二次創作小説(旧・映像)

東方崩壊譚
日時: 2018/06/27 23:03
名前: 彩都

 少年は博霊神社で目覚め、何を思い、幻想卿を崩壊させるか──

 始めましての方は始めまして、何度も彩都の作品を読んでいる方は有難う御座います。
 彩都(サイト)と申します。
 もう九作目ですよ、九作目! まぁ、一ヶ月一回更新が多いですねぇ……
 まぁ、今回は『東方PROJECT』という原作者『ZUN』さんの三次創作となっております。
 何故二次創作じゃないかって? それは秘密です☆
 そんな話は置いといて、今回の物語は『幻想入りした少年が幻想卿諸共破壊する迄のお話』で御座います。
 基本的に口調や喋り方は原作通りですが、間違っている部分があれば普通にコメントで説明してくれれば幸いです。
 自分も原作(体験版のみですが)は少しだけ経験していますが、それでも新発見は多いです。
 とまぁ、ここら辺でお話は止めまして、それでは、本編どうぞ!

 目次

『東方崩壊譚』第一章 第一話
本編
>>1-15
後書
>>16

『東方崩壊譚』第二章 第二話
本編
>>16-46
後書
>>47

『東方崩壊譚』第三章 第三話
本編
>>48-62
後書
>>63

『東方崩壊譚』第四章 第四話
本編
>>64-78
後書
>>79

『東方崩壊譚』第五章 第五話
本編
>>80-94
後書
>>95

『東方崩壊譚』第六章 第六話
本編
>>96-110
後書
>>111

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Re: 東方崩壊譚 ( No.110 )
日時: 2018/06/27 22:34
名前: 彩都  

 自分は文の家に向かって、博麗神社に帰る準備を行う為に文と一緒に文の家へと向かった。
「えーと、いうて、あまり支度する事はないんだよなぁ? だって、もう、服は着替えたしさ?」
「あぁ、確かに? じゃあ、支度する事はないって事ですね?」
「ですね」
 自分はそう言って、お互いその場で大笑いしてしまう、まぁ、あると思っていたけどなかったんだ、笑うしかない。
「いやー! やる事もないですかぁ! じゃ、どうします?」
「どうしますって……自由行動にしようか? 少しだけ一人になりたいしさ?」
「そうですか、分かりました、でも、この家の番号、忘れないで下さいね?」
「あいあいさー」
 自分はそう言って、文の家を出る。そして、階段を下りようとすると、『待ちなさい?』と、聞き慣れた声がした。
 文の玄関、ドアの所から、『スキマ』を開けて、八雲紫が顔を覗いていた。
「おはよう、かお君?」
「……お早う? もう夕方なのに? ってっか、かお君って……?」
「あら? 貴方の見た目通りの名前を名付けたってのに? その言い方はないわね?」
「おいおい? 僕はそんな可愛い名前じゃないだろ?」
「えぇ、そうね? ……で、どう? この『幻想郷』は?」
「……急にどうした? まぁ、楽しい所だよ、怖い所でもあるけれど……」
「そう? それは嬉しいわ? ……でも、その『楽しい所』って部分が削れて、『もう、元の世界に戻りたい!』って、ならないように、言わないようにね?」
「えっ? どういう事だよ?」
 自分が紫に言い返すが、紫は淡々と述べた。
「アンタ、『もうじき運命の選択を選ばないといけない』わ、それはそれは、『苦渋の決断』って奴になるかもしれないわ?」
「……アンタ、何が言いたいんだ?」
「簡単よ? 私は貴方に賭けるわ、『幻想郷』を崩壊させるか、『幻想郷』の住人一人を『消す』か……」
「……『消す』? 崩壊? な、何を言っているんだよ? 僕が、『幻想郷』を崩壊させるって?」
「そうは言っていないわ、でも、そうなるかもしれないわね? 貴方の今後の行動次第で、『この『幻想郷』の崩壊は決まる』わ、勿論今さっき言った、『幻想郷』を崩壊させるか、『幻想郷』の住人一人を『消す』かって話題にもなるわ」
「……じゃあ、『両方阻止してやる』よ、それなら文句ないだろ?」
「あら? 大胆不敵、前代未聞、破天荒なやり方をするのね? それじゃあ、そのやり方に全てを期待するわね?」
「勝手にしてろ? 紫、お前が言った言葉、全て、僕がひっくり返してやる、僕は、『幻想郷』を崩壊させないし、『幻想郷』の住人を一人たりとも『消させはしない』ぞ!」
 自分は紫にそう言うと、『……楽しみにしているわ、『未来の貴方』に』と、呟いて、『スキマ』の中に消える。
「…………」
 自分は家の前のドアを見つめ、強く右手で拳を作った、紫が言った話を、全てぶっ壊す! 自分はそう思いながら、文の家に戻って、外に出る事を諦める──紫と会話していると、疲れてしまったから、諦めた──

