二次創作小説(新・総合)

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ケロロ軍曹VS銀魂 次元を超えたコラボ篇 であります
日時: 2019/03/10 15:25
名前: 若大将

ケロロ軍曹のキャラ達がなんやかんやで銀魂の世界に飛ばされてしまう物語です。
毎週土曜日と日曜日の間に2話か3話ずつアップする予定です。ですが、諸事情により、1ヶ月程空く場合があるかもしれないので、そこの所はご了承下さい。
注(キャラ崩壊、捏造等か若干あるかもしれません。)

〈大長篇〉
『真選組の赤い悪魔篇』>>17-33
『実体化ロワイヤル篇』>>48-

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第41話 落とし物は交番に届けろ であります ( No.48 )
日時: 2019/03/10 15:22
名前: 若大将

「………………。」
「………………。」
「………………。」
とある路地裏。そこに、隠れるかのように息を潜めている長髪の男と白髪の少年、そして得体の知れない白い天人がいた。
「チクショー。どこ行きやがった?」
「片っ端から探すしか、方法はありやせんねぇ。」
その三人を探しているであろう、黒い隊服を着た二人の男が路地裏付近にいた。
「必ず近くにいる!手当たり次第探せぇ!!」
近くにいた、似たような黒い隊服を着た男達にそう言うと、男達は各自その者達を捜索し始めた。
「………………何とか撒いたようだな。」
長髪の男が、様子を伺いながら路地裏から出てきた。それに続いて、白髪の少年と得体の知れない白い天人も路地裏から出てきた。
「得体の知れない白い天人じゃない、エリザベスだ。」
「今日はかなり危なかったんじゃないですか?」
「何を言う。623殿の実体化ペンさえあれば、真選組など恐るるに足らぬ。」

ここで一つ、おさらいをしましょう!
実体化ペン!それは、623さんがクルル曹長から貰った、描いた物を実体化出来る超便利アイテムなのです!

「今日だって、とっさの判断で煙玉を描いてくれたおかげで、真選組から逃れられる事が出来たのだ。まさに今の俺達は無敵と言ってもいい位だ。」
「そんな事ないですよー。」
エリザベスが、『見つかる前にアジトへ戻りましょう』と書かれたカンペを桂と623に出した。確かに、真選組がここを捜しに来るのも時間の問題だ。急いでアジトへと戻ろうとしたが、何故か623が立ち止まったままだった。
「?どうした623殿?」
桂とエリザベスの目には、623が何やら焦っているような感じに見えた。
「……………桂さん…………。」
623は、青ざめた表情でゆっくりと桂の方を見た。そして………。










「実体化ペンが…………………無い。」





翌日……。

「……という訳だ。共に探すのを手伝ってくれ」
「帰れ。」
桂が言い終わる前に、銀時は桂を玄関から蹴り飛ばし、追い出した。
「な、何をする銀時!!俺はお客様だぞ!!」
「生憎、うちはロン毛の指名手配犯だけは受け付けない『決まり』なんでね。他当たってくれ。」
「それ俺しか当てはまらないじゃないか!!」
「テメェと関わるとロクな目に遭わねぇんだよ。」
「というか、これは623殿の問題なんだぞ!大事な実体化ペンがなくなったとなると、俺の作せ……、いやいや、623殿にとって非常に困る事になるのだぞ!」
「今『俺の作戦』って言いかけたよな?お前何か企んでるだろ?あいつのペン悪用するつもりだろ?」
「とにかくだ!探すのを手伝ってく、リュエッ!!」
「冗談じゃねぇ!!誰がテロリストのお願いなんか聞く、ギャッ!!」
「口喧嘩ならよそでやってくれます?」
言ってる最中に、夏美に掃除機で思い切り頭を叩かれたものだから、二人は舌を噛み、大出血をしてしまった。

もう夏美ちゃん、銀さんにも容赦なくなってるじゃないですか……。

「完全に我輩みたいな扱いでありますよ……。」
「でも軍曹さんと銀時さんって、似てる所結構ありますからねぇ〜…。」
その様子を、後ろで見ているケロロとタママと冬樹。出血の事を冬樹は心配しているが、ここでは出血なんて日常茶飯事だ、と何事もないかのように万事屋にやって来た新八が言ったので、気にしない事にした。
「(……でも本当に大丈夫なのかな……。)」
だが若干気になっている。
「まあまあ銀さん。受け入れてあげましょうよ。」
「新八君……!!」
まるで、神を拝むかのような体勢で桂は新八を見た。
「……ったく。ま、あいつの為だと思って頑張るか。」
渋々銀時が鼻をほじりながらそう言った。
「流石我が友であり同士だ!!銀時、お前なら分かってくれると思ったよ!!」
「同士になった覚えも友になった覚えもねぇ。
それよりもヅラ……、報酬の件なんだけどぉ……。」
「ん?ああ、金ならいくらでも払うぞ?」
すると、銀時は桂に近づき、耳元でこう囁いた。
「……一ヶ月だ。」
「はぁ?」
「一ヶ月の間、俺に実体化ペンを使わせろ……。」
口角を上に上げて、目を充血させた状態で、銀時は桂の方を見ると、桂は顔を青くした。
こいつ………確実に何か企んでいる……!

いやあなただって何か企んでたでしょ?

