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*1*
プロローグ
「久しぶりだ、皆。精霊王のミラ・マクスウェルだ。今はこの世界の住人として義経と仲間達と共に、この世界にはびこる悪と戦い、この世界の平和のために戦っている・・・」
「ちょっと待ちなさい!」
そこへ、女戦士パンドーラがやって来た。
「硬い硬い、説明が硬いのよマクスウェルちゃん、おまけに台詞も簡潔すぎるし、それじゃ見てる子もつまらなく感じちゃうでしょ、ちょっと見てなさい!」
パンドーラが前を見て手を振った。
「はあ〜い、皆元気にしてる〜、とってもゴージャスでセクシーな女戦士、義経ちゃんのお気に入りのパンドーラですよ〜!まあ、あれこれあって義経ちゃんとお胸が寂しい子達と旅をしてるってわけで・・・」
「待て、説明する時のテンションが高すぎるだろう。それでは見る人達が引いてしまうだろう。第一、義経のお気に入りはお前ではないだろう」
「なーに言ってるのよ。一番のお気に入りは私よ。こんなにもいい衣装のナイスバディでそこらの子達よりはずっと・・・」
「ちょっと待ったーっ!!!」
そこへエレカが登場した。
「一番のヒロインのあたしを差し置いて何二人で話しちゃってるのよ。義経のお気に入りだとか、ボディのこととかで。まあ、一番なのはこの私だけどね、クールビューティーでセクシーで、義経のファーストキスをもらったのもあたしだし・・・」
「きー、そうだったわ。義経ちゃんのそれを私も欲しかったのに!それをこんな細長の娘に!」
「おいおい・・・」
エレカとパンドーラは口論を始め、ミラは止めに入った。女の子同士でわいわい騒いでいる光景を義経は遠くから見ていた。
「はあ、あんな感じだが、頼りにはなる。それに、あいつらがいなかったらあの戦いも勝てなかっただろう・・・」
そう言って義経はダークトリニティとの戦いを思い出していた。あの時エレカがさらわれたとき、迷いを振り払ってくれたのも彼女達だった。多少の露出の高さは気になるが、義経にとっては頼りになる仲間達である。そこへ、アーケオスが飛んできた。
「どうした、アーケオス。何があった?」
「ケーン!ケーン!」
「まさか、ノノに何かあったのか?」
ノノとは仲間の一人で竜に姿を変えて戦うマムクートの娘である。
「何かあったようだな、おいお前達、急いでいくぞ!」
義経はアーケオス、そしてレントラー、進化したバタフリー、ハハコモリと共にノノのいる荒野に向かって行った。
「一番セクシーなのは私よ!胸の大きさやくびれの細さも・・・」
「それは私でしょ、自然軍でのクールビューティーで・・・」
「うん、義経が行ったぞ、では先に行く」
ミラは義経を追って走り出した。
「あら、ひどいわ義経、私を置いてくなんて。じゃあ私は義経を追いかけていくわね。ばいばい〜、火の玉の女戦士さん」
「ちょ、皆、待ってってば〜っ!」
パンドーラとエレカもその後を追い掛けていった。この時、一行は気づいていなかった。この先に待ち受けているであろう激しい戦いを・・・。