二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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プリンプタウンは衰退しました(ぷよ×人退)
日時: 2014/03/02 16:37
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: EqqRo75U)
参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html

その日は目覚めがよく、すっきりと起きることが出来ました。
カーテンをあけ、眩しい朝日を浴びます。
今日は、『彼ら』に『お菓子』をあげる日でした。
丁度『金の世界キャラメル』が紛れ込み、彼らに内緒で国連に送っておいたやつが、巨大な菓子缶となって届いていたのです。
彼らにこれをあげるのも、2回目。
さぞ、喜ばれる事でしょうね。




所変わって





「今日もいい天気だね、カーくん!」
「ぐー!」
僕とカーくんでいつも通り起きて、カレーを食べた。
こっちに来てから何ら変わらない日常。
その日も、普通に何事もなく平和だった。


—————————外に出るまでは。



がちゃりとドアを開けて、みんなとぷよ勝負するために外へ出た時。
妙な違和感を覚えた。
やけに静かなんだ。
鳥のさえずりも、風も、空も。
みんなやけに静かなんだ。
ふと、後ろを向くと——————







それまで建っていた家が、ボロボロになっていたんだ。










登場人物
『人類は衰退しました』
・わたし(語り手)
・助手さん
・おじいさん
・妖精さん

『ぷよぷよ!!』
・コンパイル組
・フィーバー組
・7組


説明
『人類は衰退しました』
【妖精さん】→『人類は衰退しました』の中での新人類。コミカルな生き物。旧人類(わたしさん達)より、高い知性を持つ。甘味が大好物。
【調停事務官】→新人類妖精さんと旧人類の関係を取り持つ役職。しかしそのお仕事は、妖精さん達とふれあうお仕事みたいになっている。
【世界キャラメル】→国連が配給しているオーどソックスな甘味。一辺3センチもある大きなキャラメル。たまに金の紙で包まれた『金のキャラメル』が紛れ込む。
【菓子缶】→金のキャラメルを1枚送ると届けられる巨大な菓子缶。中には手に入りにくい工業生産菓子も含まれている。普通の世界キャラメル銀紙を5枚送っても届けられるが、金とは違い、抽選になる。

『ぷよぷよ!!』
【ぷよ】→ナゾのぷよぷよした物体。4つ以上同じ色を揃えると消える。
【コンパイル】→アルルのデビュー作『魔導物語』を作った会社。今はもうない。
【プリンプタウン】→アミティたちが暮らす世界。ぷよだらけ。
【魔導物語】→アルルのデビュー作。ぷよとは違い、パズルRPG形式。
【コンパイル組】→アルル、カーバンクル、シェゾ、ルルー、サタン、すけとうだら、ウイッチ、ドラコケンタウロスetc
【フィーバー組】→アミティ、シグ、ラフィーナ、クルーク、リデル、(Wワ`)、フェーリ、ユウちゃんレイくんetc
【7組】→りんご、まぐろ、りせぱ、エコロ



「おめーのせきねーです?」
「さー・くりすとふぁー・まくふぁーれん」
「ちくわ」
「にんげんさんは、かみさまです」
「ぼくらのしてぃ、いかがです?」




————プリンプタウンは衰退しました————

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Re: プリンプタウンは衰退しました(ぷよ×人退) ( No.1 )
日時: 2014/03/02 17:08
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: iuj9z/RI)
参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html

第1話【人間さんの、ふしぎのはじまり】


「なっ、ななななななんでぇ!?」
びっくりして腰が抜ける。
今まで頑としてびくともしなかった家がボロボロになっていたら、そりゃ驚くよ。
家は雑草が生い茂り、廃墟を思い起こさせた。
「ぐ、ぐー!?」
カーくんも驚きのあまり跳ねていた。
はっとわ我に返り、とりあえず頑張って立つ。
「と、とりあえず、シェゾの所は…………大丈夫かな?洞窟だけど」
ぱっぱっと払って、ボクは足を急いだ。





雑草の茂みに、ひょっこりと何かがこちらを見ているのに気付かずに。







———————シェゾの住処

何かがおかしい。
明らかに何かがおかしい。
普通に目覚め、身支度をし、そこまではいい。
でも、何かがおかしい。確実に。

「…………………なぜ洞窟が古臭くなっている?」

それだけじゃない。
至る所に草木が生い茂っている。
しかも、何かの目線を感じる。
はっきりと。
俺はそれから逃げるように外へ出た。
るとめ目の前の風景は———————






全てが廃れていた。









まるで、100…………いや、1000年後の地球にタイムスリップしたような感覚だった。
鳥のさえずりも、風も、空も。
何もかもが、異様なほど静かだった。
これは一体?

「シェゾー!」

その時、遠くからアルルの声が聞こえた。
「アルル!お前も違和感を?」
「うん……………外に出たら家がボロボロになっててさ…………」
「お前もか…………やはり、これは現実のようだな。どうしたものか………」
そう思案していると、草木の茂みにこっそり





三角帽子が動いているのが見えた。






「ッ!?」
直ぐに目を擦り見直した。
しかし、目の前の光景は変わらなかった。
ぴょこぴょこと動いている三角帽子。
草木を揺らしうろうろしていた。
そして、こちらを向いた。
俺は即座に聞いた。
「誰かいるのか?」
すると三角帽子は驚いたように跳ねた。
跳ねた時、一瞬だけ見えたのだが……………










小さな小さな、人間のようだった。





おわり


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