二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Fate/stay night リミテッドゼロオーバー
日時: 2018/02/21 16:16
名前: ジャガーマン (ID: 9yNBfouf)

どうもです。 ジャガーマンです。

Fate/stay nightを書かせていただきます。
これは、凛ルートに限りなく近いがセイバールートとしての要素もあった 世界線とします。だから全て遠き理想郷も知ってますし勝利すべき黄金の剣も投影可能ということにしておいて下さい。

これは新たな聖杯戦争。
倫敦に行く前に起きた、突然起きた異常の聖杯戦争そして
衛宮士郎の更なる高みを、アーチャーの答えを越える。 正義の味方新たな物語、存在しなかったであろう物語


それではお楽しみくださいませ!





Re: Fate/stay night リミデッドゼロオーバー ( No.9 )
日時: 2017/11/04 10:14
名前: ジャガーマン (ID: uzwOA3TN)

6訓「交わる因縁」

「アサシン、無事でしたか?」

戦闘をとめたのは、まさかあのコンチクショーだったなんて....

「てめぇ?アサシンのマスターか?」

「そうです、エーデルフェルト家次期当主、
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトですわ」

この自信満々な声、なぜかそして日本にそぐわない
ドレス・・・ まぁ綺麗だけどさ…

「久しぶりですわね、ミス・ゴリラ」

宣戦布告か、今、私をゴリラといったような

「アンタが何故ここに?」

「聖杯戦争の参加者ですもの?私」

なんと、この女・・・今聖杯戦争の参加者と申されたか

「へぇ・・・ならここで死しても構わねぇよな?アサシンのマスター」

セイバーは剣をつきだす。

「無礼をしたことは謝罪しますわ。ミス・ゴリラのサーヴァント、今回は挨拶がわりで痛み分けでよろしくて?」

「痛み分け?馬鹿言わないでよ?そっちから襲ってきて何を言ってんのよ?やるならとことんやらなきゃ気がすまないのはお互い同じでしょ?」

「今回はあなたがいたからあえて、挨拶がわりしただけのことですわよ?ここで時計塔次期首席候補を叩けば私が楽なのにと思っただけですわ」

「そう?なら私も挨拶がわりしないとね?」

「アサシン、手出し無用ですわよ?」

「了解」

お互い前にでて、構える
間合いは5m弱、身体強化をほどこし、互いに戦闘態勢に入る。
高レベルの魔術戦と思っていたが

「生憎!アンタとはこうなる運命だったようね!」

「私に勝とうなど100年は早いですわね!」

お互い同時スタート、身体を強化することにより
スピードさえも上がってる

お互い拳をつきだし、ぶつかりあう。魔力同士がぶつかりあってるのか知らないが、火花が散っている

お互い距離を一旦取り、すかさずお互いの間合いギリギリまでつめよる
そこからは、身体強化のコントロールと調整の戦いだ

「右65 左20 全体15 」


衛宮士郎はまだ身体強化に、昇華したばかりで
極めていないが、これの先、身体強化の調整という
のがある。(作者オリジナル設定)

身体強化を100として 力を自分が思うままに分散する。全体に不足なくするのもいいのだが、一部分に力を込めれば、威力、早さ、防御力だって向上しる。
デメリットは数値を下手に分散してしまうとそれ以上が来た時、対応すら困難なのと、分散が行き届いていないとこに攻撃されると無防備でくらうとおなじ、ダメージは計り知れない」

