二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方短編録【参加型】
- 日時: 2015/05/22 20:05
- 名前: ルーミャ (ID: rkc8PnUE)
どんだけ東方好きなんだよとか思わないで下さいお願いします。
・この小説は誰でも参加してokです。
・東方を知らない人も歓迎しています。(私は原作未プレイ)
・誹謗中傷は絶対禁止。
個人だけで書く場合、一ページのみで作品を完成させて下さい。
・その人が書いた小説を他の人が繋ぐリレー形式にしても問題無いです。
基本的に私が中心に物語を書きます。
- Re: 東方短編録【参加型】 ( No.8 )
- 日時: 2015/06/08 00:59
- 名前: えいみP(´・ω・`) ◆ofbOuyYtxY (ID: Oh9/3OA.)
〜巫女の願い〜
此処は幻想郷…忘れられた物達が集まる楽園…
この世界は博麗の結界によって保たれている…のだが
霊「ふぁ…っ…暇ねぇ…賽銭には誰も来てないし…」
この有り様だった
霊「って今日宴が有るんだっけ…はぁ…準備しなきゃいけないのね…」トコトコ
〜宝物庫にて〜
霊「えーと…確か此処にって…うわっ!(ガタガタ」ガシャーン!
霊「いててて…っ…あれ?これは…確か」
ーーーーーーーーーーーーーーー
『これは影陽玉と言うのよ。貴女達にとっては宝なんだから大切に扱いなさい』
ーーーーーーーーーーーーーーー
霊「確かこんな事言ってたっけ?まぁ…宴の時に来てれば聞けば良いや」
ーーーーーーーーーーーーーーー…
〜宴にて〜
霊「あら…今回は来ないと思ってたけど…」
紫「えぇ…今回は悟り妖怪が居ないからね…」
霊「所で紫…聞きたい事が有るんだけど」
紫「なぁに?言ってごらんなさい」ゴクッ
霊「…博麗結界って誰が張ってるの?」
紫「…酔いが回ってきたし…話をしてあげましょうか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
幻想郷には初代博麗霊夢が居たの。平和だったわね…でもある日妖怪達が大暴れしてね…何とか自我には戻ったのだけれど今後も力が暴走してしまう…。そこで二つの選択を出したわ。数人の妖怪を救ってこの間まで居るか…全員の妖怪を救う代わりに結界となってこの影陽玉に魂を封じるか…。
霊「…全員の方を選んだの?」
紫「えぇ…だから今妖怪が暴れなくて済む。だからこうして皆仲良く宴出来るのよ…初代に感謝しなさい(シュッ」シュゥゥン←スキマを出し消える
霊「初代博麗霊夢…貴女は自ら望んだの…?」
だから私はこの影陽玉が大切なのかが分かった
- Re: 東方短編録【参加型】 ( No.9 )
- 日時: 2015/06/25 20:03
- 名前: ルーミャ (ID: rkc8PnUE)
『パチェこあ戦争』
とある最近、紅魔館で会議が開かれました。
レミリア「じゃあ今回、第100回紅魔会議を始めるわ。そして今回のテーマなのだけれど、『紅魔館のクレームの解消』よ。では」
咲夜「そんなにやっていたのですか……?」
咲夜は困惑していた。因みに会議の参加者はパチュリー、小悪魔、レミリア、咲夜、美鈴であった。
パチュリー「久々ね」
小悪魔「ええ、そうですね」
レミリアはドサッと大量の手紙を机の上に置く。
レミリア「これは幻想郷中から集めた手紙よ。ではまず一枚目。『紅くて見にくい。どうにかしなさい』……これは……誰?」
パチュリー「簡単よ。紅魔館を優しい色の緑に塗り替えればいいわ」
小悪魔「いえ、そんな事をしてはレミリアお嬢様の紅魔のシンボルが失われてしまいます。いっそ桃色に……」
いきなり二人の激しい論争が始まった。
咲夜「……!?」
美鈴「前はいつもこんな感じなんですよ。やはり頭脳戦という訳で争っている感じで……お嬢様が『暇だしこの二人の勝敗もつけるか』と言う訳で勝ち負けも決めておりました」
咲夜「……それで? 今は?」
美鈴「49対49。今日で決着が決まるんですよ」
