二次創作小説(映像)※倉庫ログ

東方×カービィ 幻想郷のキカイ化
日時: 2017/12/01 18:59
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

皆様はじめまして、ハルトマン社新人秘書のピコパです。今回は東方とカービィの小説を書かせていただきます。理由はどっちも好きであることと意外に共通点が多いことですね。

あらすじはこちら

ハルトマン社のマザーコンピューター『星の夢』の時空間転移プログラムをリニューアルし幻想郷のデータを獲得。魔法や神といった科学とはかけ離れた常識や豊富な資源を手にいれる為にハルトマン社は幻想郷キカイ化プロジェクトに乗り出した。科学と魔法、相反する2つの戦いが今始まろうとしていた。


この小説を読むにあたって
・この小説には作者による独自解釈や設定が含まれています。基礎情報は確認済みですがご了承下さい。
・とにかく話が広がり中々先に進まない場合があります。
・この小説オリジナルの技やキャラクターが出てくる場合があります。
・作者はあまり文才がありません、完全に行き当たりばったりで書いています。なので不備が生じることがありますのでその時は指摘をお願いします。
・この小説への荒らしや誹謗中傷のコメントはご遠慮下さい。

次回更新予定
・霊夢編

フェイズ0・幻想郷の存在
>>01 >>04 >>05
フェイズ1・幻想大侵攻
>>06 >>07 >>08 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
フェイズ2・幻想を越えた出会い
>>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>53 >>56
おまけ
>>31 >>37 >>49 >>50
レミリアの夏休み
>>38 >>39 >>40 >>41 >>42

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.48 )
日時: 2017/10/27 20:58
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>47



40・Ripple Red



異空間

燃え盛る大剣と化したミラクルマターは斬撃を飛ばす、熱風を起こす、火炎流を起こす等数々の技を用いて早苗達に襲いかかる。今までの攻撃が単調だっただけに対処が難しい。リボンが新たにクリスタルを変形させて戦いに参加するもあまり大きなダメージを与えることはできなかった。これはやはり、2つがけの奇跡を上回る3つがけの奇跡を起こすしかないのだろうか。

ミラクル「どうした……もう限界か?」
早苗「熱い………クラクラする……早く倒さないとこっちがやられるわ……」
リボン「早苗さん、雛さん!お2人の力を私に貸していただけますか?」
雛「ど、どうするの?」
リボン「お2人の力をクリスタルに注ぎ、圧縮して一気に解き放つんです!」
早苗「でも、私達は切に対する技は持ってないけど……」
リボン「このクリスタルの形態になったことで、魔力の変換もできるようになったみたいです。なので、ミラクルマターがどんな形態になろうと平気です!」
雛「そういうことなら……やってみるしかないですわね。」
早苗「起こしましょう!3人の奇跡を!」

早苗と雛はクリスタルに魔力を込める。3人をリップルスターまで飛ばした時のように。しかしミラクルマターもただ待つわけにもいかずクリスタルを砕こうと切りかかった。

早苗「あと………もうちょっと………」
雛「まだなの?ミラクルマターが迫ってるわよ!」
リボン「もう少し、もう少しです!」
ミラクル「無駄だ……焼け死ね……うおっ!?」

刃がクリスタルにぶつかる直前、クリスタルが猛烈に輝きだし、その衝撃でミラクルマターを吹き飛ばした。最大まで魔力が溜まった証でもある。みなぎったクリスタルは更に変形を果たし大きな3連主砲になった。

リボン「これが……私達の全力です!」

クリスタルから3本の光の刃がミラクルマターを貫く。ミラクルマターは再度突撃し光の刃と激突する。最初は勢いも勝っていたようだが、徐々に押し返されているようだ。闇の力を更に増加させて抵抗するもそれを上回るかのように奇跡の光で押し返される。

ミラクル「フハハハハ……それでこそだ!!」
早苗「あなたにだけは、絶対に負けません!」
雛「2倍と3倍じゃ、あなたが不利になるだけよ、諦めなさいな!」
ミラクル「まだだ、我は止めぬ……進む!」


ミラクルマターは全身全霊の力を込めて突き進む。その決死の威力は奇跡の光を押し退けるほど。しかし早苗達も負けてはおらず、押し退けたミラクルマターを必死に押し返す。両者全力のぶつかり合い。徐々にミラクルマターのバリアが崩壊し、多面体の体にヒビが入る。