魔術師としての肉弾戦としてはハイレベルの応酬

遠坂は身体強化をし、スピードを活かし、手数を相手よりとにかく上回らせる、
ルヴィアはスピードよりタフさが売り、下手するとこっちのがゴリラ・・・


「「ハァァァァァ!」」

お互い拳を出し合い、まるで喧嘩だ

「リン・・・」

「セイバーよ、一つ問いたい、お前の願いとはなんだ?」

アサシンが妙なことを切り出す。

「俺の願い?正体バレんの嫌なんだけど?」

「大雑把でよい?聖杯に叶える願いなんて、人それぞれだからな」

「ある物に挑戦してぇだけだ。そーいうアンタは?」

「俺は、ある奴らを暗殺したいだけ、あとは平和が長く続けばよい」

アサシンのサーヴァントが平和を口に出すか…
だがその口調は重く、覚悟が伝わってくる
どんな夢でも叶えたい意志があるからこそだ
それがあるから人は強くいられる。


「さてと。喧嘩止めるとしますか?アサシン」

「お互い様子見で幕引きとしよう。次こそは剣士の首を頂戴するとして」

「そんなことする前にぶった斬ってやるよ」


マスターたちというともう戦闘というより喧嘩だ
ハイレベルの・・・

「マスターここらで潮時だ。」

「ルヴィア もうすこし淑女としてのをだな…」

遠坂とルヴィアの喧嘩をなんなく止める
やはりサーヴァントというべきだ

「ミス・トオサカ、アナタとは決着をつけねばなりません。」


「私も同意見ってとこね、今回はお開きとしましょう。」


そして、開幕戦は痛み分けで終わった。
しかしはっきりと、因縁というつながりがより濃くなったことであろう。

───────────────────────
「・・・・・・なんでさ・・・」

「どうしたの?お兄ちゃん」

「2話続きで出番がZEROってなんでさ!?」

「仕方ないじゃない?原作でもお兄ちゃんは最初は
活躍という活躍してないもの」

「げほ!ぐは! 」

星が見えた。スター.......


「次回に続くわ!」

Re: Fate/stay night リミデッドゼロオーバー ( No.10 )
日時: 2017/11/04 21:54
名前: ジャガーマン (ID: uzwOA3TN)

7訓「ルーラー(ジャンヌ)との出会い」
───────────────────────
遠坂とルヴィアが戦っていた頃、衛宮士郎はどーなってたかという話です
───────────────────────
召喚され、数日、感じたことをいくつか、
1つ ここの聖杯戦争はいたって普通ということ
サーヴァント基本的な7クラスだし

そして2つ目、私の頭に流れてきた、異常の発端かもしれないものだ。 聖杯戦争と同時に、なにか恐ろしいことが起こる可能性がある
その名は「殺生院・キアラ」という名前のみ、顔も
知らないし、一体なんなのか皆目検討もつかない

そして、これが一番の問題・・・

「ルーラーさんだっけ・・・? とりあえず晩飯いります?」

召喚されてから、初めて出くわしたマスターであった。夜に一人でいるとこを「女の子が夜中に出歩くのは危ない!」と説教されたことです

名を衛宮士郎。そこから色々と口論となり、自分もサーヴァントだと明かし、そして衛宮士郎もマスターだと明かし、とりあえずは飯でもどうだと
何故そうなるかは分かりませんが・・・・・・

「お兄ちゃん、この人誰?」

いやこの目と殺気からみて、『この女は一体何者?・・・」が正しいでしょう
この少女の反応は当たり前です…

「凛を、探しにいったんじゃないの?お兄ちゃんって天然タラシもいいとこね?」

「落ち着け・・・!これはだな、夜に困ってる顔をしてたから気になってだな・・・そしたらこの娘サーヴァントだっ(((」

「理想を抱いて溺死しなさい!」

「なんでさぁぁぁあ!」

何なのでしょう?この茶番・・・
この少女、サーヴァント反応もある
ってことは衛宮士郎のサーヴァントになるということですね

───────────────────────
「ルーラー?ってクラスもあるのか…」

ルーラーというEXTRAクラスの一つ
聖杯自身に召喚され、『聖杯戦争』という概念そのものを守るために動く、絶対的な管理者。部外者を巻き込むなど規約に反する者に注意を促し、場合によってはペナルティを与え、聖杯戦争そのものが成立しなくなる事態を防ぐためのサーヴァント。そのため現界するのにマスターを必要とせず、「中立の審判」として基本的にどの陣営に組する事もない。
「ルーラー」は本来、通常の聖杯戦争で召喚される事は無い。召喚され得る事態は大きく分けて二つ。

一つは「その聖杯戦争が非常に特殊な形式で、結果が未知数なため、人の手の及ばぬ裁定者が聖杯から必要とされた場合」。
もう一つは、「聖杯戦争によって、世界に歪みが出る場合」である。

「ルーラー」は勝利者が叶えようとする願望に例えそれが我欲による物であろうとも干渉しない。だが「世界の崩壊を招く」願いは絶対に許容せず、聖杯戦争によって世界の崩壊が理論的に成立すると見做された時点で「ルーラー」は召喚される。

このクラスの選定条件はいくつも存在するらしく、『現世に何の望みもない事』『特定の勢力に加担しない事』が分かっている。この条件のため、ルーラーのクラスで召喚されるのは「聖人」と認定された英雄に限られている。

