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*5*
「これで終わるけど、何か質問とかある?」
「別に。」
別にってなんだよ。俺この人苦手だなとか思いながら教室に戻ろうとした。
「そう、じゃあ俺教室戻るから」
「...花山叶望。あんた、中学の頃に問題を起こした生徒でしょ?」
「......何のこと?」
確かに、問題を起こしたかもしれないが最終的な被害者は俺なのに。というか、何で地元から300km以上離れた高校にその情報が回っているのか。
「ネットすごいよね、個人のことまでよく分かる」
「...言っとくけど、俺はその問題とやらとは無関係だよ。同姓同名じゃないのか。」
そう吐き捨てて、教室に戻った。
正直、今中学時代のことを知られるとなると他人に迷惑がかかる。
「ーーで、数曲線が」
「何でこっち見てんの」
「いいじゃん、それに中学の頃のことが本当かどうか知りたいしね」
うるさいなぁ。少しからかってやるか。
「はぁ、夢野さん俺のこと好きなの?」
「なっ...!?ば、バッカじゃないの!?そんなわけないじゃん!!!」
「どうした、うるさいぞ~」
これで少しは懲りてくれたかな。
ーー屋上
うちの学校は全国でも中々少ない屋上の出入りが自由な学校だ。といっても、基本的に俺と夕姫しかいないが。
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