「その代わり金は一円たりとも払わなくていい。どうだ?悪くない話だろぉ?」
下衆な笑みを浮かべて、銀時は桂の肩を掴んだ。銀時に掴まれた右肩がギチギチと嫌な音を出していたのは、遠くから見ていた他の者達にもしっかりと聞こえていた。
「何してるアルか?」
「また何か企んでるんじゃ……。」
「本当、煩悩だらけのろくでなしなんだから……。」
「おい何したんだおめぇら?早い所実体化ペン探すぞ。イヒヒッ……。」
「お、おい待て銀時!一ヶ月はさすがに……!」
「んん?どうした?嫌ならこの依頼受け付けないけどぉ?」
憎たらしい笑みを浮かべて、銀時は再び桂の右肩を掴んだ。昨日、あれだけ探しても見つからなかったから、仕方なく万事屋に頼んだのだが、まさかこんな事になるとは予想していなかった桂は、大きくため息をついた。
「………手伝ってくれ……。(欲の塊のこいつに頼んだのが間違いだった……!!)」
「……りょ〜かぁ〜い。」







「……ん?何だそれは?」
場所は変わり、ここはとある天人の宇宙船。そこには、スーツ姿の白い天人が沢山いた。
「社長。これはですね、昨晩道で拾った物なのですが……。」
その中に、きっちりと髪を七三分けにしている眼鏡の天人が、社長と呼ばれている男にある物を差し出していた。
「……ただのペンじゃないか。」
「それがですね、調べてみた結果、描いた物を実体化する事が出来る摩訶不思議な代物なのですよ!」
「か、描いた物を実体化?」
「そうです!これを使えば、我が社の売上は格段に向上しますよ!」
「……でかしたぞパックリン!これで今年もガンザーグ・カンパニーは、コピピッピ星No. 1の株式会社の座に就けるぞぉ!!
では早速、総動員でそのペンをコピーしろぉ!!」
「御意、ガンザーグ社長!!!」

……何やら不穏な予感がします……!
と、いうわけで、作者の突然の思いつきで、予定にはなかった大長篇『実体化ロワイヤル篇』を次回からお送りしたいと思います!

第42話 インク切れには気をつけて であります ( No.49 )
日時: 2019/03/17 23:35
名前: 若大将

依頼を承った後、銀時はケロロ達も使い実体化ペンを探しに万事屋を出た。
各自それぞれに散らばる中、銀時は先に探していた623とエリザベスと合流し、なくした所に心当たりはあるのか、と尋ねていた。勿論、全ては人助けなどと言う綺麗事の為ではなく、己の欲望の為に行っている事だ。
「(実体化ペンで何実体化しよっかなぁ〜♪)」
「(……何考えてるんだ……?)」
もう既に銀時が何か企んでいる事については、623も大体察しがついていた。
「……それで、最後にあのペン使ったのはいつ、どこなんだ?」
にやけてばかりだった顔を元に戻して、銀時は623に問い掛けた。
「確か…………あ、あそこだ。」
「なら、そこら辺にある可能性は高いな。行くぞ。」
そう言い、銀時と623とエリザベスは『あそこ』へと早速向かった。なのだが…。



「確か、最後に使ったのはここだったはずです。」
「ここねぇ……って、吉原じゃねぇか!」
623が言っていた『あそこ』とは、遊女達が働き、とてもと言ってもいい程少年誌に載せられない店が建ち並ぶ、吉原桃源郷だった。一体ここで623は何を実体化させたのか……。
「お前らヅラとここで一体何しようとしてたんだよ!?ここどーゆー所か分かってんのか!?」
「吉原ですよね?よくアニメで見てますから分かりますよ。」
「大体、おめーまだ未成年だろ?こーゆー所はまだちっと刺激的過ぎなんじゃねぇのか?」
「ええ……まあ……。実際入ってみたら……結構……。」
あからさまに顔を赤らめている623を見て、こいつもまだツルツルのチェリーだな、と銀時は心の中でそう思い、吹き出しそうになるのを堪えた。
さらに623の脳内では、遊女達に色々と絡まれて散々な目にあった光景が写っており、あんなに女性にベタベタされたのは生まれて初めてだったものだから、さらに顔を赤くさせた。
「ここの女は肉食だから、お前みたいなイケメンは絡まれやすいんだよ。ま、初めては奪われてなさそうだから、大丈夫だな。」
何でそんな事まで分かるんだよ、と読者は思ったかもしれないが、本題に戻り、623は吉原に来た時の出来事を銀時に話し始めた。





時は遡り、昨日の午後3時程……。

「最近吉原で、再び非合法薬物の売買が多発していてな。しかも、その薬物の出所は天人だ。この国が腐っているのは、薬物も原因の一つだ。今回はそこを叩く。」
「なるほどね。」
すると、桂はある屋敷を指差した。
「今晩あの屋敷で密会が開かれる。情報収集の為、あそこに盗聴器を仕掛ける。623殿、盗聴器をお願い出来るか?」
「面白そうだねぇ。その作戦、俺も乗るよ。」
623はすぐさま、スケッチブックに盗聴器を2個描くと、盗聴器が描かれた白紙がすぐに実体化を始めて、あっという間に盗聴器となってしまった。
「やはりいつ見ても摩訶不思議なペンだな。どこの天人の技術なのだろうか?」
「さあねぇ?それより、早い所あの屋敷に忍び込みましょう。」
「そうだな。」

