二次創作小説(映像)※倉庫ログ

【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】
日時: 2016/11/04 22:15
名前: 伊那谷ユウナ (ID: y36L2xkt)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29930

どうも。伊那さんこと伊那谷ユウナですよ。

今回はサモンナイト4を軸にやっていこうと思います…が、他作品もかなーり混ざりますのでご注意。ちなみにメインは若様と従者、それと召喚師の少女かと。
矛盾があったらすみません。時系列は4本編終了後。では、いってみよう!!



『今宵はじまりますのは、愉快痛快奇々怪怪な物語でございます』



*イメージOP
TRUSTRICK【innocent promise】
*イメージED
河野マリナ【花痕 -shirushi-】




*目次

・募集用紙 >>01
・参加を予定している作品 >>28


*募集キャラクター

☆ハンディス
・クック >>16
・月村すずか >>31
・天龍 >>38
・怨霊戦艦姫 >>39
☆なにがし
・零某 >>26
☆ネフライト・メタリア
・実渕廣人(アングレサイト・リバーバンク) >>41
・田口華世(ゼアス・ガルシア) >>46
・氷高海斗(プルート・ヴァイオレット) >>71
☆坂神銀拳心
・坂田銀花 >>101


募集キャラクターはまだまだ募集中!サモンナイトを知らない人でも大歓迎であります!!

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Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.118 )
日時: 2016/11/04 23:16
名前: 伊那谷ユウナ (ID: rBo/LDwv)

次の日。あの外道召喚師から理由を問う事が出来た一同は、複雑な面持ちで朝を迎えていた。
曰く、召喚師は無色の派閥に属する名家の当主に命令されてセイロン達を狙った、と。そしてセイロンには無色の派閥に目を付けられる理由を持っていた。

「今では派閥を抜け、店主殿の店に働いているのだが…ギアンとはある因縁にて幾度の激戦を繰り広げた敵同士だった。もしかすると、その者はギアンの現状を知って意趣返しを行ってるやもしれん…」
「そのギアンって男、派閥でも地位が高かったのか?」
「確か、ギアンの実家…クラストフはメイトルパの召喚術を使うんだけど、力量が凄かったのか【魔獣調教師】って異名があったみたい」
「それだけではない。クラストフ家は失われた技術の一つ『送還術』をモノとしていた…」
「『送還術』?」

『送還術』(バーシング)。召喚獣を強制的に送還…つまりは否が応でも還す技術で、大昔の異世界侵攻の際にリィンバウムの住民は、この技術で異世界の住民を追い返していた。もっとも、このシステムに着目して『召喚術』を生み出してしまい、更に争いは激化する事になるのだが…

「送還術は召喚術に組み込まれた上に、召喚術がより実用的である故に廃れてしまったのだよ」
「召喚術は己に繁栄をもたらすのと同時に、かつて自分達に害をなした召喚獣に仕返ししているようなもんなのか…酷え話だ」
「このような事をしても、双方が望む平和には程遠いというのにな…」

そして、暗い話をいつまでも続けると前には進めない。とりあえずフェア特製の朝食を頂くのであった。





「…お待たせして申し訳ない」

朝食の後、すぐに森を抜けてスーズは外道召喚師を近くにあった町の詰所へ連れて行った。リオネルについては召喚師を脅してすぐに誓約を解き、送還させたが…また別の召喚師に呼び出される可能性を考えると、なんだか複雑であった。

「さて、準備を済ませたら次行くか。スーズ、メリーが残した魔力の流れは確定したか?」
「ええ、大方は」
「にしてもスーズさん、凄いよね…まさか魔力を嗅ぎ分けるなんて」
「凄いだなんて…自分は、そんな事…」

よくよく考えればスーズは、変化しなくても狛犬の能力を使っていたのだ。魔力の追跡も、魔力の匂いを嗅ぎ分けてルートを割り出していた。カゲトラはそれを知っていたからスーズに任せたのだろう。

「ーーーきゃああああっ!?」
「しょ、召喚獣が、暴れて…!」
「オオオオオンッ!!」

突然、市場から悲鳴が上がる。そこでは馬に似た召喚獣が暴れており、色とりどりの商品を滅茶苦茶にしていた。

「おいおい、何事だ…!?」
「詮索は後だ、すぐに止めるぞ!」
「…あっ!」

フェアは気づく。フードがついたマントを深々と着た子供が、召喚獣の近くを通りかかろうとしているのを。

「危ない!」
「店主…フェア!!」

セイロンも遅れて子供に気づいたのか、もしくはフェアが危険な目に遭おうとしているのを危惧したのか。彼は急いで駆けつけようとする。しかし、フェアは子供のところまで間に合ったのに対して、セイロンは間に合わない。このままでは召喚獣に踏み潰される…!

「ッ…!」

フェアは子供を庇うように抱きしめたーーーしかし、一向に痛みや衝撃は襲って来ない。それどころか、召喚獣の叫び声すら聞こえない…フェアは恐る恐る振り返る。そこには、ありえない光景が広がっていた。

「ヒ…グッ」
「…………………」

召喚獣が、静止している。ピタリと、時間が止まったかのように静止していた。召喚獣もそれに驚きながらも、歯を食いしばりながら動こうとする…しかし、出来たのは掠れる声を振り絞る事だけ。その光景を見た者達は、ただただ呆然と立つ事しか出来なかった。

「あの…はなして?」
「えっ!?あ、うん!?」

そんな状況で子供は小さく、可愛らしい声で解放してくれとフェアに訴えた。解放された子供は、召喚獣に臆する事なく近づき、言った。

「どんなりゆうであばれたのはわからない。だけど…だめだよ?めいわくかけるのは」
「…!!?」

召喚獣は、更に怯える。そしてふいに糸が切れたように召喚獣は動けるようになった。しかし、先程のように暴れる事はなかった。

「結局、何だったんだ…?」
「さあ…」

住民もよく分からず、そのまま破損したものを片付けに行った。召喚獣の主人も同じく手綱を引っ張り、元の場所へと連れて行く。少しずつ元に戻る風景…とりあえずフェアは、子供に声をかける。

「えっと、大丈夫?」
「…………(こくり)」
「にしても驚いたな。まさかあそこまで見事に静止するなんてよ」
「ああ、そうだな…一体何があったんだ?」
「……『神通力』」
「え?」

セイロンは「…失礼」と言って子供のフードをめくる。子供はそれを止めようとしたが、反応が一歩遅く、敵わなかった。フードの中にあったのは…幼く、愛らしい女の子。それだけではない…艶やかな赤い髪から小さな角が二つ、生えていた。

「人間じゃない…!」
「お主、龍人の子だな?名は何という」
「…………う」
「う?」

ーーーさて問題。幼気な女の子が頭をフードで隠していたのに、それを無理矢理暴かれた上、真顔かつ低い声で名前を聞かれたらどうなると思う?


「う…うぇえええぇええぇええぇぇええん!!!」


答えは……まあ、泣くわな。


「おお、落ち着きたまえ!我は、う、そのようなつもりでは…!」
「いや、言い方に問題があったでしょ!ほら、落ち着いて!怖くない、怖くないから!!」
「うええぇ〜っ…やだやだ、やだぁーっ!!?」

結局、1時間近くは収まりませんでした。




早めにあげます。やれるとこまでやる。備考です。
いやあぼんやりと話の流れを思いつく伊那さんだからやっと今回の話の流れが決まりました。何ヶ月かけてんだって感じですね。馬鹿ですかね伊那谷は。ここは苗字だけに否と言いたいところだけど言える訳ないです。という訳でもう一回言うね…伊那さんは馬鹿なの?