咲夜「……? あと一回は?」
美鈴「それは会議中にパチュリー様がブチキレて、紅魔館を爆発させると言う事件が起こったんですよ。肝心な審査は『どっちもどっち』と言う訳で引き分けになったんです」
咲夜「ハァ……」
今だに論争は続いていたが、断ち切られた。
レミリア「うーん。いまいちいいのが出ないわね。これは『我が誇り』と言うことでいいわね?」
パチュリー「何いっているのかしら? 完璧な答えを導かなきゃいけないわ」
小悪魔「そうです。妥協してはいけません」
レミリア「あんたらの案はたまに変なのばかり出るじゃない! 次行くわよ! 『うまい飯を出しなさい。血の飲み物や人肉なんて出すんじゃない』……必ず解決させるわ。で、いい案は?」
パチュリー「……美味しい物? ヤモリか何かかしら?」
レミリア「なるほど、魔法使いらしいわね。食ってみろ。小悪魔は?」
小悪魔「私としては人の魂が……」
レミリア「もはや食いもんじゃねえよ。あぁもう……頼りないわねぇ、あ、咲夜は? あんた人間でしょ?」
指名をされ、少し慌ててしまう。
咲夜「わ、私ですか? そうですね。甘い物はどうでしょうか? 西洋な物としてはケーキ等お勧めですが」
すると、あまり知らないのか眉を潜めた。
レミリア「けーき? 何よそれ。てか飯じゃぁないじゃないそれ。……まぁいいか。咲夜。後日そのけーきとやらを取りに行くわよ」
パチュリー「何……だと……?」
小悪魔「また互角ですか。中々にしぶといですね」
レミリア「あんたらがろくな事言わないからよ。次、『セキュリティが固い。これじゃ何も借りれないぜ』……これはどう考えてもパチェ専門ね。」
パチュリー「簡単よ。このままセキュリティは固める。他に当たりなさい」
レミリアはこれで解決させようとした時、バンと小悪魔が机を叩く。
小悪魔「何ですかその非情な答えは! あの沢山ある本、一つや二つ貸してあげればいいじゃないですか! ケチ過ぎます!」
レミリア「……だそうよ? パチェ」
少し興味があるのか僅かに前傾な姿勢をとった。
パチュリー「いいえ、あの白黒から本が既に100、200は盗まれている。これはもう借りるとは言わないわ。だから私はセキュリティを固める」
小悪魔「魔理沙さんは強力な魔法の研究のため日々精進しているんです! 努力をしています! なのにそれを阻む気ですか!?」
パチュリー「しぶとい。他人の魔導書を借りて努力なんてされたくないわ。それに、私が書いている魔導書は危険よ。危険を冒してでもなお努力する必要なんてあるのかしら?」
小悪魔「あります」
パチュリー「……!?」
小悪魔「誰だって、目的を果たすにはそれなりの対価が必要なのです。魔理沙さんは、魔法を何よりも大切に思っている。大切に想う物なら、どんな危険を冒してでも、その先を挑まないといけないのです! 完璧なパチュリー様には、この事は分からない!!」
パチュリー「……!! 私の、私が、敗れた……?」
小悪魔「……ふぅ、論破しましたよ。お嬢様」
レミリア「……まぁ、そうだけどさ。あんな自信満々にしゃべってたとこ悪いけど、あれは全部仮説なのよね?」
小悪魔「はい、もちろんです!」
レミリア「……まぁ、いいこと言ったし、引き分けで」
かくして、第100回紅魔会議は終了した。
- Re: 東方短編録【参加型】 ( No.10 )
- 日時: 2015/08/09 20:34
- 名前: ルーミャ (ID: rzNp2zLh)
『因幡へのお知らせ』
※東方原作ファンへの言い訳です。どうでもいいという方は大して面白くもないので飛ばしてもオーケーです。
てい「……鈴仙。何で私の名前の『い』が、あれ、『み』みたいな奴になってないの?」
鈴仙「作者から聞いたところ、理由は2つあるらしいわ。またこれは全作品共通らしいので、そこは本当に申し訳ございません」
てい「……メタいけど、まぁいいか」
鈴仙「ひとつ目は『パソコン無いし、スマホだと通信料がかかるから駄目』だって」
