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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 63ページ)
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*60*
【第19話】
「ゴホンユビ」
ダンテ
「……………」
ダンテ
「………天夢君、これで終わってしまったのですね」
ダンテ
「………やりましょうダーズ様、悔やんでいても仕方ありません」
ダンテ
「…………天夢君」
【どうして侵略なんて方法をとってしまったんだ!!】
ダンテ
「わたしは………地球人として貴方に会ってみたかったですね」
ダンテ
「そうすれば…………もしかしたら、貴方と友人に………」
ダンテ
(……何を考えているんだ、わたしは………わたしは惑星デスギアの生き残り。)
ダンテ
(この星を新たなデスギアに変えるためにも…………わたしは…………)
天夢
「ダンテ!!」
ダンテ
「!!」
天夢はマスターハンドの腕に引っかかって、戻ってくる
ダンテ
「生きてましたか!!」
天夢
「………嬉しいの?」
ダンテ
「え?あっ……そ、そんなわけでは………」
天夢
「………ダンテ」
天夢
「最初会った時は、とんでもなく嫌な奴だと思っていたけど………そうでもないな」
ダンテ
「私も、光救教(ディストティア)の適合者というだけで貴方を悪く考えていた節がありますね」
ダンテ
「……………」
天夢
「………今更で悪いけど、どうしても侵略じゃなきゃダメなのか?」
ダンテ
「ダメです、時間がありません」
ダンテ
「移住……潜伏………そんな悠長にしていては」
ダンテ
「全てディストティア人に滅ぼされてじいます」
天夢
「………そんなに強いのか、ディストティアは」
ダンテ
「それは、あなたの力が証明していますよ」
ダンテ
「貴方のそれは、ダーズ様の力ではなく………」
ダンテ
「キーラの力ですから」
天夢
「!!」
オリヴィエ
「……………キーラの力は未知数なのは、事実だ」
オリヴィエ
「ディストティアに刃向かって滅んだ星は数しれない………」
ダンテ
「…………それでも!!」
ダンテ
「わたしはダーズ様と共に生きる!!」
ダンテ
「生きて………デスギアを取り戻す!!」
ダンテ
「来なさい!!」
天夢
「…………やるしかないんだな、ダンテ!!」
>>
天夢
「ARMS!!ドラゴン!!」
ダンテ
「ふっ!!」
天夢
「まだだ!!トライデント!!」
ダンテ
「っ!!」
ダンテ
「ぐわっ!!」
ダンテは別方向から飛んできた腕に飛ばされるが…………
ダンテ
「クレイジーハンド!!」
ダンテも左腕を伸ばして大地をつかみ元の場所に戻る
オリヴィエ
「奴の能力はなんだ………?」
天夢
「クレイジーハンドだよ、スマブラってゲームの敵なんだけど………」
天夢
「なんというか、めちゃくちゃなやつだ」
ダンテ
「…………ん?」
ダンテが上を見上げると、ダーズのそばに居たクレイジーハンドがマスターハンドとぶつかり合っていた!!
ダンテ
「……………ダーズ様!お急ぎください!私のことは置いて、お先に!」
剣丸
「させるか!!」
剣丸
「村雨忍法、夜の鳥羽!!」
ダーズが大陸を離れようとしたそのとき、剣丸がダーズに切りかかる!!
ダーズは平然と、剣丸の方を見る
剣丸
「やはり効かぬか…………」
天夢
「剣丸さん!」
剣丸
「天夢殿!ここは拙者たちに任せて、ダンテを!!」
天夢
「分かりました………!!」
ダンテ
「無駄です!いくら貴方達でもダーズ様を止めることは出来な…………」
メイドウィン
「よい…………」
メイドウィン
「しょっとお!!!」
ズバッ!!
剣丸の背後からメイドウィンが現れ、ダーズの触手を1部切り落とした!!
天夢
「なっ!!」
剣丸
「む…………!!」
ダンテ
「何…………何故!?」
天夢
「攻撃が通った!?」
メイドウィン
「えーと、おまたせ!うちの世界の神様がどうしようもないんで、俺が来た!」
ダンテ
「あなたは一体!?」
天夢
(………でかい、大剣?………いや、あれは包丁だ!!なんて大きい包丁なんだ…………)
ダンテ
「もしや貴方、任天堂戦士ではありませんね!?」
メイドウィン
「…………んー、たくっちスノーは合法ではないとはいえ任天堂戦士だが、確かに俺は違うかもな」
メイドウィン
「俺はメイドウィン、この世界と別だが所謂…………」
メイドウィン
「神様だ」
>>
ダンテ
「か………神!!?」
オリヴィエ
「天夢、これは………」
天夢
「いや………俺も知らない、多分誰も知らない!!」
メイドウィン
「知らなくて当然さ、歴史に残らないのがメイドウィンだからな」
メイドウィン
「まぁウチのところは少々性格に問題ありだが、大目に見てくれ」
ダンテ
「………くっ、なるほど」
ダンテ
「地球にもダーズ様やキーラのような存在が居たという事ですか………!!」
メイドウィン
「そういう事かもな、そういうわけなんで」
メイドウィン
「そこの兄ちゃん!こっちは大丈夫だ!お前はそっちをなんとかしな!」
天夢
「…………はい!ありがとうございます、見知らぬ神様!!」
オリヴィエ
「………また、助けられた?」
ダンテ
「まだだ!!ダーズ様も頑張っているんだ!!挫けるな!!頑張れわたし!!最後まで諦めるな!!」
天夢
「うおおおおあああああ!!」
オリヴィエ
(私に………私に何が出来る?)
