次は移動教室。いつも通り窓際の前から三番目の席に座る。ふと机の中に手を入れると何かがあった。ルーズリーフの切れ端だ。そこには『お話しませんか?』と書かれてある。退屈凌ぎのつもりで『良いですよ』と書いて机の中へ入れた。――それが井ノ田ちよの人生を変える始まりの出来事だった。【6更新】
スポンサード リンク