二次創作小説(旧・映像)

とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】
日時: 2016/01/03 02:21
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ

どうも!
初めましての方ははじめまして、知ってる方はこんにちは。
無名作者ショートですん!

今回はとんがりボウシの短編集みたいなのをやりたいなぁと思って、結局やることにしました。

知ってる人もいるかもしれませんが、実はカキコのとんがりボウシ小説の起源はわたしだったりします(笑)
ついでに言うと、その起源作品がこのほしぞら魔法学校なんですね。

ここでは挫折しちゃいましたが、今は別のとこできちんと進めております。
そして、その本編とはまったく関係なく、やりたい話を短くやっていきたいなぁと思ってます。


さて、恒例のルールでございます。


*いないとは思いますが、アップしたイラストの無断転載、二次加工、トレースなどはご遠慮ください。
*安定のgdgdです。ご注意ください。
*ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、わたしは気まぐれ女なので更新率は期待しないでください。それと、ネタに詰まったときは更新できません。
*短編集とかやったことないんで、上手くできる保証はありません。すいません。いや、そもそも小説がヘタクソなのですが。
*荒らし行為はやめてください。それに反応するのもやめましょう。
*正直言って、なんでもアリです。「こんなのとんがりボウシじゃねぇ」って思うようなところもたくさんあります。原作好きな人は見ないことをオススメいたします。
*宣伝行為はやめてください
*小説に関係ないコメント・雑談はやめてください。雑談は雑談掲示板でやってくださいね
*無駄レスやめてください


**重要:百合要素やホモ要素があります。苦手な方はブラウザバック

**重要2:女装ネタあります。苦手な方はブラウザバック


こんな感じです。
このルールを見て「いける!」と思った人はどうぞ先にお進みください。
万が一「だめだった」としてもわたしは責任を負えませんのでご了承ください。

あと、一応キャラクターの紹介はしますが、ここでやっていたものなので詳細は書きません(めんどくさいし←)


☆★キャラ紹介★☆ >>1


☆★参照記念イラスト★☆
*参照500突破記念 >>38
*参照1000突破記念 >>83 >>86
*参照1500突破記念 >>117
*参照2000突破記念 >>140 >>161
*参照2500突破記念 >>159
*参照3000突破記念 >>179 >>186
*参照3500突破記念 >>185
*参照4000突破記念 >>212 >>213
*参照4500突破記念 >>230
*参照5000突破記念 >>245 >>284
*参照5500突破記念 >>267
*参照6000突破記念 >>297 >>296
*参照6500突破記念 >>298
*参照7000突破記念 >>303
*参照7500突破記念 >>315
*参照8000突破記念 >>323

・参照100ごと記念イラストまとめ >>410

☆★番外変★☆
ショートコント  >>23
ショートコント2 >>40
ショートコント3 >>112


機械室DEきゅーあんどえー☆彡1 >>80


ほしぞら魔法学校検定 >>114


☆★よその子★☆
*カトレアちゃん(はる歌世さん*参照1800記念小説…新人さんとあさひくん)
*リルちゃん(マリさん)
*ルリちゃん(瑠璃さん)


☆★ストーリー★☆ >>409



スレ立て日:2013年3月23日 0:00

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Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.463 )
日時: 2019/04/16 15:07
名前: ショート ◆0MUWDC/0Dg
参照: http://x95.peps.jp/greenriver123/

「待たせちゃってごめんね! 帰ろう〜」
「全然待ってないよ! ……あさひくん、なんかすごくご機嫌だね」
「うん! たくさんお友達もできて、明日も行くのがすっごく楽しみだよ〜! ゆうきちゃんは、どうだった?」
「あ、私は……いきなり友達たくさんとかではないけど、頑張ってるよ」
「そっか〜! ゆうきちゃんと一緒にいるとすごく楽しいから、きっとすぐに友達たくさんできるよ!」
「うん……ありがとう!」

僕たちは帰宅しながら今日あったことなどを話し、家に帰ってお昼ご飯を食べたら公園で遊ぶ約束をした。
お互いのクラスについて話せるのは、クラスが違うからこそだよね! これはこれで楽しいなぁ〜! 今は1組の人たちのことを覚えなきゃだけど、そのうち違うクラスの子たちとも仲良くできたらいいな!

