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カナリア 短編 END
作者: 水沢麻莉衣  (総ページ数: 9ページ)
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*8*


あれからどれだけの時間が過ぎた事だろうか?
カナリアはーーーマリアはーーー。

シーカリスになった。

マリアはカナリアのチューニングに遅れてきたレイチェルに怒りを覚え、才能を開花されつつある、シーカリスにマリアを任せた。

街のものはシーカリスはマリアさまと呼んだ。
だが、レイチェルは強く憎しみを覚えた。

そして事件は起きる。

殺人だった。
そして、女性が殺された。

ーーーーーシーカリスが殺された。

犯人はレイチェルだった。
レイチェルは僕を取られ、マリアをも取られ、憎しみそのものに成り果てた。
そして
ついにレイチェルはシーカリスを殺してしまった。

恋をしたカナリア。
彼女達の歌声はそれ以来、聞こえてはこない。
次世代のカナリアたちは唄うとなぜか次々、カナリアは消えていくのだという。
それはレイチェルとシーカリスの呪いか。
それ以来、この王国では歌を封印。
王国では歌声が聴こえてくることはなかった。

もうこの世にカナリアはいない。

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カナリア 短編 END

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