二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ポケットモンスターIH
日時: 2013/05/02 21:37
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 どうも、初めての人は初めまして。白黒というものです。
 旧二次小説紙ほかを覗いた事がある人なら知ってる人もいるかもしれません。以前にも、ポケモンの二次小説を執筆していました。
 さて、白黒はずっと紙ほかで活動していたので、実は映像板で小説を書くというのは初めてなので、もしこの板限定での暗黙のルールとかがあるのなら、それを守れていない可能性が高いです。その時はごめんなさい。

 それと、先に断わっておきますが、白黒はこの時期、かなり多忙だったりします。なので更新が滞る可能性が高く、また同時に建てた二次小説新紙ほかの作品がメインとなるので、こちらの更新頻度にはあまり期待しないでください。

 ではざっくりと作品説明です。白黒は今まで、ゲームをモデルにした冒険ものの作品を執筆してきました。僕の知るポケモン作品の書き手さんも、そのような作風が多かったです。しかし白黒は、ちょっと違う作風にも挑戦したくなり、このような小説を作りました。
 皆様も気になっているであろうポケットモンスターに続く『IH』の二文字。これはインターハイの略です。つまり、今作のポケモンは学園ものを織り交ぜた作品となります。
 細かいことは後々プロローグとか紹介しますが、実はこの作品、ポケモン以外の作品からも取り入れているものがあるのですが、ポケモンの二次小説という土台を壊したくないので言わないことにします。分かった人は……まあ、言っても言わなくても好きにしてください。
 ともあれ、今作品は他に見るポケモン小説とは異質なものとなっていると思われます。バトルもアニメや漫画より、ゲームに近い形に仕上げるつもりです。なので対戦での専門用語とか出て来ると思いますが、分からなかったら聞いてください。あと、白黒はそれど対戦経験が豊富ではないので、ダメージ計算などは結構適当です。もし間違っていても、大目に見てください。
 さらにこの作品は三つのサイドからストーリーが展開するのですが……まあそれは追々説明します。

 それと、前作やもう一つの作品ほどではありませんが、この作品でも非公式のポケモン、アルタイル・シリウス、ベガのポケモンが登場します。知らないポケモンが出た時は、>>0のURLをクリックしてください。決してポケモンの新作、X・Yのポケモンではないので、ご注意を。
 なお、もう一つの作品でも言っていますが、この作品内ではポケモンバトルにおいて超常的な現象が起きます。まあ、超次元サッカーとか異能力麻雀とか、そんな感じのものだと思ってください。

 長くなりましたが、これより、白黒の新しい物語が始まります——





プロローグ
>>1

雀宮編

序章
>>2 >>5 >>6 >>10 >>11 >>12
龍源寺高校
>>13 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20

Page:1 2 3 4 5



第十一戦 龍源寺高校 5 ( No.19 )
日時: 2013/04/20 22:17
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: 遂に語られる千尋の秘めたる力……

「特性を変えられる?」
「変えるっていうか、干渉する、かな。どういうわけか、僕はポケモンの特性に干渉できるみたいなんです」
 千尋の口から言い放たれる事実を受けて、一同は唖然とする。そんな中、汐はさらに問う。
「干渉するっていうのは、すべて挙げるとどうなの? さっきみたいに特性を変えるだけじゃないのよね?」
「はい……僕が今までできたのは、特性のスイッチ、特性の強化、それと、一時的に特性を無効化することです」
 具体的には、先週の伊織のガブリアスを倒したリザードンの猛火フレアドライブと、先ほどこのみのポリゴン2を倒したジャローダの深緑リーフストームが特性強化、ジャローダの特性を天邪鬼から深緑に変えたのが特性スイッチだ。
「というか、部長。驚かないんですか……?」
「ん? 驚いてるわよ、十分。でもそれ以上に、嬉しいのよ」
「嬉しい?」
 千尋は首を傾げる。今までこの力で良い思いをしたことはない。ゆえに、ここで嬉しいなんて言葉をかけられるとは思っていなかったのだ。
 だが、
「だって、そんなに凄い力があるなんて、心強いじゃない。これで私たちの全国出場もグッと近づくわ」
「部長……」
 汐だけでなく、伊織やこのみも千尋の側へと歩み寄り、
「まっさかヒロさんがあたしに隠し事してたなんて、普段なら怒るとこだけど、びっくりしてそれどころじゃないや。そんなことできるなんて、ヒロさん超強いじゃん」
「特性を変えられるってことは、それだけ戦術の幅が広がるってことだよね。凄いよヒロくん!」
「伊織、このみ……」
 皆、笑っていた。普通なら恐れられたり、奇異の目で見られたりするものなのだが、この場にいる全員の目は、優しく暖かいものだった。
「さて、若宮君の秘密も知れたことだし、特訓再開よ。県予選までは一ヶ月しかないから、時間を無駄には出来ないわ」
 パンパンと手を叩く汐。それを合図にまた四人は散開し、それぞれ位置に着く。
(特性への干渉、それが若宮君の力……これは、凄い人材を見つけちゃったわね)
 汐は再びバトルを行う四人を見つつ、手にした一通の便箋に目を落とす。
(もしかしたら、彼の力ならあそこにも通用するかもしれないわ……!)
 便箋の宛名には、龍源寺高校と書かれていた。



