二次創作小説(新・総合)
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- 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化
- 日時: 2018/11/11 12:09
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
皆様はじめまして、ハルトマン社新人秘書のピコパです。今回は東方とカービィの小説を書かせていただきます。理由はどっちも好きであることと意外に共通点が多いことですね。
あらすじはこちら
ハルトマン社のマザーコンピューター『星の夢』の時空間転移プログラムをリニューアルし幻想郷のデータを獲得。魔法や神といった科学とはかけ離れた常識や豊富な資源を手にいれる為にハルトマン社は幻想郷キカイ化プロジェクトに乗り出した。科学と魔法、相反する2つの戦いが今始まろうとしていた。
この小説を読むにあたって
・この小説には作者による独自解釈や設定が含まれています。基礎情報は確認済みですがご了承下さい。
・とにかく話が広がり中々先に進まない場合があります。
・この小説オリジナルの技やキャラクターが出てくる場合があります。
・作者はあまり文才がありません、完全に行き当たりばったりで書いています。なので不備が生じることがありますのでその時は指摘をお願いします。
・この小説への荒らしや誹謗中傷のコメントはご遠慮下さい。
現在の物語
・デデデ編2
フェイズ0・幻想郷の存在
>>01 >>04 >>05
フェイズ1・幻想大侵攻
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フェイズ2・幻想を越えた出会い
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おまけ
>>31 >>37 >>49 >>50 >>60 >>61 >>62 >>71 >>72
レミリアの夏休み
>>38 >>39 >>40 >>41 >>42
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.76 )
- 日時: 2018/09/09 21:20
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>75
57・正体不明の戦い
機獣ヌエは数の不利をものともせずに突っ込んでいくほどの獰猛さと雲山の拳や村紗のアンカーを受けても怯まない頑丈さをあわせ持っている。一見すると少女にしか見えないがその力は怪物そのもののように大きい。レミリアの弾幕や咲夜のナイフは通さない鋼鉄の体からは蒸気が溢れていた。
一輪「あんな体で雲山の拳を受けきれるとはね……」
メタナイト「弾幕も挙動が読めない、行動も特攻する時もあれば素早く翻弄する……こちらに戦法を読まれないようにするつもりか。」
レミリア「弾幕が通らないなら、こちらも物理で攻めていくしかないわね。ほらカービィ、あなたもやるのよ。」
レミリアはカービィに気弾を吸い込ませファイターにした。そしてレミリアも紅いオーラをまとった槍を作り出し戦いに臨む。
するとヌエは蒸気を更に蒸かし煙幕として使った。煙幕が晴れた途端、今までとれていた連携がバラバラになった。
レミリア「UFOよ、こっちに向かってくるわ!」
一輪「UFO?私は虎に見えるけど……」
メタナイト「いや、私には猿に見えるぞ。」
レミリア「ど、どうなってるの……人によって姿が変わるなんて………」
村紗「鵺だからね、そういうやつなのよ。早いとこどうにかしないと同士討ちしちゃうよ!」
メタナイト「この蒸気を晴らせればいいのか……皆しばらく耐えてくれ、マッハトルネイド!!」
メタナイトは高速で回転し竜巻を生み出した。竜巻は蒸気を巻き込み更に大きくなっていき、わずか数分で景色が元通りになり、蒸気に隠れたヌエの姿が戻った。レミリア達はその隙にヌエに強い打撃を叩き込み、ヌエにダメージを与えた。負傷したヌエは体から更に翼のようなものを生やし、持っていた槍を捨てて四足歩行になった。
レミリア「やっと本気になったって感じね。まったく……」
村紗「ここから私達も頑張らないと……」
ヌエ『グオオオオォォォォ!!!』
咲夜「攻撃、来ます!」
メタナイト「来るぞ、構えろ!」
