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魔天使マテリアル 〜季夏の翠き風〜
作者: 紫如月  (総ページ数: 6ページ)
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*2*

――――――
【暖かな日差し】

「おはようござます」

windmillから出たところでぴったり 志穂とであう。

いつも 三人で登校する紗綾たちは、のんびりと歩き出す。

「おはよう!!なんか 暑いね」

「ええ、神舞町も 最高気温36℃だそうです」

「ええ?!そんなに・・真夏 どうなるんだろ」

「だいたい ここの空気中の気温が36だとすると、地面の気温は37〜40℃近くにのぼってますね。真夏はもう少し日差しが強いかもしれませんが これ以上暑くはならないと 願いたいですね」

「願うだけかよ」

「はい それしかできませんから」

「なんだか 徹平さんに似てきたね」

「ちょ・・・紗綾さん!!」

志穂は顔を真っ赤にするので サーヤはかわいいな。と思いつつ

なんて他愛な言葉を交わすことが、登校するこの時間は 紗綾にとって楽しい時間となっていた・・。

「あの・・。」

紗綾のランドセルをぽんとたたいた女の子は 小さくて可愛い。

「なんですか?」

振り向いた紗綾は言った。

「えっと…私、今日から神舞小に行くんです。小学6年生の新野 萌希っていいます! よろしくお願いします」

「萠希ちゃん、よろしくね!!でも、今日から?」

「微妙な時期ですよね・・2学期からにすればよいのに…でも、私が前住んでたところは、もう夏休みなんです・・・。」

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