サモンナイトはああみえてワンピース並みに重いところあります。送還術と召喚術の成り立ちは特にそれが顕著というか。異世界の侵攻から身を守る為にリィンバウムのエルゴはリィンバウム民に送還術という術を授けた。けれど、リィンバウム民はその仕組みを理解した所為で召喚術を生み出して。その召喚術で否応なく召喚された異世界の住民は、自身を召喚した召喚師の誓約によって縛られ、言う事を聞くことしか出来ず…結果、召喚師は私益と繁栄で自分を満たして、召喚獣は枯れ果てるまで酷使されるようになる…ダメになったら新しいのを手に入れればいい。ってな感じ。まあ全員がそうとは限らないけど、外道はそれを平気でするんですよね。道具扱いっすよ…成り立ちはどうであれ、無知であろうと無意識に仕返ししているもんだろうなと思います。だからこそ私は賛否両論あるサモンナイト5の世界観は好きなんですけどね、意外と。ただ、無限湧きの戦闘システムは…うん。

さて、長々としたところで次回。龍人の女の子は一体何なのか?セイロンは色んな意味で挽回出来るのか!お楽しみに。

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.119 )
日時: 2016/12/01 00:55
名前: 伊那谷ユウナ (ID: hsEmXbdB)

あの後。クックがどうにか少女を宥め、一同は落ち着けそうな町外れへと移動した…なにせ異世界人の割合が多い顔触れだ、宿には簡単に入れないだろう。

「…で、嬢ちゃん。お名前は?」
「…いわない。いいたくない」

少女は頑なに答えようとしない。先程泣き喚いていた態度が大嘘のようだ。

「では童よ。そなたの始祖は誰方だ?」
「!?い、いえない…っ!」
「セイロン!お前は聞いてやるなって。また泣きそうだろが!」
「うぐ…」

自分が原因だったからか、セイロンは素直に黙る。クックはゆっくりと慎重に、話を聞く。

「じゃあこう聞こう。何故ひとりで町を歩いてたんだ?」
「…さがしてたの」
「探してた?何を?」
「………あ〜くん」
「『あ〜くん』?」

少女はこくりと頷く。もしかすると、騒ぎに気づかず通りかかったのはそれを探すのに夢中だったのが原因かもしれない。

「あ〜くんってお前の友達か?どんな奴だ?」
「…むらさきのトゲトゲ。みどりのめつきもトゲトゲ。おくちもトゲトゲ。でも、やさしい」
「そ、それは果たして人間なのか…?」
「???あ〜くんはあ〜くんだよ…?」

話になってるのかなってないのか…一同は更に頭を悩ませる。

「う〜ん…分かってないが分かった。俺達もあ〜くんとやらを探してやるよ」
「!ほんと…?」
「ああ。困った時はお互い様だ」
「おい、メリーは…」
「あ〜くん探しはついでだ、ついで。お嬢ちゃん、そのあ〜くんとやらが何処に行ったか分かるか?」
「…とおいまち、だとおもう。さっきからきいてるんだけど、よくききとれないの…」

…それは一体どういう事だろうか?

「やっぱり、このまちにはいないかも。でも…おかしい」
「おかしい、って何?」
「むこうにいせかいのちからがたくさんあつまってる。しかも…じっとしてる」
「む…よく分からぬが、少なくとも調べるのは損ではないだろう」
「そうですね」

こうして一同は、その謎を調べる為に少女を先頭として森の中を進む事に決めたのだ。

「なあセイロン…お前はさっき、あの子が使っていたのは『神通力』って言ってたけども。あの現象は『超能力』じゃないのか?」
「違う。我ら龍人族は龍神の多大なる恩恵を受けて存在する。『神通力』は神に通じる力…即ち、龍神に通じる力。それが超自然な能力である『超能力』との違いだ」
「ややこしいんだな、お前らって」
「…否定、せぬよ」


「…そろそろ着くみたいだよ!」

フェアの声に振り返る一同。着いた場所は広々とした滝壺…止む事なく、水飛沫が飛び交っていた。

「このような場所があるとは…」
「間違いない…のか?」
「ん」

少女は滝の近くへと寄り、静止する。すると、時が止まったかのように水が止まったのだ。

「な…!」
「神通力で止めたというのか…!?」

あり得ない話だった。少なくとも、セイロンの常識、知識ではだ。あの年では精々先程のように動物を少しの間静止させる程度だろうが…彼女は常軌を逸している。しかし、現実ではこうも軽々と行っている。もしかすると、彼女は…

(否、ありえん。あの方以外でリィンバウムに留まっている者など、聞いたことがない…)

そのような可能性をセイロンは否定し、クックの「おい、アレを見ろ!」という一声に耳を傾けた。

「あれって…洞窟?」
「ん。あのさきに、けはいする…」
「…確かに、レーダーには多数の生体反応がある」

それはますます退く訳にはいかない。一同は警戒しつつ、洞窟へと足を踏み入れたのであった…





ーーー洞窟内。


「あんちゃん、師匠!今日も大量に連れてきたよ!」

ローブを着込んだ男性は召喚獣を引き入れながら、ガタイの良い男性と、襟巻きやターバンらしきもので顔を隠している男性に声をかけた。

「おーそうか。そこの檻に入れな!」

召喚獣は何の抵抗も無く、檻の中へと入る。その光景にガタイの良い男性は上機嫌だった。

「いやあ、こんなにスムーズとはぐれが檻の中におねんねするのは先生のおかげですよ!おかげでまた、たんまりと儲かりそうで…」
「そうそう!師匠のおかげで僕の召喚術もパワーアップしたし、万々歳だ!」
「…御託は良い、早く準備しろ。今日も中々の客が餌に釣られたからな。機嫌を損ねたら面倒だ…傷一つなく、運ぶように」
「「へい!」」


ーーー成る程。そういう事だったか


「「は!?」」

声が、聞こえた。間違いなく仲間ではない声。その方向へ振り返ると、異様な面子が三人を見下していた。

「…って!!そこの女ガキと龍人!俺たち兄弟が復讐したい相手、堂々一位である面子の一部じゃねえか!!」
「そういうアンタ達は前に捕まえた盗人兄弟!確か名前は…ギムレットとバレット!」
「ちげーよ!?何で元々の名前よりカッコよくなってんだ!?正しくはギムレとバレン、兄がギムレで弟がバレンだッ!!」
「あ、あんちゃん…ヤバイって!」

そう。ギムレとバレン…彼らはかつて、はぐれや召喚師の召喚獣をこそこそと盗んで売り飛ばそうとしていた盗人兄弟である。しかし、フェアやセイロンを始めとした者達にそれを阻まれてしまい、結局かき集めた召喚獣を売り飛ばせず…フェア達に追い詰められながらも二回逃亡に成功したが、最終的に三回目の戦いで捕らわれてしまい、晴れて帝国軍に身柄を確保された。筈だが…?