ヌエは赤色、緑色、青色、虹色のUFOを呼び出し出撃させた。とてつもない数の弾幕がレミリア達に降り注ぐ。
メタナイト「カービィ!このUFOを吸い込め!」
レミリア「えっ、カービィってUFOになれるの?」
カービィはUFOを吸い込むと体が変形し、足がなくなり円盤になった。カービィはUFOと同じ機動力で他のUFOを撃ち落としていく。その様はシューティングゲームそのものだった。
村紗「やっちゃえカービィ!撃ち落とせー!」
一輪「すごいわ……あのスピードでどんどん撃ち落としていく……」
咲夜「お嬢様、カービィの上に乗ってみてはいかがです?」
レミリア「すごく酔いそうだから遠慮するわ。てかそれよりもあなたもちゃんと落とすのよ!」
ヌエのUFOをすべて撃ち落とし、再びヌエに攻撃をしようとする。
レミリア「今度の攻撃は一味違うわよ。メタナイト、あなたの剣に私の力を宿してあげるわ、これであいつを細切れにしてやりなさい!」
メタナイト「これは……この力があれば!」
メタナイトは紅い刀身を持ったギャラクシアを振るいヌエの体を切り裂いていく。吸血鬼の力はそれほど強力なものであった。ヌエの体は徐々にガタガタと震えだし、うなり声をあげた。
メタナイト「なんという力だ……体も軽く感じる。」
レミリア「異界の人の体質に合うかどうかはわからないけどこれしかないからね。一時的なものだけどあとでちゃんと体調を確かめてよ?」
メタナイト「ああ。」
一輪「ヌエは更に暴走してるようね。」
村紗「さっきの一撃で入っちゃいけないスイッチが入った感じ。」
レミリア「あのむき出しになったやつがコアってやつでしょ?ならさっさと突き刺しましょ!」
ヌエはむき出しになったコアのことなどおかまいなしに突進してくる。弾幕の攻撃も薄れ暴走するままに攻撃を繰り返す。
しかし考えを無視した突進攻撃はいくつもの修羅場を潜り抜けてきたレミリア達には届かず、むしろ隙をさらし続けてしまい、カウンターをくらってしまった。そして一輪の雲山がヌエを押さえつけ、とうとう最後の時がやってきた。
一輪「今よみんな!」
レミリア「さぁ、私の力を分けてあげるわ。存分にやりなさい!」
村紗「オッケー!私が潰す!轟沈アンカー!」
咲夜「隙は私が押さえます。マーダーエッジ!」
メタナイト「一瞬で終わらせる……ギャラクシアレッド!」
レミリアの力を得た村紗達の攻撃で機獣ヌエは戦闘不能に陥った。それを影から覗いていたマルクはニヤリと笑いながら消えていった。
ぬえ「うっ………うぅ………」
村紗「ごめんね……聖を助けるためとはいえ結構本気で叩いちゃった………」
一輪「キカイ化された体って元に戻るの?」
メタナイト「大元がこの世界から去ることができればあるいは…………」
レミリア「ねぇ、あれだけ大きな戦いだったのにどうして兵士がこないのかしら?」
咲夜「そういえば……私達は侵入者、取り囲まれてもおかしくはないのに………」
するとセントラルタワーの扉が開いた。
レミリア「なるほど、歓迎するってわけね。まぁ私が来るんだから当然よね。」
咲夜「お嬢様………」
村紗「キカイ化しちゃったぬえのためにも、聖のためにも、早く倒しちゃおう!」
一輪「ええ、行きましょう!」
メタナイト「…………………………」
レミリア「……どうしたの?まさか………」
メタナイト「いや、些細なことだ。ウッ……」
レミリア「まさか、私の能力の副作用?」
メタナイト「大丈夫だ、問題はない……」
レミリア「ホント?あまり無理しないでよ……」
メタナイトの体調不良を心配しつつ、一行はセントラルタワーの中に乗り込んだ。
ギャラク「…………倒したのか?」
マルク「倒したみたいサ、まぁあれほどの力が無いと君も満足しないでしょ?」
ギャラク「…………そうだな。」
マルク「よかったじゃないの、異世界の強豪と戦えるんだよ?」
ギャラク「………………」
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.77 )
- 日時: 2018/10/11 08:52
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>76
58・兵の夢
セントラルタワー