 翌日。
 千尋、伊織、このみの三人は放課後、そのまま部室へと向かっていた。
「それにしても、本当にびっくりだよ。ヒロくんにあんな力があったなんて」
「正直あんま使いたくなかったんだけど……部長に積極的に使えって言われちゃったからなぁ」
「そのせいであたし、全然ヒロさんに勝てなくなったんだけど」
 じろりと千尋を睨む伊織。
 特性干渉の力を解放した千尋の強さは、一昨日までとは別物だった。千尋自身も特性をスイッチすることを前提として動き、それが上手く嵌ったため勝率がグンと跳ね上がったのだ。そして千尋の勝率が上がったということは、相対的に他の者——特に千尋の戦術の変わりように上手く対応できない伊織の勝率が下がってしまったのだ。
「睨まれても困るんだけど……というか、お前の場合はもっと自分の戦い方を見直せよ。特性云々がなくても、最初の攻撃を凌がれたらすぐにダメになるだろ」
「うー……」
 伊織は唸るだけで、それ以上は何も言い返さなかった。
 そうこうしているうちに、旧校舎の部室へと到着する。千尋が扉を開けると、そこに汐と茅の姿はなかった。
「部長と先輩、まだ来てないのか」
「三人だけじゃ練習できないし、待ってるしかないね」
 と言って、三人はそれぞれほぼ定位置となっているテーブルの席に着く。
 三人が席に着いたとほぼ同時に、テーブルの上にティーカップが置かれる。ちょうど三つ、人数分だ。
「ん、ありがと……それにしても、予選まであと一ヶ月か。流石に少し緊張するなぁ」
「そうだね。でも、まだ予選。こんなとこで負けてはいられないよっ」
「そーそー、あたしたちがそう簡単に負けるはずないって」
「気楽だなぁ……ま、お前とこのみに関しては、そのくらいがちょうどいいのかもしれないけど」
 と言いつつ、ティーカップを持ち上げて紅茶を啜る千尋。しかしそこで、まだ砂糖を入れていないことに気が付いた。
「ん……えーっと、砂糖は……」
「…………」
「あ、そっちにあったんだ。ありがとう」
 無言でシュガーポットを差し出され、それを受け取る千尋。スプーンで砂糖を一杯すくい、紅茶の中に入れてかき混ぜ——
「って、誰!?」
 ——たところで、やっと気付いた。汐でも茅でもない第三者の存在に。
 それは若い女性だった。無感動だがやや鋭い目。現実味に欠ける赤黒いストレートロングの長髪で、頭頂部の辺りには獣の耳のようなものがピョコッと立っている。
 服装は黒いワンピースにフリルの付いた白いエプロン組み合わせたエプロンドレス。いわゆるメイド服というやつだ。
「おー、メイドさんだ! まさか生で見られるなんて!
「わたし、メイドさんって初めて見たよ。きれいだねー」
「いやいやいや! なんで二人ともそんな反応なのさ! いろいろとおかしいでしょこれ!」
 興奮する伊織とのほほんとしたこのみ。部室に見知らぬメイド服を着た女性がいるという事態に対する感想ではない。
 千尋の言葉を受け、メイド服の女性は困ったようにおろおろし始める。困っているのはこっちだと言いたい。
 ずれた反応しかしない女子二人の処置と、謎の女性に困惑する千尋だったが、その時、救世主が登場するかのように部室の扉が開かれた。
「お? もう一年生三人は来てたのね。ごめんねー、今日はちょっと、今度の実力テストの説明があって……って、どうしたの若宮君?」
「ぶ、部長……! いいところに」
 入って来たのは汐と茅だ。千尋だけでは収拾がつきそうにないこの場だが、汐ならなんとかできるはずだ。
「なんか、部室に見知らぬ人が……」
「んー……ああ!」
 思い出したように手を叩く汐。
「そう言えばまだ一年生たちには言ってなかったわね。この子はミレニア。言っておくけど、ポケモンよ?」
「ポ、ポケモン……?」
 千尋が復唱すると、ミレニアと呼ばれた女性はくるっとその場で回転した。すると女性は別の姿——黒いしなやかな体に赤い鬣を持つ、狐のようなポケモンへと変化した。
「ゾ、ゾロアーク……!」
「そう。私のポケモン、この部の給仕担当、ゾロアークのミレニアよ。ちょっと前まで風邪で寝込んでたけど、今日から復帰することになったわ。ほらミレニア」
 汐に促され、ミレニアはゾロアークの姿からメイドの姿へと変わり、ぺこりと頭を下げる。言葉を発しないということは、喋れないのだろうか。
「……まあ、ミレニアさん? についてはとりあえず分かりました。でも、なんでメイド服なんですか?」
「♀だから」
「…………」
 ストレートな変化球を喰らい、千尋は沈黙した。今時の女子校生はメイド服に並みならぬ思い入れでもあるのだろうか。
「それより今日は話すことがあるから、皆集まって」
「話すこと? 予選のルールとかですか?」
「それはまた今度。今日は別の事案よ」
 言って汐は、悪戯っぽく笑った。