「そうよ、何故ここにいるの!」
「そりゃ脱獄したからに決まってんだろ!お前らの所為でボロ儲け出来ず、溝のような飯にありつくしかない日々…ありゃもう地獄そのものだ!」
「うっ、うっ、あの日を思い出すと辛いよ、あんちゃん…!」
「それは…自業自得であろう???」
「うっせえ!とにかく!!ここで会ったが百年目!その…と、とにかく死ね!!」

語彙力の失った言葉に呆れてしまうフェアとセイロン。仕方ない上に面倒だが、ここはとっ捕まえてまた牢獄生活をして貰うに限る。

「大体はよく分からんが…加勢するぞ。フェア、セイロン」
「ありがと、クックさん」
「怖気付くなよバレン!こっちには先生がいるんだ…なあ先生!」
「…ちっ」

男は杖を手に取る。セイロンやスーズは男から異質な魔力を感じ、警戒する。

「…童よ、ここは危険だ。下がっておれ」
「えっ、でも」
「心配しないで!こう見えても私達、強いんだから!」
「…わかった」

…では、戦闘開始!




11月30日はPS2版サモンナイト4、10周年でした!つまりその日に間に合わずに更新してすまない!けど今日はウチの子古参勢、暮葉竜武の誕生日だよ!備考です!!前置き長い!!!
私はサモンナイト4はリメイク版(PSP)からですけど、セイロン初登場回のインパクトは忘れない。あと水樹さんやら子安さんやら野川さんやら豪華過ぎる声優陣に戦慄した事も忘れない。そんなサモンナイト4はvitaでも出来るよ!皆、この際ナンバリング関係なく4をプレイしてね!ロマンそのものであるドラゴンにロボット、サムライにニンジャがいるよ!!
つーか更新が昨日間に合わなかったのは絵を描いてたからです。サモ4お祝いイラストと竜武バースデーイラストを。詳しくはツイッターで。次回は早く仕上げたい…(ダメなフラグ)

では、次回!

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.120 )
日時: 2016/12/31 12:54
名前: 伊那谷ユウナ (ID: hsEmXbdB)

「シシコマ、『獅子激親』!!」
「ぶ…ブレイブボア、『スラストファング』!!」

鬼属性の召喚術と獣属性の召喚術。それらは激しくぶつかり合うーーー獅子舞の妖怪と猛追する猪…通常の威力で比べればバレンのブレイブボアが上だろう。しかし、そこはセイロン…伊達に『鬼龍の法師』という肩書きを無駄にはしない。彼はスパイラルロッドに妖力を込め、シシコマに放った。


ーーードォォン!!


「うわあっ!?」

妖力の増加により、バレンの召喚術は力負けしてしまい、吹き飛ばされる。それを見てギムレはぎょっとした。

「あの龍人、強くなってやがる…!」
「あっはっは!時が経つ、それは時代の流れだけではなく人も同じ。確かにそこの召喚師は強くなったであろう。が…今も昔も、我には敵わんよ」
「くそっ!」

ギムレはセイロン目掛けて斧を振り下ろそうとする。しかし、それは軽々とクックに受け止められてしまった。

「な、あ…」
「案外、真面目に鍛えてるみてーだな。けどよ!」

俺には敵わねえよ、と言わんばかりに蹴り飛ばしたクック。他にも召喚されたであろう魔獣の類いはジェノス達が倒しており、一瞬にしてギムレ達は窮地へと立たされてしまう。

「全く。やっぱり口先だけなの?」
「う、あ…せ、先生!」
「………………」

しかし、不利にも関わらず手を出さない『先生』とやらの存在は異質であった。微動だにせず、表情どころか手元すら見えない程に着込んだ姿はまるで民族の彫像にすら見える、得体の知れない不気味さーーーこちらから手を出すのは、自殺行為だと錯覚してしまう。

(さっきから何だろう?頭が痛い…)

ふと、フェアは気づいた。針をほんの少しだけ刺すような頭痛…それは段々強くなりつつある事を。

「く、来るぞ…!」
「…えっ」


ーーーガッ!!


「あ、あ…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!?」
「!?」

突然、セイロンが叫び出した。否、セイロンだけではない…クックやジェノス、スーズもだ。

「な…どうしたの皆!」
「ハハッ、無駄だ!そいつらは頭ん中引っ掻き回されるような体験をしてるのさ!」

ギムレのいう通りなのだろう、四人は頭を抱えてのたうち回り、喉が裂けるほどに叫ぶ。痛々しい光景にフェアは思わず目を逸らしかけた。

一体、何が起こっている…?

「あれ、でもあんちゃん…なんであいつだけ、おかしくなってないの?」
「ん?確かに…先生、どうなってんです?」
「…………………」

ああ、そうか。今は無理だった。そう言いながら兄弟は武器を手に取る。

「さっきはヤバかったが、今度はそううまくいかないぜ…何せお前ひとりだからな!」
「魔獣も召喚し直したよ、あんちゃん!」
「でかしたバレン!さあ、覚悟しやがれ…!」







嫌だ、止めろ


止めろ止めろ止めろ止めろ止めろッッ!!!


『いいから…は………、…から…』


確かに●●かったさ、でもだからって●●●くはなかった!●●●たくはなかった!!それは●●で間違いない!だけど…だけどっ


『……なよ……んだから…………を…む……?』


…くなっ、………っ


逝くなああああああああああああああッ!!!


『……


ごめんな、シャオロンーーー』






「はあ…はあ…っ」
「どうした?息が上がってよォ!?」
「うわっ!?」

おかしい、そうフェアは思った。
明らかに二人の力が強くなった気がするのだ…それに、頭痛が酷くなっている。このまま皆を庇いながらの戦闘は…酷だった。

「皆、しっかりして!!」
「ぐ、ああっ…!?」

しかし、フェアの声は届かない。皆、座り込んでもがいている…特にクックやセイロンの苦しみ具合は異常だった。

「何をしたの…!」
「誰が教えるかっての!」

フェアは力負けしてしまい、吹き飛ばされる。まさか、こんな所で終わるというのか…?

「死ねえええっ!!」






「クロ、風斬り!!」


ーーーゴオオッ!


「何っ!?」

威力は低い。けれど、確実に命中したひとつの竜巻…魔力からして鬼妖界の召喚術だ。しかし、セイロンではない。じゃあ一体誰なんだ…?

「数ヶ月前に、帝都で脱獄事件があったと聞いたが…お前らだったか」
「お、お前はっ」
「グラッド兄ちゃん!?」

どうしてここに、と言えば後で説明するよと返ってきた。それにいたのは…彼だけではなかった。


ーーーベベンッ!



「これでも聞いて!元気出して!!」

懐かしい三味線の演奏が流麗に響き渡る。すると、苦しんでいた四人の表情が和らいだ。

「あいつは…いつぞやのサムライ!」
「やだな、自分はそういう物騒なものではありません。吟遊詩人の端くれですよ?」

菩薩のような笑顔を浮かべたのは、かつてフェアと共に戦ってくれた仲間のひとり…鬼妖界出身の剣客もとい吟遊詩人、シンゲンであった。

「ご主人、待ちに待った真打登場ですよ!…なんてね♪」






ホントだよねお前さん!!!備考です!!!!お待たせして申し訳ない!!!!!

グラッドが呼び出した召喚獣、クロは烏天狗です。威力は低めだけど射程距離が広いのがいい所。単体攻撃と小範囲攻撃が出来るしね。2しか出てない(筈の)召喚獣だし、召喚ランク的にグラッドは呼び出せないんですけどまあそこは気にすんな。
あとぶっちゃけ、シンゲンはもっと先に登場する予定でしたが、このペースじゃ何年後になるのか分からねえ…という訳でご登場。才能ないと自虐しながらも強いサムライですからねシンゲン。反則技(居合い)を遠距離からぶっ飛ばせるからねこいつ。しかも距離での補正がほぼ無し。こえーよ。
そしてシンゲンのサポートスキルは二つ。ランダムでどちらかが発動します。演奏に歌付きで『敵一体に状態異常を付与』(付与する理由は察してくれ)、演奏だけなら『味方一体の状態異常を完治』となります。今回は後者。つまり…?

