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*21*
序章
「こ……こんの――」
その直後、手がなにかを叩く音がした。
「馬鹿ァァーッ!!!」
宿屋の主人アレイは、何事かと心配した。
だが、心配するのを止める。
「きっと、みなさんでしょう……あの、ギルドフィカルナの――」
フィカルナなら、騒ぎなんて楽に起こせるはず。
アレイは、騒ぎを起こして困惑しているフィカルナのメンバーたちの姿を思い浮かべて、微笑んだ。
「やはり、面白いですね……フィカルナさんたちは――」
アレイはいつのまにか、客の名前を宿帳に記入するのを忘れていた。
これは、とある冒険の、とある休日のことである。
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