 そして時間は過ぎ、夜になった、文の手料理を食べた自分は満足し、その場で寝転がっていた。
 すると、文が布団を用意してくれて、すぐさま布団に寝転がって、僕は寝た、文は『自由ですねぇ』と、溜息を吐いていた──そして翌日になった、自分は文に叩き起こされて、半分寝惚け眼で起床する。
 そして自分は文に胴体を掴まされ、空中で浮遊しながら霊夢の所、博麗神社へと向かう。
「眠いですねぇ」
「うん……ふあーあ」
「んー、本当に眠そうですねぇ? もう少し後に起こせばよかったかな?」
「いや、別にいいよ? どうせ朝早くに行けているんだから?」
「何とクレイジーな……」
「はははっ! まぁ、いいって事よ!」
 自分は文に元気に返答し、そして、自分は博麗神社へと到着した。
「よし、後は霊夢にタックルして、驚かせる!」
「うーん、成功するでしょうか? あの博麗の巫女の直感は凄いですからねぇ?」
「おいおい? やる前から戦々恐々するなよ? やってから戦々恐々しようぜ?」
「……ってか、何で記憶ないのにそんな言葉を知っているんですか? 戦々恐々って?」
「……さぁ?」
 文の発言に自分は首を傾げ、返答する、そして自分は階段を使って上るが、体力が切れてしまう、なので、文に最上部迄運んでもらう。
「有難う文」
「いえいえ? 流石に階段はキツいですよ?」
「ですね」
 自分は文にそう返答し、思いっきり、力を踏ん張って、階段を駆け上がり、霊夢の前に現れる。
「帰ってきたぞー! 霊夢ー!」
 自分が鳥居を潜り、境内で叫ぶと、『んっ?』と、緑色の服を着た背面の少女が振り向いた。
「うわぁ!? 曲者ぉ!?」
 緑色の服を着た背面の少女──髪は白く、短い、まるでおかっぱっぽい髪型の少女だ──は二本の得物──刀か剣か分からないが──を持って、自分の方に振り回す、振り回すというよりかは、『凪ぐ』、『押しつける』と言ったような攻撃方法だった。
 自分はその攻撃を直感で回避した、何故回避したか分からないが、『この得物の攻撃を避けないと、危ない!!』と、無意識にそう思ったからだ。
 そして何度目かの攻撃で、白髪の少女は一気に自分の懐に入って、『成敗!』と、叫ぶ。
 だが、『妖夢? 待ちなさい?』と、他の女性の声が聞こえ、懐に入った少女は他の女性の声で綺麗に止まった。
 えっ? 誰だ? 自分がそう思って、声の方を向く、すると、水色の服を着た女性が『浮いて』いた、えっ? えぇっ!? 自分は衝撃を受けた、だが、更に衝撃を受けたのが、『白髪の少女が水色の服を着た女性の前に立って、頭を下げている』という場面だった、えっ? 何? 何これ? 自分はそう思いながら、不安そうな表情の霊夢を見た──あの二人は一体何者なんだろうか? 自分はそんな事を考えながら、息を呑んだ──

