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ユキノココロ【完結】
作者: ゴマ猫  (総ページ数: 79ページ)
関連タグ: 恋愛 切ない 三角関係 先輩 幼なじみ  
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~

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 清川 準一(きよかわ じゅんいち)

 放課後や休日はバイトに明け暮れる高校2年生。大好きだった父親が亡くなってから活発だった性格はなりを潜め、人に対して深入りを避けるようになる。母親の悲しみに暮れる姿を見ていられなくて、家族3人で住んでいた場所でひとり暮らしをしている。準一自身は、この場所に居れば父親が帰ってくるかもしれないという理由もある。

 新谷 渚(しんたに なぎさ)

 準一の幼なじみで、同じバイト先、同じ学校に行っている。容姿端麗で明るい性格のためか異性に人気があるが、本人はその事に気付いていない。準一との関係は友達以上恋人未満。幼い頃から準一に想いをよせていたが、進展はしなかった。綾瀬先輩が現れてから、取られてしまうんじゃないか? と言う危機感を感じ始める。

 山部 涼(やまべ りょう)

 準一が会話する数少ない友達。
 常識人で、いつも準一にツッコミを入れたりアドバイスをしている。オカルト好きで、深夜の怪しい通販番組や怪しげなお店に通い、色々な物を集めている。渚に想いをよせているが、渚が準一を好きな事を知っているので、身を引いている。渚が一緒だと、いつもとは違いテンションが高くなる。

 ユキ

 ある日いきなり準一の部屋にあらわれた謎の女の子。
 その目的は不明だが、初対面であるはずの準一の事を知っている素振りを見せる。見た目は小さく、思考も年相応のようだが『ユキ』という名前以外は全てが謎。

 綾瀬 紗織(あやせ さおり)

 準一の先輩。周囲の目を惹きつけるほどの容姿の持ち主で、頭脳明晰でもあり、温和な性格、さらにはお金持ちという完璧な人物。しかし方向音痴で、近所でも迷子になるという一面も。思い立ったら一直線で、暴走しがちなところもある。

 風見 岩夫(かざみ いわお)

 カフェ風見鶏のマスター。
 頑固で職人気質なせいか、あまり素直になれない性格。人情味溢れる人物で、言葉とは裏腹に準一や渚の事をいつも気にかけている。

 風見 芽生(かざみ めい)

 岩夫の姪で、カフェ風見鶏を手伝っている。プライドが高く、岩夫に準一の方が仕事ができるからと言われ、準一を敵視するようになる。ちなみにこの事は準一は知らないので、敵視されている理由がわかっていない。背が伸びない事を気にしており、準一にチビッ子と言われ激怒していた。

 新谷 楓(しんたに かえで)

 渚の母親。
 明るく優しい母で、芯の強い女性でもある。準一と渚の仲を認めていて、将来は二人が結婚するとものと思っている。準一が第二の母と言うほど信頼されており、準一とは幼少時代からの付き合いでもある。「約束だよ?」

「うん、約束だな」

 冬の透き通った青空の下、白い息をはきながら2人で約束をした。
小さな公園で、小さな2人がした淡く儚い約束。

 その約束を果たせるかなんてわからないけど、その頃は、今という時に2人で居られる事が何よりも大事な事だった。

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