ミラクル「全力をもってしても勝てんか……フハハハハ……ゼロツー様よ、此度の敵は……なかなか面白い!!」





最後、ミラクルマターは奇跡の光に押し負け、体は消えてしまった。それと同時にクリスタルも砕け散り元の形に戻っていく。
ミラクルマターが敗れたことにより異空間が無くなり、早苗達はリップルスターに戻ってこれた。そばでは女王がオロオロしていたが、リボンの顔を見た途端思いっきり抱きついた。

女王「はぁーリボン!心配したんですよー!」
リボン「やりましたよ女王様………ミラクルマターを倒しました………」
早苗「はぁ……疲れた……」

早苗達は安心しきったのかその場で疲れて眠ってしまったようだ。











王宮

王宮ではミラクルマターを倒した早苗達を祝う宴が開かれていた。花が咲き乱れ虹もかかり、ゼロツーを倒したカービィ達の授賞式と同じくらい盛り上がったという。

早苗「なんだか照れますね……」
雛「今更な感じがするのは気のせいかしら。」
リボン「早苗さん、雛さん、本当にありがとうございました!こんな私の願いを聞いてくださって……」
早苗「困っている人を助けるのが巫女の役目ですから。」
雛「久々に戦えたわ、こちらこそありがとう。」




そして宴の締めくくり、早苗と雛の授賞式だ。

女王「更なる危機を救っていただいたお2人の栄光を讃え、クリスタルを授けます。」

女王は早苗と雛の首にクリスタルの首飾りをかける。奇跡の輝きを宿すクリスタルはいつまでもくすぶることなく輝いていた。
そして早苗と雛を送り返す時、リボンはクリスタルの力を応用し時空の歪みを生み出した。

リボン「寂しくなりますけど、お2人の世界も大変なことになってるんですよね……応援することしかできませんが、頑張って下さいね!」
早苗「はい、ありがとうございます!」
雛「そうね、あなたも頑張ってね。」

早苗と雛は時空の歪みに入り、消えていった。






妖怪の山

早苗「戻ってきたんですね、私達。」
雛「そうね、でもまだ終わってないの。この山を取り戻さないと!」
早苗「……そうですね、待っててください、神奈子様!諏訪子様!」

早苗はクリスタルを握り、上手くいくことを願いながら進むことを決めた。









グリル「……へぇ、ミラクルマターを倒すなんて、実力あるじゃん。これは楽しくなる気がするね。」

神奈子と諏訪子を制したグリル。純粋に強さを求めるその目に早苗はどう映ったのだろうか。


Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.49 )
日時: 2017/11/01 22:20
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>31



おまけ

shadowofrose



2・従者の末路

こいしが不思議な鏡の世界に慣れることに時間はかからなかった。3人も別の世界から迷いこんだこいしに興味を持っているが、未だに信頼できる間柄にはなっていないようだ。実際シャドーカービィはすぐに寝てしまうし、ブラックデデデはまだこいしを怪しんで話しかけようとはしない。ダークメタナイトにおいては開けた場所でずっと戦いの練習に明け暮れているために話すことができないのだ。なのでこいしはフラフラと鏡の世界を探検していた。
この世界では時間の流れが無いのかお腹が空かないし傷もすぐ治る。以前ダークメタナイトが興味本位でこいしに試合を持ちかけ戦った。鏡を操り分身や剣を使って戦うダークメタナイトに対し、こいしは薔薇やサードアイを駆使してダークメタナイトを束縛しにかかる。更にこいしは無意識を操ることで姿を消すことができ、一度こいしの存在を忘れると一方的に攻撃されてしまう。ダークメタナイトも精神を研ぎ澄ますことで奇襲を受け流すことができ、戦いは熾烈を極めた。結果は僅差でダークメタナイトの勝利に終わったらしい。

ある日、突然ダークメタナイトの招集がかかった。どうやら新たな住人がやってきたらしい。話せる人だといいな、とこいしは期待しながら3人に着いていく。するとそこで出会ったのは6つの手を持ち、紫と金の衣装に身を包んだ金髪の青年だった。身なりを見ると金持ちの従者を思わせる。ブラックデデデは寝ている青年をつかみ、軽くその頬を平手打ちした。ペチペチと音を立てたあと青年はゆっくりと目を開けた。

