完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~
*192*
思っていたものよりも辛い時間だった。柊会の大人達を前にして、次々と浴びせられる非難の声に耐えるのは。
「はぁ…」
ウィンドミルに戻り、綾香達は盛大にため息をついた。
「ごめんね、紗綾、黎夜、夕夜」
綾香が申し訳なさそうに謝ってきた。
「大丈夫だよ!お母さんは悪くない!」
「そうだね。柊会の奴等全員封じ込めてもいいんだよ?母さん」
「ムカつく…」
綾香は己の子供達を優しく見つめ、有り難うと呟いてからぎゅっと抱きしめた。
サーヤたちは知っていた。
綾香が酷く心を傷つけられたこと。
その夜、小さくごめんなさいと繰り返しながら声を殺して泣いていたことを。
PR