 第六章 完

 第六話 完

 CHAPTER 3 終了

 第七章 第七話 CHAPTER 1 に続く──

Re: 東方崩壊譚 ( No.111 )
日時: 2018/06/27 22:41
名前: 彩都  

戯言戯言(ざれごとたわごと)、偽証気性(ぎしょうきしょう)な日々を歩む

 あー、初めましての方は初めまして、お久し振りという方は御久し振りです。
 地震に巻き込まれて死んでろという方はお前が巻き込まれろ。
 彩都です。

 今回は先週投稿していなかったので、今週一気に投稿しました、軽く三投稿。
 ってか、何で冒頭で地震ネタを出したかと言うと、地震の影響で小説が投稿出来なかったからです。
 いやぁ、小説、軽く一週間は書けなかった、辛かったです。

 まぁ、こんな辛気臭い話をするのはあまり好きでは無いので、単刀直入に話を進めましょうか。
 遂に、妖夢、幽々子ペアを出す事が出来ました。
 多分この二人(二人?)の所為でかお君にとんでもない出来事が起きるんですが、それは第十章 第十話付近で明らかになると思います。
 軽く三章分かぁ。
 半年越えますね(汗)

 それにしても、紫も不思議な事を言いますね、書いていて、『ネタバレしそうだなぁ』と、思ったり(汗)
 でも、今回のは、色々と面白く書けましたね。

 それでは、ここら辺で後書も終了しましょうか。
 ではでは、第七章にて、お会いしましょう。

                                        『ほろよい メロンサワー』を飲んで、愉悦気分に浸る彩都

Re: 東方崩壊譚 ( No.112 )
日時: 2018/07/04 22:45
名前: 彩都  

東方崩壊譚(とうほうほうかいたん) 第七章 第七話 幽霊、亡霊、博麗霊夢

CHAPTER 1 二刀流の剣士、華やかな亡霊

「あら? なぁに中断しているのよ妖夢? さっさと試合再開してよ?」
 賽銭箱の前で霊夢が腰に手を当てて溜息を吐いている、水色の存在も『妖夢』って言っているから、じゃあ、この白髪の女性は『妖夢』と言うのか、自分はそう判断した。
「も、申し訳ありません幽々子様! 今さっき曲者が!」
「曲者? あら? 本当に? じゃあ、もう一度見て?」
「も、もう一度ですか?」
 白髪の女性はそう言って、自分の方を見る、すると『博麗!?』と、驚愕していた。
「えっ!? えっ!? 博麗の巫女ですか!? あれっ!? 私の記憶では一人しかいない筈……霊夢の筈では……?」
「んー? 妖夢、私が何時『博麗の巫女を斬ろうとしている』なんて言った? 私は『もう一度見て?』と、申した筈よ?」
「えっ? いやいやいやいや! 明らかにあの赤と白の紅白巫女の格好をしているじゃないですか! だから、博麗の巫女でしょう!?」
「うふふ、妖夢、貴方、中々に面白い目をしているわねぇ?」
 そう言って、水色の存在は自分に近づいて、頭を下げる。
「ゴメンねぇ? 私の家の庭師が無礼な事を?」
「えっ? 庭師? 剣士じゃなくて?」
「えっと……剣士なんだけど、一応私の建物の専属の庭師も勤めているの」
「へぇ、多芸なんですね」
「多芸、ねぇ……いや、『天は二物を、三物も与えた』のかもしれないわね? あっ、名を名乗るのを忘れていたわ、私は西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)、『白玉楼(はくぎょくろう)』の主をしている者よ」
「は、はぁ……」