???「ここは………どこなのね………?」
ブラック「気づいたか坊主、ここは鏡の世界だ。ディメンションミラーしか入ってこれねぇ世界なのに、なんで入ってこれたんだ?」
ダメタ「お前………もしかしてタランザか?」
ブラック「ん?知ってんのかダメタ。」
ダメタ「ディメンションミラーに時々映っていた女王の従者だ。その女王がお前をタランザと言っていたのを思い出した。」
こいし「え?外の世界を見れるの?」
ダメタ「こちらから出ることはできないが広場にあるディメンションミラーを介してならな、お前もそこからやってきたんだ。」
タランザ「そ、そうなのね……僕は……女王様に誉めてもらいたくて鏡のレプリカを渡して…うっ……」

タランザは頭を抑えてうずくまる。ダークメタナイト曰く闇の性格が入る前兆なのだという。この世界の住人は覗いた人の裏の性格が入ってくる。ただしこいしは例外で主であるダークマインドが直に裏の世界に放り込んだせいで裏の性格が出る過程をカットしてしまったのだ。
そしてタランザは再び起きあがる。そして高らかにこう叫んだ。

ダークタランザ「ミーの名前はダークタランザ!!プププキングダムをセクトニア様の代わりに支配し、真の王になる男なのね!!」
ブラック「……おい、こいつ大丈夫か?」
ダメタ「元々こいつは従順な下僕だったんだ、裏の性格は大体察しがつくだろうに。」

タランザは真面目な従者であればその裏の性格であるダークタランザはお調子者で能天気。そこだけ見ればただの変人なのだが、操りの秘術でプププキングダムを恐怖に陥れるという犯罪をやってのけた。愉快犯のような笑いを響かせながらダークタランザは4人に挨拶をする。裏の性格であっても紳士的であることに変わりはないようだ。

ダタラ「なーんか皆暗いのねー。ミーのようなセンス溢れるこの衣装を見学するのね!」
ブラック「ああもうわかった、わかったから無駄に回転すんなウゼェ!」
ダメタ(こいつ……表向きはひょうきんものを装っているつもりのようだが……どこか狂気じみたものを感じる。)
こいし「わー!とってもきれーい!」
ダタラ「おお、こんな辺鄙な場所にも可憐な花があったとはなんたる僥倖!ミーは今とっても幸せなのね!」

こうして何もない鏡の世界にやかましいくらい元気な住人がやってきた。社交的な性格で冗談を織り混ぜて話すトークショーや趣味の手品を披露する彼はこいしにとって正に絶好の遊び相手となっていた。ダークタランザも可愛い少女の為ならばと一生懸命話をする。時々ブラックデデデにするどいツッコミを入れられつつも、ミラージュライフを謳歌しているようだ。



Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.50 )
日時: 2017/11/05 20:54
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>37 >>28-30



おまけ

移動店舗香霖堂



2・掃除好きな骨董屋




地霊殿

崩壊した香霖堂を建て直し、まだ見ぬお宝を求めて歩き回る霖之助は地底へ続く縦穴を渡っていた。手には紅魔館へ行った時にパチュリーから貰った賢者の石を燃料としたランプがある。煌々とした光を手に下りていくと旧都にたどり着いた。旧都の人々はモップを手に掃除をしているようだ。よく見れば旧都全体がペンキをぶちまけたように汚れている。霖之助は掃除の邪魔にならないように奥へ進んでいると地霊殿を掃除しているさとりを見つけた。霖之助が声をかけるとさとりは雑巾を置いてこちらにやってきた。

さとり「こんな所まで行商人が来るとは珍しいですね……上では大変な騒ぎが起こって大忙しなんでしょうね。まぁここも似たようなものですが……」
霖之助「なぜこんなにも汚れているのです?色水を使った縄張り争いでもしていたんですか?」
さとり「それだったらまだいいんですがね……私は石像になっていたので詳しいことはわかりませんが、魔女が放った魔力によってこんなことになってしまったようです。すぐさま旅人さん達がやって来て魔女を討伐してくれたのですが、討伐されたからといって汚れが消えるわけではないんですね……」
霖之助「よろしければお手伝いしましょうか?しばらく滞在する予定ですし、汚れてもいいボロ布ならいくらでもありますしね。」
さとり「それは助かります。私達だけでは例え鬼といえど全てを元通りにすることはできませんので……」

