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*6*
しずくの周りには人だかりができている。
そんなに転校生がめずらしいのか。
確かに、めずらしいはめずらしいが、ここまできゃあきゃあ騒ぐ必要があるのか。
ちなみに、しずくの席は紗綾の後ろ。
つまり、黎夜の席のななめ前ということになるのだが…。
「…うるさい…。」
黎夜は不機嫌Maxだ。このままではだれかが黎夜の殺人光線の餌食になるのではないか。
そんなことは知らずにみんな質問をしずくにぶつける。
「どこから来たの?」
「誕生日は?」
「学校案内しようか?」
「…。」
しずくはまったく答えようとしない。
いや、質問が多すぎて答えられないのだろう。
まあ、しずくはどっちかというとクールなほうだろうが…。
「部活はなににはいるの?」
しずくはこの質問にだけは答えた。
「…怪奇探偵団…。」
『えっ!?』
思わず、紗綾たちは声を出してしまった。
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