オリヴィエ
(このまま…………天夢に助けられっぱなしで………)
マリー
「レッドサイクロン!!」
メイドウィン
「えっ!?」
なんと、メイドウィンが戦い始めた背後でマリーが飛び出してきた!!回転の勢いで浮遊して…………
マリー
「レッドサイクロン!!レッドサイクロン!!レッドサイクロン!!」
剣丸
「拙者たちを忘れてもらっちゃ困るでござる!!」
アイゼンベルグ
「おりゃあああああ!!」ゼスターパンチ!!ドリルミサイル!!
アイゼンベルグ
「空は飛べないが!爆発や激突の衝撃で浮かび上がることは出来る!!」
灰路
「………ぐ、ぐぐ!!2人はさすがにきついです!」
空束
「貸そうか?ヨルノズク」
ブルース
「よくやってくれた灰路!」
天夢
「み………みんな!!」
バイオ
「天夢君!!私達も戦う!!」
バイオ
「私たちは任天堂戦士でもあるけど!この星を守る………地球戦士でもあるんだから!!」
天夢
「地球戦士………ああ!!」
オリヴィエ
「………!!」
オリヴィエ
「私も………【マスターハンド】!!」
ダンテ
「なっ!!」
>>
オリヴィエ
「マスターハンド!!」
オリヴィエの背後から再びマスターハンドが現れ………
ダンテ
「くっ………何を」
オリヴィエ
「構え!!」
オリヴィエは右手の中指と人差し指を下に下ろして人に見立てると、マスターハンド達も同じ動きをする
オリヴィエ
「突撃!!」
ダンテ
「何っ………!!?」
マスターハンド
「!!」
ドゴッ!!
そしてダンテに近づき、凄まじい力で蹴り飛ばしていく!!
ダンテ
「ぐわっ!!………くっ、やりますね………ディストティア!!」
オリヴィエ
「私はもうディストティア人ではない!」
オリヴィエ
「私は………天夢と共にこの星で生きる!!」
ダンテ
「今更何を!!あなた一人が、そんなことをしてキーラが許すと………」
剣丸
「………そういえば!キーラの復活はどうなっていたのでござるか!!」
天夢
「よく分かっていないって………」
オリヴィエ
「……………すまない、実の所、分からないというのは」
オリヴィエ
「わたしがキーラから離れて………情報を掴めなかったからだ」
ダンテ
「…………え?」
ダンテ
「ということは、まさか、私もオリヴィエからしか光救教の情報は得られなかった、まさか」
ダンテ
「キーラの反応はそのまま、上がりも下がりもしていない、ということはつまり」
ダンテ
「【最初から】」
ダンテ
「【キーラは弱っておらず】」
ダンテ
「【我々全員をまとめて潰す契機を伺って 】」
ダンテが口を挟む前に、全てが光に包まれる!!
マリー
「うわっ!!?」
灰路
「な………なんですかこの光は!?眩しすぎる!!」
ダンテ
「ま………まさか…………!!!本当に…………」
天夢
「上手く見えないが………あれが………!!」
光は次第に薄くなっていき、その存在が見えてくる
光の球体から羽のようなものが見える、神々しくも恐ろしいその姿が………
オリヴィエ
「そんな………まさか…………」
オリヴィエ
「キーラ………さま…………!!」
剣丸
「あれが………キーラ………!!」
天夢
「……二つの神が…………まとめて………!!」
>>
キーラ
「……………!!!」
ダーズ
「…………!!」
キーラとダーズは互いを、その瞳は憎たらしく、その光は許さぬように見つめ合う。
そしてキーラは再び輝き…………
天夢
「な…………なんだ!?」
ダンテ
「………まずい!!伏せてください!!」
ダンテ
「キーラはここにいる全て消し飛ばすつもりです!!」
天夢
「っ!!」
メイドウィン
「やばっ!!」
メイドウィン
「10000の技の1つ!!!」
メイドウィン
「バーニングシールダー!!」
メイドウィンはキーラの前に立ち、両腕から炎を吹き出す!!
その瞬間、キーラから大量のエネルギーが放出され、炎の隙間から僅かな光が溢れ……天夢達を吹き飛ばす!!
ダンテ
「あああああああああ!!!」
天夢
「ぐわっああああああ!!!?」
オリヴィエ
「天夢!!!」
剣丸
「な、なんて力でござるか!!?」
ブルース
「余波でこの威力だと言うのか!?強いにも程がある!!」
アイゼンベルグ
「おいあんた、大丈夫なのか!?」
メイドウィン
「平気だ!俺は不死身なんで!」
メイドウィン
(…………とは言ってみたけど咄嗟に必殺技を使っちまった、こりゃたくっちスノーでも勝てないぞ)
メイドウィン
(こいつ………俺が思ってるよりめちゃくちゃ強いな!!)
オリヴィエ
「…………怒っている」
オリヴィエ
「キーラ様は完全に怒っている!!これでは、もう!!」
天夢
「諦めるな!!」
天夢
「ここで諦めたら、地球にいる大勢の人達が苦しむことになる!!」
天夢
「もうこれ以上デスギアのような犠牲者を増やさないためにも!!ここで止める!!」
ダンテ
「うっ………ダーズ様………応戦……を………」
その瞬間、ダンテはキーラの余波で足が浮き……
ダンテ
「…………あっ」
ダンテ
「ああああああ!!!」
天夢
「ダンテ!!」
天夢は吹っ飛んだダンテに腕を伸ばして引き戻す
オリヴィエ
「なぜ助けた!?そいつはダーズの………」
天夢
「関係あるか!!今は………キーラとダーズだろ!!」
天夢
「こいつだけは絶対に…………」
天夢
「止める!!」
END