立ち塞がったぬえを倒した一行は妙蓮寺と白蓮を取り戻すためにセントラルタワーに乗り込んだ。首がいたくなるほど高く、警備が厳重であるため最も重要な施設であることがわかる。そしてそんな一行を招くかのように自動ドアが開いた。兵士もおらず足音だけが響く廊下を進むと厳重なエレベーターが口を開けて待っていた。緩やかな振動と高まる鼓動、上に上がる感覚を感じながら一行はギャラクティックナイトの待つ最上階へとたどりついた。メタナイトがドアに手をかける前に最後の問いをかける。何しろ相手は銀河最強の戦士、半端な覚悟では勝てるはずがないからだ。
メタナイト「ここから先は死闘になる、覚悟はいいな?」
カービィ「ぽや!」
レミリア「侵略者には早く出ていってもらいたいからねぇ。」
咲夜「奴らは幻想郷にいてはならない人達ですから。」
響子「わ、私も頑張ります!」
村紗「ぱぱっと片づけて聖を取り戻すんだ!」
一輪「ええ、立ち止まってはいられないわ!」
星「皆さんと一緒なら、負けることなんてありません!」
ナズーリン「私達の手で……救うんだ!」
メタナイト「よし……では開けるぞ。」
最上階
星を割り、神を挫き、竜をも殺す古の戦士。強さのみを極め続けた彼の前に何人も阻むことはできず、剣の錆びとなっていった。覚めては戦いを繰り返し、彼は慈悲を持たなくなった。白く艶めく武装と純白の羽を持ちながらも彼の心は闘争と破壊に満ちていた。そして彼は大切なものを取り戻さんと決起した一行と対峙する。ギャラクティックナイトの仮面の奥の目は笑っていた。
レミリア「敵をここまで通すなんてなめたことしてくれるじゃない。」
ギャラク「あいつらにやられるようでは私には勝てん、そしてお前達はあいつらにはやられん、それだけのことだ。」
メタナイト「ギャラクティックナイト……やはり貴様だったか、だがなぜ貴様が従うなんてことを……。」
ギャラク「この世界は猛者で溢れている。古の大戦ぶりに躍動したさ。略奪なんてどうでもいいと思っていたが、お前達の行動を見て気が変わった。」
後ろを向いて話していたギャラクティックナイトだったが一行に振り向き、武器を構えた。一行もまた武器を構える。場の空気が一瞬にして張りつめた。
ギャラク「いつの時代も略奪されるのは弱き者だ。お前達もこのままでは永遠に略奪されるままだろう。だから私の元へ来たのだ、違うか?」
村紗「そうよ!だから大人しくここから出ていきなさい!」
一輪「あの時の借りは返してもらうわ!」
ギャラク「………いいだろう、私を楽しませることができるか試してやる。」
メタナイト「はぁっ!」
ギャラク「フン。」
2人が一気に間合いを詰め武器で競り合う。メタナイトの背後から咲夜とレミリアがナイフと槍を投げて応戦する。それに気づいたギャラクティックナイトは距離をとり一振りで攻撃を防いだ。そして間髪入れずに一輪と村紗が攻めていくが、やはり簡単に受け止め、アンカーを弾き飛ばし村紗に連撃をしかける。
ギャラク「まずはお前からだ。」
咲夜「させない!」
咲夜が村紗の体に飛び込みギャラクティックナイトの突進を防いだ。ついでに飛んでいったアンカーを時間を止めて回収してくれた。
村紗「ありがとう!」
咲夜「まだ来ます、油断しないで!」
ギャラク「ほう、だがこれなら耐えられるか?」
ギャラクティックナイトは飛び立ち武器を構えた。すると周囲にエネルギーが集束し始め剣の形をなした。そして号令とともに四方八方へ剣が反射し遅い来る。
星「あなたはそっちを!」
ナズーリン「了解!」
響子「ここは私が!すぅ………」
メタナイト「みんな伏せろ!」
2人の魔法で剣から守り、響子の叫び声で剣をかきけした。レミリアは単身で突撃するが、やはり簡単に受けきられてしまう。抗いきる一行にギャラクティックナイトは更に昂った。
ギャラク「沸き立て。」
武器を天に掲げると地面からエネルギーの棘がまるで下から上に行く雷のごとく激しく一行に突き刺さる。防ごうと思っても防ぎきれず、一行は防戦一方の戦いを強いられていた。
ギャラク「……まだ生きるか。」
ナズーリン「う、うるさい!私は絶対に取り戻すんだ!」
ギャラク「いいぞ、そう来なくては。」
ナズーリンがペンデュラムを巨大化しギャラクティックナイトにぶつけようとしたが、思いきり弾かれてしまい、ペンデュラムが砕け散ってしまった。そしてそのままナズーリンの胸に深い一撃を与え壁まで吹き飛ばした。
メタナイト「……やはりあの力を使うしかないのか……」
レミリア「そうね……けどいいの?」
メタナイト「可能性があるなら、私はそれに賭けたい。」
レミリア「わかったわ。」
レミリアは唇に指を当て、上に構えた。するとそこから赤いオーラが立ち込め一行を包み込んだ。一行は体から力が沸き上がるのを感じた。カービィもそれに呼応しレミリアと同じ翼が生えた。
