二次創作小説(新・総合)

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ケロロ軍曹VS銀魂 次元を超えたコラボ篇 であります
日時: 2019/01/13 17:25
名前: 若大将

ケロロ軍曹のキャラ達がなんやかんやで銀魂の世界に飛ばされてしまう物語です。
毎週土曜日と日曜日の間に2話か3話ずつアップする予定です。ですが、諸事情により、1ヶ月程空く場合があるかもしれないので、そこの所はご了承下さい。
注(キャラ崩壊、捏造等か若干あるかもしれません。)

〈大長篇〉
『真選組の赤い悪魔篇』>>17-33

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第32話 家内ではお母さんが一番強い であります ( No.38 )
日時: 2019/01/13 17:20
名前: 若大将

からくり堂との通話が切れてから数十分後、冬樹と桃華が万事屋へと着き、ケロロにリビングに来るように促された。
「一体どうしたんでしょう………?」
「さぁ……?」
ただ来てくれ、と言われた2人にとっては、何の用事で呼び出されたのか皆目見当が付かなかった。
言われた通り、リビングに来ると、机の上に一台のノートパソコンが置かれていた。
「一体何なのよボケガエル。しょうもないことだったら、家事当番2ヶ月ね。」
「ゲロォ!?こ、ここでもそれ、活かされてるんでありますか……?」
神楽の部屋から、渋々そうに夏美も出てきた。おそらく、夏美もただ来てくれ、としか言われてないのだろう。
「あ、あの……。一体何の為にここに呼んだんでしょうか……?」
「軍曹、何をするつもりなの?」
「ゲロゲロリ……。御三方、お家の人に連絡したいでありますか……?」
ケロロのその一言に反応したのか、さっきまでムスッとしていた夏美の顔が一瞬で和らいだ。それは冬樹と桃華も同様だった。
「ど、どういうことそれ……?」
「銀時殿。見せてやるであります。」
何で俺なんだよ、とブツブツ文句を言いながらも、銀時はパソコンを起動させた。
本来のパソコンなら、ウェブカメラやスピーカー等を装着するのだが、頭のキレるクルルは、それら全てをこのパソコンに導入して、いつでも通話出来るようにしてくれたのだろう。

「くっくっく〜。どうよ?粋な計らいだろぉ?」

「場所入力するだけで繋がるって、どんだけハイテクなんだよ………。よし、準備出来たぞ。」
接続完了という文字が浮かび上がると、ケロロは冬樹と夏美にパソコンの前に来るよう促した。
「ひょっとして軍曹、気づいてたの?」
「当たり前でありますよ!何年一緒にいると思ってるんでありますか?」
「でも、本当にこれ、ママの所に繋がってるの?」
「試したことねぇから分かんねぇけど、やってみなくちゃ分かんねぇだろ?
それに……、お前らん家の母ちゃん、どんな風なのか見たいし。」
「鼻血出してんじゃねーヨ毛玉。」
よこしまなことを想像していたのか、銀時の鼻から鼻血が出ていた。