とりあえず次回、待て!遅くなったらマジすいません…言わずとも感想待ってます。ではでは、良いお年を!(追伸:トリップつけ忘れてた…)

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.121 )
日時: 2016/12/31 20:45
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

【最早年末というより末期なキャストーク】


ユーイン「…さて。私とセイロンのチームが合流する事なく今年が終わった訳ですが」

メリー「それどころかアタシと合流する事なかったんですけど!?」

伊那谷「…すいません」

セイロン「あっはっは!よいではないか。そんな事よりほれ、酒を飲まぬか!」

ユーイン「若様…それは私が酒を飲めないのを承知の上で?」←とんでもなく弱い下戸

伊那谷「…言っとくが伊那さんも飲めんぞ」←すぐに具合悪くなる

メリー「アタシは遠慮しとくよ…」←一応うちでのリィンバウムでは飲める年齢

セイロン「そうか。勿体無い…では始めよう、宴会だ!」

ALL「「イェーーーイ!!」」


…なんか、はじまった


シンゲン「では不肖この一番、景気付けに一曲!」

ユーイン「唐突に発表会始まったわよ…」

メリー「いやユー姉、あれは酔ってるだけなんじゃ…?」

シンゲン「ぁあぁ〜♪みぃや〜こぉにぃぃ〜別れ告げぅえええええっ♪」

メリー「しかも酔った勢いで歌が残念だ!!」

ユーイン「いや、あれは素よ」

メリー「素!!!!」

ユーイン「そんな事よりこれを見ない?これからのサモンナイトspiralについて、というびでおらしいわ」

伊那谷「あっ、おま、いつの間に!?」

ユーイン「拾いました。という訳で見ましょう…メリー、つけて」

メリー「あっ、はーい」



これからのspiral!!


「初めまして。私が霊界の始竜だ」

「おーっほっほ!久しいわね、チビジャリ!」

「過去を踏み台とした上で言おう…お前の事を、誰よりも愛している」

「姉様っ、お久しゅうございます…☆」

「四條畷未知恵は二人に期待している…だからこそ話そう、全てを。と、未知恵は真剣な顔で言いました」

「貴方は裏切った!わたくしを美しいと、例え作り物だろうと関係ないと言ったのに…なのに!!」

「嗚呼、妖精が憎い…アレが犠牲となれば今頃、不老不死となっていたというのに!憎い、憎い憎い憎い、憎い!!!」

「もう構わない!シルヴァーナ、撃って!!」

「おいら、それでも君を助けたいよ…だって、好きなんだよ。だから、見捨てられないし、嫌いになれない…」

「こんっっの…バカ弟!どんだけ心配したと思ってんのよ!?」

「…決着をつけましょう。お互いの気持ちぶつけて、全部…はっきりしましょう」


さあ、行こう…世界を救う為に


サモンナイトspiral、来年もよろしくお願いします!

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.122 )
日時: 2017/01/21 17:40
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

助かったーーーその一言に尽きる登場。フェアはうっかり全身の力を抜きかけてしまう。それ程の窮地だったのだ。

「さて。ご主人、伏せて下さい」
「えっ」

そうシンゲンに『威圧』され、思い切りその場に伏せたフェア。あ、これはやばいやつだと…つい反射的に伏せてしまった。


同時に、異変に気付く。


「キャアアアアアアアアアーー!?」
「耳障りなんですよ…それ」

それ、とは。あの不気味な先生の背後にあるなんともグロテスクな植物だった。花弁はこれでもかというぐらい毒々しい赤、そして極めつけには肉塊のような葉に茎部分はぶっちゃけ…趣味が悪すぎた。

「あ、あれは…魔獣か!?」
「恐らく、花粉か何かで若達に幻覚でも見せていたのでしょう…そして、そこの者は魔獣を使役する詠唱の為、動けなかった。そうでしょう?」
「そういう貴様…シルターンのサムライか」
「いえいえ。自分、出身はシルターンといえど、吟遊詩人でありんす。さっきのは本職の方と比べれば、チャンバラにすらなりませんし」

しかし、シンゲンと魔獣の距離は50メートル近く離れている。その距離で居合いを飛ばして両断…果たして、並みのサムライですら難しい芸当をチャンバラ未満と卑下する彼は何者だというのか…あ、さっき吟遊詩人と言ったか。

「それとグラッド殿に幻覚が効かなかったのは、先程の風斬りで花粉を吹き飛ばしたから。ご主人が効かなかったのは…恐らく、半妖精の力が守ってくれたのでしょう」
「な、成る程…」

確かに、フェアは母親の古妖精の血が影響して獣属性の召喚術には高い耐性がある。改めて母には感謝しきれないと、フェアはラウスの腕輪を握り締めた。

「!?妖精…だと」
「せ、先生?」

突然、先生はガンッッ!!と杖をついた。ぐしぐしと潰すように杖を握る手は、あまりにも黒く、皺だらけで、怖いーーーそして…『彼』は、叫んだ。

「憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!妖精が憎い!!アレが犠牲となれば今頃、不老不死となっていたというのに!嗚呼…嗚呼!憎い、憎い憎い憎い、憎い!!!」
「せ、先生、落ち着いて!」
「呪ってやる…死を、絶望を、恐れを、不条理を、奈落を、地獄を、味わえ!!!」

彼は、怒りのままに召喚術を展開する…狙いは、倒れているセイロン達だった。

「なっ…やめろ!!」
「軋め悲鳴、傳えよ憤害…マンドムコド!!」

背後にまた現れた植物…荊のように見せかけてその実、それは牙となって捲れるように開く口の蔦は、容赦なく食らおうとする。庇おうにも間に合わない…その時だった。


ーーーガッ!!


「…静止した!?」
「…………」

あの、龍人の少女だった。間一髪、神通力で植物の動きを止めたのだ。

「ニンゲンごときが…」
「き、さまァァァ!!」
「痴れ者ごときがっ、お父様に手を出すでない!!!」

ぐしゃり、と。マンドムコドは少女の力によって文字通り圧縮され、悲鳴を上げ、霧散した。少女はどす黒い血のカーテンにも構わず、長い鎖を槍の如く飛ばし、先生の腹部にめり込ませた。

「ぐ、ふ…ッ!?」
「先生ぇ!!」

さすがにこれはまずい、とギムレとバレンは大急ぎで倒れた先生を抱える。そして…

「希望に向かって退却だああああ!!!」
「あんちゃん、召喚獣は!?」
「んなもんより先生だ!召喚獣なんて前は兎も角、今は腐る程いるんだかんなぁぁぁ!!」
「ま、待て!」