ギャラク「吸血鬼の力か……いいぞ、もっと私を楽しませろ。」
一行の攻撃が激しくなるが、それでもギャラクティックナイトは攻撃をいなしきる。メタナイトの背後からの攻撃にもレミリアの奇襲にも対応し、隙を与えることはない。
メタナイト「ぐっ……」
レミリア「ほらぁ、大丈夫?」
メタナイト「ああ………」
村紗「だめ、なの…?」
ギャラク「………………………」
どこかのダクト
小傘「あれ?ここどこだろ?迷っちゃったかなぁ……」
ひとり寂しくリベンジに燃えていた小傘。停電騒ぎの混乱に乗じて自分もダクトに忍び込んだのだが、ひたすら上に行くばかりで完全に迷ってしまった。これ以上上には行けないのでここが最上階だと思われる。ふと、ダクトのすきまから赤いオーラが漏れ出すのを感じた。
小傘「これは……この下で誰かが戦ってるのね!それなら私も……ちょっ……ちょっ固いな……外れない……んしょ……よいしょ……あーもう!フォゴトゥンインレイン!」
小傘は大雨を降らしその水圧でダクトを破壊し最上階へと降り立った。そこは丁度ギャラクティックナイトの真上であった。そしてそれにも気づいてきたかのように武器を天にかざし、小傘がそれに突き刺さった。突き刺された小傘は武器でぶん投げられ一行の元に飛ばされた。
小傘「ぐふっ……痛いよぉ………」
咲夜「ちょっ…大丈夫!?」
小傘「へーきへーき……私タフだから……あれ?傷が癒えてく………」
レミリア「あなたも恩恵を受けてたのね……ほら、戦いなさいあなたも。」
ギャラク「……ゴミが紛れ込んでいたようだな、すぐに掃除するとしよう。」
小傘「ゴミって言うな!もう怒ったぞ……私の力を見せてやる!」
メタナイト「…………………」
突然メタナイトがギャラクティックナイトに向かって突進を繰り出した。それは風が巻き起こるほどの衝撃でギャラクティックナイトは軽く吹き飛んだ。
ギャラク「……夢が、叶いそうだ。」
メタナイト「行くぞ、反撃開始ダ。」
そしてメタナイトの瞳が揺らぎ始めたことに本人を含め誰も知ることはなかった。
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.78 )
- 日時: 2018/11/11 12:08
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>77
59・紅の契約
レミリアの加護を受けた一行はほんの少しずつではあるがギャラクティックナイトを抑えている。しかし技量ではまだ彼の方が上であることは戦況から明らかだった。彼は余裕そうに構えている。
ギャラク「どうした?吸血鬼の加護とはそんなものか?」
レミリア「私の加護を受けても仮面を傷つける程度……こんなチートじみたやつは初めてだわ。」
咲夜「諦めてはなりませんわお嬢様、私達の終わりは幻想郷の終わり。今私達にできることは死ぬ気で侵略者を倒すのみなのです……」
村紗「ねぇレミリア、もっとかけることできないの?」
レミリア「出来なくはないわ。でも限界まで行くと丈夫な妖怪でも耐えられなくなるわよ?」
ナズーリン「それはキツいな………」
星「…………いきましょう。」
ナズーリン「しょ、正気かい?」
村紗「当たり前だよ……大好きな聖を救うためだもん……!」
一輪「体が壊れることくらい…承知の上よ!」
メタナイト「………だそうだ。」
レミリア「はぁ……どうなっても知らないわよ!」
レミリアは手の先に力を集中させ、上に掲げて解放した。紅く強いオーラは一行の傷を癒し、痛みすら消していく。体の底から強い力を感じつつも、その力に振り回されそうになってしまう。増幅された魔力をうまく慣らし、武器に宿してギャラクティックナイトにもう一度立ち向かった。
ギャラク「ほう……面白い。」
禍々しくなったアンカーはギャラクティックナイトを軽く弾き飛ばし、紅くなった拳はより強く彼を殴り飛ばした。明らかに先ほどとは力の差が縮まり、彼を追い詰めていく。しかしギャラクティックナイトはまだまだ本領を発揮していないかのように見えた。
咲夜「これなら!」
レミリア「えいっ!」
小傘「押し流せー!」
紅いナイフは的確にギャラクティックナイトの装甲を削り、強く鋭くなったグングニルと大量の紅い水
はギャラクティックナイトを押し退けていく。彼の仮面の奥の目はやはり笑っていた。それが一番顕著なのはメタナイトとカービィの刃を受け止めていた時だった。
ギャラク「面白い………やはりこうでなくては。」