「……本当に大丈夫かしら……。」
日向家では、ポールが手配した技術班が調査を行っていた。調査を行って1時間程経っているが、進展は何もなかった。
「………駄目です。いくら調べても何も出てきません。」
「我が技術班がここまで手こずるとは……、一体ここで何があったのだろうか……。」
諦めかけたその時、ある部屋から微かな声がした。
「……一体何かしら……?」
「秋殿、お下がり下さい。ここは私が先に。」
ポールは声のする部屋へと向かった。
「ここって……私の部屋だわ。」
声がするのは、秋の部屋の中からみたいだ。恐る恐るドアを開けると、ポールは机の上に置いてあったタブレットの方に目を向けた。
「このタブレットは、秋殿の物でしょうか?」
「はい。たまに仕事に使う程度なのですが………。あれ?何で勝手にビデオ通話が始まっているのかしら?」
秋はタブレットを手に持ち、画面の方へと顔を近付け、音量を上げた。すると、
『これ……とに……がってるの?』
『画面……やけて……にも見え……であり……な……。』
電波が悪いのか、画面が乱れていて、音声も途切れ途切れだった。
「あの、すいません!どちら様でしょうか?」
秋が少し声を張って、画面の向こう側にいる者達に声をかけると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『…………ひょっとして……、ママ?』
「……え?もしかして、夏美!?」
『……やっぱり、ママなの!?』
「夏美!無事で良かったわ!心配したんだからね!冬樹も無事なの?」
『うん!冬樹も今そこにいるわ!』
「良かったわ!それにしても、あなた達一体どこにいるの?一体何があったの?」
『あー……。話せばちょっと長くなるんだけど…。』
夏美はこれまであったことを全て話した。どういう経緯でこんな状況になったのか、そして、ここが『銀魂』の世界だということを。
「……世の中こんな不思議なこともあるのねぇ。」
『まあ、そんな感じな訳で……。』
「それよりも、『銀魂』の世界にいるってことは、あの銀さんもいるってことよね!?」
『どーもー。あの銀さんもいますよー。』
夏美の前に割り込むかのように、銀時の顔が画面に現れた。
『よぉ。あんたがこいつらの母ちゃんか。どうも、俺が坂田銀時でーす。』
「凄いわ……!本物の銀さんだわ……!」
『おいおいお母さん。俺達出会って10秒も経ってねぇんだせ?もう一目惚れですかぁ?浮気は良くないぜぇ?』
いつも通り、気の抜けた感じの口調で銀時は挨拶をした。
『しばらくはこっちの方で面倒見るので、ご安心をー。』
「ありがとうございます。でも……。」
『?』
面倒を見てくれるのは凄く有難いことなのだが、秋には一つ不安なことがあった。
『銀魂』の世界では、数々の事件、攘夷浪士によるテロ等が頻繁に起こる為、冬樹や夏美達に何かあったら、と思うと不安で仕方なかったのだ。いや、実際にはもう何かあったのかもしれない。
『……………お母さん。何か凄く不安そうな顔してますけどぉ、どうしたんですか?』
「……銀さん。親として、いや一人の大人として、私から依頼してもよろしいでしょうか?
………あの子達を……皆を守って下さい。」
『……あいよ。生憎、報酬の方は頂けないけど、この際仕方ねぇ。この「万事屋銀ちゃん」に任しときな。どんな事があろうと、必ずあいつらのこと守ってやる。』
「ありがとうございます。
……というか銀さん、そんなにまじまじと見られてどうしたんです?私の顔に何か付いてますか?」
実は先程から、銀時はずっと秋の方をじーっと見ていたのだ。しかし、その目線は顔ではなく……。
『(おいおいおい!あいつらの母ちゃん、こんなダイナマイトボディなのかよ!くぅ〜!旦那が羨ましいぜ!いけねぇことだってのは分かってるけど、こんなにでけぇの、目から離せる訳ねぇだろ!
あ、もうちょっと!もうちょっとで胸元見え)』
と、突然銀時の後頭部に、強い衝撃が入った。そして、銀時の顔が机にめり込んだ。
「ぎ、銀さん!?どうしたんですか!?」
『フゥ〜。やっぱりそういうことが目的だったアルか、ド変態侍。』
神楽が銀時の頭に足を乗せたまま、目を光らせていた。
『ちょっと待てよ神楽。俺ぁ別にそんな事考えてねぇよ……。』
『いつまでも鼻血垂らしやがって。嘘ついてんじゃねぇぞコラ。』
『いやこれお前のせいで頭から出てる血!』
『大人だろーが子供だろーが、女にこんな事するケダモノは、神楽様が許さないネ。』
足の力を強くして、神楽は銀時の顔を更にめり込ませた。
『まあまあ神楽ちゃん、落ち着いて。』
「そのチャイナ服……もしかして、あなたが神楽ちゃん?」
『ん?おおー!冬樹と夏美のマミーって、こんなに美人アルか!?』
「そんな美人だなんて……。神楽ちゃんの方こそ、こんなに可愛いなんてね。」
あからさまに神楽は照れると、こんなゲロインのどこが、と銀時が小声で言ったのが聞こえたのか、銀時の後頭部を踏みつけた。
「じゃあ、その眼鏡の方は……。」
『はい。志村新八です。よろしくお願いします。』
「こちらこそ、冬樹と夏美がお世話になってます。」
深々と頭を下げると、新八は桃華と場所を代わり、桃華は通話を始めた。
「お嬢様ぁーーー!!!ご無事で何よりですーーーー!!!」
号泣しながらポールは桃華と話をした。
「このポール、このままお嬢様を見つけられなかったら、執事失格として、腹を切る覚悟は出来ておりましたが……、お元気で何よりです!!!」
『ポール、落ち着いて下さい。私のことなら何も心配はいりません。しばらくの間、西澤家のことはよろしくお願いしますね。』
「承知致しました。お嬢様も、ご無事で。」
その後、久々に会話が出来ることがよほど嬉しかったのか、冬樹と夏美は秋と2時間程会話を楽しんでいた。






「……何かさっきの冬樹君達を見てると、父上と一緒に遊んでいた時のことを思い出しますね……。」
「家族ってのは凄ぇもんだなぁ。ふぁ〜……。」
未だに流血したままの銀時は、あくびをしながら鼻をほじっていた。
「そういえば、銀時殿の父上や母上は、どんな感じだったんでありますか?」
ケロロがそう尋ねたが、銀時は真顔のまま、答えようとしなかった。
マズいことを聞いてしまったか、と思ったが、銀時からすぐに返事が来た。
「親、分かんねぇんだよ。俺、親の顔を見たことがねぇんだよ。」
「……ということは……。」
「まあ要するに、捨て子だったって訳だよ。」
その話を聞いて、ケロロは少ししんみりとした。
「まあでも、親父みてぇな感じの奴はいたな。だから、これっぽっちも寂しいなんて思ったことねぇよ。」
「銀時殿…………。」
そうは言っているが、銀時の目は、何か悲しそうな感じがするように見えた。
強がってはいるが、自分で無理矢理、心の底に抑え込んでるような感じがした。
「……何してんだお前?突っ立ってないで夕飯作れよ。今日の当番お前だろ?」
「あ!そうだったでありますな!」
そそくさとケロロは台所に行こうとしたが、突然、リビングの方から爆発音が聞こえてきた。
何だと思い、銀時と共にリビングに向かうと、さっき通話を終えたはずなのに、パソコンが勝手にビデオ通話モードになっていた。
「な、何だ?」
「誰かがこっちに接続したんでしょうか?それにさっきの爆発音、パソコンから聞こえてきたし……。」
画面が真っ黒で、本当に接続されてるのかと思ったが、この真っ黒の正体が煙だということに一同はすぐに気付いた。
「……こ、これって……!」
『……おい……、助けてくれ。』
何と、通話してきたのはクルルだったのだ。
『もう耐えられねぇ。このガキ、破壊するだけ破壊しやがった……。』
クルルの後ろには、トキキがロボットに乗ってありとあらゆる物を壊していく、惨劇といっていい位の光景が広がっていた。
『このままじゃ俺ら完全にお陀仏だ……。頼む……助け』
言い終わる前に、銀時は電源を切り、パソコンを閉じた。
先程の光景を見ていた一同の顔は真っ青だった。
「……お前ら、夕飯の準備すんぞぉ。」
「はぁい。」
何も見なかったような感じで、一同は夕飯の支度をし始めた。

いや、誰かクルル曹長と源外さん、助けに行って下さいよぉーーー!!