と、追いかけたいところだが…悔しいが今はセイロン達の本格的な治療と召喚獣の保護が先だ。とりあえずシンゲンやフェアはセイロン達を、グラッドは召喚獣の方へと向かう。

「自分達の召喚術では、完全に治療は出来ないでしょうが…」
「何もしないよりマシよ!ねえ君、君もよかったら、手伝ってくれる?えっと…」

しまった、少女の名前をまだ知らなかった。フェアは軽く後悔していると、少女は血塗れな鎖を拭きながら言った。

「…珊瑚(シャンフー)」
「えっ?」
「もう、色々とめんどくさくなってきた…から名前は教えておく」
「あ、うん…?」

彼女、キャラというか、雰囲気変わってないか…?そう口にしそうな時だった。

「…うわぁ〜っ!?」

グラッドが悲鳴を上げた。先程まで大人しかった召喚獣が一気に檻から飛び出したのだ。勿論捕まえる余裕と技術もなく…そのまま、逃してしまった。

「何やってんの…」
「だって突然…ん?」

しかし、檻はもぬけの殻にはなってなかった…少女が何かを抱えながら眠っていたのだ。狐のような耳と尾を持ち、着物に身を包んだ彼女は、喉を鳴らして気持ちよく寝ている…そんな少女の寝姿にフェアは思わず「可愛い」と声を漏らした。

「シルターンの妖狐でしょうか?にしては…」

何かが違う。そう、例えば妖力というか魔力の気配が違うのだ。単にシンゲンの記憶違いの可能性も否めないが…と、少女が目を覚ました。少女はきょろきょろと辺りを見渡し、フェア達を凝視する…そして一言。

「…なにガンつけてんだ、です」
「……へ?」
「こちとら『みせもの』じゃねーぞ、です。つかどこのハゲザルだおめーら、です?」

…可愛らしい少女が鈴を転がしているだけだというのに、それを遥かに凌駕する少女の口調はフェア達が現実を疑わせるには十分、というか…キャパオーバーで思わず卒倒しそうであった。





恐らく、次回で4話おしまいの筈。備考です。風邪ひいてます。病院とか信用ならんからはよ気合いで治れ。
つーか最近寒いっすね。九州だからマシでしょうけど…もう冬やだ。休みもたくさん取りたい。静かに生きたい。そんな日々です。
あとどうでもいいんですけどやっと無限界廊踏破して、セイロン、フェア、ギアンあたりのレベルを99にカンストさせました。セイロンとフェアに至っては全スキルマスター。遅い。まあ半年程ゲームサボってたからね…現在は3週目の途中。セイロン関連の好感度イベントを見るために好感度をぶち上げてました。ミントさんの野菜持たせても時間かかるしめっちゃしんどいっす。でもその代わり好感度イベント良かった…特にレックス。
恐らくルヴァイド、レックス、リシェル(もしくはフォルス?)でセイロン関連の好感度イベント発生かな…知ってる限りじゃあライとフェアの好感度イベントでセイロンも出てくるけども。一応全員と好感度発生させたからこれで見落としあったら死にたい。それ程しんどいのよ仲間同士で好感度発生させんの…でも頑張る…つーか釣りはどうすれば最小サイズ釣れるん…?釣りの報酬のサモナイトリーフを集めたらコンプ出来るんだよ頼むからサモンナイト6の攻略本完全版出してくれよ公式ィィィィ!!!(血涙)

…とにかく3週目はセイロンの好感度イベントを引っ掻き集めます。以上です。次回も急いで上げたいです…

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.123 )
日時: 2017/01/19 23:24
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

狐?の少女曰く、この世界はおかしいと言った。

「いい匂いしたと思えば、なんか知らない内にじめってえ場所に来てたし、もう訳分かんねえ…です」

知らない場所にほっぽり出された彼女は、気づけばここにいたという。それだけで不愉快なのに、もっと驚いたのは…

「十の盟約が効いてねえとか、マジ聞いてねえ、です…」
「十の盟約?なんだそりゃ」
「し、知らねーのか…です!?」

やっぱりおかしい、十の盟約なんて赤ん坊が母さんのお腹の中からいる時ですら適応されてるもんだ、それなのに知らないだと…?

「ここは【盤上の世界】(ディスボード)じゃねえのか、です…?」
「……もしかして」

もしかして:リィンバウムの管轄外からやってきた…?

「…ワンッ!」
「…ワン公。やっと起きやがったか、です」
「ああーっ!アヤメ!!?」

そんな時だった。少女が抱えていた何かが蠢き、鳴いた。
それは、メリーの護衛獣であるイヌマルのアヤメだった。アヤメはメリーが召喚事故の際に喚び出してしまった、優秀なシルターンの忍犬。アヤメはグラッドを見た瞬間、少女の腕から飛び出し、グラッドにじゃれつく。そりゃもう凄い勢いで…

「ちょっ、舐めるなって…アヤメぇ!」
「ワン♪」
「そうだ!グラッドお兄ちゃん、アヤメにメリーの居場所を教えて貰ったら?ついでにセイロン達の治療出来る場所を確保したいし!」
「はっ、そうだな…アヤメ。メリーの所まで案内してくれないか?それに助けが必要なんだ、リコリスさんに色々頼みたい」
「ウウ…ッ」

アヤメはグラッドの要請に最初は少々渋ったが、怪我人(と言うのは正しいか分からないけど)を放って置くにはいかない。アヤメはすぐに頭から器用に髪と筆を取り出し、文字を書いた。

「シルターン文字…!器用ですねえ」
「お兄ちゃん、読める?」
「メリーなら分かるけど、俺はところどころしか…シンゲン、すまないけど訳してくれ…シンゲン?」
「…え?あ、はい。えーと、殆ど単語ですが察するに、洞窟を出て直ぐの所にあるようで」

多分、それであってる…と思いたい。何せ言葉があまりにも端的すぎるのだ。よくもこれで主人は理解出来るものだ、とシンゲンは関心する。

「じゃ、俺は助けを呼んでくる!フェアとシンゲンはそのまま現状維持、待機してくれ!」
「分かった。気をつけてね」
「よく分かんねーけどいってら、です」

知り合って間もない少女からも見送られて、グラッドはアヤメと共に洞窟から抜ける。とりあえずフェアはセイロン達を平らな所まで運び、寝かせる。

「そういえば君、名前は?」
「…初瀬いづな、です」
「いづなね。いづなはどういう世界から来たの?」
「難しいから話長くなる、です」
「構わないって。さっき言ってたディスボードだっけ?それに十の盟約とかの意味も知りたいな」

少女…いづなは、ゆっくりとフェア達にディスボードを…ゲームで全てが決まる世界について、話をするのであった。

ーーーただ、フェアといづなは気づかなかった。ある単語を聞いてからずっと、気が気でなくなったシンゲンの事を…




「…ここ、なのか?」

何もない、ただ不自然な空き地。草一本すら生えていないそこは…空虚。寂しい場所だ、とグラッドはそんな印象を抱く。
同時に、霧が発生する。四方八方の視界を白で塞がれ、そして、逃げ道などを埋めるようにそれは現れた。

「なっ!?」

目の前に突如、シルターン特有の造りをした豪邸が現れたのだ。そして豪邸の玄関には白髪の男性が立っていた。

「お待ちしておりました。メリーお嬢様の兄上様」
「あなたは…」
「……………」

困惑するグラッドを見て、表情を一つも変える事なく佇む彼は一体何者か?セイロン達は助かるのか?とりあえずここは一旦、区切りをつけようかーーー



【次回予告】


「初めまして。わたくし様が蒼紅の覇者、リコリス・コンムニスなのね」

「彼女はまさしく、蒼の派閥が求める理念であり…鬼才なのです」

「ご要望あらば我ら式神に。例えご主人様の御客人であれ、滅私奉公する所存であります」

「関係ねェよ!俺が気に入らなかった奴は所詮程度だった、ってだけだ!!」

「どうしてもってんなら、納得させてよ…アタシと戦いなよ、グラ兄!!」

「俺は…俺は…ッ!」



次回、第五話【鬼才と凡才、心に在るモノ】をお楽しみに!