そう言うと霖之助は荷物を下ろしボロ布を手にし、鬼に混じって汚れを落としていた。頑固な油汚れではなく、濡らした布でこすればすぐに消える。しかし旧都はとても広く、とても多くの水を必要としていた。幸い地下水があるので水には困らなかったがその分濡れた服や布を乾かすのに場所と時間を要していた。それが早く終わらない原因でもある。

さとり「灼熱地獄に持っていくと燃え尽きかねませんから、皆暖房などで乾かしているんですが、それでも間に合わなくて……」
霖之助「なるほど……さとりさん、今すぐ集めてきてほしいものがあるんですが……」
さとり「わかりました、しかし私だけでは非力なので何人か呼んできますね。」

さとりは霖之助に言われた通りの物を持ってこさせた。大量の鉄屑や燃えやすいもの等。霖之助も工具を借りて鉄屑を加工する。
鉄屑をある程度組み合わせると持っていたランプから賢者の石を取りだし鉄屑に組み込んだ。そして仕上げを施し遂に完成したのである。

霖之助「外の世界の道具『乾燥機』を元にして作ってみたんだ。洗っていた布がすぐに乾くよ。」
さとり「すごい………これならすぐにまた作業を始められそうです!」

住人達は洗濯物を入れスイッチを入れるとものすごい音を立てて乾燥機は動きだし、あまり時間をかけずに完全に乾ききった。割と大きめに作ったのでさとりが計算した期間より早く終わりそうである。功績が称えられさとりは掃除を終えた霖之助を地霊殿に招いた。

さとり「本当にありがとうございます……わざわざこんな便利なものまで……」
霖之助「いえいえ、お役に立てれば何よりですよ。」
お空「私だったらすぐ乾かせるのにー。」
お燐「お空は乾かすを通り越して焼きつくしちゃうから……」
さとり「何か代わりのものを用意しましょう。少々お待ち下さい。」

そういうとさとりは部屋からしおりを持ってきた。ずいぶん使い古したしおりだ。

さとり「あいにくランプと見合うものが見つからなくて……私の宝物のひとつを差し上げますね。」
霖之助「しおり……ですか?」
さとり「はい、私が地上にいたころから使っていたものです。なぜか使っていると思いでが蘇るような不思議な感じがして……これではダメですか?」
霖之助「いえいえとんでもない!!宝物をいただけるとは思いもしませんでしたよ。いやぁ、いい買い物をしたなあ。」

確かに古びた和紙にリボンをつけた程度のその辺にあるしおりだが、少しではあるが昔の思いでが蘇ってくる。暖かみが感じられる作品でもあった。霖之助はそれを大切にしまい地霊殿を後にした。










地上

さとり「では、私はこれで……乾燥機、ありがとうございました。」
お空「またねー!!」
霖之助「ええ、皆さんもお元気で!!」

さとりとお空の案内で地上に出ることができた霖之助。たとえ価値がないありふれたものでも持ち主にとってはそれがかけがえのない大事な宝物になることだってある。霖之助はもう一度しおりを見て思いでにふける。そしてその日常をもう一度取り戻すために歩きだした。




Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.51 )
日時: 2017/11/17 16:04
名前: 蓮華 (ID: qcI1n3YR)

こんにちは!この作品、とても面白かったです 
応援しているので、更新頑張ってください。

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.52 )
日時: 2017/11/17 21:20
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

蓮華さん

はじめまして!コメントありがとうございます。いやぁ、久しぶりの感想だぁ。

まだ当分終わりそうにないんで、最後までつき合っていただければ幸いです。では!

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.53 )
日時: 2017/11/18 20:00
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>21



41・霊夢と愉快な仲間達



プレインプロプトン



霊夢「………うぅ………あれ?」

気がつくと霊夢はとある草原にいた。自然豊かではあるがやはりキカイ化が進んでいる。木々は風車のように回り、地面は固い鉄で覆われている。空はもっと澄んでいたはずなのに排気ガスで所々曇っている。霊夢は歩きながらここがどこなのかを探っていた。
しかし霊夢は気が気でなかった。スージーによって別世界へ飛ばされた今、幻想郷は無防備になっている。それに神社がホール建設のために壊されてしまったのでそれの後始末もしなくてはならない。早くここを後にして幻想郷(主に博麗神社)の再建をしなければ。
そう思っていると、突然野生動物が襲ってきた。サイボーグ化されているのか体に制御装置のような機械が埋め込まれている。しかしまだ完全に制御しきれていないのか痛みで暴走しているようだ。案の定それは霊夢にも襲いかかる。霊夢はいつものように迎撃しようとしたが、あることに気がついた。