第33話 男を狂わす物、それは女と酒と金 であります ( No.39 )
日時: 2019/01/13 17:21
名前: 若大将

皆さんは、賭け事には強い方ですか?
しかし、それってほとんど運試しみたいな物ですからねぇ……。
今回のお話は、その賭け事にはまり込んだ哀れな2人の輩のお話です………。



ある晴れた日、銀髪天然パーマの男が機嫌良さそうに歩いていた。
「ふふんふふんふふ〜ん♪」
呑気に鼻歌まで歌いながら、今度はスキップ気味に歩き始めた。よほど何か良いことがあったのだろう。
「いやぁ〜。♪今日の女神様は、俺に微笑んでくれてんだなぁ〜。♪久々にパチンコで勝っちまったよぉ〜。♪何に使おっかなぁ〜。♪」
3ヶ月振りにパチンコに勝ったことによって、完全に浮かれていたせいか、普段ならうっとうしがってるさっちゃんの事も、今は全然気にしていなかった。
「(……妙に上機嫌ね……。一体どうしたのかしら銀さん?
………!!ま、まさか………!女が出来た!?
……やってくれるじゃない……!銀さんは私だけのものなのよ……!それを横取りする泥棒猫は、一人残らず始末してあげるわ……!覚悟してなさい……!!)」
変な誤解をして、勝手に嫉妬の炎を燃やしているバカはほっといて………。
その合間に、銀時は近くのファミレスに行き、パフェを食べようとしていた。
「おぉ〜!あったあった!冬季限定の『チョコだらけDXタワー』!これが食いたかったんだよ!
すいません!これ一つお願いします!♪」
銀時は注文したが、店員は少し引き気味だった。
それもそうだ。『チョコだらけDXタワー』は、高さ3メートル程の、約10人前の超巨大パフェ。ましてやそれを銀時一人で食べようとしているのだから、そのリアクションをしてもおかしくない。
「〜♪楽しみだなぁ〜。……ん?」
銀時の目には、見覚えのあるカエルみたいな天人が2体、店に入ってくるのが見えた。
「いやぁ〜お腹すいたですぅ。」
「全くでありますよぉ。新八殿に、銀時殿を探してきて、と言われて探したのはいいけど、全然見つからないんでありますから。
全く、どこにいるんでありますか?」
少し休憩する為に、ケロロとタママがファミレスにやって来たようだ。
普段なら一目散に逃げるのだが、やっぱり機嫌が良いのか、
「おーいお前ら!こっち来いよ!何か奢ってやるからよぉ!♪」
2人を誘ってきた。
「あ!こんな所にいたんでありますか!探したでありますよ!」
「仕事ほったらかしにしてどこ行ってたんですか!?」
「まあまあまあ!パフェ食わしてやるからさ、ほら座りなよ!♪」
そう言い、銀時は手招きをした。
「バカでありますなぁ。パフェ程度で我輩を釣ろうなん」
「わぁーい!!パフェですぅー!!」
あっさりタママは釣れた。
無理もない。タママは銀時と並ぶ位の甘党の為、三度の食事よりお菓子を優先する位なのだから。
「ゲロォ……。仕方ないでありますなぁ。」
渋々ケロロも席に座ると、とんでもない高さの巨大パフェが運ばれてくるのが目に見えた。
これには周りの人も、口を開けて唖然としていた。銀髪天然パーマとおたまじゃくしを除いて。
「お……お待たせ致しました………チョコだらけDXタワーです………。」
「うほぉー!!うまそー!!♪」
「こんなパフェ、初めて見るですぅ!!銀時さん!早速頂くですぅ!」
「おう!いただきまぁーーす!!」
そう言うと、二人はすぐさまスプーンを手に取り、食べ始めた。
「うんまぁ〜い!!流石冬季限定なだけあるなぁ!♪」
「軍曹さんも、遠慮しないで食べるですぅ!」
「え……あ、はい………。じゃあ……。」



30分後………。

「いやぁ〜!食った食った!♪」
「銀時さん、ありがとうですぅ!」
「いやいやいや、いいってことよ!♪」
あの巨大パフェをたったの30分で平らげた銀時とタママは、ほんわかな顔をしていた。
しかしその反面、
「この人達………、本当に生物なんで……ありま、うぷっ……!」
ケロロは真っ青な顔をして、口を抑えながら歩いていた。
「あんなに甘い物食べたのは生まれて初めて………ヤバい吐きそう……!」
「それじゃ、銀時さん!じゃあねですぅ〜!」
「おう!またパフェ食いに行こーぜ!♪」
銀時は、にこやかにタママに別れの挨拶をすると、うずくまっているケロロの方へ近付いた。
「おいおい大丈夫か?♪」
ケロロの背中をさすりながら、銀時は尋ねた。
「ゲロォ……。銀時殿、よく糖尿病にならないでありますな………。」
「ん?ああ、実は俺、糖尿病になる一歩手前なんだわ。♪」
「じゃあ何であのパフェ食べようとしたんでありますか!?あれ間違いなく糖尿病になるでありますよ!?銀時殿は砂糖が固体化した『何か』でありますか!?」
「そこまで言わなくてもいいだろぉ〜?♪」
「……ていうか、今日は何でそんなに上機嫌なんでありますか……?」
皆さんは既にお気付きだろうが、今回のお話、銀時の台詞の語尾に、全て『♪』が付いている。
「いやぁ〜。♪久々に勝ったからなぁ〜。♪
あ、そうだ!緑、せっかくこの世界に来たんだ。お前にも、『大人の遊び』ってのを教えてやるよ。」
「お、大人の遊び………?」
大人の遊び。その響きだけで、何ともデンジャラスで、楽しそうなことこの上なさそうな雰囲気を漂わせる。
「そ、それはどーゆー……?」
「素質があればよぉ………、コレ、手に入るんだよ。」
そう言い、銀時は親指と人差し指で円を作った。

その瞬間、パフェによる気持ち悪さが、晴れ上がった晴天の如く、一気に消え去っていき、それと引き換えに何かを欲するかのような、強い衝動がケロロ軍曹の体の底から沸き上がってきた!