※台詞は変わるか使われない場合があります

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.124 )
日時: 2017/01/23 00:40
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

ある場所にある謁見の間と呼べる場所にて。ギムレとバレンは、恐怖のあまり顔を上げられない状態にあった。

「も、申し訳ございません!邪魔者が入りまして、その…」
「は、はぐれ召喚獣を売り飛ばせませんでした…」

顔を上げたとしても、敷居があるためにこの場の主人の顔は分からない。けど、声からして女性であろう主人は、言った。

「…貴方達。邪魔者の中に妖精の血縁を持つ者がいる、と言いましたわね?」
「へ、へえ。ですが見た目は、普通の人間に変わりねえです」
「其の者の名は?」
「確か、フェアです!」
「………そう」

そして、冷ややかな声で彼女は「よろしい、下がってくださる?」と二人を追い出した。追い出した後、彼女は壮年の執事らしき男性を引き入れる。

「バロン、『赤き手袋』に身辺調査依頼を。そしてあの方の動向も気になるわ、報告を早めるようにも言っておいて」
「…承知致しました」

男性が去った後、彼女は壁に飾っている一枚の絵画に向かうーーーいかにも育ちが良さそうな出で立ちの、幼い少年と少女…彼女は少年の方をゆっくりと触れる。

「『僕』は諦めません…必ず貴方を取り戻しますから」

光へと向かった?関係ない。それなら闇へとまた引きずり戻すまで。騙してでも、絶望させてまでも、裏切ってまでも、殺してまでも…取り戻せばいい。

「今は見逃す。それが僕が与えるせめての慈悲。ですが必ず、お迎えに行きますわ….それまでせいぜい、苦虫のような幸せを噛み締めて下さいませ。



ギアン様ーーー」



愛おしそうに言う彼女。けれど、彼女は…



笑わなかった



第五話【鬼才と凡才、心に在るモノ】




「………ここは」

懐かしい匂いと共に、セイロンは目を覚ます。自分が寝ていたのはベッドだったが、部屋にあるものは故郷(シルターン)でよく見ていたものばかりである。リィンバウムでは見かける事はない独特な装飾に、壁際にある掛け軸にはシルターン文字で【画竜点睛】と書かれていた。でも、建物は明らかに洋風に近い…ここは一体?

「ああ、目覚めましたか」
「!?」

気配なく現れたのは和服にエプロンを着用した、白髪の女性である。何もかも削ぎ落としたように無表情な彼女は、まるで雪女のようだと、セイロンは身震いした。

「初めまして。自分は式神参式…ミツとお呼び下さい、龍人様」
「そなた、式神だったか…我はセイロン。にして、ここは?」
「はい。こちらはリコリス・コンムニス様を主人とする、コンムニス邸でございます」
「なんと!」

まさか知らない内に目的地へと到着しているとは…セイロンは急いで起き上がる。

「目覚めたのは貴方が最後のようです。今すぐ貴方様のお仲間を招集いたしましょう…ニノ、皆様を広間にお呼びして…ここぞとばかりに文句は無しよ。今すぐ呼んで。でないとシノに…よろしい」

独り言じみたやり取りをした後、ミツは扉を開いた。

「ではセイロン様。ご案内致します」
「…………」
「?どうか致しましたか」
「いや、懐かしくなっただけだ。気にしないで頂きたい…」
「…?」

故郷にいた時は皇子という身分もあって、傅かれ、至り尽せりだった環境がセイロンにとって当たり前だった。しかし。リィンバウムにいる今、近くにいるのはそれなりに世話してくれても最終的には暴虐じみた手段を扱う従者ひとり…こうして扱って貰うと、自分はそういや身分は高い部類だったと思い出す。自分は思った以上に重傷かもしれない…そう思いながらセイロンは広間へと向かった。





「セイロン、遅い!」

と言ったのはフェアである。フェアはいつもの面影亭の服ではなく、新しい服に着替えていた。

「すまぬフェア。にして、状況を教えてくれるか?」

何故、知らない内にコンムニス邸に到着していたのか。何故、グラッドとシンゲンがいるのか。そして…メリーはどうしているのか。

「まず、我が知らない内にコンムニス邸へと到着した理由を教えてくれ」
「えっと…セイロン、あの盗人兄弟と変な召喚師と戦っていた事は覚えてる?」
「うむ。だが、途中からどうも記憶が曖昧でな。思い出そうとすると、頭が痛くなるのだ…」
「無理しないでよ。その、変な召喚師が植物の魔獣の花粉でセイロン達に嫌な幻覚を見せていたみたいで…それでセイロン達は気絶したんだよ」
「…成る程。つまりその口ぶりからして店主殿…フェアは獣属性に耐性があった為に無事だったのだな?」
「よくそこまで分かったわね…」

その通りだと肯定するフェア。ではグラッド殿とシンゲンは?とセイロンは聞いた。

「そこは自分達が答えます。まずはお久しぶりです、若」
「ああ、久しいなシンゲン」
「シンゲンとは途中で会ったんだ。お前達を探している際にな」
「ほう…ところでグラッド殿。ここに来るまで、ユーインと会ったか?」
「えっ!?」

そう問いた理由は簡単だった。グラッドからユーイン特有の匂い…というか、魔力をかすかに感じるのだ。しかも具合からしてかなり密着している感じがする…と言うと、シンゲンがジト目でセイロンを見て、一言。

「若は目敏い、というよりはむっつりですよね…しかもねちっこい」
「むっつりではないし、ましてやねちっこくもないわッ!!」
「た、確かに会ったけど…そ、そこまで密着してないって…」
「お兄ちゃん、声震えてるケド」

あの時、メリーと喧嘩して落ち込んでいた時にユーインと話した時…実はこう言われたのだ。

「シルターン自治区の呉服屋の烏天狗に力を貸して貰え。その後はなんとかしろ…って」
「キバシ殿か!」
「それで化け鴉に乗って、探してたら脳内に声が聞こえて…」
「声?」
「それ、わたし…」

袖で見えない手を上げたのは、龍人の少女だった。

「そう、シャンフーが助けを求めてきたんだ」
「…シャンフー?」
「わたしの、なまえ…」

どこかで聞いたような名前だったが、セイロンはとりあえず「そうか、良い名だな」と言う。シャンフーは照れたのかそのまま、ソファの後ろに隠れた。

「…事情は分かった。メリーはどうしている?」
「書斎に引きこもってる…まだ会ってないんだ」
「そうか…」
「話はお済みでしょうか?」

と、ここでミツが現れた。ミツは淡々と要件を述べる。

「主人であるリコリス様が皆様をお呼びするよう、遣わされました。準備次第、ご案内致します」




やっと五話ですよ奥さん!備考です。
恐らくギムレバレンが内容が何であれ活躍する小説はウチぐらいでしょうよ…二人にはまだまだ働いて貰います、それはもう馬車馬の如く。
ウチでの式神の扱いですが、式神はシルターンの術の一種で、魔力の籠もったお札を媒体として実体化する妖怪みたいなもんです。ヒトカタの符はそれの派生型というか応用。本来は龍神鬼神に仕える宮司や巫女が扱う術です。
そんなこんなで次回、リコリスとのご対面です。お楽しみに。何度も言いますがキャラ募集はまだしてるんすからね…!