そして場所は変わり、ここは目的の屋敷の中。先に侵入したエリザベスが、『見た感じ、今は誰もいないみたいです』と書かれたカンペを出し、後で侵入した桂にOKのサインを送った。桂はそれに反応し、先程実体化された盗聴器2個を手に持った。
「623殿はエリザベスと外で待っていろ。ここからは流石に危険過ぎる。」
「了解。」
「それとな………、あ、あくまで……、じょじょじょじょ、情報収集の為にだな……、こ、この吉原に来たのであってな……!けけ決して破廉恥な目的で…ここに来た訳では……!」
鼻息を荒くして顔を赤くしている桂を見て、完全に興奮している事は未成年の623でもすぐに分かった。
『分かったから早く行って下さい』と書かれたカンペを出し、エリザベスは桂を蹴っ飛ばした。そのまま桂は密会が行われるであろう部屋に忍び込んだ。
「……大丈夫なのかな…?」
『流石に少し心配だから、ついて行ってみよう』と書かれたカンペを出し、外で待つのをやめて、2人は桂を尾行する事にした。
そして、そーっと部屋の襖を少し開けると、そこには桂の姿があった。もう盗聴器を手に持っていない事から、既に仕掛けたのは明白だった。だが、623はここで、ふと疑問に思った。
「よくよく考えてみれば、盗聴器仕掛けるのって、そんなに時間かからないはずじゃ……?なのにどうして外で待ってろなんて言ったんだろう?」
すると、桂は部屋から出て行った。そっちは言っていた集合場所とは逆の方向だった為、何か怪しいとエリザベスは思ったのか、尾行を続けた。
「桂さん、一体どこに行ったんだろう?」
桂をつけていくと、今度は桂が違う部屋へと入っていくのが目に見えた。まだ盗聴器を仕掛けるつもりなのか、とは思ったが、もう盗聴器はない。
一体何の為に部屋に入ったのだろうか。
部屋に近づき、襖に耳をあてると、桂と女性の人の2つの声が聞こえてきた。
「……何してるんだ……?」
「………こ……れちゃ……すかぁ……。」
微かに桂の声が聞こえたが、襖を隔てている為、何を言っているのかよく分からない。耳を澄ましてよく聞いてみると……。
「……えっ!?そ、そんな事までしてくれるんですかぁ!?い、いくら何でも少しやり過ぎなのでは…!?」
「固い事言わないでお兄さん。ここはそういう所でありんす。」
「し、しかしだなぁ……!!」
「ならどうしてここに参られたのですか?」
「うぐっ………!!」
「遠慮は無用でありんす。」
「………あーー!!どうなっても知らないからな!!」
「えっちょ、ちょっと待ちなんし!そういう意味で言った訳じゃ…!ただ酒の事を言っただけで…!」
「煽ってきたのはそっちの方だろう!!遠慮はせん」
と、言い終わる前に、別の襖から大きな音がしたのを、623とエリザベスは聞き取った。その方向へ目を向けると、吉原の自警団である『百華ひゃっか』が苦無くないを持って桂の前に立っていた。
「!?」
「女に粗相をする輩は、女の敵。つまり吉原の敵。
主、覚悟は出来ているだろうな?」
そう言いながら、桂の前に現れたのは、百華の筆頭である『死神太夫』こと月詠であった。キセルの煙を吐き、桂の前に苦無を向けると、それに合わせて、百華一同が桂に苦無を向けた。
「あ………とりあえずだな……さらば!!」
持ち前のスピードで、桂は襖を突き破り、部屋の外へと出た。
「!?エ、エリザベス!?それに623殿まで!!外で待ってろと言ったのに!」
「あ、えーと……そのぉ……。」
『遅いから心配して来たんですよ』とエリザベスが咄嗟に嘘の供述をした。それに納得したのか、桂はエリザベスの上に乗り、窓から脱出するように促した。
さらにエリザベスは623も抱え込み、窓を思い切り蹴り、外へと出た。
「ヤバい!後ろ!」
月詠達が一斉に投げ付けた苦無が、エリザベスに向かって来た。実体化ペンで何か描こうにも、間に合わない。
すると、エリザベスが苦無の方へと向き、口からガトリングを出して苦無に向かって撃ち出した。弾が苦無をはじき返し、串刺しになるのだけは免れた。
華麗に着地を決めて、早い所逃げようと駆け出したが、エリザベスはすぐに立ち止まってしまった。
「指名手配犯・桂小太郎に似てる奴が、ここ吉原にいるって通報があって駆けつけてみれば、似てるどころかご本人じゃないですかぁ。」
「今日こそてめぇをひっ捕らえてやるよ、かーつらぁ!!」
運悪く、真選組が駆けつけてしまった。
沖田がバズーカをぶっ放すと、エリザベスは驚異的な跳躍力でかわし、そのまま真選組の集団の上を飛び越え、逃げ出した。
「追えぇ!!今日こそ必ずとっ捕まえろぉ!!」
土方がそう言うと同時に、隊士達が刀を抜きエリザベスを追いかけ始めた。
「へへっ。なら、これでもプレゼントしてやる!」
623は咄嗟の判断で、煙玉を実体化させて、地面に叩きつけた。煙が辺りを包み、エリザベスの視界さえも遮る程だった。
「ゴホゴホッ……!」
「そのまま逃げろ、エリザベス!」
そしてそのまま、煙の中へと消えていった。





「……まあそんな事があって、多分煙が充満していた時に落としたんだと思うんですけど……。」
「って!!お前吉原行ってまで何やってるアルか!!」
「いや、ちょっ待ってリーダー……!ゴフッ!」
「ていうか、吉原に来た9割の目的がそっち系じゃねぇか!!完全に破廉恥な事考えてんじゃねぇか!!」
いつの間にか合流していた桂をボコボコにしている銀時と新八と神楽。
「結局はてめぇが欲情してあんな騒ぎ起こしたからなんじゃねぇか!!」
「まあまあまあ、落ち着くでありますよ!」
「それに、落とした事に気付かなかった俺も悪いんですし…。」
「そうだぞ。623殿の不注意こそが原因だ。」
「微塵も自分が悪いと思ってないんですけどこの人!!」
「でも、話を聞く限り、吉原にある可能性は高いですね。」
「でも……。」
冬樹は辺りを見渡した。これ程広大な吉原を探すとなると、日が暮れるどころの問題ではない。ましてや10人程度で探すのだから、キリがない。
「……俺に考えがある。」



