかった。なぜなら、
 ……絶対、性格よね。
 『残念美人』まさにその言葉が歩いているようなものだった。何より好奇心が旺盛で、1メートル進むごとに『愛香、あれがタンポポだ。今日の夕食はあれにしよう』『愛香、雲雀が飛んでいる。咬み殺されないように注意しよう』『愛香、河原に行こう。そして殴り合うんだ。そうすることによって、さらに相手との絆が深まるらしい。え? けが? どうせ次のコマに進めば治っているさ』などと、言うのだから進まない進まない。

「……端から見れば、ただのおかしな人よね」

 ……それに、なんでジャ○プネタが多いのかしら。
 昔は博識な兄として自慢できたが、いざ冷静になってみると要らない知識だらけだったのではないだろうか。
 けど、今も自慢の兄だ。それは変わらない。何せ、誰よりも自分のことを思っていてくれるのは、この兄なのだから。そして、それに答えたいと願っている。
 
 ——なのに。

「答える相手が何も返してくれないと、意味がないわ」

 綺麗な顔。その顔が笑うことも、泣くことも怒ることも、数年前に停止してしまった。手を握っても返してくれない。
 その口が、名前を呼んでくれることはない。

「……はぁ」

 小さく息を吐くと、愛香は青年の額を撫でた。暖かみのあるそこは、まだこの人は生きているんだと実感できる。そのことに安堵し、しかし不安にもなる。生きているのに、活きていない。

「……お兄様。お兄様が眠っている間、いろんなことがあったのよ? それこそ、お父様とお母様にも言えない、夏未にも言えない。お兄様にしか言えないこと」

 呟いた声が壁に反射する。その声が耳に入ると、初めて自分の声が震えていることに気がついた。

「……いっぱい、いっぱい言いたいことがある。けどね、今は一つだけ」


 ——私と一緒に、見届けてくれる?



 声にならなかったその言葉を、兄が聞いていてくれたのかは分からなかった。


Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第2話更新中】 ( No.65 )
日時: 2012/08/28 10:34
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: 5oJbC9FU)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212

 まさかの参照500突破です!!
 最近更新が停滞気味ですが、なんとか生きてます((え
 更新にかなりの間が開いてしまいますが、それでもしっかり書き上げようと思います。もしかしたら年単位の完結になるかもしれませんが……orz
 
 こんなダメな作者ではありますが、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m


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