そして彼女の真名はジャンヌ・ダルクときた。

ジャンヌは現在のフランス東部に、農夫の娘として生まれた。神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め、後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献した。その後ジャンヌはブルゴーニュ公国軍の捕虜となり、身代金と引き換えにイングランドへ引き渡された。イングランドと通じていたボーヴェ司教ピエール・コーションによって「不服従と異端の疑いで異端審問にかけられ、最終的に異端の判決を受けたジャンヌは、19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じた。

数十年後に教皇カリストゥス3世の命でジャンヌの復権裁判が行われ、その結果ジャンヌの無実と殉教が宣言された。その後ジャンヌは、1909年に列福、1920年には列聖され、フランスの守護聖人の一人となっている

ジャンヌは、王太子シャルル7世を助けてイングランドに占領されていたフランス領を奪還せよという神の「声」を聞いたとされている。

まぎれもない聖女なのである。

この生き方に後悔はしてないし。私欲に溺れる願いもない。だからこそルーラーという役割に選ばれているというのが分かる。

「ルーラーって凄いなぁ…」

「何がですか? アーチャーのマスター」

「士郎でいいよ、ルーラー」

「では、シロウと、この発音が好ましいです。では私はジャンヌとおよびください」

その笑顔は反則だ・・・ なんというかアルトリアにも似てる。

「俺も、どんなことがあっても後悔はしない。でもそれってほんとつぎはぎだらけでいつ崩れてもおかしくない。自分の夢の矛盾だって理解してる。でも
叶えなくてはいけない願いだ。ジャンヌ、俺は誰をも救い、誰をも守れる正義の味方っていうのになりたいんだ」

「・・・・・・・・・」

ジャンヌはこの発言になんと感じたのであろう

「誰をも救い、誰をも守る『正義の味方』ですか」

「ジャンヌ?」

「シロウ 一つ心に入れて置いてください。 別にあなたの夢を否定はしません、私も同じようなことしましたので。だからこそ同じ道をふませたくはない
なので私からのアドバイスとしてきいてください。
誰をも救い、誰をも守る。そこに自分も数に入れてください。無理な時は誰かを頼りなさい。 一人で
辛い道を辿ることは、きっと貴方は破滅の道を辿る」


結局のとこ、エミヤとジャンヌは在り方は似てるのかもしれない。
そこに後悔があるか、ないかの差だけ

「・・・・・・・・・」

クロも黙ってきいていた。
自分も英霊エミヤの力を借りてる
だからこそエミヤシロウの果てを理解してる
衛宮士郎の行先もそうならないか心配だ

「そして、思いっきり泣いて、思いっきり笑って、それが満たされば、シロウ、あなたはきっと」

大きくなにかが変わる。と


「それでは、シロウの食事楽しみにしてます。」


その笑顔は衛宮士郎にとって感慨深いものとなったであろう


Re: Fate/stay night リミデッドゼロオーバー ( No.11 )
日時: 2017/11/08 07:19
名前: ジャガーマン (ID: FpNTyiBw)