第十二戦 龍源寺高校6 ( No.20 )
日時: 2013/04/25 23:43
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: 龍源寺=りゅうげんじ 東京都東部とかにある寺の名前

「対抗試合?」
 伊織が汐から発せられた言葉を復唱する。
「そう。練習試合って言った方が正確なんだけど」
「練習試合でも対抗試合でも構いませんが、こんな時期にですか? まだエントリーが始まってないとはいえ、予選まで一ヶ月ちょっとですよ? 一体どこの高校がそんなこと——」

「龍源寺高校」

 苦言めいた千尋の言葉を、汐は静かに遮った。
「今回の練習試合は、とある学校が主催した大規模なものよ。その主催が、龍源寺高校。昨年、東部東京の代表校として全国出場し、優勝した高校よ」
『っ……!』
 千尋、伊織、このみの三人に緊張が走る。昨年の優勝校ということは、現時点で日本の高校では最強ということだ。
 そんな学校と、先週発足したばかりの雀宮が練習試合……他の学校も招かれているのだろうが、それにしたって不釣り合いだ。
「龍源寺高校は毎年この時期に、全国出場はしなさそうだけどそこそこ実力のある学校を関東から招いて、練習試合を行っているのよ。向こうはもうレギュラーが決定しているだろうし、その調整でしょうね」
 つまり自分たちは、龍源寺の踏み台にされているようなものだ。
 だが、汐は逆説で繋げる。
「でも、強豪校とのバトルは私たちにとってもプラスになる。今回の練習試合はインハイのレギュレーションに近い形で行われるらしいし、ルールや雰囲気……そして相手に慣れるため、私たち全員でこの練習試合に参加する予定だけど……それでいいかしら?」
 汐は部員四人を見渡し、告げるように言う。
「日程は?」
「来週の日曜日。集合は朝七時、終わりは夕方以降になるでしょうね」
 千尋は少し思案し口を開く。
「……僕は大丈夫です、たぶん」
「あたしもおっけー! このみちゃんは?」
「わたしも、平気、かな……?」
「決まりね」
 かくして、雀宮高校対戦部は、日本最強の高校、龍源寺高校との練習試合に参加することとなったのであった。



 全国高校生ポケモンバトル選手権大会。
 俗にインターハイと呼ばれる高校生トレーナーが頂点を目指す大会の団体戦におけるレギュレーションは以下の通りである。

1.参加人数は1チーム五人。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順番でポケモンバトルを行う。

2.バトルの方式は四校四人の選手で同時にバトルを行う今大会独自のルールを採用。

3.使用ポケモンは一回のバトルにつき三体。地方予選では出場校の数に応じて対戦回数を調整するが、本戦ではポケモン三体のバトルを前半戦、後半戦の二回行う。

4.各チームには試合開始時点で10000のポイントが与えられる。ポケモンがバトルでダメージを受けるにつれポイントが減少し、大将戦終了時にこのポイントが最も多いチームの勝ちとする。

5.持ち点が0になった場合はその時点で試合終了し、最も点数の多いチームの勝ちとする。

6.試合終了の条件は、前半戦なら一人を除いて他三人のポケモンがすべて戦闘不能になった時、後半戦なら一人が三体全て戦闘不能になった時。前半後半がない場合は前者のルールを採用する。