場所は変わり、ここはとある茶屋。
「それで、用とは何じゃ?銀時。」
そこには、顔に傷跡が付いた女性と車椅子に乗った女性がいた。
顔に傷跡が付いた女性こそ、百華の筆頭である『死神太夫』こと、月詠。そして、車椅子に乗った女性こそが、かつて遊女の頂点に立つ花魁であった伝説の花魁、日輪。さらに言うならば、この茶屋は日輪が経営している『茶屋ひのや』なのである。
「単刀直入に言うとだなぁ、ペン見なかったか?」
「ペン?………ああ、そういえば……。」
何か心当たりがあるのだろうか、月詠は懐から何かを取り出した。
「もしかして、これの事か?」
「うんうんうん。これ小説だから別にいいんだけどさぁ、何でそんなモザイクがかかってるのかなぁ?何でちょっとヌルヌルしてんのかなぁ?」
「ん?これの事じゃないのか?ペンでもあるが、振動機能も付いていて肌滑りのいい液体も出せる。何かしらの快楽を得られる、今吉原で人気のペンなんだが。」
「何で日常製品と大人のおもちゃを組み合わせた製品売ってんだよ!!ペンとして使わせる気ないだろ!!
それに見ろ!!こっちには中坊がいるんだよ!あんまそーゆーの出すなよ!」
「さっきから気になってはいたけど、銀さん、その子達は?」
日輪が銀時に尋ねてきたので、銀時は説明した。
「……ほぉ。世の中そんな摩訶不思議な事もあるのだなぁ。」
「でも、いいの?吉原って、まだ中学生には刺激的過ぎなんじゃ……。」
「心配いらないネ。晴太なんて、小学生なのにこの町に平気で住んでるじゃん。」
「そーゆー問題じゃねぇよ。こいつらは『ケロロ軍曹』っていう子供向け作品から来たの。同じパロディ作品でも、『銀魂』とは訳が違ぇんだよ。下品じゃねぇんだよ。分かったか?」
「でも、月詠さんも知らないとなると、623さんのペンは一体どこに……?」
「聞いた話だとそのペン、描いた物を実体化出来るのじゃろ?なら、奴らに拾われてたらまずいかもしれん。」
「奴らって誰の事ですぅ?」
「最近江戸を騒がせている天人、コピピッピ星人のことじゃ。
奴らの母星であるコピピッピ星は、宇宙でも類を見ない経済惑星。だが、奴らの本当の正体は、他の惑星の会社の商品をコピーし、あたかも自分達が製造したかの様にそれらを販売する、卑劣極まりない連中じゃ。そんな奴らがここ最近、この吉原で密会をしている。恐らく、コピーした商品を高値で売りつけているのだろう。
そんな奴らに、描いた物を実体化出来るペンなどという、売れる事間違いない物が手に渡ったら、すぐにコピーして、商品にするだろう。」
「ゲロォ……。それは流石に」
「まずいんじゃねぇの?」
ケロロが言い終わる前に、横から声がした。
「ゲロォ!?ク、クルル!?いつの間に!?」
「ついさっき。くっくっく〜。」
いつの間にかクルルがそこにいたものだから、一同は驚きを隠せなかった。
「驚かすんじゃねぇよカレー野郎。」
「んなことより623。せっかく俺が作ったもん、何なくしてんだよ?」
「悪かったってクルル。悪気があった訳じゃないんだし。」
「俺が作ってやったのによぉ。」
「クルルが他人の為に何かを作る性格じゃないってのは、俺が一番知ってるよ。」
「チッ、バレたか。」
「……しかし、もしコピピッピ星人に拾われてたとしたら、かなりまずい事になるでありますよ。」
「……でも、もしかしたらそこら辺に落ちてるかもしれないし……。」
「手掛かりが少な過ぎアル。」
すると、あるスーツ姿の男2人が何か話しながら歩いているのが皆の目に見えた。だが、地球人にしてはあまりにも真っ白な肌をしており、ドラマで見るようなサラリーマンみたいな動きをしていた。
「先輩、良かったのですか?今日は大事な会議があったのですよ?」
「気にする事はない。それより、この吉原で今まで体験した事がないプレイがあると聞いてだな!その瞬間、俺の股のレーダーが吉原の方をさしてだな!」
「あのパックリンが珍しく手柄を立てたんですよ?昨日吉原に行ったら、偶然アレを拾ったなんていうご都合的展開!話によると、描いた物を実体化出来るペンらしいですよ!これは間違いなく売れますよ!」
「じゃ、じゃああんな物やそんな物も……!!」
「先輩イメージするのはいいですけどモザイクだらけです。煩悩だらけじゃないですか。
でも、実体化出来るペンなんて、どこの星の技術なんでしょうね?」
「ああそこなぁ、ケロン星っていう星なんだけどさぁ…………。」
いきなり話に割り込んできた銀髪の男は、その2人を木刀で殴り、目にも止まらぬ速さで縄で縛りつけた。
「な、何をする!?」
銀髪の男の背後から、目を光らせた緑、黒、黄色の3匹のカエル型宇宙人が骨を鳴らしながらその2人に近づいてきた。
「なんでもケロン星ってのはぁ……。」
「こわぁ〜いカエル達がぁ……。」
「実体化出来るペンってのを作ってる星なんだぜぇ〜?く〜くっくっく〜……!!」
3匹が、顔を真っ青にしている2人の目の前に立つと、2人分の悲鳴が吉原中に響き渡った。