「……坂田銀時。なぜそんな所に突っ立っている?早く向かうぞ。」
そう言い、ケロロは立ち上がった。
「何かキャラ違くなってね?」
「行くのだろ?あそこに。」
いつにもまして、ケロロの目は輝いていた。しかし、その輝きから凛々しさは何も感じず、金の為に一心不乱な状態になっているのを感じさせるものだった。
「いざ行かん!!大人の境地へ!!」



場所は変わり、ここはあるパチンコ屋の前。
「ほほう。ここか。」
「ああ。ここが第一の遊びだ。しっかり教えてやるから、耳の穴かっぽじってよぉく聞けよ。」
銀時は大まかにパチンコのことを説明すると、実践してみた方が早いと思い、早速店内に入った。
「何事も実践だ。好きな所に座りな。」
「承知。」
ケロロはすぐ近くにあった台の前に座った。
「さぁて、勝って勝って勝ちまくるかぁ!!」
完全にキャラが違くなってしまったが、もうそこには触れないでおこう。
その頃、銀時はどの台でやろうかまだ探していた。

銀時さん、銀時さん!パチンコって、そんなに台について悩むことなんですか?

「バカ言ってんじゃあねぇよ。パチンコって、台によって勝敗決まるのもあるからな。ていうかナレーターさん、あんたパチンコやった事ないの?」

はい、一度も。というか、軍曹何にも考えないですぐにやり始めましたけど、大丈夫なんですか?

「ん?ああ、大丈夫じゃねぇよ。だって教えてねぇもん。」

ああ、そうですか…………ってええ!?お、教えてない!?ど、どーゆー事ですか!?あなたさっき軍曹に、教えてやる、って言ってたのに!!

「俺が教えてたのはパチンコのやり方だけだよ。ていうか、むしろその方が好都合なんだよ。」

………え?こ、好都合ってどーゆー事ですか?

「あいつには、ギャンブルの沼にはまってもらうぜ……!
3日前、俺が楽しみにしていた『フッティンプリン』を、あの野郎黙って食いやがったんだよ……!謝れば2/3殺しで許してやったんだけどよぉ、結局謝らなかった……。だから、ちっと痛い目に合ってもらうことにしたんだよ……!ヘヘッ……!」

あんたどんだけ心狭いんですか!わざわざプリンごときで!ていうか、2/3殺しって、ほぼ死んでるようなもんじゃないですか!

「何だと!?てめぇに、自分の物赤の他人に食われる気持ちが分かんのか!?」

いや、にしてもじゃないですか!
参りましたね……!このままでは軍曹、完全に廃人になってしまいますよぉ!
どうか、勝利の女神様!軍曹に微笑んで下さいぃぃぃ!!

第34話 いい事はそう長く続かない であります ( No.40 )
日時: 2019/01/13 17:21
名前: 若大将

前回、軍曹に『大人の遊び』を教える為、パチンコ店にやって来た銀時さん!
しかし!その真の目的は、軍曹を廃人にする為という、何とも外道この上ないことだった!
果たして、軍曹は大丈夫なのだろうか……!?



「う〜ん……上手くいかないでありますなぁ……。」
やはり初めてだからか、かなり苦戦しているようだ。このままでは銀時の思惑通りになってしまう。しかし、それよりもとても気掛かりな事があった。
ケロロの左横、そこに先程から一人の男性が変な声を出してうなだれていた。
「ははは……はははは……。所詮俺なんか………天からも見放されちまった……ゴミ以下な存在なんだよ……ははは……。」
ボロボロで汚い茶色の服、汚い顎髭、汚いグラサン。まさにザ・廃人雰囲気を漂わせていた。

「グラサンは馬鹿にすんじゃねぇ!馬鹿にすんのは俺だけにしろぉ!」

誰に言ったのかは分からないが、突然その男性が大声を上げたから、ケロロは驚いた。流石に少し心配に思ったのか、声を掛けようと思ったが、その前に男性は立ち上がり、ブツブツ言いながら店から出ていった。
「くそぉ……。やっぱ今日は駄目かぁ……。こうなったら次だ。次なら大丈夫なはずだ……。」
「……一体何だったんでありますか……?」

一方その頃、銀時さんは……。

「おっし。順調順調〜。」
やはり手慣れているからか、順調に勝利への道を進んでいた。
「(つくづく馬鹿な奴だぜ……。このまま何も知らねぇで、ケロロ軍曹ならぬ、ボロロ軍曹になって、一生沼にはまってな……へへ……。)」
下衆な笑みを浮かべながら取りかかっていると、遠くからオォーと歓声のような声が聞こえた。
「す、すげぇ!!どんどん当ててやがるぞこいつ!!」
「こんな凄ぇ奴、ここにいたのか!?」
「才能あるんじゃねぇのか!?」
どうやら、かなり上手い者がここに来て、やっているみたいだ。
「こんなに騒ぐ位凄ぇ奴なのか………?ちっと気になるな。」
後ろを向いて、声がする方を見ると、人だかりの中でどんどん当てている者の姿が見えた。
銀時はあんぐり口を開け、目を充血させていたが、驚いているのはその者の技術ではなく、その者の正体であった。
「ヤッホォーー!!じゃんじゃん玉が出てくるでありますよーー!!我ながら凄いであります!!」
「あんた凄ぇよ!こんな奴今まで見たことないよ!」
「どうやったらそうなるんだよ!?俺達にも教えてくれよ!」
「……………お…………おお………お…………お前かよぉぉぉぉぉ!!?
え!!?嘘でしょ!?何で今日始めたばっかの奴があんなに当たってる訳!?特に技術とか教えてないのに何であんな風になってんの!?」
初心者のケロロがじゃんじゃん勝利への道を進んでいくのを見て焦りを感じたのか、銀時も負けじと再び回し始めた。
「あんなのに負けてたまるかよ……!!今日の俺はツイてるんだ……!あいつよりも絶対に勝ってみせる……!!」