7.試合までに指定された選手が対戦フィールドに来れなかった場合は失格となる。ただし補欠登録した選手が代理で出場することは認める。



「——以上が、大まかなインハイレギュレーションよ」
 光陰矢のごとしと言うように、あっと言う間に訪れた龍源寺高校との練習試合。行きの電車の中で、汐はインターハイの大まかなルールについて部員たちに説明していた。
「まあ、まだ予選まで時間あるし、微調整はされるかもしれないけど、押さえておくべきポイントはさっき言ったもので全部。ここまでで、何か質問は?」
「はいはーい! 質問しつもーん!」
 汐が質問は? と言い切るより早く、伊織が威勢よく手を上げた。他の乗客もいるのだからもう少し静かにしろと言いたい。
「バトルの順番はどうなってるの?」
 順番というのは、いわゆるオーダー。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順番のことだ。
「ああ、それね。本当は着いてからのお楽しみにしようと思ったけど、今から話すわ。と言っても、龍源寺戦に向けてとりあえず決めたものだから、後から調整するつもりだけど」
 と言って、汐はメモらしきものを取り出し、読み上げていく。
「まずは先鋒、茅」
「おう」
 最初に名指しされたのは茅だった。
「牧野先輩が最初なの? あたし最初がよかったなー」
「我儘言うな。順番だって戦術に組み込んだりするんだから」
「その通りね」
 伊織を小突く千尋に、汐は同意する。
「選手のポジションもこの団体戦では重要なの。特に私たちみたいな、作りたてのチームだとね。それに先鋒は強い人がオーダーされることが多いから、一年生にはまだ荷が重いと思うの。だから今回は茅に任せるわ」
「え? なんで、最初に強い人が来るんですか……?」
 このみがおずおずと質問し、汐は待ってましたと言わんばかりに目を光らせて説明する。
「古くから団体戦で強い人……つまりエースをどこに配置するかは色々と議論されていたわ。昔は最後に逆転できるようにって大将に据えられることが多かったけど、昨今の風潮だと、後続の負担を軽減するために先鋒にエースを置いて相手を削り、後はそのまま逃げ切るっていうのが一般的ね。勿論、中には伝統とかで他の場所にエースを据える学校もあるけど、エースを先鋒に持ってくるのが現代のセオリー。これは変わらないわ」
「なら部長が先鋒をやればいいじゃないですか」
 千尋の言い分はもっともだ。一概にそうとは言えないが、やはり最上級生である汐の方がトレーナーとしての暦も長く、強いだろうことは想像つく。強い者を先鋒に持ってくるのなら、汐が先鋒であるべきなのだが、
「残念ながら、私は中堅よ。これだけは譲れないわ」
 と言って、自身のポジションを強く主張した。何か中堅というオーダーに思い入れでもあるのだろうか。
「それに中堅は一番難しいポジションなの。真ん中だから、チームが勝ってるときはその流れを維持して後に繋げなきゃいけないし、負けてたら流れを変えて逆転しなきゃいけない。それを下級生にやらせるのも、やっぱり荷が重いと思うわ」
「はぁ、そんなもんですか」
「そんなもんよ」
 汐にそう言われ、千尋は大人しく引き下がった。元々チーム全体の戦術や作戦は部長の汐に全面的に委任しているので、千尋たちはあまり強く言えないのだ。
「じゃあ続けるわね。先鋒は茅で次鋒が伊織、中堅はさっき言ったように私で、副将が千尋君、大将はこのみよ」
「わ、わたしが最後ですか……っ?」
 大将という、いわば団体戦の華とも言えるポジションに放り込まれたこのみは、激しく動揺し、取り乱していた。
「まあ、まだ試行錯誤の段階だから、あんまり気に病む必要もないわ。最終決定は県予選の時だしね」
「ならいいんですけど……」
「そん時は最初がいいなー」
「…………」
 まだ不安が拭いきれないこのみと、お気楽にそんなことを言う伊織。千尋はそんな二人を静かに見つめており、
「……お、着いたみたいぞ」
 その時、電車が止まった。



久更新です。最近はずっと紙ほかの方に行っていたので、こちらを更新するのは久しぶりです。今回は昨年のインターハイ優勝校、龍源寺高校の名前が上がりました。さて、こっちだと文字数制限がきついのでこの辺で。次回は龍源寺との練習試合です。お楽しみに。

第十三戦 龍源寺高校7 ( No.21 )
日時: 2013/04/30 16:40
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: 虫窪=むしくぼ 鰐川=わにかわ それぞれの県の地名。