「……というかドロロ、俺達の出番は?」
「……ギロロ殿……拙者はいつも通りでござるよぉ……。」
「………………。💧」

第43話 物はいつかは壊れる であります ( No.50 )
日時: 2019/03/31 15:53
名前: 若大将

ここは、吉原にある蔵の様な建物。そこに銀時達がいるのだが……。
「さぁて、ぜぇ〜んぶ吐いてもらおうか。」
「おのれ地球人……!」
縄で吊るされているコピピッピ星人2人を見上げながら、銀時達はうっすらと笑みを浮かべていた。
2人の下には、緑色の液体が入った巨大な桶があるのだが、その液体が妙にテカテカとしているものだから、吊るされている2人はまずそうな顔をした。
「おいおいおい。人様の物勝手に取って、それを自分らの会社の商品にしようなんざ、随分タチの悪い事してくれるじゃねぇかぁ?くっくっく〜……。」
「テメェらの名刺、見させて貰ったぜ。ガンザーグ・カンパニーってとこなんだな。そこに実体化ペンがあるんだな?そんなんだろ?」
銀時の問い掛けに対して、すんなりと口を開いてくれる訳もなく、2人はずっとそっぽを向いたままだった。
「………いいんだ?無視したまんまでいいんだぁ?じゃあ、この質問には答えてくれよ?
何でお前らは今、こんな所でぶら下げられているんでしょうか?」
そう言うと、銀時はすぐそこに吊るされていた縄を引っ張った。
すると、2人は桶の中へと落ちていき、緑色の液体へと入っていった。
「ぶはぁ!!な、何をする!?まさか、水攻めか!?」
「先輩!これ、水じゃないです……ローションです!!」
「ロ、ローションだと!?」
「まさか……新手の拷問!?」
すると、月詠が前に出てきて、スイッチの様な物を片手に取った。
「いいや。これは拷問ではない。ここ吉原は拷問をする様な所ではない。だが……。」
すると、桶の中の2人がローションまみれでベルトコンベアの上に乗せられた。そして、月詠がスイッチを押すと、ベルトコンベアが動き出し、2人は赤い垂れ幕の向こうへと消えていった。そしてその垂れ幕の向こうには………。
「おいでやすぅ〜。」
「!!!?」
花魁の姿をした老婆達が待ち構えていたかの様にズラーッと立っていた。
「吉原の女よ。上客のお越しじゃ。存分に歓迎してやるがよい。」
悪そうな笑みを浮かべて、月詠はそう言った。
その直後に、垂れ幕の向こうから2人分の悲鳴が聞こえてきた。
「あらいい男ぉ〜。」
「ちょっ待って……!そこはやめ……!」
「僕まだ未経験なのにィィィ!!」
「………あの、これ何なんですか?」
新八は月詠に問いかけた。
「うむ。これは色欲で悪さをする男共を懲らしめる、吉原の新しいやり方じゃ。これからも何度も改良を続けるつもりだから、完全に完成するのは2年後位じゃな。
丁度いい機会だったから、奴らにはその実験モルモットとして体験してもらったんじゃ。」
「実験が出来る上に実体化ペンの居場所を吐かせる事が出来る。まさに一石二鳥でありますな。」
「ていうか、この中で何が起こってるんですか?」
夏美は垂れ幕の向こうを覗こうとしたが、銀時が夏美の右腕を掴み、首を横に振った。
「お前らにはまだ早ぇ。見ない方がいい。」
思春期真っ只中の夏美の事を思ってなのか、銀時の目は死んだ魚の様な目をしていなかった。
「……はぁ……。」
「あ。戻ってきたアル。」
一周し終えて、2人が元の場所に戻って来た。なのだが………。
「コォォォォォ………!」
「カァァァァァ………!」
何故か道着を着ていて、座禅を組んでいた。そしてどういう訳か、武道家の様な雰囲気を出していた。
「(……何で道着?)」
「(それに何?その武道を極めた様な感じは?)」
すると、月詠は銀時にある雑誌を持たせ、それを2人に見せる様に促した。
その通りに、銀時は2人の前に行き、その雑誌を見せると、
「ほぁちゃあ!!!」
「せいやぁ!!!」
突然立ち上がり、その雑誌を蹴りで貫いた。2人の蹴りは、銀時の顔面スレスレで止まり、銀時は顔を白くさせた。
「……貴様、何だそれは?よくもそんな邪な物を…。」
「えぇー……。」
「……どうやら、煩悩を刺激し過ぎて、ありとあらゆる煩悩を捨ててしまったようじゃな。」
「いや、にしても何で武道家なんでありますか?ずっと『コォォォォォ』としか言ってないんでありますけど。」
「これじゃ実体化ペンのありかを言ってくれないですよ。」
「どうしたものか……。」
戻って来てからずっと武道家風な感じを出してばかりの2人は、ついには何か念仏の様な事を唱え始めた。
「……とうとう念仏まで……。」
「やっぱやり過ぎたんじゃねぇのか?」
「確かに、少しやり過ぎたかもな。こうなった以上、煩悩を刺激させて、少し正気に戻すしか…。」
「だったら月詠。お前があの中に入って、少しパフパフさせてこい。」
「……は、はぁ!?な、何でわっちが!?」
月詠は顔を赤くした。ケロロ達『ケロロ軍曹』メンバーは当然、何の事なのか分からないので、首を傾げた。
「いやいやいや何でって……。お前しかいねぇじゃんそーゆー事出来んの。夏美はまだ未成年だし、それにお前は吉原の女だ。こーゆーのには慣れてんだろーが。
それとも何だぁ?恥ずかしいから出来ませんってかぁ?そうだもんなぁ。お前少し乳揉まれただけであんな反応してたもんなぁ。吉原の女のくせして意外とウブだもんなぁお前。」
「これ以上わっちをからかうでない!!わ、わっちだってそれ位の事出来る!!ただ……その……。」
「(……ほんとにウブだ……。)」
『ケロロ軍曹』メンバー一同はそう心の中で呟いた。
「……ぬ、主がそこまで言うのなら仕方がない。わ……わっちが…行こう。」
覚悟を決めたのか、月詠は深呼吸をして、垂れ幕の中に入ろうとした。
「よいのか銀時。死神太夫といえど、彼女も一人の女なのだぞ?」
「構わぬ。わっちも吉原の女じゃ。
……というか、お前あの時の…!!」
桂が吉原に忍び込んだ時の事を思い出したのか、月詠は桂に向かって苦無を向けた。
「あ、あの時は本当にすまなかった!」
「はぁ。まあよい。それより今は、奴らを少し正気に戻すのが先決。銀時、ボタンを押してくれ。」
そう言い、月詠は垂れ幕の中に入っていった。そして、銀時がボタンを押して、ベルトコンベアを動かした。
まだ念仏を唱えている2人が、垂れ幕の向こうへと消えていった。確かにそこには月詠が立っていて、2人の顔に手を出して……。
「………大サービスとして、尖った苦無はいかがかな?」
そう耳元で囁くと、2人の顔を地面に叩きつけて、大量の苦無を彼らに投げ付けた。
一体どういう事なのか、と読者は思うだろうが、こういう事なんです。
「そんな見据えた演技に気付かないとでも思ったのか?」
「ぐっ……くそぉ…。」
「煩悩を捨てた様に見せかけて、そのまま逃れようとしていたのじゃろうが、逃がしはせんぞ。そんな奴らには、吉原から特上サービスが与えられるんじゃ。」
そう言い、月詠は指を鳴らすと、数え切れんばかりの水着姿の老婆が、ローションまみれで近寄ってくるのが2人の目に見えた。
「!!!!!」
「さあ。最高のもてなしを、ご堪能あれ。」