霊夢「………無い。」

お祓い棒も、陰陽玉も、針もお札もない。霊夢にとってこれは致命的であった。いくら幻想郷で無類の強さを発揮する霊夢であっても、それはいくらかの道具があってからこそ。格闘術はそれなりに持ってはいるがあの野生動物はかなりの大きさでとてもではないが倒せそうにない。

霊夢「なんでこんなときに……ついてないわね……」

霊夢は走ってその場から逃げる。すると野生動物も霊夢を追いかけた。単純な走力勝負は霊夢は得意ではなく、やがて野生動物に追い詰められてしまった。心なしか先ほどよりも血気が盛んになっている気がする。もう霊夢を逃がしてはくれないだろう。

霊夢「こんな時に道具があれば………」

野生動物が渾身のタックル攻撃をしかける。霊夢は咄嗟に受け身を取った。












しかし、霊夢にその衝撃はなかった。恐る恐る目を開けてみると何やら大きなハムスターが野生動物を押さえている。そして

???「どぅおらあぁぁぁ!!!」

自分より何倍も大きいであろう野生動物を投げ飛ばした。投げ飛ばされた野生動物は正気を取り戻したのかゆっくりと起き上がり去っていった。霊夢はそっと胸を撫で下ろし、ハムスターに話しかけた。

霊夢「あの、助けてくれてありがとう……大きなハムスターさん……?」
???「おう、気にすんな。」
霊夢「うわっ!?ハムスターが喋った!?」
???「んだと!?オイラを化け物扱いすんじゃねえ!」
霊夢「だって、ハムスターは喋らないはずじゃ……さては、あなた妖怪ね!」
???「誰が妖怪ネズミだってぇ!?こんの……いい気になりやがって!!」

ハムスターが霊夢に殴ろうとした直前に、黒い何者かが間に割って入りハムスターの拳を受け止めた。それはハムスターと同じ大きさのフクロウだった。猛禽類なだけあって目つきは鋭く口調もどこか威圧感がある。

???「やめろリック、何があろうと女性は殴っちゃいけないんだぜ?」
リック「クー……わかったよ………」

リックと呼ばれたハムスターとクーと呼ばれたフクロウは改めて霊夢と話をする。

クー「お嬢さん、あまり見ない服装だがどこから来たのかな?」
霊夢「幻想郷ってとこなんだけど……ここもそうなの?」
リック「何言ってんだ?ここはポップスターのプププランドだぜ?ここはグラスランドっていう草原だったんだが、春巻きだかなんだか知らねぇ会社がこんなにしちまったんだ!」
霊夢「そう……やっぱりそうなのね。」
クー「ポップスターにそんな地名は無かったはずだ、恐らくあの会社と関係があるのかもしれない。」

クーは風車の木に彫られた社章を霊夢に見せた。ハルトマンのHを象った社章だ。

霊夢「……ええ、それのついた髪飾りをつけた女が私の神社をぶっ壊して幻想郷をキカイ化させていったわ。私は抵抗したんだけど時空の歪みに投げ飛ばされて……」
リック「???なんだかよくわかんねぇなぁ。」
クー「俺も詳しく話が知りたい。霊夢さん、と言ったかな、俺達についてきてもらえないかな?大丈夫、手は出さないさ。」
霊夢「今は少しでも情報がほしいわ、連れていってちょうだい。」


クーとリックは霊夢を木洞まで連れてきた。数少ないキカイ化されていない木でありかなりの大きさを持つ木の洞穴は野生動物のすみかとなっていた。中に入ると仲間と思われる動物達がいた。

リック「うーっす、ただいまー!」
クー「早速で悪いんだがお客を連れてきた。皆自己紹介を頼むぜ。」

動物達は霊夢の元に集まり自己紹介を始めた。皆大きさは変わらないようだ。

カイン「……はっ!ぼ、僕はカイン。よ、よろしくなんだな………」
霊夢「あなたはマンボウね?そのバケツ狭くない?」
カイン「こ、ここにいるときだけは我慢してるんだな……でも川とかもあるから大丈夫、なんだな……」