「…………」
「おぉ、これは凄いな」
「でかっ」
「大きいねぇ」
 龍源寺高校に到着した雀宮高校対戦部一行は、その巨大な校舎を見上げたまま硬直していた。
「龍源寺高校は一昨年も優勝していて、全国常連どころか、優勝常連校と言っても過言ではないわ。私立だし、お金もたくさんあるんでしょう」
 他にも汐は龍源寺高校の凄さをざっくりと語っていくが、とりあえず『ポケモンバトルが強い』『金持ち』『デカイ』理解できたのはこの三点だけだった。
 そのまま五人は待ち構えていた案内者に誘導され、一つの大きなホールへと入る。中にはそれぞれ異なる制服を着た高校生たちが数多くいて、談笑している。
「というかホールって、もはや高校じゃなくない?」
「残念ながらこれでも高校なのよ。それに、試合が終われば夜はここで晩餐会よ? 楽しみじゃない?」
「楽しみというか……」
 スケジュールは事前に聞いていたので知っていたが、高校で大規模なディナーが振る舞われるというのは、やはり千尋からしてみれば奇妙な感覚しか覚えない。
 などとそんなことを思っていたら、急に辺りが静かになった。
「……?」
 そして周りの生徒の視線は、壇上にいる一人の女子生徒へと注がれている。
 端正な顔立ちの女子生徒だ。黒い龍源寺高校のものと思われる制服を着ており、長い髪をハーフアップにして後ろでリボンで結んでいる。
「皆様、この度は龍源寺高校主催の対抗試合にご参加いただき、誠にありがとうございます」
 女子生徒は拡声器を通した声で堅苦しいほど丁寧に挨拶をする。この辺は社交辞令というやつだろう。
「私は龍源寺高校三年、対戦部の部長を務めさせて頂いております、追川椿です。どうぞよろしくお願い致します」

『profile
 龍源寺高校三年
 追川 椿(Oikawa Tsubaki)』

「きれーな人だねぇ、ヒロさん」
「……なんだ、そのニヤけた顔は」
 千尋の経験上、伊織がこのような顔をする時はロクなことを考えていない。適当にあしらうのが吉だ。
「お金のある学校だからもっと高飛車なお嬢様的な人が出て来ると思ったけど、ふつーにお嬢様が出て来たね」
「お嬢様かどうかは分からないだろ。確かにそれっぽかったけど」
「ヒロさんはどういう女の子が好みかなっ? かわいー系? きれー系?」
「考えたこともないな」
 そんなこんなでしばらく伊織の言葉を受け流していると、
「それでは、以上を持ちまして開会の挨拶を終わらせて頂きます。この後、各校代表の選手は集まってください。抽選で、対戦の順番を決めますので」
 椿の話は終わってしまっていた。
「抽選か……ま、これも全国の予行演習だと思えばいいか」
 汐はぐるぐると腕を回しながら、なぜか気合を入れている。たかだか抽選なのだから、それほど気にすることでもないと思うが、
「行っけー、部長!」
「が、がんばってください……っ」
「一発かましてこい」
 千尋を除く部員たちも、相当ノリノリだった。
(たかが抽選に大袈裟な……どうせ何番目でも龍源寺と戦うのは確定なのに)
 そんなことを思いながら、千尋は溜息を吐くのだった。



 抽選の結果、雀宮は初っ端から龍源寺と戦うこととなった。
 組み合わせは、東部東京の龍源寺、栃木の雀宮、西部神奈川の虫窪、茨城の鰐川となった。
「虫窪は、いつだったかのインハイにも出てたから名前はそこそこ通ってるけど、鰐川は聞いたことないわね……私たちみたいに最近できた部活かしら?」
「なんでもいいけどな、別に」
 それぞれ用意された控室に移動し、汐は対戦相手のチェックを、茅はバトルに向かう準備をしていた。
 今回のバトルは、使用ポケモンは一体で行うらしい。他にも様々な学校が呼ばれており、それを一日で消化しなければならないので時間短縮のために一体のみなのだそうだ。
「試合開始まで後五分弱。茅、大丈夫?」
「問題ない。いつでも行ける」
「なら良かったわ」
 千尋たちよりも一年長い付き合いの二人は軽く言葉を交わし、そして茅は、控室からバトルフィールドへと向かう。
 千尋たちはそれぞれの控室に備え付けられたテレビモニターから、バトルの様子を観戦する。
「牧野先輩、大丈夫ですかね?」
 千尋はふと、そんなことを言う。すると汐は、
「勝つか負けるかなら、まず負けるでしょうね」
 はっきりと、そう言った。
「でも、最初にも言ったけど今回は勝ち負けよりも、あなたたちに実戦の雰囲気を知ってもらいたいというのがメインの目的。それと、龍源寺の情報収集かしら」
 全国に行くならいつかは戦う相手だしね、と汐は続ける。まだ県予選も始まっていない中、全国を見据えるのは気が遠いという気がしないでもないが、汐にとっては違うのだろう。
 などと思っている間に、試合開始時間が迫ってきた。
「ほら、もうすぐ始まるわよ。千尋君も席に着いたら」
「あ、はい……」
 汐に促されるまま、千尋は五つある椅子の一つに座り、モニターを眺める。
 すると画面には、今まさに始まる、バトルの光景が映し出された。



来ました龍源寺高校。白黒も春にとある部門での強豪校にお邪魔したことがあるのですが、外装や内装、設備などが公立高校とは比べ物にならないほど立派でした。まあ龍源寺高校は、そういう部分を誇張していますが。今回は新キャラ、龍源寺高校対戦部部長、追川椿の登場です、それだけですが。では次回、龍源寺高校戦。たぶんすぐに終わると思いますけどね。お楽しみに。

Re: ポケットモンスターIH 第一回オリキャラ募集 ( No.22 )
日時: 2013/04/30 19:21
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: 第一回オリキャラ募集!