「ゆ、幽々子様!? 何故博麗の巫女に頭を下げているんですか!? 仮にも『白玉楼』の主人なのに!?」
「『白玉楼』の主人だからよ? 幾ら主人だろうが、初対面の相手には頭を下げないとね?」
 扇子で口を隠して言う水色の存在──基、幽々子だ──に対し、白髪の女性は『は、はぁ……』と言う。
「という事で妖夢、貴方も自己紹介をしなさい? 初対面でしょ?」
「えっ? あぁ、はい、確かに……えー、こほん! 私は西行寺幽々子にお仕えする魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)と申す! 我が手に持ちし剣は、過去の妖怪が鍛えた二刀の剣、『楼観剣(ろうかんけん)』と、『白楼剣(はくろうけん)』の二刀を操る半人半霊だ!」
「え、えぇ、宜しく……?」
 自分は内心戸惑いながら白髪の女性に返答する、そして幽々子が自分に言う。
「それじゃあ、貴方も自己紹介してよ?」
「へっ? ぼ、僕? で、でも、どう自己紹介すれば……」
 流石にいきなり『こんな滑降しているけど、男です』なんか言ってみろ? 二人に軽蔑されるだろう、かといって、ずっと女性の振りをするのも結構ツラい、だから自分が戸惑っていると、幽々子が『名を名乗ればいいのよ、そして自分の出していい情報を出せばいい』と、発言する。
「は、はぁ……こほん! 僕の名前は華扇(かおう)、一応外来人という存在らしいんだ、実は記憶がなくて、憶測でしか話せないけれど……んで、記憶が戻る迄、博麗神社で過ごしているって訳、え、えーと、宜しく?」
 自分がそう言って、右手を出す、すると、剣を鞘に戻した妖夢が『外来人だったのか、それは済まなかった』と、謝る、だが、幽々子だけは目を笑わせていた。
「待った」
「待った? 何が?」
 自分が幽々子に言うと、幽々子は静かに扇子を戻し、自分に言う。
「貴方、性別は? 私と妖夢は見た目通り女の子、でも、貴方は『華扇』という名を名乗っただけで性別は名乗っていない、だから性別を名乗って?」
「え、えーと……」
 自分は戸惑いながら、賽銭箱に座る霊夢に視線を送る、だが、霊夢はその場でにやにや笑うだけで、何も返答はない、自分は仕方なく、後方の文に視線を送るが、文はカメラを僕ら三人に向けるだけで、何もしない。
「…………」
 万事休すだ、もしも男だとバレたら、変態のレッテル、女だと言って、何時か男とバレても変態のレッテルが貼られるだけだ、うーん、完全に万事休す、背水の陣だ、自分がそう思っていると、『えーい!』と、『幽々子が自分のスカートの裾を思いっきり上へと捲った』、自分の視界は赤いスカートに包まれる。
「あーあ……可哀想に?」
「ナイスです幽々子さん!!」
 呆れる霊夢と興奮している文の声を聞いて『何が起きているんだ!?』と、思い、急いで、スカートを両手で下に押さえた。
「あら? 顔を赤くして可愛いわねぇ?」
「…………」
 微笑む幽々子に対し、完全に白く固まっている妖夢、えっ? えっ? 何この状況? 自分がそう思っていると、静かに、ゆっくりと、妖夢は後ろに倒れてしまった。
「えっと、あの……幽々子ぉ? 妖夢は、大丈夫なの?」
 自分がそう言うと、『大丈夫わよぉ? 少し驚いているだけだろうし
?』と、微笑んだ、そして妖夢に纏った白い塊は倒れた妖夢を見て、『どうしよう?』みたいなポーズをしていた──え、えーと、とりあえず、介抱しよう、自分はそう思いながら、霊夢を呼んで、妖夢を縁側がある部屋へと介抱した──