チュチュ「アタシはチュチュ、よろしくね!あ、そのリボン可愛いじゃない、見せて見せて!」
霊夢「これ?いいけど……」
チュチュ「見たことのない柄だわ……アタシもほしいなぁ。」
霊夢(この子はタコ、なのかしら……?軟体動物っぽいし……でも言うのはやめとこ。)
リック「あれ?チュチュ、いつもつけてるやつはどうしたんだ?」
チュチュ「それが無くしちゃったのよ!お気に入りのやつだったのにー!!」

ピッチ「ぼ、ボクはピッチです!よろしくです!」
霊夢「あら、ちっちゃくて可愛いわね。」
クー「そいつは誰よりも速く走ることができるやつなんだ。」
霊夢「そうなの?へぇ、知らなかった……こんなに小さいのにすごいわね。」
ピッチ「ピ、ピピッ……て、照れちゃいます……」

ナゴ「吾が輩は猫のナゴである、よろしく頼むぞい。」
霊夢「あらら、丸まっちゃった…」
クー「ナゴはああ見えて俺達よりも賢いやつなんだ。丸いものが好きなんだぜ。」
霊夢「そうなの……確かになんだか風格を感じさせるわ……」



クー「自己紹介が終わったな、俺達はここであいつらと戦うための対策を練っているんだ。各自が自分の仕事を果たしてな。」
ナゴ「しかし、どう頑張ってもなかなかあやつらのじゃくてんがわからないのである……それにおかしな事件が相次いでいるのでな……」
霊夢「おかしな事件?」
リック「最近、皆が大事にとってあるものが無くなったりするんだ。オイラは取っておいた完熟リンゴを、クーは櫛を、チュチュはリボンを、ナゴは毛糸玉を無くしたんだ。」
霊夢「私も道具一式を無くしたわ。ちゃんと縛っておいたのに……無くしたってことよりかは盗られたっていう方が近いのかしら。」
カイン「そ、そういえば、明らかに怪しそうなやつを見つけたんだな……ほっかむりしてて、いつもキョロキョロしてたやつだったんだな……」
チュチュ「まさか、泥棒!?」
霊夢「許せないわ……絶対に捕まえてやる!」









かくして、霊夢達による泥棒捕まえ作戦が始まった。やり方は極めて簡単、今までのデータをもとに張り込むだけである。

リック「なぁ、ホントに大丈夫なのか?」
霊夢「私の勘はよく当たるのよ、任せなさい。」
クー「どうやらあいつみたいだな。」
リック「マジかよ!?」

クーが指差す先にいたのはどう考えても泥棒のような服を来ているタックだった。しかし現行犯で確保しなくてはならないためリックの協力のもとリンゴが入ったカゴを罠として置いたのだ。タックはカゴに興味を持ち始め、中身を確認した途端スタコラと逃げ去ってしまった。霊夢達は慌てて後を追いかける。

リック「待てこらー!!」
タック「ヒョヒョ!?」

見事な逃げ足でリックから逃れるタック。

クー「逃がさん!!」
タック「ヒョーーー!?」

横から先回りしていたクーの蹴りが入り、タックは捕まった。
その後タックのふろしきからは盗られたものが全て入っていた。霊夢はタックをボコボコにした後に身ぐるみを全て剥がしてその辺にほっぽりだした。そして荷物を全て持って帰りまた木洞へ戻った。

チュチュ「あーこれよ!戻ってよかったわー。」
ナゴ「吾が輩の毛糸玉である!はぁー絶品じゃあ……」
クー「俺の櫛も無事みたいだな。」
霊夢「……よし、全部あるわね。はぁ……売り飛ばされなくてよかったわ。」
リック「よくねぇよ!オイラのリンゴが……リンゴが……熟れすぎて腐ってんだよ!」
クー「まぁまぁ、また採ればいいんだ。」
リンゴ「簡単に言うなよな……キカイ化されてから食べ物がかなり減ってるんだ。リンゴ1個でも希少なんだよ……」
霊夢「種さえあれば私がなんとかしてあげるから心配しないで。それよりもどう?反乱作戦に私も混ぜてくれない?ここのことよくしらないし、人がいたほうが仕事がやりやすいでしょ。」
クー「そうだな……よろしく頼むよ。」