しかし、この時はまだ気付いていなかった。
もうすでに、坂田銀時に勝利の女神は微笑んでいないということに……。



それから30分後……。

「いやぁ〜!こんなに勝つとは思わなかったでありますよ!これも全部、教えてくれた銀時殿のおかげでありますよ!」
「そ……そうか。あんがとな……。」
皆さんは大体予想出来ていたとは思うが、案の定、銀時は3万円の損害を受け、逆にケロロは5万円の利益を得た。
「(嘘だろおい……。何で熟練の経験者の俺が負けて、初心者のこいつが勝ってんだよ!?
不正したにも思えねぇし……まさか……いやいやいや、そんな訳ねぇ。きっとまぐれだ。次のやつでボロ負けして、この5万円がパァになるに違いねぇ。考え過ぎだ。きっと次なら大丈夫だ……。)
お、おい緑。まだ教えなきゃいけねぇ事があるのを思い出したよ。」
「ゲロ?まさか、まだあるんでありますか!?なら早速向かうであります!」
「いいや、次の舞台はここだ。」
銀時はある巨大な建物を指差した。
「ここは……競馬場でありますか?確か、馬のレースを見る為の施設であり」
「バッキャロォォォォ!!!」
言い終わる前に、銀時はケロロにアッパーを食らわした。宙に舞い上がり、綺麗な弧を描いてケロロは地面に激突した。
「いてて……。ちょ!!何するんでありますか!?」
「てめぇ……、ふざけてんのかぁ?
いいか?競馬ってのも、さっきのパチンコと同じような物だ。金を賭けたれっきとした『大人の遊び』なんだよ。
それをお前は何つった?馬のレースを見る?そんなん見て何になるんだよ?俺から言わせれば、そんなの競馬なんて言わねぇんだよ。
そんな事言っていいのはケツの青いガキだけだ。てめぇは緑色のれっきとした成人だろ?それともてめぇは精神年齢はまだ子供のまんまの大人なんか?えぇ?何にも成長してねぇな。
……悔しそうな顔してんな?だが……………、今日をもって、俺がてめぇをれっきとした大人にしてやるよ。
いつまで座ってやがる。早く立て。新境地に行くんだろ?」
そう言い、銀時はケロロに手を伸ばした。

カッコいいこと言ってるように思えますが、一応言っておきます。この人、軍曹を破滅させようとしてるとんでもない下衆野郎です。

「銀時殿……。我輩が馬鹿だったであります。銀時殿、我輩を新境地へ連れていってほしいであります!!」
涙を拭い、ケロロは銀時の手を掴んだ。

いや、何でちょっとシリアル雰囲気なんですか!?

「ああ。その目だよ。俺はその目を見たかったんだよ。んじゃ、早速行くぞ!!」
そう言い、銀時とケロロは競馬場へと歩みを進めた。
「了解であります!!いざ行かん!!」















「………てめぇの破滅への道へな……ヘヘッ……。」

第35話 蛙の前には札束ぶら下げろ であります ( No.41 )
日時: 2019/01/14 13:56
名前: 若大将

競馬場に入ってきたのはいいものの、ケロロは少し疑問に思っていた。
何故銀時がここまで自分に親切にしてくれるのだろうか。普段なら絶対有り得ない事だった。

流石に軍曹も感づいてきましか。そうですよ軍曹、銀時さんがなんでここまで親切なのか、その理由は明確です。今からでも遅くはありません!早い所帰りましょう!

「……ま、いっか!競馬も楽しそうでありますしな!」

ちょっと軍曹ぉ!?駄目ですって!!

「大丈夫でありますよ。やめると思ったらやめればいいんでありますから。」
ナレーターにそう言い、ケロロは親指を立てた。

……嫌な予感がします……もう知りませんよ?ギャンブルの本当の恐ろしさを、あなたはまだ知ら

「やかましいわぁぁぁ!!」
しつこいナレーターに嫌気が差したのか、ケロロはアッパーをかまして、ナレーターを吹っ飛ばした。
「ん?どした緑?」
「いや何でもないであります!さ、早く行くでありますよ!」
床に倒れているナレーターを踏んづけて、ケロロは銀時と共に馬券場へと向かった。



「成程。どの馬が何着になるのかを当てるんでありますな。」
「そうだ。さっきのパチンコと違って、競馬は頭使う遊びだ。よぉく考えな。」
ケロロが深々と馬券を選んでいる間に、銀時は近くにあった新聞を取り出した。
「(へっ。ただ考えただけで当たる訳ねぇだろ。ちゃんと、それなりの情報収集も必要なんだよアホが。ま、せいぜい頑張りな。)」

やはり下衆!こんな主人公があっていいのだろ

「黙れやクソ野郎!!集中出来ねぇだろーがぁぁぁぁ!!」

また殴られたぁーー!!



馬券も決まり、そろそろレースが始まろうとしていた為、銀時とケロロは屋外スタンドの方へと向かった。周りには、ただレースを観戦しに来た者もいれば、金を手に入れる為にやって来た中年男性がかなりいた。
しかし、ここでもケロロは一つ気掛かりな事があった。
「銀時殿……あの人は一体……?」
ケロロの指差す方向には、座り込んで地面に頭を打ち突いている男性がいた。その為、頭から大量の血が流れ出ていた。
「ちくしょう……ちくしょう!!!何でここでも駄目なんだよ!!次なら大丈夫だったはずなのにぃ……!!」
「緑、気にすんな。あれは天からも見放された敗北者だ。ああはなりたくねぇもんだよ。(ま、てめぇもそうなるんだけどよぉ。)」
「ていうか、あの人さっきパチンコにいたでありますよ。あの汚い服、汚い顎髭、汚いグラサン、間違いないでありますよ。」
「だから!!グラサンは馬鹿にすんじゃねぇ!!」
その男性は血だらけのまま、四つん這いでケロロの方へ迫ってきた。
「ゲロォ!?」
「……ん?あんた、長谷川さんじゃねぇか。何してんだよ?」
「ん?血でよく見えないけど……、その声、銀さんか?」
どうやら、この男性と銀時は知り合いのようだ。
それもそのはず、この男性は『まるでダメなオッサン』、略して『マダオ』として、銀時達に知られているのだから。
「いや違う違う!ちゃんとした名前あるから!俺の名前は長谷川!長谷川泰三だよ!
それよりも銀さん、その蛙みたいな天人は何なんだ?」
「蛙じゃないであります!ケロロ軍曹であります!」
マダオに向かってケロロは敬礼をした。
「訳あって、今万事屋で飼っている下僕ペットだ。」
「誰が下僕でありますか!!」
「まあまあやめなって。それより、よろしくなケロロさんよ!」
「こちらこそ、よろしくであります!マダオ殿!」
「いやさっき長谷川だって言ったばかり……。ま、いっか。」