「それじゃあ、あさひくんお昼ごはん食べたらまたいつもの公園で遊ぼうね!」
「うん! またあとでね!」

 *

――――それから2週間、僕とゆうきちゃんは毎日登下校し、午後からは公園で遊ぶ生活を送っていた。なんとなく、ゆうきちゃんの表情が暗くなっているような気がしたけど……何も聞けないまま早帰りの期間が終わってしまった。
お家で、何かあったのかな……それとも、学校で……? 僕が何か役に立てるなら教えてほしいけど……思い込みだったらって思ったら……。

「あさひくん、どうしたの? 何か悩み事?」
「えっ!? ち、違うよ!」
「そう? でもなんか落ち込んでるように見えたから……」
「いや……今日から授業の時間が増えるからちゃんと起きてられるかなって……ほら、僕お昼寝好きだからさ!」
「なんだそんなことで悩んでたの? あさひくんらしいね!」

いやいや、落ち込んでるのは僕じゃないんだよ!! ゆうきちゃんのほうこそ……って、聞くなら今がチャンスなんじゃ……?

「そ、そんなこと言ってるけど……ゆうきちゃんこそ、日に日に落ち込んでいってるように見えるよ? 何か悩み事でもあるの……?」
「え……!? わ、私は何もないよっ! 全然、元気だからッ!!」
「そ、そうなの……? なんか、帰るときとか特に――――……」
「違うったらっ! 落ち込んでたとしてもッ……あさひくんにはカンケーないでしょっ!!」
「えっ……」

僕が驚いたと同時に、ゆうきちゃんもハッとした表情になる。気まずそうに俯いたと思ったら、僕の顔を一切見ないようにしながら言った。

「……もう、あさひくんと学校行かない。帰りも、待たなくていいから」

ゆうきちゃんはそれだけ言って走って学校に行ってしまった。僕は、何もできないまま立ち尽くすことしかできなかった……。

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.464 )
日時: 2019/04/18 15:24
名前: ショート ◆0MUWDC/0Dg
参照: http://x95.peps.jp/greenriver123/

――――あれから、1ヶ月の月日が経ってしまった。相変わらずゆうきちゃんは一緒に登下校してくれないまま……。

「ねぇねぇあさひくん……5組でいじめ?みたいなのがあるって噂、知ってる?」
「えっ、なにそれ? 初めて聞いた……」
「そうなんだ……なんかね、そのいじめられてる子があさひくんの幼馴染の子じゃないかって言われてて……僕も他のクラスの子とそんなに仲良くないから本当かどうかは分からないんだけど」
「そ、そう……なの? いじめ、って……どんなことだろう?」
「どんなことかは僕もわかんない……でも、そのいじめられてる子はね、明るい水色の髪色だって聞いたから……確か、あさひくんの幼馴染の子もそんな色だったなって……」

いじめ……。もしかして、先月ゆうきちゃんが落ち込んでいるように見えたのは、クラスでいじめられていたから? でもまだ絶対じゃないよね……。もし、本当にいじめがあるなら、僕がゆうきちゃんを助けなきゃ!!

「ゆきとくん、教えてくれてありがとう! 今日か明日、ゆうきちゃんに聞いてみる!」
「幼馴染の子、ゆうきちゃんっていうの?」
「うん、どうかしたの?」
「あ、ううん……ただ、男の子に多そうな名前だから珍しいなって思っただけだよ!」
「そうなんだ……?」

ずっとゆうきちゃんと一緒にいたから全然そんなの気にした事なかったなぁ……言われてみれば、確かにそうかも! 女の子よりは、男の子に多そうな気もするね!

