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作者: 紫如月 (総ページ数: 6ページ)
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*3*
「え?」
紗綾があっけにとられるが、レイヤと志穂はわかってるらしい顔をする。
「萠希さんの地方は、西の方でしょう?暑い地域ですから やっぱり夏休みも始まりが早いですよね?そして長い。でも、冬休みは短いんでしょう?」
「そうなんです。私、熊本から来ました!」
「そのわりに、肌白なんだな。」
「え・・うん。私 体弱いから。あんま外 出歩いてなかったんだ」
「そうなんですか」
だから 小柄なんだ。って
「じゃあ、神舞小学校まで一緒に行こう!あ、私は 六年三組の日守紗綾です!こっちは双子の弟のレイヤくん」
「双子なんですか!!私も似たようなもんですよー♪」
「え?」
志穂が目をまんまるにして、紗綾があっけにとられたところ、萠希の後ろから出てきたのは、萠希よりほんの少しだけ小さい女の子だった。
どことなく いや、!萠希とすごい似てる!
「あ、私も六年で 萠希の妹 湖萠です」
「そ、そっくり!!」
それに比べて自分とレイヤは・・と思うと複雑な気分になる紗綾である
「まだ いますよ」
その後ろから 顔をのぞかせたのは、またほんの少し小さい、萠希と湖萠そっくりの女の子
「私も六年です♪ 萠希と湖萠の三つ子の妹 萠映です」
「 終わり?」
レイヤが あきれた目で言った。
『終わりですよ!私たちは三つ子の三姉妹!身長が大きいほうから 姉小さいほうが妹です!』
「三人とも ほとんど身長一緒だろ」
レイヤがつっこみを入れ、それにあわせて志穂まで間髪をいれる。
「ですね。こだわりはありませんね」
「は、ハモった・・」
紗綾は志穂やレイヤと違う部分で感心していた。
さすがは三つ子のコンビネーション と思うと志穂の作った油が濃すぎる食事をした後の アクセルの二人を思い出し、ここまでなんでレイヤと自分は似てないのか情けなくなる。
騒がしくなった六人の登校は やっと今 終わる。
のかな?