それよりもマダオさん、出血は大丈夫なんで

「誰がマダオだこの野郎ぉぉぉぉ!!」

今さっき『ま、いっか』って言ったばかりなのにぃ!?てか今日殴られるの3回目なんですけどぉ!?

「銀時殿、そろそろレースが始まるでありますよ。」
「お。やっとだな。頼むぞぉ〜……。」
3人共、倒れているナレーターの事は放っといて、今から始まるレースに集中していた。
「頼む……。(野郎が予想を外すのをなぁ……。)」
そして今、馬が一斉に走り出した。
周りからは、それぞれが予想した馬を応援する声が上がっていた。彼らと同じように、ケロロ達も声を上げていた。
「いけぇ〜!!!」
「このまま突っ走れぇ〜!!」
「追い上げろぉ〜!!」
現在、トップを走っているのは、銀時が一着で予想している馬だった。その反面、現在最下位なのは、ケロロが一着に予想している馬だった。
「(やっぱ馬鹿だなぁ。あの馬はデビューしてから、一度も最下位から抜け出したことがねぇ馬なんだぜ?パチンコで運を使い果たしちまったみてぇだな。ざまぁねぇぜ。)」
このままレースに何の変化も起きなければ、銀時の思い通りになってしまう。
と、その時……。
「……お!追い付いたぞ!そのまま越せぇ!!」
マダオが一着で予想していた馬が、トップの馬に追い付いたのだ。
「キープだキープ!!このまま首位独占しろ!!」
1位2位はこの2頭でほぼ確定か、と思われたが、
「おいおいおい嘘だろ……!!」
「どんどん減速してねぇか……!!?」
序盤で飛ばし過ぎたのか、首位の2頭が減速し始めた。それと反対に、2頭の後ろを走っていた馬達が加速し始めてきた。
「うほぉ〜!そのままいくであります!!」
「負けんなぁぁぁぁ!!!」
3人共、血眼になって声を張り上げた。ある一人は金と緑の天人の不幸の為に。そしてある一人は脱マダオの為に。さらにある一人はお金が欲しいという純粋な欲望の為に。それぞれが自身の祈願の為に声を出し続けた。
「ゲロォ!!追い上げきたであります!!」
何と、ケロロの予想していた馬が、どんどん追い越して、三着までに昇りついたのだ。
「クソッ……!序盤で飛ばし過ぎるから……!」
レースも終盤にまで近付いてきた。そろそろ決着がつく時だ。
「ヤバい!!越されちまう!!」
マダオが予想している現在二着の馬が、かなり減速し始めてきて、どんどん越されていった。
「(もう長谷川さんは無理だな……。でも、このまま首位を独占すれば……!俺の勝ちだ……!)」
押しつ押されつを繰り返し、ゴールはもうすぐそこだった。
「負けんなぁぁぁぁ!!!」
「いくでありまぁぁぁす!!!」









「………っしゃぁぁぁぁ!!!俺の勝ちだぁ!!!」
「……ゲロォ……。」
銀時の予想している馬が一着となり、ケロロの予想している馬が二着となった。
周りからは、落胆と喜びの声が聞こえてきて、マダオは真っ白になって、その場に倒れていた。
「……今年も、『毎日が冬休みの堕落したオッサン』、略して『マダオ』のままだ……。」
冬の冷たい風が吹くと、真っ白のマダオは粉状になり、宙に舞い上がった。
「当たったぁぁぁぁ!(ざまぁねぇぜ。やっぱり天は俺に味方してくれているんだ!さあ、あいつはどんな面してんのか)」
『審議に入らせていただきます!』
「……え?」
突然のアナウンスの一言で、銀時は動きを止めた。
『えー、先程一着でフィニッシュを決めた馬なんですが、馬にしては少し小さすぎる、と運営の方からの申し出がありました。』
モニターに、先程の馬が映し出された。さらに馬の前で運営側の人が、騎手に問い詰めていた。
『はい。確かに、馬にしては少し小さすぎるのもありましたし、何か乗り心地がいまいちで……。何か、着ぐるみに乗ってる気分でした。』
『着ぐるみ……?』
運営側の人が、その馬に触ってみると、馬のフサフサ感が全然無く、尾の部分も、明らかに作り物だというのがすぐに分かった。
恐る恐る馬の頭を触ると、いとも簡単に首から上が取れた。これには観客の方も騒然としていた。無論、それは銀時もだ。
「おい……やめてくれよな……。」
『……あ!お前、性懲りもなくまたやってんのか!!何度言えば分かるんだ、このメス◯が!!』
『いいじゃないのあんた…………Sの素質があるようね………!でも!!坂田銀時に勝るSはいないわ!!さあ!!どんどん罵りなさい!!』
『何言ってんだお前!!ムチで打たれたいがだけに、馬に化けてレースに参加するなんて、どーゆー神経してんだ!!つまみ出せ!!』
メス◯は連行されると、運営側の人は咳払いをして、
『えー、どうやら騎手の方も気付いていなかったようです。
以上のことがありましたので、それぞれの順位は繰り上げとさせて頂きます!ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした!』

ということは……!