てい「あの野郎……もうやめろよ小説。更新も遅いし」
鈴仙「駄目よ自虐は、今小説の展開とか一生懸命考えてるから」
てい「いつ叩かれても可笑しくない状況じゃないか。知らないぞ私は」
鈴仙「それと二つ目は、歌う機械に嵌まっていた事が理由らしいわ」
てい「は? どういう……ああ、そういう意味か。思い入れねぇ……て、どうでもいいわぁ! いい加減にしろ!」
ここから本編です。
『とある従者が残したお話』
十六夜 咲夜と言う従者は、レミリアに呼び出され、レミリアの室内に入室した。
咲夜「何かお呼びでしょうか? お嬢様」
レミリア「よく来てくれたわね。紅茶を用意しておいたわ」
レミリアはティーカップを手に持つと、くいっと紅茶を少し口にする。
咲夜「……お嬢様の紅茶を注ぐのは私の仕事ですが……」
その言葉を聞くとレミリアは、くすりと笑いながらティーカップをテーブルに置いた。
レミリア「たまには私の聞き相手になりなさいよ。もう何年この仕事をやってるのかしら? いいから座りなさい」
言われる通りに咲夜は、用意された椅子に座った。
レミリア「……本当に、似ているわね」
咲夜「……?」
レミリア「さて、どこから話そうかしら? これは貴女が来る大分前の話かしらね……昔、私はある人間を一人雇っていたわ。銀髪で綺麗な子よ。最初に出会った時は私を殺す気でいたわ。それはそうよね、私は吸血鬼であの子は人間だったのですもの」
咲夜はテーブルに置かれている紅茶を飲んだ。咲夜はレミリアの紅茶を初めて飲んだが、お嬢様とは思えないほど味は美味しかった。
レミリア「きっと私も、あの子も、最初は距離をつき離すように生きていたのかもしれない。でも、だんだんと距離は近くなっていった。お互いに実際に触れあう事で、良さに気付いた。知らないうちに、いつも一緒にいるようになったわ……でも、世界は残酷ね」
そこで話を区切ると、再び紅茶を口に含む。その時に映った顔は、少し切なかった。
レミリア「そのメイドはやがて老いて、亡くなったわ。誰もが悲しんだ。誰もが泣いた。違う人種でも、愛情があるなんてね。その中で、私だけは泣けなかった。きっと、あの時は頭が追い付いてなかったのかもしれないわ。それから、代わりのメイドが紅茶を注ぐんだけど、とても苦かったわ。これなら私が注ぐ方が良いくらい。でも、私は諦めなかった。それから、新しいメイドを見つけたわ。あの子と瓜二つの姿だった。また、その子を雇ったわ」
咲夜「それって……」
レミリア「それより、あの子のお墓があるのだけれど、見るかしら? 私も付いていくわ」
咲夜は頷くと、その墓のある場所へと行った。
そこには確かに墓があった。そして、墓の下にはまだ枯れていない、綺麗な薔薇が置かれていた。
いや、何よりも一番気になったのは、墓の名前が『十六夜 咲夜』と書かれていた事であった。
咲夜「あの……これは?」
レミリア「咲夜。知っているかしら? 『世界には同じ顔の人間が3人いる』のは。それと同じよ」
咲夜「……そうですか。あ、私はもう仕事に戻らないといけないので、ありがとうございます」
レミリア「いいえ気にしないで」
しばらくレミリアは、咲夜の墓の前にいた。
レミリア「……幻想郷というのは、変わったものだな」
「どれ、一つ。私が異変を起こしてやろうか」
後書き
ルーミャです。すげぇややこしい話ですね今回。どちらも咲夜……。おぜうならやりかねんな本当。さて、ここで質問。この世界は私達が思う幻想郷の現在か、それとも未来。どちらだと思いましたか? まさか過去と思った方は中々いないと思いますが(笑)
色々と引っかけて見ましたが、実は私も詳しく考えてません。ほら、想像力は偉大だし。
ていの件は本当すみませんお許し下さい。
では、また機会があればお会いましょう! それでは!
- Re: 東方短編録【参加型】 ( No.11 )
- 日時: 2015/08/09 22:22
- 名前: 釜猫 (ID: KX3fOYWe)
こんにちは初めまして!
面白そうだったので入らせていただきます失礼します!