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.125 )
日時: 2017/01/30 00:06
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

そうしてミツに案内された大部屋に入れば、占い道具らしきものや、書物で散らかっていた。その散らかしていた書物の一冊を梯子を使ってまで本棚に戻そうとする女性がいた。そんな女性に構わず、ミツは声をかける。

「リコリス様。御客人をお連れしました…リコリス様?」
「え、あ……きゃーっ!!?」

女性はバランスを崩し、急降下する。そこにクックが受け止めた。

「ったく…大丈夫か?」
「…………」

女性は無言のまま、綺麗な仕草でヴェールを被り直し、そのまま椅子に座った。

「初めまして。わたくし様が蒼紅の覇者、リコリス・コンムニスなのね」
「おい、何事もなかったかのように自己紹介すんな」
「何が?何で?何の事、なのね???」

何事もなかった、ではない。何もないのだ。だから突っ込むんじゃない…という無言の威圧に思わず一同は沈黙する。しかし…

「では…召喚術関連以外は無能で無力で無防なのに本を片付けようとしたリコリス様。私はこれにて下がります」
「ちょっっっと!?ミツ、今さっき何を言ったのね!?」
「何も、でございます。では御客人…ご要望あらば我ら式神に。例えご主人様の御客人であれ、滅私奉公する所存であります故」

ミツはそのまま部屋へと出て行った…リコリスはというと、図星だったのかふて腐れていた。

「あ、あの〜、リコリスさん?」
「分かってるのね…どうせわたくし様は召喚術以外はとってんかっちんで無能で無力で無防な蒼紅の覇者(笑)なのね…笑いたけりゃ笑えばいいのねッ」
「ダメだ、聞いてない」

このままでは拉致があかない…という訳で。セイロンがひとつ咳払いをする。

「リコリス殿?本題に入って頂きたいのだが」
「!あ、うん。ごめんなさいなのね…まあ本題というかこれしか話題がないのだけど、メリーについてなのね」
「書斎にいるんだろう、あいつは」
「そう。あの子は勉強…いや、探究というべきか。一度ああなるとかなーり荒れるのね。そこはグラッド君が分かってると思うけど」
「…ですね」

メリーはストレスを発散する為、暴力を振るうように、彼女もまた自分自身に知識をぶつける。見た目に似合わず行き過ぎた勉強家にして勤勉家…要するにガリ勉なのだ、彼女は。

「今回は今まで以上に荒れてる…一歩間違えたらぶっ飛ばされるのね」
「なら、逆にぶっ飛ばすまでだ」
「何その発想?過激過ぎるのね」
「過激で結構。俺はもう行くぞ」

ジェノスはそのまま出て行く。一同もこれでお開きだな、とそのまま散り散りとなる…ただ、



「…貴方、行かないのね?」

シンゲンだけは残っていた。彼は真剣な面持ちでリコリスに向かい合う。

「…まさか、また貴女とお会いするとは思いませんでした」
「わたくし様もだよ、シンゲン。お久しぶり」
「…お久しぶりです」

二人が久しく見た印象は相変わらず、といったところか。あまり喜ばしくない状況にシンゲンは思わず苦笑する。

「『あの方』は居ないのですか?」
「貴方を召喚したラジアータの事?あれは…とっくの昔に勘当した」
「!?」

シンゲンには、ある過去がある。

彼はリィンバウムに召喚された…召喚した主人の名はラジアータ。ラジアータ・コンムニス…リコリスの一番弟子だった。当時のラジアータは才能はあれど、性格に多大な問題を抱えていた。元々戦いを好まなかったシンゲンだが、彼の命令で多くを斬った。多くを殺したーーーしかし、ある事を切っ掛けにシンゲンは離反した。血濡れた刀を向けてまで脅し、自由を手にしたのだ。

「護衛獣は奴隷じゃない…けれどあれはその事を理解しなかった。シンゲン、君が逆らった後もね」
「リコリス殿。もう二度と、踏み入れたくなかった此処に来たのには理由があります。自分は…今度こそ彼を殺す為に来ました。彼は何処にいるのですか」
「シンゲン…殺すは赦さないよ」

リコリスは酷く無表情だった。酷く冷たく、酷く平淡。元とはいえ、ラジアータは一番弟子だったのだ…殺すなんて、赦しはしない。

「そんなに彼がやった罪を赦せないのね?」
「赦せません。自分は、悪人にまで寛容ではありませんから」

その言葉にリコリスはため息をひとつ。

「…行方は知らないよ。任務ついでで二番弟子のメリーに調べて貰ったけど、成果はなかったのね」
「メリー…確か、グラッド殿の妹君でしたか」
「あの子は賢い。故に…すぐ自分を問い詰め、追い詰める。だから、今回の件で改善出来れば万々歳、なのね」
「だから滅多に招かない客を受け入れた、と」
「…さて」

それはどうだろう。気まぐれかもしれないのね…そう言って彼女は、冷えた紅茶を飲み干したのであった。






短いけど今回はこれまで。備考です。最近ペースが早めになったるのは気まぐれです。
で、まだ正式に知らせてなかったのですが、暫くイラスト描くのは自粛して、小説に集中したいと思います。まあそう言いながらも描くかもだけど。最近は割と物騒ですけど、カキコの活動なるだけやるように頑張ります。

そんでもう一つ。これは確定じゃないけど、戦国BASARAとサモンナイトのクロスオーバー書こうかなーって考えてます。サモンナイト側のキャラは鬼属性のキャラ総出演させて、他の属性のキャラはほんの一部、的な。鬼属性キャラの相方である他属性キャラはできるだけ出したい。ただ、私なので4キャラを贔屓にする確率バリバリです。そこはご了承下さい…まだストーリーは細かく考えてないのでお待ちを。多分たまーに事件を解決するような日常系に…なるとは思う。思いたい。予定は未定です。

次回はメリーイベント前にちょっとしたミニイベント的なやつをお送り、するんじゃないかなぁ…?(おい待て)ではお楽しみに

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.126 )
日時: 2017/03/06 00:17
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: hsEmXbdB)

さて、どうしようもないので部屋に戻ろうかとセイロンは長い廊下を歩いていたが…

「…っだああああ!!もう一回、もう一回だ!」

クックの絶叫がある部屋から聞こえてきた。ここまで荒れている彼は珍しいかもしれない。セイロンは半分興味で扉を開けた。

「如何したというのだ?」
「セイロン…!こうなったらお前しかいない、この牙城を崩してくれ!」
「が、牙城…?」

クックが牙城と称し、指差さしたのは。ちょとんと大きな椅子に座るいづなであった。それに二人の間をよく見たら将棋盤があるではないか…一体、何があった?

「お魚もクソ弱ぇじゃねえか、です」
「うっせえよ!あと魚でもねぇから、どっちかって言うと恐竜の類いだから!!」
「そーなのか、です?でも雑魚だからお魚に変わりねえ、です」
「ぐっ、反論出来ねえ…」
「…つまり、クック殿はいづな殿に将棋で負けたと?」
「……………」

図星、というか事実なのか。遂に何も言わなくなったクック…あと目もご丁寧に死んでいたりする。

「…いえ、厳密にはクック様だけではありません」

そう言って隅に倒れていたミツが起き上がった。何故か服がボロボロに見えるのは気のせいだろうか…?