Re: 東方崩壊譚 ( No.113 )
日時: 2018/07/11 22:32
名前: 彩都  

「……ん?」
 そう言って、畳の上、布団に包まれた妖夢が目覚める。
「大丈夫?」
 そう言って、縁側でお茶を飲む霊夢が言う。
「あっ、霊夢……そうか、私は、華扇のスカート内を見て、倒れたのかぁ……」
「そうだね」
 霊夢と共にお茶を飲んでいた自分はそう言った、すると『うわっ!?』と、妖夢は自分の声に驚いていた。
「な、な、な!?」
「何だよ? 此処に居ちゃダメなのかよ?」
 そう言う自分に対し、自分の近くにいた幽々子が言う。
「あらあら? そんな言い方はダメよ? もっと、ふんわり行かないと? こらぁ! 妖夢ぅ! ダメでしょー!」
 ぷんすかぷんすかと、擬音が聞こえそうな怒り方をする幽々子に『も、申し訳ありませんでした幽々子様!』と、正座をする妖夢、この二人と関わっていると、色々なタイミングが崩れそうだ。
「あ、か、華扇さん! スカートの中を見てしまい申し訳ありませんでした! あれは不可抗力と言いますか、何と言いますか……お、男って言うのは隠しておきますから!」
「いや、別に隠さなくても良いよ? どうせ何時かはバレるでしょ? 性別なんざ? それよりも怒ってほしいのは幽々子の方だ、勝手にスカートを捲るだなんて……」
 自分が腕を組んでそう言うと、『あらあら? 中々性別を言わないからよぉ?』と、脳天気に言う幽々子、そう言う問題か? 自分がそう思っていると、『幽々子様は他人の恥じらいを考えて下さい!』と、大声を出した。
「華扇さんは仕方なく女装しているかもしれないじゃないですか! それなのに、あっさりスカートを捲って、辱めて……! 普通なら許されないんですよ!?」
「あらあら? 妖夢は何か勘違いをしているかもしれないわ? だって、華扇は『好きでその格好になっている』のに?」
「えっ?」
「えっ?」
「……ふふっ」
 幽々子の発言を受けて、自分、妖夢は驚き、霊夢はその場で笑っていた。
「あー、面白いわねぇ、アンタ等? まぁ、私が説明するわ」
 そう言って、幽々子から霊夢に喋る権利が譲渡された。
「華扇は元々外来人、んで、この博麗神社の人間になる為に仕方なくその私の服装を貸しているのよ、今は神主の服装はないからね? んで、『巫覡(ふげき)』っていう存在になる事にしたの、でも、今さっき『神主の服装はない』って言ったわよね? じゃあ、どうするか? 『私の巫女装束を着るしかない』って事になって、今に至るの? あー、女装して恥ずかしがっている華扇を見るのは楽しかったわよ?」
「……苦労していますね、華扇さんは?」
 そう言って、憐れみの目で自分を見る、あ、案外その視線が突き刺さるのですが? そう思いながら、自分は妖夢に言う。
「と、とまぁ、そう言う事があって、僕はこの格好なんだ、だから変態でもないし、女装趣味もないよ?」
「わ、分かりました……」
 妖夢は自分の話を聞いて、申し訳なさそうな表情をする、すると、霊夢の近くで飛ぶ文が言う。
「あやややや? じゃあ、どうして、私の正装を着て、顔を赤らめていたんですかねぇ?」