8訓「突然の留学生 決意の旅立ち 前編」

士郎の中である意味 迷いという歯車が動き始めます

───────────────────────

「いつつ・・・」

「どうした。衛宮?その顔の赤い紅葉は」

「一成、あぁ実はさ、今、俺の家に親父の知り合いが数名下宿してるんだよ・・・ それ藤村先生に伝え忘れて、『このロリコンがぁぁぁ!!』とボッコンボッコンに」

「なぜロリコンと言ったかは知らぬが…藤村先生にこっぴどくやられたというわけか、南無三」

柳洞一成、俺の友達であり、俺の通ってる
穂村原学園の現生徒会長である。まぁあと数ヶ月で
その責務も終わるけど

「衛宮・・・女狐とはどうなんだ?」

「遠坂のことか? あいつはあいつでいつも通りだぞ」

一成と遠坂は犬猿の仲というやつだ。遠坂の皮かぶりを気づいてる少ない1人なのだ
ほんと一成の言う通りだったよ…

「知っておるか?慎二のやつ、」

「えっ────?」


驚いた。何かと言うと
しばらくロンドンに留学するということだった

「慎二ー!」

「何だよ。衛宮」

間桐慎二

前回の聖杯戦争のマスターの1人
間桐桜の兄にあたる人物。
ちょっと半年前は関係は悪化してたのだが
聖杯戦争終了後ある出来事がきっかけで、仲は持ち直したのである


「なんでロンドンに行くんだ!? 慎二」

「何だ。そんなこと?、衛宮にはわからないだろうけど、ロンドンには時計塔っていうのがあるんだよ」

そこで、1から魔術を習ってくる。そこが良ければ
彼も卒業後、時計塔にいくことになると

間桐慎二は聖杯戦争の一件で魔術回路が目覚めたらしく(正確にはイリヤの心臓を取り込んだからと思われる)
しかし、知識だけ知っていても実践は違う。
遠坂凛の計らいで、いい先生に紹介したということ
遠坂凛が夏休みにロンドンにいったのもこの目的もある。


「卒業前には帰ってこいよ。 慎二」

「その前に君は決着をつけるべきだと、思うんだよね?」

「む?ーーー」

「あれ(聖杯戦争)、再開されんたんだろ。絶対勝てよ。あれは歪んでて、真っ当なモンすら叶えられない汚物なんだろ?俺が帰ってきたあとお前がいなくなったらつるむ相手いなくなるからさ? 」


彼は彼が思ってる以上に衛宮士郎が心配なのだ
でも彼は素直ではない、こんな言葉回しだが本気で心配してる証拠なのだ。


「あと、桜も、連れてくことになる。」

「え?なんでさ? 桜関係ないだろ?」

「詳しい話は、遠坂に聞いてくれ、僕にはその資格はないんでね」

と教室に戻っていった。
そしてHR
担任は藤村大河である。

俺の姉貴分的な存在
あだ名はタイガー、
藤村組というヤ○ザな人たちの孫娘らしい

そして、真面目な話が一つと、喜ばしい話が一つみたいだ。

「まずはクラスに一人留学生が入りマース!」

周りが騒がしいでござる・・・
「男?女!?」と聞く、女目当ての男子
「かっこいい人だといいねー?」と笑顔しあう男子確定と思い込んでる女子
「・・・・・・」 もう知ってるから、動揺すらしない一成
「ふん」と明日旅立つので 興味ない慎二

そんなクラスの周りを観察してる。 忍者もどき後藤

そして、期待と裏腹にもしかしてと思う俺だったり

「入ってきてーー!」

そして入ってきたのは、女性であった

「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと申します。 この度は日本で和を学ぼうと留学してきましたですわ、 卒業まで仲良くしてくださいまし。」

「エーデルフェルトさんはね!フィンランドからの留学生みたいよー!」

「藤村teacher、エーデルフェルトとお固いのはやめてくださいまし、ルヴィアでよろしいですわ」

・・・・・・あー嫌な予感が・・・・・・

「ってことで士郎! 昼休みにルヴィアさんに校舎案内してやって!」


やっぱり・・・そして男子の視線がグサグサと
一成は、女狐のにおいがすると聞かない・・・
一成の直感もなかなかのものなのかもしれない

そして お昼休み

「エーデルフェルトさんだっけ?俺、衛宮士郎。よろしくな」

「ミスター・エミヤ 校舎を案内してくださるみたいですね。」

「まぁ、俺ができることなら何でもするよ」

色々と紹介してやりたいが、まずは、

「挨拶がわりにどうだ?」

と、学食のチケットだ。しかもご丁寧に一週間分
しかも和 洋 中 そろいぶみ、士郎がチョイスしたので、味はどれも優秀であろう

「これは・・・?」

「ここの学食のチケット、俺が選び抜いた和 洋 中
おすすめメニューも買った。 ルヴィアさんがどんなのが好きなのか、わからないから色々買ったんだ」

エーデルフェルトじゃ固いと言われ、ルヴィアさんと呼ぶことになった

実のところ、三年の春に学食の厨房の助っ人をやった。そしてそれが好評だったらしく、メニューの改善までやらされた。
だがしかし、衛宮士郎の本領はここでも発揮される。
包丁は「大蛇」←オリジナルです(ちなみに投影)
大蛇をも切り裂くという期待をこめてつくられた。今や人気の包丁の投影だ。

切れ味も抜群。そして、衛宮士郎プロデュースのメニュー改善も、桜・遠坂等の協力のもと、これまた大盛況。しかし厨房で作るのは俺がやってては仕方ない。 厨房の人もなかなかの腕だ。なら俺がやることは一つ。料理のレシピ書きだ。 夜遅くまで残った。 そして、和・洋・中のメニュー改善を施した。 これも所謂 見えない強化というやつだ