 さて、始まりました、今作というかこちらでもオリキャラを募集します。
 知る人は知っていると思いますが、紙ほかの方にある白黒のもう一つの作品でのオリキャラ募集はかなり厳しいものとなっていましたが、こちらはかなりゆるいです。というか人数が必要なので、選り好んでいられる場合ではないです。
 そういうわけで、オリキャラを募集します。募集するのは県予選で雀宮と戦う学校の生徒。そのうちの二校で、一校はとりあえず四人。もう一校は三人募集します。以下、募集要項です。よく読んでくださいね。



1・上でも言いましたが、募集人数は一校に四人、もう一校に三人で合計七人です。足りない場合は二人目以降も考慮しますが、基本はおひとり様一人ということでお願いします。

2・最強設定や無理な設定はご遠慮ください。特にこちらの作品は高校生がメインなので、あまりにぶっ飛んだ設定だと出すことができません。なのである程度、現実的な範囲にとどめてください。なお、部長職など、逆にこちらが勝手に設定を追加することもありますので、ご了承ください。どうしても嫌だという場合はそのように言ってくだされば善処します。

3・続いて手持ちに関してですが、今作では伝説、準伝説、幻のポケモンの使用を禁じていません。とはいえあまり多すぎるとパワーバランスとか崩れるので、基本はキャラ一人につき一体でお願いします。またこちらの事情で出せないポケモンもいるので、ご了承ください。

4・手持ちの数については、今作ではまちまちになるのですが、基本は一人三体とさせて頂きます。ご要望に応じて一体程度なら増減も可能ですが、何かしらの理由がなければ認められません。

5・ニックネームは基本的になしの方向性でお願いします。ミレニアがいますが、あれは非戦闘要員なので。

6・今回募集するのは団体戦にエントリーするキャラですので、順番が存在します。作中でも言われていたように、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の五つです。詳しくは下に記しますが、この中から希望する順番を選んで頂くのですが、必ず第一希望になるとは限りませんので、ご容赦ください。

7・もう一つの方でもお願いしたことなのですが、こちらの作品にもキャラの手持ちに個性を持たせています。例えば伊織は速攻アタッカーを集めたタイプ、茅は砂嵐パーティなどがそうです。なのでもしよろしければ、なにかしらのコプセントを持ったパーティにしてくれるとありがたいです。そうでなくても、パーティ共通の戦術か、せめてポケモン固有の戦術、役割などがあると嬉しいです。

8・これはお願いとは少し違うのですが、今作品ではアニメや漫画より、ゲームに近いバトル体系を取っています。なので手持ちの構成や技が生半可だと大した活躍もできずやられる恐れがあります。なるべくそうならないように努力はしますが、その辺りをよく考えて投稿して頂ければ幸いです。まあ、あまりに実戦向きでないと判断したら、こちらで多少変更させて頂きますが。ご了承ください。

9・今度は単純に謝罪というか、先にお断りしておくべきことなのですが、募集したキャラクターは進行具合によってやられ役になる可能性があります。上でも述べたようにそうならないよう努力はしますが、そういうこともあると思っておいてください。



 以上、長々と書きましたが、まあ気軽にご投稿ください。本当にキャラが足りないというか、キャラを多く必要としているので。なお、説明に不足があったとこちらが認識したら、すぐに追記しますので。
 それでは以下、募集用紙のテンプレです。

■■■■■

烏ヶ森からすがもり学院高校』
 県内では一位二位を争う強豪校。昨年と一昨年は全国行きを逃したものの、実力は確かなもの。今年こそは県予選突破を目指す。
 制服は、男子が灰色のガクラン。女子がクリーム色のセーラーブレザーに赤いリボン。校章はドンカラスがモチーフとなっている。

名前:(日本名。苗字と名前が分かるように。あからさまな当て字と難解過ぎる漢字は勘弁願います)
年齢:(飛び級、留年はなし。全員普通の高校生です)
学年:(一つの学年に集中し過ぎないようお願いします)
性別:(男か女。それだけです)
性格:(それなりに詳しく)
容姿:(服装に規定はありませんが、基本は制服です。着崩したり装飾品があるなら詳しく書いてください)
戦術:(そのキャラに共通する戦術です。あるならどうぞ)
備考:(キャラの設定等)
ポジション:(先鋒、次鋒、中堅、副将のいずれか。第三希望まで)


