二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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新選組夢絵巻【薄桜鬼】
日時: 2014/05/15 14:54
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: 7I10YEue)

行くあても無く彷徨う私。

そこに差し込む灯り。

命にまで 灯りを与え、
私に生きる望みを与えてくれたこの人達となら

ーーーーーー生きる望みができたかもしれない。





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歴史ものは飽きませんね。
とともに自分を制御できない・・・・
他の作品も頑張りますのでどうか駄文作者を温かい目で見てください。

コメント募集しています!←むしろください!

ちなみに、この小説は千鶴が出てきません。
よって原作無視です。
よろしくです!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

オリジナルキャラクター
柳白奈やなぎしろな
斎藤さん、平助くんと同い年。
基本的にはツンデレ。
剣術はかなりの腕前だが、流石に男の力にはかなわない。
身長は156cmと小柄、





○○○目次○○○
プロローグ>>1
第1話>>2>>3
第2話>>4>>5

Page:1



Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.1 )
日時: 2014/05/11 07:27
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: kwYvW7v1)

○プロローグ○



私、柳白奈は真っ直ぐに前を見つめていた。

目の前には、羅刹隊。

「血・・・血・・・」

私はゆっくりと愛剣(琴月)を抜く。

我流の剣術で敵を捌く。

当てもなく彷徨う奴らを倒すのは簡単で。

だけど、当てもなく彷徨うと言ったら、

私も・・・・

ーーーー同じかもしれない

Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.2 )
日時: 2014/05/11 08:24
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: kwYvW7v1)

第1話

「面倒だな」
私は羅刹の大群を相手にしていた。
隊、とは言えない数だ。
何処から湧き出ているのか。

「・・・・」
静かに剣を抜き構える。

「自我を保ち制御できなければ所詮羅刹になったところで意味がない」
そう、呟いた。

両親が死んだ時、私に「変若水」を渡した。
何のためかは理解できないが、私はそれを飲み羅刹化が可能な人間となった。

これぐらい、生身でいける。

そう確信した私は次々と敵を捌き刀を収めた。

呟きを聞いていた者がいることを知らずに。






「どういうことだ」

新選組屯所では頭を悩ませる幹部の姿があった。
それは巡察から帰った斎藤がものすごい知らせを持ってきたからだ。

「我らの他にも羅刹を知っている者がいます。しかも羅刹との戦闘には慣れている様子で。大群を1人で倒した女子です」

「おいおい一、お前、何言ってんだよ?」

平助の問いかけに真面目な顔で答えている。

沖田や原田、永倉も不思議な顔をしている。


(倒したということは、 敵方ではないな。にしても何者だ?)


近藤と土方は顔を見合わせた。

このまま話し合っていても意味がない。
有力な情報がないのだ。


「次に見つけたら連れてこい」

これぐらいか。できることは。

そう思い、直接話を聞くことにした。


Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.3 )
日時: 2014/05/11 15:55
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: kwYvW7v1)

「はあ・・・・」
私はため息をついて島原の茶屋へと入った。

金ならまだあるのだが。
それよりも気になるのはやはり、羅刹の大群のことだ。

果たして原因は何か。

そして自分の胸をみる。
胸と言っても、首のしたの部分だが。

そこにはひとつの赤い刻印。
これは我が一族に伝わる力を秘めてあるもの。
その力は相手の気持ちを読めるもので。
正直いらない力だった。
目を合わせて意識を集中させると読める。


「お勘定」

私はそそくさと店を出た。
すると正面から3人の男。

私は名を知っている。
沖田総司、原田左之助、藤堂平助だ。

私がこの前斬り殺した羅刹の記憶に残っていた。
彼らがどんな関わりを新選組と持ったのかは知らないが。


その時、後ろからの叫び声。

「きゃぁぁぁ!」

振り向くと、逃げる人々と、羅刹。

またか、と思いつつ剣を抜こうとするが、新選組がいることに気がつく。
彼らは羅刹の存在を知っているはずだ。

しかし、
彼らは刀を抜こうともしない。気がついていないのか?