穂村原のブラウニーという名前がもっと知れ渡ったのは言うまでもない。

間桐 桜

慎二の妹、怪我が原因で俺の手伝いをして以来、
よく俺の家に来るようになった。
料理の腕は洋食なら完全に負けてたが、俺も負けてはいられない。

桜には「先輩に、離されました。」と涙を浮かべられ

遠坂には「やっぱアンタ、料理人になれば?」

なんだが冷めた目をしてた…中華もパワーアップしたからかな?

藤ねぇにかんしては至福の時みたいだったらしく
幸せな顔でスキップしてたのを見かけた
厨房の方からは衛宮師範代と言われている。


「なら、今度試食してみますわ」

「OK。ルヴィアさんの口に合うかはわからないけど」

「ミスター・エミヤ 貴方の料理の腕は半1流料理人クラスと見えます。学食というのに行ってる方達の
顔が嬉しそうですわ。 自信をお持ちくださいまし」

ルヴィアさんは、なんというか優しい方だなと感じた。 これを遠坂なら「まだまだ だね。へっぽこ」と罵られてたかもしれない

そして最後に来た場所が屋上だった。

「何でここが、最後の場所に?」

「ルヴィアさんとゆっくり話したくてさ、寒いけど日向もあるから、大丈夫かなと」


ついさっき買った。ミルクティーをルヴィアに渡す

「ミスター・エミヤ、紳士ですね。」

「これくらいなんでもないよ。 ルヴィアさんが喜んでくれたのなら」

話を切り出す。

「ルヴィアさん。 もしかして魔術師だったりする?」

「!? なぜお分かりになられて?」

雰囲気が変わる。やはり彼女も魔術師なのだと

「どことなく遠坂ってやつに似てたからさ、だからなんとなくかんだったんだけど」


だから屋上を最後に選んだということだ

「ミス・トオサカをご存知なの?」

「あぁ」

「ってことは、聖杯戦争の参加者? ミスター・エミヤは、」

「そういうことになるな。」

「まぁそれはいいですわ。 で話は何です?」

「聖杯戦争の話をしにきたわけではないんだ。魔術師かどうかを確かめたかっただけで、ルヴィアさんとは、仲良くしたいし」


ルヴィアの顔が一瞬驚く。

「聖杯戦争では、敵となりうるのに仲良くなりたいと?」

「あぁ 敵だろうが何だろうが気に入るヤツは気に入る。そういうもんだろ?」

ルヴィアから笑みがこぼれる。


「ミスター・エミヤ、貴方は変な方ですわね。でも
ミス・トオサカがあーなるのもわかる気しますわ」


「?」

「ですが、聖杯戦争の時は容赦しませんし、手加減もしません。エミヤシロウ。」


握手を求めてきた。敵意はなかった
どちらが聖杯にふさわしいかなど遠坂もルヴィアも
多分関係ないのであろう。そこに戦いがあるなら戦うまでで、認めたる相手だから握手を求めてきたのだ
敵意でも策でもなくただ純粋な敬意を込めて

俺だって、歪んだ聖杯を使わせたくない
だから。真っ向で挑んで、それで納得するのなら
それに応じるべきだと思う

お互い 敬意と覚悟を込めた握手をした

負けられない思いを込めて。



─────────────────────────────────────────────────────────
後編もお楽しみに!



Re: Fate/stay night リミデッドゼロオーバー ( No.12 )
日時: 2017/12/21 12:42
名前: ジャガーマン (ID: OypUyKao)

9話「突然の転校生、決意の旅立ち」後篇〜間桐桜の真実

HF要素が含まれます。二つのルートでは語られなかった真実がいまここに。なんちって

......................................

放課後、屋上

遠坂凛を呼び出していた

「なに?私だってやることがあるのよ」

「遠坂、隠さず教えてくれ。桜のことを。」

衛宮士郎にとって「間桐桜」大切な存在だ。
だから、知れる範囲は知っておきたい。
桜は魔術とは関わりないはずだ。だからこそ慎二が
時計塔に連れてくという発言はどう考えてもおかしい。そして詳しいことは遠坂凛に聞けと。
慎二にはその資格はない。と


「慎二に聞いたのね。」

遠坂は険しい顔をしていた。
衛宮士郎には、話すつもりはなかったのだ
何故なら、これは自分の問題であったからだ
だが薄々わかっていた。いずれ衛宮士郎に話す時が来ると。

「ちょっと時間は長くなるけど、いいかしら?」

「構わない。」

............................................................................