手持ちポケモン(三体程度。名前、技、特性、性別は必須。戦術などはご自由に)

サンボイ(最低三つ。キャラの口調が分かるようにお願いします)
「」
「」
「」

■■■■■

岩舟いわふね高校』
 今年初出場の無名校。ただし一年次に全国で活躍した選手を一人抱えており、その選手を筆頭として全国出場を狙う。
 制服は、男子は黒いブレザーとスラックスに、灰色のネクタイ。女子は黒いセーラー服に赤いスカーフ。校章はアバゴーラをモチーフとしている。

名前:(日本名。苗字と名前が分かるように。あからさまな当て字と難解過ぎる漢字は勘弁願います)
年齢:(飛び級、留年はなし。全員高校生です)
学年:(一つの学年に集中し過ぎないようお願いします)
性別:(男か女。それだけです)
性格:(それなりに詳しく)
容姿:(服装に規定はありませんが、基本は制服です。着崩したり装飾品があるなら詳しく書いてください)
戦術:(そのキャラに共通する戦術です。あるならどうぞ)
備考:(キャラの設定等)
ポジション:(次鋒、中堅、副将のいずれか。第三希望まで)


手持ちポケモン(三体程度。名前、技、特性、性別は必須。戦術などはご自由に)

サンボイ(最低三つ。キャラの口調が分かるようにお願いします)
「」
「」
「」

■■■■■

 とりあえずは以上です。登場時期は龍源寺との対抗試合が終わった後の県予選なので、少し間が空きます。まあそこはオリキャラ募集期間の繋ぎということで。
 それと、今更こんなことを言うのもなんですが、この第一回オリキャラ募集は若干使い捨てに近いです。決してレギュラーを張るわけではないので、ご注意を。メインキャラを募集するのはもう少し先ですので、ここで大事なキャラを出さない方がいいかもしれません。
 ではでは、これで説明終了です。たくさんの投稿お待ちしております。

十四戦 龍源寺高校8 ( No.23 )
日時: 2013/04/30 21:27
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: 龍源寺高校対抗試合、先鋒戦開始!

 龍源寺高校主催の対抗試合、先鋒戦。
 各校の先鋒の選手がバーチャルバトルフィールドの定位置についた。
 雀宮の先鋒は二年、牧野茅。虫窪と鰐川はどちらも三年生の男子生徒。そして龍源寺は——追川椿だ。
「先鋒は追川椿か……茅にはちょっと辛いかもね」
「え? なんで?」
 汐がミレニアに注がせた紅茶を啜りつつ呟くと、伊織が反応する。
「追川椿は龍源寺の三本柱の一角と呼ばれるほどの実力を持ったトレーナー。一昨年——つまり一年生の時から強豪龍源寺でレギュラーを張ってる選手なのよ」
「へぇ、まあ部長っていうからにはかなりの実力者だとは思ってましたが、そんなに凄いんですか」
「うん。その三本柱の三人はほぼ確実にレギュラー入りしてるでしょうね。そして追川はその中で、最もスピードに優れている」
 それだけ言うと汐は、ジッとモニターを見つめていた。



 先鋒戦。茅が最初に繰り出したのはバンギラス。どうせ一体しかポケモンを出せないのなら、砂嵐下という戦い慣れたフィールドの方がやりやすいという判断だ。
(しっかし……)
 茅は相手取ることとなる他のポケモンを見回し、溜息を吐く。
 虫窪はジバコイル、鰐川はワルビアル、そして龍源寺の椿はフライゴンをそれぞれ繰り出していた。
(ものの見事に全員が岩、地面、鋼タイプを使うのか。襷潰しは最初から期待するなってか)
 岩と地面と鋼は砂嵐の影響を受けないタイプだ。幸いなことに、特防が上昇する岩タイプはいないようだが、砂嵐というスリップダメージによるアドバンテージを得られないのは、茅としては少々不満を覚える。
(特に相手が、こいつだとな)
 と思いつつ、茅が目を向けるのは椿だ。
 追川椿。東部東京の強豪、龍源寺。その龍源寺で二年間、今年も含めれば三年間レギュラーを張った人物だ。一筋縄どころか、まともに相手になるかも分からない。
(……ま、やるだけやるしかないか)
 と案外あっさり腹を括って、試合が開始を告げる音が鳴り響く。
 次の瞬間。

「フライゴン、地震」

 地面を伝う衝撃波が三体のポケモンに襲い掛かる。ワルビアルには等倍、ジバコイルには四倍、バンギラスには二倍のダメージだ。
 だがワルビアルは防御に特化させていたのか、なんとか耐え切り、ジバコイルも頑丈の特性でまだ戦闘不能ではない。バンギラスだってまだ戦える状態だ。
(やっぱ、そう来るか……)