「甘かったです…まさかいづな様が此処までの手練れとは思いもしませんでした」
「いづなとやる前に俺ぁミツさんともやったんだがな…俺に圧勝したミツさんでさえ、このザマだよ」
「そ、そこまでお狐殿は強いのか…?」
「何ならやってみるか、です?」

まあやる事はないし、相手をするのも悪くないか…と軽い気持ちで居座ると、重い空気がいづなから感じ取れた。

「さあ、ゲームを始めよう…です」

それ以上に感じる覇気は、とても幼い女の子が出せるものではない…セイロンは慎重に歩を進める。いづなはそれを正確に返す。静寂は重圧となって二人のプレイヤーにのしかかる。しかし、その二人は押しのけるように互いを攻める。


ーーーそして。


「…王手、です」
「っ…我の負けだ」

結果はいづなの勝ちとなった。その事実にセイロンは頭を痛める。

「全く、将棋でここまでしてやられたのは先代以来だな…」
「先代?」
「我がリィンバウムに来たばかりの頃、世話になった方だよ。詳しい事は後にして…お狐殿、見事な腕前であった。褒めて遣わそうぞ」
「いづなはいづな、です。つかてめーに褒められても嬉しかねえ、です。それに…」

こっちもギリギリだった、と口を零そうとしたが留める。代わりに飄々としてクソ偉そうな男だがマジ侮れねぇ、といづなは警戒対象として頭の中に入れておくのであった。

「…さて!勝者には褒美を取らねばな。いづな殿、我が出来る範囲は限られているが、何かして欲しい事はあるか?」
「!……魚」

たらふく食いてえ、です。そう言いながら腹の音を鳴らし、涎を垂らしたいづなであった。





で。魚を調達する為、ミツに教えて貰った近くの川へ行こうとした途中…入り口で、女の子が待ち構えていた。

「……そなたは?」

ミツと同じ白髪の愛らしい女の子。その愛らしさを増す為か、服装もフリルが沢山ついたメイド服である。そんな女の子だが、手には服装に似合わない釣竿…それをセイロンに差し出す。

「式神肆式…シノって呼ばれてます。ミツねえさまに言われて、持ってきた」
「ああ、式神の…感謝致す」

そして彼は年季が中々入った釣竿を手に取った。

「川、案内する…ついてきて下さい」

シノはとことこと駆け足で歩き出す。セイロンは折角なので質問をする。

「シノ殿。この屋敷に式神はどれ程いるのだ?」
「四人…シノが末っ子。ミツねえさまの他に二人、にいさまいます。式神壱式のヒトにいさまと式神弐式のニノにいさま…」
「ほう」
「シノは食料集めがおしごと…その食料をお料理するのがニノにいさま。ヒトにいさまとミツねえさまはお屋敷のお掃除、お客さまとリコリスさまのお世話、やってます」

式神の役割分担は分かった。けれど、それ以上に疑問に思うことがある。それは…

「式神が『四体』ではなく『四人』。一体それはどういう事だ?」
「…………あ」
「シルターンに置ける式神は謂わば傀儡の亜種。共通点はヒトカタの符を用いる事…傀儡は魔力を符に吹き込む事より、術者の分身や術者に縁ある者が符に定着し実体化する、という訳だが…」

対する式神は召喚術に近い。適当な霊魂や妖怪などを符に憑依させて実体化させるのだ。所謂サプレスの天使や悪魔がリィンバウムに召喚される際に実体化し、活動する方法のひとつとして、人形などの媒体に憑依するようなもの…と考えればいい。

「だがな、そなた達…少なくとも我が出会ったミツ殿やシノ殿から符特有の無機質な気配が全くしないのだ…寧ろ、気配は『生物』にしか感じられない。これを感じ取れているのは今の所、クック殿あたりであろうよ」
「………」

クックは聡い人物だ。もしかするとその点についてはユーイン以上かもしれない…交流を深めると同時に、正体を見極めるという意味でミツと一局していたのであろう。まあ最終的にそれはいづなに敗北した事によって目的はどこかへ流されたかもしれないけど。

「これは推測だ、否定しても構わぬ。だが言わせてくれ…そなた達、リコリス殿に仕える式神は」


ーーーべちぃーん!!


「…っだあ!?」
「あ、ごめんなさい」
「にゃあ〜」

大事な所で何かがセイロンの頭にビンタの如く飛んできた。地面にいたのは、半猫半魚…リィンバウムにおいて最大の謎であろう生物『ニャン魚』が星を回しながら呻き声を上げていたのだ。

「っう…か、構わぬ…と、シャンフー殿ではないか。何故ここに?」
「んと…ひまだったからつりあげたおさかなをちからつかって、こーそくくーちゅうゆーえいしてたら、かげんまちがえて、その、ふきとばしちゃいました…」
「どういう遊びだ。次からはニャン魚の事を考えて、別の遊びをするが良い」
「…ハイ」

子供は無邪気。だからこそ、時には蟻をぷっつんと踏み殺すような残酷な遊びをする。そこは大人としていけないと教えなければならない…勿論、子供が納得するような教え方でだ。

「ところでシャンフー殿、もし良ければ一緒に釣りでもせぬか?」
「つり…はい。いっしょにします…」

シャンフーはそのまま、てとてとと付いてくる。その姿にシノは一言。

「何だか、親子みたいです」
「…ッ!?」
「そ、そんなに我は老けて見えるのか…?」

シャンフーぐらいの父親なら、人間でいう三十代程の外見の龍人が相応しいだろう。しかし、対する父親呼ばわりされたセイロンは二十歳手前の外見…親子と呼ばれるのは彼にとって少々ショックな事であった。

「あ、いえ…ふたりは兄妹というより親子、みたいなふんいきだったから」
「そ、そうか。そうなのか…」
「…………」

とりあえず老けて見えないならそれでいいか。とシノの言葉をどうにかポジティブ方面に持って行き、セイロンは再び川の方へと向かったのであった。




遅くなってすまんな、備考です。

最近花騎士に力入れましてね…ダリアさん副団長にしてばっさりやって貰ってます。虹の花騎士が、欲しいよ…
ちなみにいづなとの勝負についてはゲームだったら受けるか否か、選択が出来る的な。受けるを選択したらちょっとしたイベントに続く、みたいな。セイロンは参謀だけあって将棋強そう。でもいづなにはギリギリで負ける。果たして彼女に勝てる奴はいるのか!(フラグ)
式神については前にも言ってましたが同然オリジナルです。前に言ったことと少し違ってます、恐らく。そしてリコリスの式神達は何だか普通とは違う、のか…?にしてもニャン魚は何なんだよ
まあとりあえずお魚釣れるかな?美味しく作れるかな?という訳で次回、待て!

Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.127 )
日時: 2017/05/04 22:02
名前: 伊那谷ユウナ ◆g9hVqUSdBk (ID: 9mWysg1X)
参照: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8125894

一月頃に始めた事によりFGO沼にはまり、今月の一日に人理修復、無事にCCCコラボイベに参加出来ました、伊那谷です。ちなみに☆5はレベル100過ぎた今でもいないけど念願のリップちゃんを二回迎えました。あ、パラケルススとガヴェイン推しです。ランスロットパパ迎えたい。

で、お知らせ。私、クリエイティヴ・ワールドにてカキコの活動を自粛すると知らせましたが、サモンナイトspiralはpixivで続けるという訳で。やっとサモンナイトspiralをpixivに今日投稿しました。大分内容変わってます。シーン追加したり台詞は大分変わってるし。これからも変わります。という訳で興味ある方は是非是非。

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