間桐桜 は遠坂桜でもある
魔術師の跡継ぎがいない間桐家に十一年前に養子に出された遠坂家の次女で、遠坂凛の実の妹。
慎二の代でついに魔術回路が消え去るほど零落した間桐家に子を養子に出す魔術師はおらず、同盟関係を結んでおり二子をもうけていた遠坂家に養子縁組の申し出の白羽の矢が立つことになった。

魔術師として非凡な才能を持って生まれた凛と桜だが、遠坂家の魔術回路を父から引き継げるのは一人のみ。
残された方は本来、魔術を教えられずに一般人として生きることが普通であるが、彼女たちは二人とも稀有な属性を持って生まれてしまったために、遠坂家を継がなかった方は魔術協会に実験台、標本として利用される可能性もあったようである。
彼女たちの父時臣はそんな背景と桜の人としてではなく、「魔術師」としての幸せを願って、間桐家に養子に出してしまう。

だがその選択が間桐桜にとって、不幸になることも知らずに。

間桐家にもらわれた桜に待っていたのは間桐の魔術師としての教育という名の拷問のような日々だった。
臓硯は桜を間桐の当主に育て上げるという目的はなく、当初は次回以降の聖杯戦争に勝ち抜くために彼女の優秀な遺伝子を後世に残す「胎盤」としての役割を期待していた。

......................................

「大丈夫。衛宮君?」

「間桐臓硯って今どこにいる・・・?」


衛宮士郎は頭に血が上っている。 やはり衛宮士郎にとって間桐桜は大切な家族なようなものだ
それは擬似的なものなのかもしれない。
それでも、士郎がいて、藤村先生がいて、間桐桜がいて、この日常は衛宮士郎にとっては、かけがいのない場所だ。衛宮士郎が人間でいられる場所だからだ

魔術師としての幸せを選んだ家族よりよっぽど強い繋がりをもってる。

「すまん。やはり怒りがこみあげてしまった」

「士郎。私も同じ気持ちよ。その気持ちを知ってるからこそ、ありのままを話すわ。そこからどうするかは私に今は任せてもらえないかしら」

「・・・・・・」


......................................

そして、話を終えた。

「士郎。一つ忠告。」

「・・・?」

「桜にあるものもなんとかするし聖杯も必ず私が壊す。だから貴方は心配しなくていい。」


「それは違う。桜は俺の大切な家族なようなものだ
だから、遠坂だけ負担をかけるってことはしない。
絶対に。それに、遠坂も俺の大切な人だ。お前にばっか苦労はさせない。俺らパートナーだろ?、俺に出来ることがあるのなら、絶対力を貸す。これは譲らない」

「士郎・・・」


はあーとため息を吐き、深呼吸をし、次にいう言葉を模索する。

「桜の心の方はあなたに任せるわ。 妹のこと頼んだわよ。 今日の夜、色々話してやって。士郎」

「任された!。」


衛宮士郎にとってもやはり桜は義妹のような存在と
改めて再認識した。遠坂凛であった。
......................................

次回に続きます

Re: Fate/stay night リミテッドゼロオーバー ( No.13 )
日時: 2018/04/16 22:21
名前: ジャガーマン (ID: p69nYC8a)

10訓 「士郎VSモードレッド 1st 譲れぬ想いだからこそ」

久々投稿! 今回は模擬戦! 士郎とモードレッド! 1stということは 後々になりこの話が活きてくるということ!
桜との解決は次回!
次回が終われば本格的に聖杯戦争編となります。 キャスター討伐→ 大混戦→士郎VSアサシン→新たな参加者編→最終決戦編 →エピローグ未来へと・・・って感じで進んでいきます それでは!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「おい シロー。」

「なんだ セイバー? ってかなんでここにいる」


お前は遠坂の家だろ? 一応桜と藤ねえには話は済ませたが・・・

「リンはしばらくシローのとこにいろって言われたんだよ。なんでも新魔術を開発とかなんとか。 マスターならもーちっと自覚しろよなぁ。まぁ今日は夜の探索やらは、なしだ。」