「………おぉぉぉ!!我輩のが当たったであります!!何というどんでん返し!!」
「………………………。」
再び冬の冷たい風が吹くと、銀時の体が粉状になり、宙に舞い上がった。
「銀時殿!我輩、新境地へと足を踏み入れたでありますよ!これも全て、銀時殿のおか………あれ?
銀時殿ー!マダオ殿ー!どこに行ったんでありますかー!?」
いつの間にか、銀時とマダオの姿が無かった。あったのは、くしゃくしゃになった馬券だけだった。

いやぁ〜!それにしても、銀時さんの思惑通りにならなくて良かったですよ!
何とか無事に一日を終える事が出来た軍曹……なんですが……。







数日後……。

万事屋の掃除をしている新八と夏美。しかし、その空気はとてもギスギスしていた。
「夏美ちゃん……。銀さん、どこに行ったか知ってる?」
「そういえば、ボケガエルもいませんよね……?一体どこに行ったんでしょうね……?」
「そして夏美ちゃん……今の万事屋の所持金、何円だと思いますか……?」
新八の手は震えていた。しかし、それは恐怖を感じている事でも、寒いからでもない。全てはケロロ、銀時に対する怒りが元凶なのだ。
「あいつらのせいで、僕達の所持金は100円以下だっていうのに、またあのアホ共は馬の所行ってんのか!!!」
大声を出し、机を拳で叩きつけると、新八の手から、10円玉6枚が出てきた。
「もう我慢の限界よ!!新八さん!!探しましょう!!」
「競馬の馬として売り出してやる!!!」
掃除を中断し、2人は勢いよく万事屋を飛び出した。



「はは……。またでありますよぉ……。」
「だぁっから言っただろぉがよぉ……!いいことばかり続かねぇんだって……アハハハハ……!!」
「でも!!でもであります!!次なら大丈夫であります!!さあ!!次は麻雀であります!!」
「おーー!!その意気だ!!新境地の向こう側へ!!」
「「レッツゴー!!!」」

あーあーあー。完全に沼にはまってしまいましたよ……。
いいですか?ギャンブルの本当の恐ろしさは、やめようと思っても、そこから抜け出すのは至難の業、だということです!
あの後、軍曹は大敗して、それからギャンブルにはまりこんでしまったのです。
『次なら大丈夫』等の思い込みは、かなり危険です。皆さんも、気を付

「「だぁっからあ!!うるせぇっつってんだよこのボンクラがぁぁ!!!」」

ぶほぉあ!!!
何で私、こんなに殴られるんですかぁ……!?

第36話 雪は立派な兵器としても使える であります ( No.42 )
日時: 2019/01/20 17:13
名前: 若大将

ある雪の降る日、ある一人の少女が窓の外を見つめていた……。

「はぁ〜退屈アルなぁ〜。」
「ほんとそうだよなぁ〜。依頼もねぇ、特別なイベントもねぇ。俺達は今、一体何の為に生きてんのかなぁ〜。コイツは俺の頭から一向に離れねぇしよぉ〜。」
「このモジャモジャー!楽しー!」
銀時の天然パーマをおもちゃだと思っているのか、トキキは朝からずっと、銀時の頭から離れていない。
「というかさぁ〜、神楽さんよぉ〜、コタツを亀の甲羅代わりみたいにして、窓の外眺めるのやめてくれねぇかなぁ〜?」
実は、コタツを背負いながら、神楽は窓の外を見つめていたのだ。その為、銀時達は何もない所でただあぐらをかいているのだった。
「ちょっと神楽殿、寒いであります………。コタツを……!」
「まだ私の番アルよーー。」
「神楽ちゃん、皆寒い思いしてるんだからさ、独り占めはよくないよ。」
「……仕方ないアルなぁ。」
ようやく素直に受け入れてくれたのか、神楽は元の場所に戻り、コタツを元に戻した。皆はそそくさとコタツに足を入れると、先程まで寒さで強張っていた顔が、ほんわかとした顔に早変わりした。一人を除いて。
「神楽ちゃん。何で僕のメガネをコタツに入れてんの?ねぇ。」
ただ一人コタツに入っていなく、呆然と立っている者が一人……。
「新八ごめんアルな。寒かっただろーに。」
「だからそれ新八じゃねぇっつってんだよ!!いい加減その下り飽きてきたんだよ!!2019年にもなってまだやるかね!?」
2週間振りにやかましいツッコミが発動した。
「てめぇの方がやかましいんだよ!!」
「誰にツッコんでるんですか新八さん……?
ていうか神楽ちゃん、新八さんが可哀想でしょ?さ、新八さんどうぞ。」
夏美は神楽に注意すると、少し隙間を空けて、新八に入るように促した。
「……いえ……夏美ちゃん……。やっぱりいいよ………何か僕……今……結構暑くて……。」
何故か、新八の顔は真っ赤になっていた。しかも少し汗も掻いている。
「おいおい、どうした新八?夏美見て興奮してんじゃねぇのか?」
「やめてくれませんか、変な誤解与えるの?ていうか、僕そんな男じゃないんで。」
「成る程。お前の体温が、あそこに突っ立っている『器』にも通じているアルか。」
神楽は、コタツに入れっぱなしの新八のメガネに向かってそう言った。
「だから新八はそれじゃねぇっつってんだよ!!はぁ……はぁ……。」
「……あ。それですよ新八さん。」
「え?」
冬樹が何かひらめいたかのように、そう言った。
「多分、さっきのツッコミでカロリーを使って、体温が上がったんですよ。」
一同は、あぁ〜、と納得したような声を出した。
「道理で汗も掻いてる訳だな。」
「………そうネ!私いい事考えたネ!」
「い、いい事……?(ロクでもねぇことが起こりそうな……。)」
不安そうに銀時は神楽を見つめた。
「いい事って、一体何なの?」
「ふっふ〜ん……。」





場所は変わり、ここは真選組屯所……。

「てな訳で、これから雪合戦を始めるであり」
「帰れ。」
ケロロの頭を踏み、土方は機嫌悪そうにタバコの煙を吐いた。
「ここはてめぇらみてぇな暇人共の遊び場じゃねぇんだぞ。帰れ。今後一切ここに近付くな。」
「善良な市民に暇人ってどーゆー事だよ?こっちは依頼ねぇから、コタツでゴロゴロする事で忙しかったんだぞ?」
「それを世間一般では、暇って言うんだよ。
ていうか、雪合戦なら他でも出来んだろーが。何でわざわざここなんだよ?」
「しょうがないじゃん。広い庭があるのはここ位しかないアル。」

でも、新八君の家にも、雪合戦が出来る程の庭はあるはずでは……?