「追川椿はね」
 茅の勇姿をモニター越しに眺めつつ、汐は独り言のように言う。
「素早さの高いポケモンと優先度の高い技を多用するトレーナーなの」
「……? どういうことですか?」
 素早さが高いポケモンを使うというのは分かる。バトルでは先制出来るに越したことはないのだから。しかし優先度の高い技——電光石火や猫騙しなど——を多用するというのは、いまいち噛み合っていないように思える。
「私もそれほど詳しいわけじゃないんだけど、追川椿の使用するポケモンはほぼ全て先制技を持っていて、それが通常の先制技とは思えない威力を発揮するのよ」
「先制技の威力が高いってことですか? テクニシャンとかではなく?」
 先制技は一部を除いてほぼ全て威力が低い。そのため特性、テクニシャンで威力が上がり、千尋はそのことを言っていると思ったのだが、汐は首を振る。
「私の見立てだと、それを差し引いても威力が高いのよ。それとこれは傾向なんだけど、追川椿のポケモンは、素早さが高いほど強い傾向にある。フライゴンはそこまで速いポケモンじゃないけど……それでもポケモンの中ではそれなりのスピードを誇っている」
「? どーいうこと? 部長の言いたいこと、全然分かんないよ」
 伊織が口を尖らせて苦言を呈すと、汐はフッと微笑み、
「つまり、追川椿のポケモンは素早さが高いほど強くて、それにはなにかしらの超常的な力が働いているかもしれない、ってことよ」
 そんな汐の発言に一同はしばし沈黙するが、やがてこのみがゆっくりと口を開く。
「それって、ヒロくんと同じってこと、ですか……?」
「かもしれない。まだ分かんないけどね」
 おどけるように肩を竦める汐だったが、はぐらかしているのは一目瞭然だ。
 千尋としては今まで隠してきた自分の力と似た力が存在するのなら、好奇心などを差し引いても興味がないとは言えない。
(全国に行けば、そういう人が他にもいるのかな……?)
 そんな淡く期待するようなことを思いながら、千尋たちは先鋒戦の行く末を見守っていた。



「フライゴン、フェイント」
 フライゴンは文字通りフェイントをかけた拳でジバコイルを殴りつけ、地面に叩き落とした。効果いまひとつで威力も低いが、頑丈でギリギリ地震を耐えただけのジバコイルを倒すには十分だ。これで虫窪が敗退。
「ワルビアル、逆鱗!」
 辛うじて残っている鰐川のワルビアルは、怒り狂ったように怒声を発しながらフライゴンへと爪を振りかざす。
(いきなり逆鱗か。あたしのことなんざ眼中にないってか)
 だが鰐川の狙いは龍源寺のようなので、これで勝率が多少なりとも上がった。微々たるものであるが。
 ワルビアルが振り下ろした爪の一撃は、フライゴンには紙一重で当たらない。ただ単純に速いだけでなく、身のこなしが素早いというのが、椿の使用するポケモンの特徴だ。身のこなしが素早ければ、それだけ相手の攻撃を躱しやすい。
「フェイントです」
 二度三度と繰り返されるワルビアルの攻撃を回避していくフライゴンは、一瞬の隙を突いてワルビアルの死角に入り、尻尾で薙ぎ払う。およそフェイントとは思えない威力の一撃が決まり、ワルビアルも戦闘不能。
 残ったのは、茅のバンギラスと椿のフライゴンだけだ。
「……貴方は、無闇に突撃したりはしないのですね」
「まあ……様子見してたら、機会を逃しただけだよ」
 茅を評価するような椿の言葉を、茅は適当に受け流す。
 様子見をしていて機会を逃したというよりは、機会を掴む前に終わってしまった、という感じなのだが。
(やっぱ速ぇな、追川は……混戦になれば一矢報えたのかもしれないが)
 今更そんなことを言っても仕方がない。いまは出来る限りのことをするだけだ。
「バンギラス、噛み砕く!」
「フライゴン、馬鹿力です」
 バンギラスは大口を開け、鋭い牙でフライゴンに齧り付こうとするが、それより速くフライゴンの渾身の突撃がバンギラスに直撃した。
 バンギラスは四倍の弱点を突かれ、そのまま戦闘不能となった。



今回は龍源寺の対抗試合、先鋒戦でした。圧倒的という感じはしなかったと思うのですが、結果は一方的でしたね。今回はいつものようにアニメや漫画のようなバトルの書き方っぽく書いたのですが、どうでしょうか。それでは次回、次鋒戦に移行します。龍源寺の新キャラも出ます。お楽しみに。


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