「どういうことだ? セイバー」

「なんでって?お前との手合わせが先と思ってよ、同盟なんて俺は認めてねぇしな」

何を今更・・・

「俺はお前に興味がある。口より体動かして語ったのが楽だ、だからこの前やれなかった
模擬戦やろうぜ、竹刀でいいからよ」

セイバーは俺に興味があると言った
それがなんなのかは多分検討がつく
そして道場につく

「どこからでもかかってこい」

セイバーは竹刀を持って下に下ろす
喧嘩売ってるのかと思ったがそーではない

恐ろしく隙がないのだ

アルトリアの時とは違う。緊迫感 まだ模擬戦なのにだ。


「シロー。慎重なのはいいことだ。だがな俺は待つのは大嫌いなんだよ!」

いきなり踏み込んでくる セイバーというクラスの恩恵か元々の身体能力の高さなのかはわからないが いきなり自分との距離数センチ。たたき込むところまできている

だがしかし。 それは前までの衛宮士郎ならの話だ

「ハァァァァア! 」

はじき返す 距離を一定に保つ

「やるじゃねぇか!シロー!」


「くっ!」

はじき返すだけでも一苦労。士郎の緊迫感と集中力をかき集める。そうでなかったらあの一撃で倒されるのはわかっている
踏み込みに力を入れ、一気に踏み出す
お互いの竹刀が交わる。

「これならどーだよ!」

思いっきり上から下に振り下ろす
だがしかしそれがどれだけ凶悪か
竹刀だからまだあれなのだ
これが真剣と思うと恐怖がこみ上げてくる
しかし逃げない 恐怖と思った時こそ一歩踏み出す。それが安全区域でもあるのだから
バーサーカー(ヘラクレスとかは別よ★)

「・・・・・・・・・」

セイバーが辛辣な顔をしている

「どうした? セイバー?」

「てめぇの剣、どこで習った?ってか前回の聖杯戦争のことはリンに聞いた。 シローのサーヴァントが誰なのかもな」

「知ってたのか・・・」

「それは知っている上で聞く、シローの剣の師匠はアーサー王なのか?」

モードレッドには正直話したくなかった
モードレッドがとかではなく、アルトリアの話をしたくなかった 。 したところで認めはしないと思って。

「やっぱりな お前と父上、なんか似てると思ってよ・・・」

「そうなのか?」

「剣のスタイルは自身の型になってきてはいるんだろうけどな、それでも根底にあるのは父上の型だ。真っ直ぐで容赦なくて 恐れ知らずなな。」

「アルトリアはそんな奴じゃないぞ?」

「お前に何が分かるってんだよ?」

「アルトリアはたしかに真っ直ぐだ。指導にも容赦はない。でもあいつは恐れ知らずではない。怖かったはずだ、 王の責務に潰れそうで でも国のために懸命に涙をこらえて恐怖と戦ってきたんだ。」

「国のためだ? 涙をこらえてだ・・・?」

セイバー いやモードレッドが怒りをこらえる。

「俺は父上に王の器がないと、お前に王はつとまらないと、だから決めたんだよ!俺の聖杯の願い!それは!王の選定への挑戦だ!」

「!!?」

それは、勝利すべき黄金の剣を引き抜くこと
それは、アルトリアの存在を否定すること
どんな理由にしろ、アルトリアの思いを否定することに近い

「父上は輝いていた。 星のようにな 、てめぇなんかに心がわかるもんかよ、円卓だってわからないやつばっかだったんだからな」


「お前は本当にそう思ってるのか?」

竹刀の音が鈍く弾ける

「アルトリアはたしかに輝いていた。それでもだ!お前の夢は否定しない!だからこそ言う!アルトリアが本当に守りたかったものは上(空)ではないってことを!」

俺は強化をいれ! モードレッドの竹刀を叩き割る。 これは俺なりの意見だ。

「てめぇ!」

「俺は、お前のことも救いたい。アルトリアの子供だからではない。 モードレッドの道を救ってやりたい。だから同盟って認めてくれるか?」

握手を求める。

「またこれからも模擬戦に付き合う、真剣でも構わない 少なくても俺の思いが伝わるまで何度だって挑むからな」


「なら、最後の最後にてめぇと戦うからな、
それまでにもっと強くなれよ シロウ」

アルトリアみててくれ、モードレッドを救ってやるからな


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



Page:1 2 3



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。