 *

――――ゆきとくんから5組の噂を聞いた日の帰り道の途中、運よくゆうきちゃんを見かけることができた。ゆうきちゃんを追いかけ、話しかけてみる。

「ゆうきちゃんっ!!」
「あさひくん……? 何?」

振り向いたゆうきちゃんは、やはり落ち込んでいるように見える。ゆきとくんの言っていた噂は、本当なのかな……。

「ゆうきちゃん、あのね。1組で……5組でいじめがあるって噂があって……それでその……いじめられてるのがゆうきちゃんじゃないかって言われてて……本当、なの?」
「――――……っ!? そ、そんなのあるわけないじゃん。私、みんなと仲良くしてるよ……!」

そう言うゆうきちゃんの表情は、怒っているような、でも今にも泣きだしそうな不安定な表情だった。
やっぱり、いじめは本当なのかな……でも、これ以上聞いたらきっと怒るよね……聞くな、ってことなのかな……。僕じゃ、頼りにならないのかな……?

「大体、あさひくんは1組で私のクラスに関係ないでしょっ! 余計な詮索とか、しないでよ! 大っ嫌い!!」

そう言ってゆうきちゃんは走って行ってしまった……。僕、いけないことしちゃったのかな……でも、もしもいじめが本当なら。そのせいでゆうきちゃんが苦しんでるなら。僕はどんな手を使ってでもゆうきちゃんのことを助けたい、そう思うのに……。

「――――決めた! ゆうきちゃんにバレないように、5組について調べよう!」

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.465 )
日時: 2019/04/22 16:28
名前: ショート ◆0MUWDC/0Dg
参照: ここからゆうき目線

 *―ゆうき目線―*


「――――たかなし ゆうきです。よろしくお願いします!」
「女の子なのにゆうき? 変な名前―!」

――きっかけは、すごく些細なことだったと思う。お母さんが、私につけてくれた名前を“男の子の名前みたいだ“ってバカにされた。すごく悔しかった。けど、言い返す度胸のない私は、黙っていることしかできなかった。
教室で自己紹介しているときだったから、私に変な名前だと言った子は担任の先生に怒られていたけれど……。それ以来、目立たないような嫌がらせをされている。

「あっ! オトコオンナが来たー!」
「オトコのくせにスカートはいてる! 気持ちわるーい!」

私は悪口を無視して、自分の席に向かう。無視されたことが気に食わないのか、悪口を言ってきたうちの1人が、私の背中を思い切り突き飛ばしてきた。

「いたっ!」
「あはは、ダサい転び方―!」

――――泣いちゃダメだ。こんなバカなことをしてくるやつらに負けたくない。
こんなバカでも、先生に見つかったら怒られるという自覚があるのか、授業中などはこういう嫌がらせはされない。が、朝は先生が来るまで無法地帯なため、派手な嫌がらせが多い気がする。
もう今日で早帰り終わっちゃうのに、何もできないままだ……来週からどうなっちゃうんだろう。もう学校来たくないよ……。今までは、2時間ガマンしてお家に帰ったら午後はあさひくんと遊べたのに……。

 *

ついに今日から普通の授業が始まってしまう。嫌だなぁと思いつつ、あさひくんに余計な心配などはかけたくないので、普段通りの私でいることに努めていた。
すると、あさひくんが珍しくため息をついた。

「あさひくん、どうしたの? 何か悩み事?」
「えっ!? ち、違うよ!」
「そう? でもなんか落ち込んでるように見えたから……」
「いや……今日から授業の時間が増えるからちゃんと起きてられるかなって……ほら、僕お昼寝好きだからさ!」
「なんだそんなことで悩んでたの? あさひくんらしいね!」

たしかに、あさひくんは今までよくお昼寝してたかも! あさひくんらしくて、可愛らしい悩み事だなぁ。授業始まっちゃうから、不安なのかな?

「そ、そんなこと言ってるけど……ゆうきちゃんこそ、日に日に落ち込んでいってるように見えるよ? 何か悩み事でもあるの……?」

――――!? き、気付かれてたの……!? 一生懸命、隠してたつもりだったのに……。
でも、5組のことで1組のあさひくんに迷惑かけたくないし……。

「え……!? わ、私は何もないよっ! 全然、元気だからッ!!」
「そ、そうなの……? なんか、帰るときとか特に――――……」
「違うったらっ! 落ち込んでたとしてもッ……あさひくんにはカンケーないでしょっ!!」
「えっ……」