それから数十分後、2人が元の場所に戻って来た。パンツ一丁の状態で、よだれを垂らしながら倒れ込んでいた。よく見ると、2人の周りを小蝿が飛んでいるのが目に見えた。
「……死んでる。」
「さあ。これでもう吐く気になったじゃろ。」
「いや、別の物吐き出してんだけど。」
よほど先程の特上サービスが凄まじかったのか、2人はキラキラを口から出していた。
「おーい。気をしっかり持つでありますよー。」
「しっかりするですぅー。」
背中をさすってケロロとタママがそう言った。
「さ、話してもらうでありますよ。実体化ペンはどこにあるんでありますか?実体化ペンで何しようとしてるんでありますか?」
「………はぁ。もういいよ。全部話す。」
これ以上、あんな目に遭うのはごめんだと思ったのか、2人は全て話した。
「…ガンザーグ・カンパニーは、あのペンをコピーして、あらゆる惑星へと売り飛ばすつもりだ。描いた物なら何だって実体化出来るペンだ。まず売れない事はない。
そして、あのペンは今、我が本社にある。」
「じゃあ、その本社に案内してもらうでありますよ。」
「そんな事出来るか。もう話したんだからいいだ」
「おーい。こんな所にコピピッピ星人の宇宙船があるぜぇ〜。」
「って何人の宇宙船勝手に使ってんだ!!てかどーやって見つけた!!」
いつの間にか、クルルが2人の宇宙船を見つけて、それを操縦していた。
「でかしたであります!」
「くっくっく〜…。」
「そんな訳だ。テメェらはここで大人しくしてな。テメェらの会社、ぶっ潰してくるからよ。」
「くっ……。」
そう言い、銀時達は宇宙船に乗り込んだ、のだが……。
「………………狭い。」
その宇宙船は、二人乗り用だった。
「まず二人乗り用を11人で乗るっていう頭の悪さで、お前ら絶対会社潰せねぇよ。」
「ていうか何で乗ろうとしたんだよ?」
取り敢えず、全員宇宙船から降りると、どうするべきか相談を始めた。
「ちょっとクルル、あの転送装置で転送出来ないの?」

ここで皆さんには、まだ言っていない事がありましたね!
皆さんは『次元レアメタル』を覚えていますか?
それは、軍曹達がこの世界に来てしまった元凶であるトキキ君のエネルギーを固体化した物なんです。(詳しくは31話を)
それを使って、パソコンを作った事があるのですが、その他にも、転送装置を作っていたのです!
それが、先程軍曹が言っていた転送装置なのです。それは、『ケロロ軍曹』の世界にある物を、今いる『銀魂』の世界に転送出来る装置なのです!
例えば、軍曹達のフライングボードがこの世界でも使えるのは、あの装置を使って転送したからなのです。

「つまり、あの転送装置を使えば、我輩達の宇宙船も転送出来る訳でありま」
「あのクソガキに壊されて今修理中。」
その重い一言で、一気に一同は窮地に立たされた。
まさになす術無しの状態だった。
「……どーする?」
「……ガンザーグ・カンパニー本社は、巨大な宇宙船。今からターミナルに行って、コピピッピ星に行った所でどうにもならん。」
「………仕方ねぇ。」
一同が頭を抱えて考える中、クルルは何かを取り出した。それは…。
「……クルル、それって……!」
「もう壊れるから使いたくなかったんだけど……この際もう仕方ねぇ。」
「実体化ペン!!」
クルルの手にあったのは、一本の実体化ペンだった。かなり使い古されている物だった事から、かなり前に作った物だというのが一同の目に見えた。
「元々、実体化ペンは俺の物だったんだよ。最初は二本持ってたけど、色々あって623に一本渡したんだよ。
だけど、こいつももうガタがきちまったみたいでな。ま、こいつも物だからな。いつか壊れるとは分かってはいたけどよ。」
「あんなら出せばよかったのによぉ。」
「さあて、最後の大仕事だぜぇ。」
クルルは、623からスケッチブックを借りると、そのペンで絵を描き始めた。623よりも手慣れた感じで、スラスラとペンを動かしていき、一分足らずで描き終えた。
「ザッとこんなもんよ。」
絵が描かれた紙が光り出し、見る見るうちに、描かれた物の姿へと形が変化していった。
「すげぇ……!」
「く〜くっくっくぅ〜……!」
あっという間に、巨大な緑色の宇宙船が誕生した。
「これが実体化ペンの力よ。」
「なんてこったい……!マジで実体化しちまったよ……!」
すると、クルルの持っていた実体化ペンに、ヒビが入った。ヒビは次第に広がっていき、音を出してペンは砕けてしまった。
「御苦労さん。ま、また作ればいい話だけどよ。」
「流石我が作戦通信参謀であります!!」
「さ、早ぇ所乗って、行くぞ。」
銀時に続いて、他の10人も宇宙船に乗った。
中はかなり広く、20人は余裕で乗れる広さだった。
操縦席にクルルが座り、エンジンを起動させると、宇宙船が浮上した。
「く〜くっくっく〜。準備はいいなぁ?」
各々座席に座り、頷いた。
「そんじゃ、しゅっぱぁ〜つ!」
「お◯んこぉ!!」
「いや何で◯付いてんだァ!!」
「こんな時まで最低アル、この毛玉。」
宇宙船はゆっくりと速度を上げながら、宇宙へと飛び立って行った。