メタナイト「まだ、コンなものではナい!」
カービィ「たや!」
レミリア「今よ!そのまま押さえてて!」
咲夜「はあっ!」
メタナイトがギャラクティックナイトと拮抗している隙をついてレミリアと咲夜が横から一気に間を詰めて攻めていく。素早い動きに翻弄されながらもギャラクティックナイトは2人の猛攻を耐え抜き、メタナイトの攻撃も吹き飛ばす。そして後ろから強大なレーザーと大きな拳がギャラクティックナイトを吹き飛ばした。村紗と一輪、星は覇気に満ちながら前線に進んでいく。聖を救うという意思が共鳴しているのか、レミリアの加護によって引き出された力を最も引き出していた。
村紗「聖は私達が助ける!はあぁぁ………轟沈アンカー!」
星「これで……ジャスティスタイガーファング!」
一輪「いくわよ!拳骨メテオスマッシャー!」
大きく尖った重量感のあるアンカーはギャラクティックナイトの武器にぶつかると大きな衝撃波を生み出し、宝塔から放たれた虎の顔の形をしたレーザーは彼をまるごと包み込み、隕石のように大きなレーザーは空間を押し揺るがした。強力な攻撃の応酬に彼はとうとうダメージを受けた。
ギャラク「なかなか楽しめた………しかし時間切れだ。」
レミリア「何を言って……」
兵士「ギャラクティックナイト様、聖白蓮の洗脳化が完了致しました。」
ギャラク「ご苦労。」
村紗「……え?」
兵士からの連絡が入り、それを聞いたギャラクティックナイトが出したのは撤退の命令だった。
星「そんな……聖が洗脳なんて………」
ギャラク「彼女は最後まで私と戦い続けた。体が傷つこうと精神までは屈しなかった。だから彼らはものにするのに時間がかかっていたようだ。」
レミリア「もしかして全力を出さなかったのも…」
ギャラク「ただの時間潰しだ。」
村紗「嘘、嘘だよそんなの………」
ギャラク「もともとここはその為に造られた様なものだ。無論侵入者への対策も考えていた。電源を切られても洗脳装置がある棟だけは別稼働しているようにな。聖白蓮は間もなく無慈悲な戦士となるだろう。今はまだ精神が安定していないだろうが、時期に仕上がるだろう。」
ギャラクティックナイトはそう言うと持っていた武器で空間を開き逃走しようとした。
ギャラク「ここにはもう用は無い。お前達をここで殺してもいいがそれも面白くない。その力が無くとも私を殺せるぐらいにはなるがいい。」
そう言うと彼は空間の中に入り消え去った。その後大きなプロペラの音が聞こえ兵士達は全て退散した。管理する者がいなくなったためここもすぐに廃墟となるだろう。
村紗「ま、待ちなさ………うっ!?」
咲夜「こ、これは………」
星「ま、魔力がうずいて……あぁっ……!!」
レミリア「出たわね……副作用が……」
レミリアの加護の副作用により苦しみ出す一行、魔力の奔流が体中を駆け巡り、気を抜くと爆発しそうな痛みに耐える。それが収まるのはいつだったか、とにかく一行は耐え続けた。
星「結局聖を取り戻すことはできませんでしたね……」
村紗「洗脳って……そんなのないよ……」
一輪「でも聖が帰る場所を取り戻せたのは大きいわ。」
村紗「こんな機械チックになっちゃったけどね。」
なんとか妙蓮寺を取り戻せた一行だったが、その主の白蓮は未だに敵の手に渡ったままだった。
ナズーリン「ありがとうね、手を貸してくれて。」
レミリア「構わないわ、私達の世界が他のやつらに好き勝手させられてるのがたまらないだけよ。」
メタナイト「今は手を取り合うべきだ。直に我らも別のところへ行くだろう。」
咲夜「さぁ、そろそろ旅に戻りましょうか。」
ナズーリン「……気をつけていきたまえよ。」
響子「応援しています!」
小傘「頑張ってね!」
一行は妙蓮要塞を後にした。白蓮を救いたいという願いを背負い、更に先へと進んでいく。
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.79 )
- 日時: 2018/11/30 10:01
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: KG6j5ysh)
frontstory >>71
おまけ
ShadowOfRose
5・鏡の牢獄、強さの証
ダークメタナイト達との鍛練を続けてきた結果、こいしの剣術は少しずつ上達していった。まだまだ甘い所はあるもののダークメタナイトの剣撃を受けきれる程の力は手にいれたようである。