かくして霊夢は森の動物達と共に森を取り戻す作戦に同好することになった。



Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.54 )
日時: 2017/11/27 08:42
名前: 秋の嵐 (ID: jbwgUQwv)

初めまして、pixivで小説を投稿しているものです。
ハルトマンの二つの世界の機械化侵略、とても新しくていいですね。
結末の妄想がとても膨らみ、どうなるか楽しみです。
頑張ってください。

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.55 )
日時: 2017/12/01 16:04
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)


秋の嵐さん

はじめまして、ピコパと申します。コメントありがとうございます!東方とカービィは共通点が多くて小説にしたら面白いかなーと思って作ってみたらもう話が広がりすぎて………頑張って終わらせるつもりなのでこれからも応援よろしくお願いします!

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.56 )
日時: 2017/12/01 18:58
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>53



42・霊夢のスニーキングミッション



霊夢「とは言ったものの……どうすればいいのかしら、いくら勘で異変を解決してきた私でもさすがに異世界のことになると……」
リック「こんな時にカービィがいればなぁ……」
霊夢「カービィ?」
リック「ああ、この星を何度も救ったヒーローなんだぜ!」
霊夢「ふーん……ヒーローねぇ……カッコいいのかしら?」
リック(まーるいピンクボールであることを話しても信じてもらえなさそうだから黙っておくか………)




ひとまずプレインプロプトンを探索することにした霊夢達。襲い来る野生動物を退けながらも進んでいくとある建物を見つけた。どうやら木を加工して木材を作る工場らしい。あまり大人数で動くと見つかる可能性が高いので今回は霊夢とリックとクーの3人で行動することにした。

リック「んじゃあここの偉い奴をぶん殴れば帰ってくれるんだな?」
霊夢「たぶんそうじゃない?」
クー「なんでそう物騒な考え方するんだ……?」
霊夢「帰ってくださいって言って素直に帰る奴らじゃないからよ。それに……」
クー「それに?」
霊夢「私の神社をぶっ潰した落とし前をつけたいのよ。」

霊夢の目は今までにない怒りを宿していた。クーは危険を察知したのか霊夢と話すのをやめた。
早速潜入したいのだが入り口は厳重な警備体制が敷かれていて正面突破は困難、壁には有刺鉄線が敷かれておりとても登れそうにない。見張り台はいつも機能していて近くにいると捕まってしまうのだ。これではいつまでたっても潜入できそうにない。

霊夢「ねぇ、あれを使ったらどうかしら?」

霊夢は段ボールを積んだトラックを指差した。トラックは特に検査をすることもなく中に入っていった。

リック「トラックを使って正面突破か!霊夢、お前ブッ飛んでるなぁ!」
霊夢「違うわよ!あの段ボールの中に入って工場に潜入するの!」
クー「なるほど……これは俺達では浮かばないアイデアだ。しかしどうする?」
リック「ひとまずはトラックを追いかけるしかないな。」

霊夢達は空のトラックを追いかける。着いた先は丸太が山積みになった作業場だった。巨大なチェーンソーがついた機械が木を次々と伐採していく。段ボールに詰められていたのは木に実っていた果物だった。リックは果物を必死に我慢しながらもピッタリな段ボールを探していた。

霊夢「どうせなら可愛いプリントが入った段ボールがいいわね。」
リック「オイラが入っても壊れねぇかな……」
クー「ひとまず入って様子を見よう。」

段ボールに入りながらトラックに乗る霊夢達。しばらくすると社員が積み荷を確認して扉を閉め、トラックを発車させた。ゴトゴトとトラックに揺られる中、門を通過し、霊夢達は工場に潜入することに成功したのである。積み荷は全て倉庫に入れられ、霊夢達は段ボールから顔を出した。辺りは全て段ボールに包まれており、どこからも果物の香りが漂ってくる。リックは待ってましたと言わんばかりに果物を食べた。

クー「おいリック!何やってんだ!」
リック「ずっとリンゴが食えなかったんだぜ、たくさんあるんだしこれぐらいいいだろ?」
霊夢「はぁ……にしても、こんなにたくさんの果物をどうするのかしら?」
クー「さぁ?ジュースとかにするんじゃないか?」
リック「ジュースだって!?うまそうじゃねえか!」
クー「お前は……ほら、いつまでも食ってないで早く行くぞ!」
リック「まだ食い終わってないのにー!」