私はさっと刀を抜くと羅刹を通り過ぎざまに切り倒した。
そのまま急ぎ足でその場を去る。

新選組に知られたら、不思議に思われるに違いない。

幾つもの曲がり角を越え、ひと段落する。
さあ、どうするか。

日も傾いてきた。
私は住処は持っていないので、宿を探すことにした。





さらに日が暮れて、私は宿を見つけて甘味を買いに出た。


人通りの少ない通りに出て、異変に気がつく。

足音が、多い。

2人?3人?
少なくとも2人はいる。

気がつかない振りをして、歩き続ける。
そして、1番距離が縮んだだろうところで刀を抜く。

カキーーン

乾いた音を立てて刀がぶつかる。
まさか相手から攻撃してくるとは。


勢い良く弾くが、手に痺れが残る。
かなりの強者のようだ。

「・・・・っ!」

2撃目を防ぐが、一本が、重い。

暗闇の中の戦闘には集中力と詮索力が重要とされる。

相手の目が見えないため、感情も読み取れない。

「おい、変若水と羅刹についてなにを知っている?」

私は直感した。
この質問とこの剣術。
新選組だ。

「・・・・」

私は何も答えない。厄介なことになるのは御免だ、

「斎藤くん、あまりいじめすぎないでよ?」

斎藤一か。
2人はいるのか。

カキーーン

再び刀がぶつかる。
相手の胸元に刀を突きつけたつもりだが、見事にかわされる。

一本一本の重さに体力を大きく消耗する。

相手のふりが大きく迫り、私はギリギリで身をかわす。

相手の無言の圧力に押しつぶされそうだ。

交わしたところをさらについてくる。
こっちは防御の一方だ。

次の瞬間、私の刀が飛ばされ腹部に強い衝撃、
私は意識を失ったーーーーー。

Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.4 )
日時: 2014/05/11 16:39
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: kwYvW7v1)

第2話

目が覚めると天井。

記憶をさかのぼる。
確か宿をでて買い物に出た時、新選組に奇襲された。

そうだ。
私は勢い良く体を起こす。
「いっ・・・・、」

腹部に痛みを感じる。
切れていないところを見ると恐らく殴られたのだろう。

「 ここは・・・・?」
どうやら牢のようで。


「目が覚めたか?」
入り口から声をかけられる。

「・・・・」
答えない。
私は囚われている状況か。

「こっち来い、今から話し合いだ」

そう言って顔を覗かせたのは、永倉新八。
どうやら今から幹部を集めて話し合いをするようだ。

私は大人しくついていく。




広間にて。

広間には、局長、総長、副長、組長が集まっていた。

「突然だが、お前に聞きたいことがある。お前は、何者だ?」

物凄い質問だな。
何者かって言われたら、人間です。
しかし、相手がそういうことを聞きたがっているわけではないと分かった。

「大阪生まれです。年は平助さん達と同じ」
そっけなく答えた、

「お、お前、何故名前を知っている?」

「私は人の心が読めます」

「嘘だろ!」

「何故羅刹の事を知っていた?」

割り込むように土方さんが質問する。

「私も羅刹化できるからです」
その一言で広間が静まり返った。

沈黙。



「誠か?」
「はい。真実です」

沈黙。



「剣術もなかなかだと聞いた。斎藤と戦えたか」

「いえ、私の完敗です」

「帰して貰ってもよろしいでしょうか?」

「いや、ダメだ」

「何故ですか?私はあなた方に危害を与えるつもりはありません」

「ダメだ。羅刹について知っているやつは処分しなければ」

殺されるのか?
何故?
困惑する。

「・・・・」

無言の圧力の溜まり場だ。

「トシ!この 女子を連れてくるところは誰かに見られたか?」
「いいえ、誰にも」

「ならば、我が隊に入れれば良いのではないか?」


しーーーん。
ここは女禁制ではないのか?