「い、いや! あ、あれは……新鮮だったから……太股が見られるのもあるし……って、何で誤解を招くような言い方をするぅ!?」
「あやややや! いやぁ、華扇くんをいじるのは楽しいですねぇ!」
 ケラケラと笑う文に対し、霊夢が弾幕を放ち、文の体に当てる。
「煩い」
「は、はい……」
 文はそう言って、ふらふらになりながら、自分達から去る。
 これで、邪魔な存在も消えたな、自分はそう思いながら、妖夢に言う。
「それで妖夢? 体調は如何かな?」
「えっ? あぁ、もう全回復しました!」
「そうか、それはよかった……」
 自分は胸に手を当て、ほっと、安堵した、すると、幽々子が自分に話しかける。
「ねぇ、華扇君? それで? 『記憶の手がかりや記憶は元に戻った』かしら?」
「…………」
 幽々子の発言を受けて、自分は、視線をずらす、まだ、まだ情報は一つたりとも掴んでいない、そう思っていると、妖夢が『幽々子様! 流石にそう言う不躾な質問は……』と、困惑する。
「いいえ? これは不躾ではないわ? これは『れっきとした質問』よ? 答えられるかしら?」
「……無理です、まだまだ情報が足りない……僕は……一体何者かも分からないんです……人間なのか、幽霊なのか、もしくは『それ以外』なのか……一つたりとも分かりません、これじゃあ、まるで遊んでいた、みたいに霊夢から言われそうだ……」
「えぇ、確かに遊んでいたわね」
「霊夢!?」
「華扇、続けて?」
「はい……色々な所に向かい、色々な刺激を受けたんですけど……現代人に近い東風谷早苗でさえ、僕の事は分からない、と……一体、僕は何でこの幻想郷に来たんでしょうか? 早く、少しでも知りたいです……」
「中々に苦労しているわね? でも、何時かは解決する問題かもしれないわ? ゆっくりと、解決しましょう?」
「あ、はい……」
 自分がそう言うと、『ねぇ、華扇さん』と、妖夢が言う。
「はい? 何です?」
「あの……華扇さんは『生まれた時代も分からない』んですか?」
「えっ? あぁ、そうだけど……」
 自分がそう言うと、妖夢は顎に手を当てて、『それじゃあ』と、言った。
「それじゃあ、『白玉楼』に来ませんか!? 『白玉楼』の倉庫なら、色々な歴史もありますし、もしかして『華扇さんは幽々子様と同じ、古い時代の人間』かもしれませんし! どうですか華扇さん!? 過去に、過去に運命を託してみませんか!?」
「えっ……? ぼ、僕は良いけれど、幽々子や霊夢がどう言うか?」
 そう言って、自分は顔を二人に向ける、すると、『どうでもいいわ、勝手にしなさい』と、霊夢が、『あらぁ? 可愛い男の子が入ったわぁ』と、幽々子が言う。
 え、えーと、これは歓迎されているのだろうか? 自分はそう思いながら、頬を掻いて、『そ、それじゃあ、『白玉楼』に向かわせていただきます……』と、呟いた。
「ご了承有難うございます、頑張って、『白玉楼』で、自身の歴史が見つかればいいですね!」
「お、おぅ……」
 妖夢の発言を受けて、自分は静かに頷く、天狗の次は、『白玉楼』かぁ……一体どんな所なのか? 自分は内心期待した──