こいし「どうかな?私強くなったかな?お姉ちゃんを超えられるかな?」
ダメタ「今はまだ難しいだろう。が…確実に前へ進んでいる。自信をもっといい。」
ブラデ「ほう、お前がそう言うならそうなんだろうな。」
こいし「やったやったー!けど自分じゃ何もわからないものねー。」
ブラデ「そうか?ならこれを持ってみろ。」
ブラデは紫の鉱石をこいしの前にドスンと置いた。置いた音からとても重いことがわかる。
こいし「こんなの絶対持てないよー!」
ブラデ「いいから持ってみろって。」
こいし「んー……」
こいしは両手いっぱいに鉱石を抱えた。力を入れて持ち上げるも耐えられずにすぐ落としてしまった。
こいし「はぁ、はぁ……無理だよこんなのぉ……」
ブラデ「そうか?こいつ、お前が初めて持ったときのやつだぜ?そんときは地面から離すことさえできなかったが……持ててんじゃねえか。」
こいし「やったやったー!」
ブラデ「ま、この調子で頑張れや。」
こいしはダークメタナイトに言われて岩や鉱石を切る練習に手をつけた。言われた場所に言ってみると真っ二つに切られた岩や鉱石が落ちていた。比較的手頃なサイズで落ちており、これで練習しろということなのだろうか。
こいし「ひとまずこれでやってみようかな……えいっ……あっ。」
剣をふりおろすと岩は粉々に砕けてしまった。何度も繰り返し練習するものの岩は砕けていくばかり。少なくとも今回の練習でこいしが岩を綺麗に切れることはなかった。
こいし「もー!どうしてうまく行かないのよー!」
こいしは自棄になって思いっきり剣をふりおろした。すると大きな衝撃波が生まれ地面や岩を砕きながら進んでいった。轟音や土煙が晴れびっくりしていたこいしが目を開くと目の前の地面が真っ二つに割れていた。そして騒ぎを聞きつけたダークタランザとシャドーカービィがやってきた。
ダタラ「アメィズィング……地面が真っ二つに割れているのね。」
シャドー「おぉ、こりゃすごい。さすがこいしちゃんだ。」
こいし「えっこれ……私がやったの?」
ブラデ「ほー、ここまでできたか、大したもんだ。」
ダメタ「大雑把な動きであればここまで引き出せる、か。」
こいし「あ、みんな……私、強くなったんだね!」
ブラデ「そうだな、いずれガチでやりあえることを楽しみにするか。」
こいしはふと、あることに気づいた。
こいし「みんなとても強いのにここからは出られないんだね。」
ダメタ「我らではどうすることもできん。入り口が向こうの世界にしか存在しないのだからな。」
ブラデ「悪いが向こうの奴らがどうにかしてくれない限りは帰れないぜ。」
ダタラ「災難ねぇ……知らない世界に飛ばされたと思ったら今度は取っ捕まって幽閉だなんて……ミーにはとても耐えられないのね。」
こいし「最初はめちゃくちゃ驚いたし悲しくもなったけど……今はもう大丈夫だよ、みんながいるから。」
ブラデ「悪の心に感謝するたぁな。」
こいし「なんか変なの?」
ブラデ「いや、なんでもねえよ。」
鏡の世界は閑散としており他には何もない。そんな中ディメンションミラーの異変を通して生まれた彼らもまた孤独を経験しているのかもしれない。それでもそんな弱さを見せないのはオリジナルの心の強さがそのまま反映されているのだろうか。こいしは彼らがこの世界においても元気そうに活躍していることに一層の頼もしさを感じた。みんなけっこう強いのだ。そんな思いを膨らませているなか、シャドーカービィだけはコロコロと転がっていた。
こいし「シャドーちゃんはいつだってあんな感じね。」
ブラデ「ああ、こいつはけっこうめんどくさがりだし何を考えてるのかもわかったもんじゃねえ。」
ダメタ「しかし戦闘の腕前は我々を上回るものがある。」
ブラデ「そんな可能性もあいつ自身で消しちまってる感じがするけどな。」
こいし「そうなの?」
ブラデ「なんなら一度戦ってみるか?オリジナルがヒーローだからな、結構強いぜ?」
こいし「わかった!やってみる!」
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.80 )
- 日時: 2022/08/12 23:33
- 名前: ゲーム大好きダークマター (ID: n3l0Ur7T)
面白かったです。
続きは出ますか?出るのなら、楽しみしてます。出なくても文句は言いませんよ。
体調崩さないようにしてください。
投稿等頑張ってください。
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