自分で言ったことなのか? と疑問を抱いてしまうくらいヒドいことを言ってしまった。どうしよう。きっともうあさひくんは私のこと嫌いになったよね。こんな私があさひくんのそばにいるなんて失礼すぎる……。

「……もう、あさひくんと学校行かない。帰りも、待たなくていいから」

――――自分が悪いんだから。そう言い聞かせて私は走って小学校へ向かうのだった……。

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.466 )
日時: 2019/04/24 14:53
名前: ショート ◆0MUWDC/0Dg
参照: ここからゆうき目線

――――それから一ヶ月の月日が経った。私は、変わらずクラスメートたちから嫌がらせを受けていた。入学当初よりヒドくなり、最近では先生がいる場所でも目を盗んで嫌がらせをされる日々。正直学校なんか行きたくないけど……お母さんを心配させるのは嫌だ……。

「ねぇねぇゆうきクンー、あっ間違えた女の子だっけーきゃははっ」
「何回間違えてるのー? カワイソーあははっ!」

私のことを呼ぶとき、この人たちは必ず“くん付け”してくる。もはや慣れてきたような気さえする……よく飽きないなぁ。
私に嫌がらせをしてくるのは基本的に女子ばかりで、他のやつらは見て見ぬふり。だからこのクラスの人たちとまともに話せたことがない。いつになったら終わるんだろう、こんなくだらない嫌がらせ……。

 *

――――休み時間。次の授業が体育なので、体操服を手に更衣室へ向かう。この学校は、小学校低学年でも男女別に更衣室があるみたい。とはいえ、男子は教室で着替えてるみたいだけど……。
女子更衣室のドアを開けると、中に数人の女子がいた。

「うわ、オトコオンナじゃん! ここ女子更衣室なんですけどー!」
「私はオトコじゃ……」
「うるさいなぁ、出てってよ! 教室で着替えろ!」

女子に突き飛ばされ、私はしりもちをつく。その隙にドアを思い切り締められてしまった。
……入ろうとしても、また同じことの繰り返しになりそうだなぁ。教室は教室で嫌だし……授業に間に合わなかったら困るから、トイレあたりで着替えよう。

――そのあと、私はトイレで着替えを済ませ体育の授業に向かった。今日の授業は体育が最後で、それが終わったら帰れる。体育の授業が終わった後、着替えにイタズラされぬよう、急いで教室に戻り、急いで着替えを済ませた。帰りのホームルームも終わり、やっと教室から解放された。
早足で帰宅していると、後ろから聞きなれた声が聞こえた。

「ゆうきちゃんっ!!」
「あさひくん……? 何?」

走って追いかけてきたのか、あさひくんは肩で息をしている。1ヶ月も無視してしまったのに……何の用だろうか。

「ゆうきちゃん、あのね。1組で……5組でいじめがあるって噂があって……それでその……いじめられてるのがゆうきちゃんじゃないかって言われてて……本当、なの?」
「――――……っ!? そ、そんなのあるわけないじゃん。私、みんなと仲良くしてるよ……!」

な、なんで1組にそんな噂が……! もしかして、更衣室でのこと、誰かに見られた……?
いじめられてるなんて、恰好悪いこと言えないよ……。
あさひくんの表情を見るに、きっと私のことを心配してくれているのだろう。けど、もし私に関わってあさひくんまでいじめられたら……そんなの、絶対に嫌だ!

「大体、あさひくんは1組で私のクラスに関係ないでしょっ! 余計な詮索とか、しないでよ! 大っ嫌い!!」

そう叫んで、私は走って帰った。
あさひくんがいじめられてしまうかもしれないなら、嫌われた方がマシだ――――……!

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.467 )
日時: 2019/04/26 14:02
名前: ショート ◆0MUWDC/0Dg

あさひくんに関わるな、と言ってから約2週間が経過した。クラスメイトたちもほかのクラスでいじめが噂になっていることを知ったのか、あれ以来更衣室を追い出されることはなくなった。……が、教室内での嫌がらせは相変わらずであった。

「ねぇねぇゆうきちゃーん」

帰るための準備をしていたら、嫌がらせの主犯格の女子がニヤニヤしながら私の方へ向かってきた。

「……何?」
「ゆうきちゃんってさぁ、本当に女の子なの?」
「……そうだけど」
「だったらさ、証拠見せてよ」

そう言った瞬間、後ろからガバッと腕をつかまれた。
何をする気……!?

