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東方樹海郷【東方二次創作】《EXstory内容募集中》
作者: 稲穂  (総ページ数: 11ページ)
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10~

*3*

二面 花鳥諷詠真骨頂漢

沼の底の底へ行くと広い樹海が見えた。樹海の木や根が地上に伸びている。
「ここが、樹海郷だよ」
「緑しかないわね…。」
「でも小ちゃい城があるぜ?」
「…。」
「この方が…稀少陣様だよ」
「はじめまして、私が黒浜稀少陣です。」
しかし、霊夢達は気づいていなかった。既にもう騙されていることに。
「貴方達は、どうしてここへ来たの?」
「勿論、あんたらが起こしてる異変を解決しに来たの。」
「異変…?ああ、天空緑包囲のことね。それを止めに来たの?」
「この植物なんで地上まで溢れてるのよ!邪魔だからさっさと片付けたいんだけど、でも全然片付けられないからこの異変を起こしてる奴を倒そうと思ったんだよね。」
「そう…。じゃあ貴方達は、環境を汚す者ね」
稀少陣と名乗る者は手を横に振る。
「それにしても、貴方達…。良い肥料になりそうね。」
「へ?肥料?」
下から木の枝が霊夢達を囲もうとする。
「危ない!」
咲夜は周りの枝を斬り倒した。
「なんか怪しいと思ったら…、私達を緑に寄生とかするつもりだったのね。なんて恐ろしい奴等なのかしら!」
「うっわ奇生とかいうなよ気持ち悪いなぁ!」
「でも、こいつを倒したら異変は解決する!だから魔理沙!咲夜!やっさと遣るわよ!!」
すると稀少陣と名乗る者は小さな声で
「それはどうかしら」
と囁いた。
稀少陣と名乗る者は周りから囲うように枝や葉を包んだ。
そして周りからは大量の花弁が矢のように飛んでくるのであった。
「痛っ!何この花弁、銃弾とかそんな感じにしか思えないぜ」
「この花弁、結構特殊な構造をしていますね。」
「この周りの囲んである奴のせいで敵は見えないし、何処から花弁を出しているのかも分からないわ。まずはそれを壊したいのだけど…あ、スペカ結構あるわ(笑)」
「霊夢!その夢想封印でこの結界みたいなのを壊せばいいんじゃないか?」
花弁は少しずつ結界(?)の中に溜まっていく。視界もだんだんと見ずらくなっている状態だった。
「霊符『夢想封印 散』!」
霊夢、スペルカード発動。結界(?)崩壊。
「見えたわ!そこね!」
しかし、よく見ると似たような格好をした稀少陣と名乗る者がいた。
「2人?分身でもしたのかしら?」
「あはは!貴方達、まだ気づいていないの?」
「何が?」
「この子、稀少陣じゃないよ!木下麻樹っていって樹海の神様なんだよーっ!」
「騙してたのね!はぁ…なら本気で倒さなくても良かったじゃない。」
「あとどれくらいスペルカード使える?この先、本物の稀少陣様がいるけれど、番人が凄く強いんだよね〜!だからさっさと帰れば命落とさずに済むよ?」
「そうね。お前達よりは強いだろうね」
「なっ!私だって花の神様みたいなやつなんだよ!失礼な敵だね」
「あら、妖怪かと思いましたわ?これは失敬。」

続く

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