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*223*
「ルナちゃん…気をつけて」
「サーヤちゃん…じゃあ…今まであり…がと…」
「タイも、じゃー、な! おおオレっち泣いてな…」
「なに…言ってんのよ…バリバリ泣いてるじゃない…」
「お前も…雪乃…泣いてるだろ…」
マテリアルたちは寂しそうに、号泣して別れを惜しむ。
「…ルナ、タイ」
スネリが言いにくそうに、ルナとタイの肩に手をかける。
「…ッ」
ルナはぐるりとサーヤたちに背を向ける。
一瞬、歩む足を止めかけたけれど…。
「さよなら!!」
言って、もっけの背に乗り込む。
「ルナちゃん!また…どこかで会おう!!」
「サーヤちゃん!会うよ!またッあえる!!」
「コノヤロー最後くらい笑えよ!」
「…次…会ったらな」
「まあ…楽しか…った」
「素直になれ、黎夜」
「ぼくは少し楽しかったかな」
「…」
そんなマテリアルたちの声が、段々と遠く、小さくなっていく。
「さよなら…また…会おうね…!」
涙を流しながら、ルナたちは新たな町を目指した。
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