「いっつもスカートはいてるけどさぁ、スカートだけじゃ女の子ってわかんないじゃん?」
「はぁ……?」
「だから、ちゃんと脱いで証明してよ」

主犯格が言い終える前に、取り巻きが私のスカートを降ろそうとしてくる。
なんで……なんでこんなことされなくちゃいけないの……!

「何してるの!!」

その叫び声にクラスメイトはひるんだのか、掴まれていた腕がゆるんだ。その隙に急いで逃げた。
すると、目の前にいたのはあさひくんだった。

「ゆうきちゃん、大丈夫? ケガとかしてない?」
「う、うん……」
「ちょっとアンタ、なんなの!」
「え? 僕は1年1組のやえ あさひっていいます!」
「そうじゃないっ!!!!」

怒るクラスメイトを無視して、あさひくんは私に向き直る。

「ゆうきちゃん、なんでこんなヒドいことされてるって教えてくれなかったの?」

……そんなの、言えるわけないよ。あさひくんは心配性だし、いじめられてるなんて知ったら絶対に止めさせる……現にここにいるわけで。それが原因であさひくんがいじめられるなんて嫌だよ……!
何も言わない私を見て、あさひくんはクラスメイトに向き直る。

「なんできみたちはこんなヒドいことするの?」
「は? そんなの決まってるじゃん。名前ヘンでしょ。女の子なのに“ゆうき”って! 男みたい! 気持ちわるーい!」
「何言ってるの? ゆうきちゃんのお母さんが考えてくれた大事な名前をそうやってバカにして、嫌がらせするほうが気持ち悪いしヘンだよ!
 もしこれからもゆうきちゃんをいじめるなら、僕がそっくり同じことをきみたちにやってやるから!」
「なっ……!」
「それに、ほかの5組の人たちだって見て見ぬフリなんかして同罪だよ! なんで助けてあげないの? おかしいよ! 行こう、ゆうきちゃん!」

そう言ってあさひくんは私の手を引いて教室を出た。校舎の裏庭まで来て、あさひくんは私の方を向く。
私は、安心感とこれからの恐怖で涙があふれていた。

「なんで……なんでクラス違うのにあんなこと言っちゃうの? 私、明日からどうしたらいいの……っ」

違う、こんなことが言いたかったんじゃない。助けてくれたお礼が先なはずなのに……。それ以上に、迫りくる明日への恐怖の方が大きかった。
私が泣いていると、あさひくんがいきなり抱きしめてきた。

「ゆうきちゃん、なんで今までずっと黙ってたの? 僕、ずっと心配してたのに……そんなに頼りにならない?」
「そ、そういうわけじゃ…………! 私に関わって、あさひくんがいじめられたらって思ったら……」
「僕だって、ゆうきちゃんがいじめられてるなんて嫌だよ!」

あさひくんは、さらに強く抱きしめてくる。
きっと、本当に心配してくれてたんだろうな……あさひくんに嫌な態度をとってしまったのに……。

「もしまたいじめられそうになっても、僕が絶対ゆうきちゃんを助けるから! ゆうきちゃんのことを悲しませる人は僕が倒すよ! クラスが違ってても必ず駆けつけるから!!」
「あさひくん……」

そう言ってくれるのは本当に本当にすっごく嬉しい……。けど、なんか……すごく恥ずかしいっていうか……心臓がドキドキして、火照ってるような感じがする……な、なんで?
私、いったいどうしちゃったんだろ……。

「ゆうきちゃんは、僕の大事な人だから……僕がゆうきちゃんのことを守るよ!」
「――――……っ!!? あ、ありがとう……」

一気に体温が上昇したような感覚になる。
どうしよう……なんでか分かんないけど……あさひくんの顔が直視できないよっ!
本当にどうしちゃったのかな……?




――――私がこの感情を恋だと知るのは、もう少し先の話です……。


 *FIN*

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