「あそこは姉御が仕掛けたゴリラ対策用の罠だらけアルからな。危険過ぎアル。」
「そういえば、ゴリラといえば、近藤さんがいねぇな。また志村家にでも行ってんのか?」
すると、空から何かが降ってくるのが、一同の目には見えた。よく見ると、それは煙を発しながらこちらに向かって来た。
「!!てめぇら!そこから離れろ!」
土方の言う通り、すぐにその場から離れると、落下物は勢いよく雪の上に落ちてきた。
「………一体何なんでありますかぁ……?」
恐る恐るその落下物に近付くと、それは人の様な、いやゴリラの様だった。
「こ、近藤さん!?」
それは、丸焦げになった近藤だった。
「はぁ〜………。大方、志村家の地雷で吹っ飛ばされたんだろ。大丈夫か?」
「おートシ!見ての通りだ!俺は大丈夫だぜ!」
まだ体から煙が出てるのに何が大丈夫なのか、と一同は思ったが、まあそこら辺はいいとして……。
「いやいいのかよ。」
「ん?お前ら!一体何しにここに来たんだ?」
「聞いてくれよ近藤さん。こいつら、屯所で雪合戦やろうとしてるんだぞ。どう思う?」
「う〜ん……。まぁ、俺は別にいいと思うんだけどなぁ……ただ、万事屋がいるってなると……。」
「おいおいおい。どーゆー事だよ?仲間外れはよくないぜ?
それにこの雪合戦………、てめぇらに名誉挽回のチャンスを与えたっていいんだぜぇ?」
その一言に、近藤と土方はピクリと反応した。
「てめぇらと闘った時、なぁ〜んかあっさり終わっちまったよぉ〜な気がすんだけどぉ〜、あれって俺の気のせいかなぁ〜?」
憎たらしそうに銀時は2人の方をじーっと見た。
先程、近藤が墜落してきた音が気になったのか、ギロロと沖田もその場所にやって来た。
「何の騒ぎだ?」
「さっきのでっけぇ音は何ですかぃ?」
「あ〜!丁度いいとこに来たなぁ〜沖田君!ちょっと聞いてくれよ。」
そう言い、銀時は沖田の肩に手を置いた。
「どう思う?せっかく俺とリベンジするチャンスを俺が自ら与えてやってんのに、それをあいつら断るんだってさ。どう思うよぉ?」
「いやいやいや。流石にそれは人としてねぇんじゃないんですかぃ?なぁ土方?」
「てめぇの方が人としてねぇよ。つーか何でこいつの肩持ってんだよ?」
「んでさぁ、どうすんのぉ?それともぉ、あの闘い、微闘のまんまでいいのぉ?」
「そーだぞ土方。それとも、負けるのが怖いから、怖じ気づいてんのかぁ?」
ここまでドSコンビに煽られて、土方の堪忍袋の緒はもう切れる寸前だった。
「お、おいトシ!あんま挑発に乗るな!乗ったら負けだぞ!」
近藤が耳元でそう言うと、冷静さを取り戻してきたのか、土方は大きく深呼吸をしてきた。
「………ああそうだな。あいつらは所詮、そんな程度の人間なんだと思おう。」
「おおそうだそうだ!総悟もあんま、トシをおちょくんなよな!」
「あれぇ〜?でも、土方君のよりもぉ、近藤君の方が手応えなかったかなぁ〜?」
「近藤さん、気にすんな。早い所部屋に戻ろ……、ってあれ?」
気が付いたら、隣にいるはずの近藤の姿が無かった。それと同時に、雪玉が土方の足元に飛んできた。
「?……まさか……。」
「おぉーし!!てめぇら!!かかってこぉーい!!」
怒りのオーラを出しながら、近藤が雪玉を銀時達に投げ付けていた。それに応戦するかのように、ケロロ、神楽達も雪玉を投げていた。とても楽しそうだった。
「……挑発に乗んなって言ったのはあんただろーがぁ………。」
「おいおいおい土方さん。近藤さんも雪合戦してるんですぜぇ。まさか、今になってやらないってのは無いですよねぇ?」
憎たらしそうに沖田が笑みを浮かべると、土方は大きくため息をついた。
「ったく………。やらねぇと言う事聞いてくれそうにねぇしよぉ……。」



ではここで!『雪合戦 万事屋VS真選組』のルールの説明を、私ナレーターがさせて頂きます!
ルールは、相手の陣地にある自身のチーム旗を、先に取ったチームの勝ち、という至ってシンプル!それを合計3セットやり、2セット先取したチームの勝利!
ただし、雪玉に当たったら、その選手は脱落!そのセットではもう活躍出来ないので御注意を。
ではここで、チーム発表!
〈チーム万事屋〉
坂田銀時
ケロロ軍曹
志村新八
日向冬樹
神楽
日向夏美

〈チーム真選組〉
近藤 勲
ギロロ伍長
土方十四郎
沖田総悟
山崎 退
斉藤 終

っていうか……、これってただ単に雪合戦するだけなんですよね?何でこんな大掛かりな感じになってるんでしょうか……?
まあ、それはともかく!次回より、対決スタートです!ああ〜寒い寒い……!


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