Re: 東方崩壊譚 ( No.114 )
日時: 2018/07/18 22:05
名前: 彩都  

「よし! それでは、『白玉楼』に急ぎましょう!」
「えっ? 今から?」
「そうですよ! 善は急げとも言うでしょう! だから急いで『白玉楼』に向かいましょう! さぁ、幽々子様も戻りましょう!」
「えー? もう少しゆっくりしましょうよぉ? 華扇だって、久しぶりに博麗神社に戻ってきたんだから、ゆっくりしたいでしょうに?」
 そう言う幽々子に対し、自分は『いや、別に?』と、首を傾げる。
「えぇっ……それなら仕方ないわねぇ? お邪魔したわ、霊夢?」
「はいはい」
 霊夢はそう言って、湯飲みのお茶を飲み干す。
「霊夢? 戦いはまた今度だ!」
「はいはい」
 妖夢はそう言って、霊夢を見る、そして霊夢は面倒くさそうに言う。
「それでは、華扇さん、『白玉楼』へ、向かいましょー!」
「いえー」
 自分は妖夢のノリに合わせ、そう発言する、そして、自分と妖夢、幽々子は博麗神社を出、『白玉楼』へと向かった──

 そして、博麗神社の階段を下り、地面に足を触れさせる。
「ふぅ、博麗神社の階段はキツいなぁ?」
「あら妖夢? じゃあ、浮けばいいじゃない? 私達は『霊』だから、浮けるわよ?」
「いや、幽々子様? 華扇さんの事を考えて下さい、飛んでいませんし、浮いてもいません」
「まぁ、じゃあ、私が抱いて、浮かせるわよ」
 そう言って、幽々子は自分の腹部を抱き締めて、宙に浮く。
「ちょちょちょ!? 幽々子様!? か、華扇さん申し訳ありません! 幽々子様がぁ!」
 そう言って頭を下げる妖夢に対し、自分は返答する。
「だ、大丈夫だよ? 宙に浮かされる事は何回も経験しているし? 僕はこの移動方法でも良いけれど、幽々子がどう言うか……?」
 自分がそう言うと、幽々子は『華扇君が良いなら、私も良いわよぉ?』と、言う、じゃあ、このまま移動しようか、そう思い、妖夢に言う。
「お互い了承はした、だから、此処から宙に浮いて移動しようか」
「えっ? そうなんですか? 分かりました、では、移動しましょう」
 そう言って、妖夢も宙に浮く、更に右の方向へと、移動する、幽々子も妖夢が行った方向へと、宙に浮いて移動する──それにしても文より、安心する速度だ……そう思いながら、『有難う御座います』と、幽々子に言う、すると、幽々子は『これ位いいわよ? 何せ貴方は、紫から聞いた、『面白い子』らしいから?』と、言う、……紫? まさかコイツ、紫と友人なのか、自分はそう思いながら、『紫の知り合いかぁ、な、何だか怖いな……』と、思った──

 自分、妖夢、幽々子は宙に浮いて移動していた、そして妖怪の山を通り過ぎた。
「えっ? 越えるの?」
「え、えぇ、一応は、『白玉楼』は『冥界』にあるんです、冥界に向かうには、この『中有の道(ちゅううのみち)』、『三途の川』、その二つの場所を越えないと、『冥界』には到着しません」
「ほえぇ……成程なぁ」
 自分は妖夢の説明を受けて、静かに納得する、すると、幽々子が『『中有の道』は案外楽しいわよぉ? だって、色々な屋台があるからね?』と、言う。
「屋台……? 縁日的な?」
「そうよ」
「へぇ……『中有の道』、楽しみだなぁ?」
 自分はそう言って、『中有の道』を通るのが楽しみになった、すると、『もう『中有の道』です』と、妖夢が言う。
「えっ? もう?」
「はい」
「ほぉ……」
 妖夢の説明を受けて、自分はドキドキする、そして段々と周りが明るくなった。
「うぉっ……!」
 自分の目に写ったのは、『色々な存在が縁日で楽しんでいる姿』だった、とても楽しそうだった。
「面白そうぉ! ねぇ、行こうよ!」
「無理です、華扇さん、此処の奴らは全員『お金を根刮(ねこそ)ぎ奪う』輩です、だから、出来るだけ此処では遊ぶのは控えて下さい、脱がされ、遊女になりますよ? いえ、男だから、遊女じゃないかぁ」
「えぇっ? そうなの? でも、遊女って何?」
 自分が妖夢の台詞に首を傾げると、『えーと……』と、言葉が詰まる。
「大まかに言えば、男と女がいちゃいちゃするのよ、男同士のいちゃいちゃなんて、華扇君も厭でしょう?」
「あ、あぁ、そうだな……厭だな……」
「説明有難う御座います幽々子様?」
「あら? 戸惑う貴女も面白かったわよ?」
「えっ? 幽々子様……?」
 冷や汗を流す妖夢に微笑む幽々子、そして、自分は呆れながら、まだ先へと進む──そして自分達は『三途の川』に来ていた。
「此処が三途……一体何の場所なの?」
「何の場所? 簡単よ、『死者が集まる場所』よ」
「使者? 主従関係の?」
「違うわよ、『死人』の、死者よ」
「成程……って、死者!? 死人!? じゃ、じゃあ、此処って……『死んだ人が集まる場所』って事……!?」
「そうねぇ? だから華扇君も死んだら此処に来るかもねぇ?」
「えぇっ!? やだよ、こんな何もない場所! 死にたくない!」
「た、確かに周りを見れば、何もない場所に見えますが……」
 幽々子と自分の会話に入って呆れる妖夢、そして、自分達は『三途の川』をも越えて、先へと進む──次が『冥界』だな、と、思いながら、『冥界』って一体どんな所だろう? と、思いながら、ドキドキワクワクした──

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