「局長!」

「なあに、男装すれば構わんよ。やって行くつもりはあるかい?」

近藤局長は、優れた剣術を生かしたいと考えているようだ。

「ですが・・・・」
「顔が美しすぎてダメか?トシ!」

「そんなことありません」

「あの、ここに入らないと答えた場合は・・・・」

「「「斬る」」」

どうやら生きる道はここしかないらしい。
まあ、同じ力を持った人達と一緒なら、学べることも多いかもしれない。

「じゃあ、よろしくお願いします」

しかし、快く思っていない人がいるのも事実で。
うまくやっていけるかが心配だ。


「斎藤、こいつに服を用意してやってくれ」

土方さんはそう言うと去って行った。

「お前名は?」
斎藤さんに聞かれた。
「・・・・柳、白奈、呼び捨てでいい」









その後、私は斎藤から服を借りようと連れて行かれたが、小柄な私に合わず平助君の部屋まで行くことになった。

「平助、白奈に合う服を」

「白奈っつうのか。まあ、よろしくな!」
警戒心のない、笑顔の可愛い子だった。

ゴソゴソとあさっている。


「白奈、お前は剣を何処で習った?」

「父」

簡潔な会話が続く。

「我流か?」
「はい」

「これでいいか?」
そう言って出してきたのは動きやすそうな袴。

「ありがとうございます」
そう言って着替えようとする。


「いやいや、ちょっと待って!男、いるし?」

「もちろん出てください」


自分でも態度がデカイとは思うが。
性格上、仕方ない。


ささっと着替えるとサイズはやはり少し大きかったが、これぐらいが妥当だろうという感じだった。


「いいじゃん」
「ああ、大丈夫だ」

そしてアイコンタクト

(可愛くないか?)
(バカッ、そういうことを言うな)


まあ、白奈には気づかれているのだが。

「ありがとうございます」
お礼を言うと、驚いたように目を見開く2人。

「本当に感情が読めるのか?」

「ええ」





その時

スパーーン

襖がすごい勢いで開く。

「おーい平助・・・・」

口を開けて固まる原田と沖田。

「あ、よろしくね^_^」

声をかけられたが、動揺がバレバレで。

「2人とも、こいつは本当に読もうと思ったら感情が読める。気をつけた方がいい。」

斎藤に言われて慌てて話題を変える。

「そう言えば、土方さんが呼んでたよ?」
沖田さんに言われて私は移動することにした。

Re: 新選組夢絵巻【薄桜鬼】 ( No.5 )
日時: 2014/05/15 14:52
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: 7I10YEue)

土方さんか。
正直、心配だった。
先ほどの雰囲気を見るに1番頭が固そうだ。
しかし、羅刹について教えるわけにはいかない。
そして、この胸の紋様についても。

「失礼いたします」
「入れ」

そう言って襖を開ける。
部屋の奥の机に向かって土方さんは座っていた。

「聞きてぇことがあるんだが」
「申し訳ありませんが、羅刹については教えるわけには行きません」

私は土方さんの心を読み言った。

「おい、斎藤、お前少し出てくれるか?」
土方さんは斎藤さんを外に出させる。
もちろん斎藤さんは出て行く。

何をするのかと相手の目を見て意識を集中させた。

・・・・わからない。
こんなことは初めてだ。

相手の感情が渦のようで、どれが本当かわからない。

土方さんが口の端を少し上げたように見えた。

「何のようですか?」

仕方なく聞く。

「今、お前は動揺しているな」

表情を変えないように意識を集中させたが、隠せていないようだ。

「俺も、お前と同じだ。ここのみんなは全員な」
「・・・・」

私は言葉を失った。

私たちの他にも、それも沢山いるだなんて。
ならば、羅刹について知っている理由も・・・・

「読めたぜ。大方親が持ってたってことだな。 まあ、許してやる」
「・・・・」

頭はパンク寸前だ。
読めるとわかっていながら頭の中で変若水について考えてしまった。

土方さんの心をもう一度読もうとする。

「無駄だ。技術は俺たちの方が上。その分、相手に読まれないようにする方法も知っている」

・・・・想定外だ。

「ならば斎藤さんを外に出す必要はないのでは?」
土方さんはさっき『全員』と言った。

「ああ。お前がどれほど思慮深いか試させてもらった。まあ、普通だな。お前は能力に頼りすぎだ」

確かにそうかもしれない。今までこんなことはなかったから。

「まあ、本題に入ろう。斎藤、入っていいぞ」
まだ本題じゃなかったのか。
心なしか、入ってきた斎藤さんの顔が赤い。
・・・・笑ってたの?

「お前をここに呼んだのはお前の配置についてだ。本来なら、女は入れない。だが、お前は特例だ。強いからな。だがお前は配置は決めない。そして基本的に男装。その時の状況に合わせて動いてもらう」

「・・・・はい」

「まあ、これだけだ。
斎藤、部屋に案内してやれ」

「わかりました」

そして部屋を出る。


「・・・・盗み聞きとは趣味が悪いんじゃないのか」

部屋からでて斎藤さんが言った。

すると柱の影から沖田さん、永倉さん、原田さん、藤堂くん、が出て来る。
「ばれてたか」
そう言って笑う沖田さん。

・・・・やはり、心が読めない。

「無駄だよ。俺たちは」
原田さん達の笑いがイラっとする。

「ま、よろしくな!白奈!」
藤堂くんが笑いながら言う。

「みなさん、よろしくお願いします」
なんだかんだ言って1番年下だ。
そしてそれなりの礼儀もわきまえている私はそういった。


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