一方、その頃……。
「…………ドロロ、あの宇宙船って……。やっぱり、今回俺達の出番…………。💧」
「…………今更気付いたでござるか、ギロロ殿………。」
「元気出してドロロ。私も出番ないんだから。💧」
「チクショー!!冬樹君と宇宙旅行に行くチャンスだったのにぃ!!」
「てゆーか、御役御免?」

第44話 人に頼る前にまず自分でどうにかしろ であります ( No.51 )
日時: 2019/04/30 21:27
名前: 若大将

一同が宇宙に飛び出てから、数十分が経過した。
実体化ペン奪還に向けて、色々と作戦を練っていたが、なかなかいい案が出ず、一同は悩んでいた。
それもそうだ。相手は凄腕の商人と言う化けの皮を被った詐欺師共。ありきたりな作戦では、奴らの勘の良さとずる賢さで、すぐにバレてしまう。
皆が頭を抱えて悩んでいる中、新八が何か思いついたのか、そうだ、と声を上げた。
「銀さん!あの人なら!あの人ならきっと僕達の助けになるかもしれません!」
「あの人だぁ?一体誰だよ?」
「目には目を、歯には歯を、商人には商人ですよ!」
新八の言う『あの人』が誰なのか察しがついた銀時は、渋そうな顔をした。
「おいおい。まさか辰馬の事じゃねぇだろーな?俺は御免だぞ。」
「銀時。今は好き嫌い言ってる場合ではなかろう。その辰馬とかいう者が誰かは知らぬが、わっちも新八の意見に賛同する。」
「そうでありますよ!」
周りが皆新八の意見に賛同するものだから、仕方なく銀時はその辰馬という者に連絡を取る事にした。
壁に設置されてあった電話機に番号を入力し、受話器を耳に当てた。すると、すぐに応答が来た。
『もしもーし?どちらさんですかぁ?』
「辰馬か?」
『……その声、もしかして金時か!?久し振りじゃのう!いつぶりじゃ?』
「だから銀時だっつってんの。」
『それより、わしに一体何用じゃ?』
「実は、かくかくしかじか……。」
銀時は電話の相手におおまかな内容を話した。
『……成る程のう。ガンザーグ・カンパニーか。』
「そこで、商人であるお前の力が必要な訳。今から合流出来るか?」
『その必要は無い。なんせ、わしは今、快援隊を追い出されて、ガンザーグ・カンパニーで働いておるからのう。』
「そうか。なら、俺らもすぐにそこへ向か……う………?」
その一言で一同はフリーズし、辺りは真っ白になった。
「………今、何てった?もっかい言って。」
『ん?聞こえんかったか?わしは今、快援隊を追い出されて、ガンザーグ・カンパニーで働いとるんじゃ。アハハハハ!』
「……………はぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ちょっとォォォ!!坂本さんあんた、快援隊を追い出されたってどーゆー事ですか!?」
『実は、快援隊の資金をちょくちょくキャバクラに使っていた事が陸奥にバレてのう。その責任として、わしはクビになって、快援隊を追い出されてしまった次第じゃ。』
「何どこぞの大手自動車メーカー前会長みてぇな事してんだよ!!」
『驚くなかれ金時。何とその前会長と同じく、わしは総額約13億6000円を使っていたんじゃ。』
「何ちょっと自慢げに言ってんだよ!!お前キャバクラにどんだけ金費やしてたんだよ!!」
「唯一の救いが………。」
呆れた様に夏美は呟いた。
『じゃか心配はいらんぞ!!今はこんなに落ちぶれてしもうたけど、ついこの前までは立派な商人あきんどじゃった。この坂本辰馬の手にかかりゃ、こんなちんけなかいし』
『何ボサッとしてんだコラ!!早くしろぉ!!』
『ひィィ!!す、すんませェェ』
鞭を叩く様な音が聞こえたのを最後に、通話は切れた。しばらくの間ツーツーといった電話の音が鳴ったままだった。
「………………。」
「………社畜にまで落ちぶれてたとは思ってもなかったアル。」
「どーすんでありますかぁ!?頼みの綱があんなんじゃ、どうしようもないでありますよ!!」
ケロロはもう既に弱音を吐いていた。そこに割って出るかの様に桂が口を開いた。
「こうなったら、俺達で何とかするしか方法はない。」
「何とかするってお前、何か案はあんのかよ?
唯一の頼みの綱はあんな状態だし、まともな案は出てこねぇし。」
「………少々危険を伴うが、これが一番の策だろう。」



宇宙のど真ん中に、巨大な宇宙船が一つ。それこそが、一同が目指すガンザーグ・カンパニー。そこへ向かって、一機の宇宙船が向かってきた。
「ん?お、ようやく戻って来たぞ。」
「地球に出張しに行ってたあの2人か?」
宇宙船の着陸場にいた2人のコピピッピ星人がその宇宙船に着陸準備完了の合図を送った。それに答えるように、その宇宙船は徐々にスピードを落とし、着陸した。
「随分遅かったな。何かあったのか?」
「いやぁ〜大変だったでありますよ。」
「くっく〜。ペコポン人はほんとに頑固な生き物だぜぇ〜。」
「…………ん?」
2人は宇宙船から降りてきた2人のコピピッピ星人に違和感を感じた。語尾には変な言葉をつけているし、奇妙な笑い方をするし、そもそもペコポン人とは一体何の事なのか、全く理解出来なかった。
「(ゲ、ゲロォォ!!つ、ついいつもの癖でぇ!)」
「(くっくっく〜。……まずいんじゃねぇ?)」
読者のの皆さんはもうお分かりになっていると思うが、実はこのコピピッピ星人、ケロロとクルルなのである。
実は遡る事約20分……。