フランのある1日〜
フランの朝は、蜩の鳴く頃に始まる。
用意されたご飯を食べ、咲夜に礼を言ってベッドに戻り、本を読む。
某歩く図書館とまではいかずとも、こうして長年に渡り本を読み続けたことにより培われた知識を使って弾幕ごっこをしたりお話をしたいなあと思いつつ、側に置いてあったクマの人形を手に取る。
「人形は喋らない、か」
所詮人形は人形。姉であるレミリアが構ってあげられない妹の為に少しでも暇を紛らわせられればと渡した心のこもった人形だったが、動かなければフランにとってさほど意味のない代物だった。
フランがクマのぬいぐるみを一瞥し、諦めたようにぽいっと放ろうとしたその時だった。
「いいや。僕は話せるぜ」
放ろうとした手から声が発せられ、振動が伝わった。発生源はクマのぬいぐるみだった。
「クマ.......さん? 」
「驚いたか? 」
パチパチと瞬きし、驚きを隠せなかったフランだったが、じきに驚きよりも楽しみが勝り、勢いよく立ち上がった。
「クマさん! 私と弾幕ごっこしましょう! 人形なら痛くないし、また作り直せるでしょ! 」
「い、いやいやいや。僕は話せるだけで、動けないんだ。お話し相手にならなってあげられるんだけど。それにそれも今日限りだし」
眉をしかめ、喋れるのに動けないの....?と疑いにも似た拗ね方したフランだったが、やがて納得したのかボフッと枕に抱きかかった。
「じゃあ、何か話してよ」
「そうだな.....。じゃあ、フランはレミリアのことをどう思ってるんだ? 」
フランが頬杖をつく。
よっぽど振られた話題が気にくわなかったようだ。
「なんでアイツのことが出てくるのよ.....。そうだな、一生コウモリと一緒に逆さまに吊り下がって頭に血が上り続ければいいと思ってるよ」
「結構シビアなこと思いつくな」
「別に」
あと他にないの、と言いながら枕に顔を埋め、足をばたつかせる。
「そうね、じゃあ外に出たら何がしたい? 」
「外か....。外に出たら、霊夢とか魔理沙のところに行きたいなぁ.....。でも、お姉さまも咲夜もパチェもめーりんもこあもフランのこと信じてくれない。皆、私のこと嫌いなんだよ」
「それは違うわ! 」
耳元で大きな音がしたので、思わず耳を塞ぐ。
「みんな、あなたのことが大好きよ。だからこそ、力を使いこなせないあなたが何かしでかしてしまって取り返しのつかない事態になってしまったらと思うと心配なの」
続けて、
「まあ、そしたら霊夢とか、わた..........き、霧雨魔法店の店主とかの出番なんだけどな」
という声。
「そう.....。ありがと、クマさん。じゃあ私、もう一眠りするよ」
「おう」
がばっと毛布をかぶってから、小さな声で呟く。
「ありがと、魔理沙、お姉さま」
- Re: 東方短編録【参加型】 ( No.12 )
- 日時: 2015/11/06 23:07
- 名前: ルーミャ (ID: rzNp2zLh)
『カリスマを求めて』
とある紅魔館にて。
霊夢「よーす」
咲夜「あら霊夢。お久しぶりね」
玄関前で、咲夜と霊夢は会った。
霊夢「久々に遊びに来てやったわ。あんたの主を出しなさい」
その言葉を聞いた瞬間、咲夜は顔を伏せた。
霊夢「? どうしたのよ。さっさと案内しなさい」
咲夜「実は……」
霊夢「あーこれはまた……面倒ね」
ガリガリと頭を掻く霊夢の先には、ベッドで体育座りをしているレミリアがいた。
レミリア「なんか……私なんか……」
ぶつぶつと何やら呟いている。
咲夜「前からあんな様子なのよ。どうやら自分に自信をなくしたらしくて」
霊夢「全く、レミリア。グズグズしてんじゃないわよ」
レミリア「霊夢……? でも私は……」
そのの態度に霊夢はカチンときた。
霊夢「いつからこんな奴になったのよ。こんなあんたなんか見たくないわ。どうせ月の民にボコボコにされた上に天邪鬼を捕まえ損ねたから拗ねているだけだとは思うけど」
レミリア「……」
霊夢「今の暗いあんたより、あの時のアンタの方が、まだ輝いていたわ!」
レミリア「……霊夢」
レミリアは泣いていた涙を拭い、ゆっくりと立ち上がる。
レミリア「御免。私、霊夢に情けない顔を見せていた。そしてありがとう。私は私のように振る舞う……いや、それ以上だ! 最強のカリスマをこの世界に轟かせてやろう!」
スッと霊夢と咲夜の方を振り向くと、
レミリア「私は最強のカリスマの修行をしてくる。しばしここを空けるが、更なる私の進化を期待して待っているがいいわ!」
玄関の扉を開け、翼を広げると、そのまま何処かへ行ってしまった。
霊夢(本当にちょろいわね)
咲夜「……行ってしまいましたね」