倉庫から出た霊夢達は見つからないように工場を探索していた。とても大きな工場で果物を加工する箇所と木材を作る箇所で別れているようだ。社員が忙しなく仕事をしているようで機械の音も合わせてとても賑やかである。しばらく物影で様子を見ていると、2人の社員が話しながらやってきた。

社員1「新しく入った工場長、ホントによくやるよなぁ。いつもスージー様のキッツイ叱責を買ってるってのに。」
社員2「そうだよなぁ。突然工場長がいなくなってその埋め合わせに採用させられたトーシロなんだろ?そんなに人材不足なのか?」
社員1「わからん、とにかくさっさと報告を済ませよう。えーと……どこだっけ?」
社員2「お前工場長室がどこかもわかんねぇのか?エレベーターで最上階まで登った所だよ!」



霊夢「エレベーターに乗って最上階まで行けばいいのね?」
リック「あれだろ?上下に動いてる箱みたいなやつ。」
クー「よし、そうと決まればさっさと行こうぜ。」

霊夢達はエレベーターに乗り込み最上階へ進む。このまま順調に進むのかと思いきや、突如エレベーターは最上階の3つ手前で止まったのだ。エレベーターのドアが開き社員が乗り込もうとすると霊夢達た鉢合わせてしまった。

霊夢「………」
社員「………」












社員「し、侵入者だーーー!!!」



社員がそう叫ぶとこんどは武装した兵士がやってきた。ここからは階段を使って最上階を目指さなければならない。霊夢達は急いで階段を使って最上階まで昇っていく。

リック「ハァ……ハァ……待って……くれ……」
クー「果物の食いすぎだよバカ野郎!」
兵士「いたぞ!逃がすな!」
霊夢「邪魔しないでよ!」

霊夢の札やクーの羽で次々と兵士を撃墜していき、やっと最上階まで到達するころにはリックはもうヘトヘトの状態だった。
工場長室の扉は思いの外頑丈であり、なかなか突き破ることができない。するとリックは体調が回復したのかタックルをして扉をこじ開けた。













扉の先にいたのは美人秘書のスージーとこの前に霊夢にボコボコにされたタックだった。タックは身体に機械がついている。

スージー「………タック工場長、これはどういうことですの?」
タック「ひょ、ヒョヒョ……スージー様、これは……」
スージー「反乱分子を弱体化させるためにあなたの腕を信じて採用したのにコテンパンにやられ、ボロボロになって倒れてた所を情けで拾って工場長に雇ってやったのに侵入者すら倒せない始末……ホンット、あなたは使えないクズですわね。」
タック「し、しかし……」
スージー「あら?あらあら?雇われ新人工場長であるあなたが?美人秘書のスージー様に口答え?あなた自分の立場わかってますの?」
タック「……………」
スージー「あなたは我々の信頼を裏切った、これは相当なペナルティですわ。でも、私は寛容で優しい美人秘書のスージー様ですので、あなたに最後の最後のチャンスを与えてあげますわ。」
タック「チャンス……?」
スージー「そう、あなたは最後は優秀な兵士となって、侵入者をボコボコにするのです!」

霊夢達「「!?」」

スージーはそう言うとリモコンのスイッチを押した。しばらくするとタックについている機械が怪しく光り、激しい電撃を放った。

タック「ヒョーーー!?」
スージー「使えないクズならクズらしく最後は派手に散っていらっしゃい、では。」

スージーは時空の裂け目を使いタックを残して消えていった。

クー「お、おい、なんだか様子がおかしいぞ……」
霊夢「何かしら?」
タック「た、助けてくれヒョ……か、身体が……身体が……ヒョーーーー!?」



タックは機械に完全に飲み込まれ、背中から怪しいアームが5本生えたロボットと化してしまった。

タック改「ヒョ……ヒョヒョ……ヒョーッヒョッヒョッヒョーー!!」
リック「マジかよ……」
霊夢「やるしか……ないのね!」
クー「憐れな……」



Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.57 )
日時: 2017/12/06 16:45
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

皆様へ

先ほど新総合スレへの移転のお願いを出してきました。恐らく移転が完了するまで続きは書けないかと思います。
移転が完了次第続きを始めますので気長にお待ち下さい。

では、新総合スレで会いましょう。


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