「俺の考える策はこうだ。
まず、銀時、ケロロ殿、クルル殿は俺達と別行動をしてもらいたい。その際に地球へ戻って、あの2人が乗っていた宇宙船へと乗り換えて、ケロロ殿とタママ殿は、あの2人に変装してもらいたい。」
「ゲロ……。」
「銀時が上手いようにガンザーグを足止めして、残った俺達が他の社員達を足止めする囮となる。その間に2人が実体化ペンを取り戻す。ざっとこんな作戦だが、何か異論はあるか?」
「……悪くないんじゃねぇのぉ?くっく〜。」
「だが気をつけた方がいい。噂によると、ガンザーグ・カンパニーは防衛システムがかなり厳重。本当に大丈夫か?」
「月詠殿。侮ってもらっては困るであります!このクルルにかかれば、セキュリティシステムなんて相手にならないであります!」
「いや、わっちが心配なのは主じゃ、緑。」
月詠はケロロを指差した。月詠の言葉に納得するかのように、他の一同は頷いた。
「(……我輩どんだけ信頼されてないんだろう……。)」
「でもヅラ。俺がガンザーグを足止めするって言ったけど、どう足止めすりゃあいいんだよ?ていうか何で俺なんだよ?」
「銀時。これが出来るのは、お前しかいないのだ。」
桂は銀時の肩を掴み、銀時の目を見た。
「ヅラ………。」
銀時は桂に向かって頷いた。



「……んで、頼まれたお役が……。」
宇宙船の中には銀時がいた。だが、何故か髪を茶色く染められて、サングラスを掛けていた。更には深紅のチェスターコートと白いマフラーを身に纏い、下駄まで履いていた。
「………何で辰馬なんだよ……。」
その格好はまさに、現在ガンザーグ・カンパニーの社畜となっている坂本辰馬だった。
桂曰く、「坂本はあれでも、宇宙を股にかけている凄腕の商人。ガンザーグも必ず食いついてくるはずだ。そして何より、お前の天パは奴のモジャモジャ頭とどことなく似てる。だからお前にしか出来ないのだ。」と。
「ふざけやがってあの野郎……!『お前にしか出来ない』ってそーゆー意味かよ……!
ていうか、辰馬の真似なんてした事ねぇぞ…。確か……。」
あれこれ考えていると、外から2人のコピピッピ星人の声が聞こえてきた。
「ほ、本当か!?あの坂本辰馬が!?」
「取引をしたいだって!?おい!今すぐ社長に連絡しろ!」
「は、はいぃ!!」
どうやら、完全に坂本辰馬が商談に来た、という話の流れになっているらしい。
ここでやらかしたら間違いなく終いだ。
久し振りに銀時は緊張してきた。
しばらくすると、葉巻をくわえた男と綺麗な七三分けをした眼鏡のコピピッピ星人がやって来た。恐らくここの社長であるガンザーグと、その秘書だろう。
「坂本殿はどちらに?」
秘書らしきコピピッピ星人が尋ねた。銀時は深呼吸をして、宇宙船から出て来た。
「これはこれは。わざわざお越し頂き、ありがとうございます。坂本辰馬殿。」
「………アハハハハハハ!!肩苦しいのは嫌いぜよ!!気楽に気楽にぃ!!アハ…アハハハハ!!」
ケロロとクルルは、坂本と一度も会ってないから、果たして銀時がちゃんと似せているのかどうか分からなかった。
でも設定では、結構似ているという設定でこの小説を進めていきます。
「いやぁ〜しかし、まさかキャバクラ帰りに偶然、かの有名なガンザーグ・カンパニーの皆様方とお会いになられるなんて、感無量ぜよ!!」
「私も、あの快援隊艦長・坂本辰馬殿とこうやって御商談が出来るとは、こちらが感無量ですよ。」
「そんじゃあ、早い所話でもしますかぁ!!アハハハハハ!!」
「では、私について来て下さい。会議室へと御案内致します。」
秘書であるコピピッピ星人が、会議室へと案内し始めた。その後ろで、3人はコソコソと話していた。
「いい感じだったでありますよ。」
「あんな感じでいいのか良く分かんねぇけど、あんなんでいいのか?」
「ま、いいんじゃね?」
無責任そうな感じでクルルはそう言うと、クルルはふと横を見た。
そこには、大勢の従業員が手作業で何かを製造していた。
「おいおいおい。あれって……。」
「知らねぇ間に随分とコピーが進んじまってんなぁ。」
そこでは、無数の実体化ペンが製造されていた。だが、銀時達はそれだけではなく、別の所にも驚いていた。
「オラァ!!ノロいんだよ!!キビキビ動け!!」
「やる気あんのか、えぇ!?」
「こんな程度の事も出来ねぇのか!!使えねぇ!!」
3人の目には、ボロボロの作業服を着ている作業員と、スーツ姿のコピピッピ星人達が彼らを罵倒し、身体的暴力を行っている光景が広がっていた。
「……………ひでぇもんだな……。」
「……そこら辺のブラック企業よりもタチが悪ぃな。」
「一体全体どの口がそれを言ってるんでありましょうか?」
「ん?どうしましたか?」
「あ、いえいえ!!そんじゃあ向かいましょうか!!アハハハハ!!」
坂本に扮した銀時は、笑いながらその場を後にした。
その3人を、作業場から茶色いモジャモジャ頭の大男が見ているのを彼らは気付いていなかった。

超重大なお知らせ であります ( No.52 )
日時: 2019/04/30 21:38
名前: 若大将

作者の若大将です。
この度、この平成最後の投稿を節目に、『ケロロ軍曹VS銀魂 次元を超えたコラボ篇』を休載致します。
決してネタ切れという訳ではありません。
実を言うと、私は高校三年生で、受験に向けて本格的に勉強しなければならない時期なのです。
その為、この投稿を最後に、約一年間の休載を決断致しました。受験が終わり、大学に入学した頃に、再び投稿の方を再開したいと思っております。
その間、忘れている人もいるかもしれません。
ですが、ここまで御愛読いただき、誠にありがとうごさいました。


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