霊夢「余計な事しなければいいけど」
咲夜「追いかけなくていいの?」
その言葉に霊夢が苦笑し、こう返す。
霊夢「異変は解決したからね」
咲夜「……お嬢様を異変呼ばわりとは感心しないわね」
一方、マヨヒガ。
レミリア「……あんた、特に何もないときはいつもそんな格好なの?」
紫「ええ、そうよ」
レミリアと一緒に炬燵に入っているのは、金髪のボサボサ頭に、ジャージという簡素過ぎる格好をした女であった。
レミリア「うさん臭さが無くなったけど、庶民臭がしてカリスマの欠片もないわね。可愛くなったんじゃない?」
紫「誉めてるの? 貶してるの?」
レミリア「いつもの貴方ならカリスマに溢れているのに」
紫「変な妖怪とは思われたくないでしょ? 表ではああしてるだけよ……ていうか、カリスマなら他にも色んな奴がいるじゃない」
レミリア「大妖怪の賢者と言われるほど凄いからここに来たんじゃない」
なんて、まったりとお互い蜜柑を食べながら時間が過ぎていった。
そろそろ蜜柑が無くなる、そんな時に誰かが戸を叩いた。
紫「はい、すぐ出ます」
ゆっくりと紫は炬燵から出る。
レミリア「式に任せないの?」
紫「結界の管理に行かせてる」
少しして紫が戻り、再び炬燵の中に入る。更に幽々子が炬燵に入ってきた。
幽々子「お邪魔しまーす……てあら、珍しいお客様が来てるわね」
紫「カリスマを求めに来たらしいわ」
蜜柑が無くなったのを確認すると、スキマを開き、何やらガサゴソと手を突っ込んだ。
幽々子「へぇ……カリスマ、ねぇ」
レミリア「ええ、私らしく振る舞い、いかにカリスマを魅せる事が出来るかを是非意見にさせて貰いたいわ」
幽々子「そうね、まずカリスマとはあらゆる人を魅了させられる、リーダー的存在。そんな力が有ることよ。それを貴方には持っているかしら?」
レミリア「言われなくとも、私にその力が無いわけないだろう」
幽々子「なら、貴方はそれで満足? カリスマは既に得ている。カリスマがあるならもうそこで妥協をするのかしら?」
レミリア「最強のカリスマに妥協など要らない。」
幽々子「へぇ……面白いわね。でも、それは険しいわよ。その為には、この世界が貴方を支配しなければいけない。本当に貴方にそんな事が可能かしら?」
その言葉を聞き、レミリアは目を見開いた。
幽々子「やっぱり。貴方の頭にはきっと、月の民がよぎったと思うの。それとも博麗の巫女かしら?」
レミリア「……どちらもだ」
幽々子「そう。貴方のよぎった人物こそ、貴方の壁となりうるわ。さぁ、貴方はどうするのかしら?」
レミリア「…………ハハッ、やられたね。そうだ、じっとしていられない。早くあいつらに仕返しをしないとね。恩を着るよ」
失礼、と一言すると、そのままマヨヒガを去った。
紫「……本当にエグイわね、あんた」
幽々子「でも、面白そうじゃない」
新しくばらまいたスナック菓子やポッ○ーをポリポリサクサクと二人で食べる。
幽々子「そういえば、そろそろポ○キーの日ねぇ」
紫「ポッキ○大会でも開く? あれ、○ッキーゲームとかいって、ポッキーを持ってチャンバラして、折った方が勝ちというあれ」
幽々子「初耳よそれ……」
『リア充っていいな』
これはある朝。私ことルーミアは何気もなく朝早くに寺小屋に来た。
靴を脱ぎ、靴箱を確認する。当然、早く来ているのだから私以外来ているはずがない。そう、筈はなかった。
しかし、誰かの靴が二人分入っていたのだ。私は驚いて名前を確認する。
フラン こいし
この二人、この寺子屋ではあまり珍しくないラブラブカップルなのである。つまり、二人仲良く登校をしているのであろう。
当然、私は色々特殊過ぎて、誰も集まってはくれない。そもそも、友達すら数える位しかいないのだ。
それを他所に、私に緊張が走る。もしイチャイチャしている所に、私が来たら。それはもう私は邪魔ものとしか扱われない。ていうか、気まず過ぎて行きたくない。私はしばらくトイレで時間をやり過ごしたのだった。
更に昼休みの事、私は私の数少ない友達、チルノに声を掛けようとした。
ルーミア「おーい、チルノ……」
大妖精「チルノちゃーん!」
その時、私の声を塞ぐように大妖精が、チルノの胸に飛び込んで来た。
チルノ「ちょ、どうしたの大ちゃん!?」
大妖精「えー、私の事、嫌い?」
チルノ「そうじゃないけど、離してって!」
大妖精「ダーメ♪」
なんて、いつの間にかイチャコラしていた。
羨ましかった。何せ自分には無いものだから。だからなのか、リア充は末長く爆発しろと、静かに思う私だった。
終わり
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