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*1*
モブAの今までよりも尋常じゃない雰囲気に、俺らも思わず身構える。
「あのな…聞いて驚くなよ…」
ふう、と一息置いてから、モブAは俺らに詰め寄った。
「アイツら…あれで付き合ってねえって…」
「は?いやいや、それは嘘だろ」
「それがな、本当なんだよ監督生…」
モブBもため息交じりに囁く。
「え、だってお前さっき、夜中に目ぇ覚めたときにアイツらの何とも表現し難い声が聞こえたって」
「あぁ、それな…翌日エースにそれとなく聞いたら、ただベッドの中で二人でゲーム大会してただけだって…もう俺アイツら怖ぇよ…」
モブBは、そう呟きながら両手で自分を抱きしめた。そんなモブBに、モブAは優しく肩に手を添えながら言った。
「もう俺は色々諦めたよ…。とりあえずアイツらのことはNRC都市伝説として俺らで語り継いでいこうぜ」
「賛成」
「ゲーム大会のこと寮長にバレたら首はねられるから黙っといてって言われたけどそんなの知らん」
「ってかさ…」
モブAは、俺が用意したスナック菓子を頬張りながら不満そうな顔をする。
「何で俺ら巻き込まれてるわけ!?」
「そうだそうだ!!」
「もう絶対お互いのこと好きじゃん!?!?何が悲しくて同級生の両片想い(同性)見なきゃいけねーんだよ!!」
「俺らの恋は始まってすらいねぇのによ!!」
「巻き込まれる俺らの身にもなってみろよオラァア!!」
「俺らがストレスで死んだらテメェらのイチャハラのせいだからなオラァア!!」
…誘った側が言うのも何だが、収拾つかなくなってきたな…どうしよう。
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