完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~

*127*

...龍我がいなくなってから既に三日の月日が経っていた

龍我は一向に見つからず、ビルドフォンでかけても繋がらない...


美空
「万丈...どこに行ったの?」

かなちゃん
「何もないといいですが...」

幻徳
「しかし、この三日間グリスと烏どもが現れないのは妙だな...」

ネメシア
「そうですね、北都の切り札が現れないなんて...」

メイドウィン
「西都の方はどうなってるんだ?」

幻徳
「西都は今のところ死者ゼロだが、それでも西都を突破できてない状況にある...そちらで言うビッグママが上手く敵を抑え込んでいるのだろう」

戦兎
「だがいつまでもこうというわけにはいかないよなぁ、いつグリスがまた来るか分からないし、西都からハードスマッシュが侵攻するのも時間のもんだ...」

戦兎が話していると突然幻徳のスマホから匿名の着信が入る

幻徳
「俺だ...」

ブラッドスターク
【ご機嫌いかがかな?東都の首相...】

幻徳
「...スターク!!」

幻徳はすかさずメイドウィンの作ったマイクをスマホに差し、全員に聞こえるように音響を広げた

ブラッドスターク
【お前らが今必死に探しているだろう万丈龍我は今、北都にいる】

ネメシア
「北都に!?」

戦兎
「まさか、さらわれた...!?」

ブラッドスターク
【ああ、それなんだが...もう万丈は戦う気は無いそうだ】

戦兎
「何!?どういうことだ、万丈に電話を代われ!!」

ブラッドスターク
【ほれ万丈...電話代われだってさ】

龍我
【ああ...戦兎か?すまねぇな突然...今、俺は北都で猿渡っていうグリスの変身者と畑耕してるんだ、あいつも三羽烏も結構いいやつでさ】

戦兎
「何バカなことやってるんだよ!早く戻ってこい!!」

龍我
【それはできねぇ】

【龍我?誰と話してるの?】

戦兎
「あっ...!!この声は万丈の恋人の...!!」

享楽
「香澄...っちゅう奴か!?死んだんじゃなかったのか!?」

龍我
【リメンバー・ツルギ・プロジェクトで生き返ったんだ、俺にはもう戦う理由は】

戦兎
「万丈目を覚ませ!今お前のとなりにいる香澄は人間じゃない、マガイモノなんだぞ!!」

龍我
【マガイモノだろうと何だろうと香澄は香澄だ!!!】

戦兎
「っ...!」

たくっちスノー
「替わって」

戦兎
「ああ...」

たくっちスノー
「万丈...変なことを聞いていいかな、前に会った香澄さんと、今の香澄さん、違いって何かある?」

龍我
【違い?】

たくっちスノー
「うん...ちょっと興味があってね」

龍我
【そうだな...今の香澄は俺に対して低姿勢で...何と言うかその、ちょっとしたことで謝るんだよ、ちょっと気にしすぎって言うか...】

たくっちスノー
「それでも香澄さんは好き?」

龍我
【当たり前だろ...】

たくっちスノー
「そっか、その気持ちさえあればそれでいいよ...香澄さんと幸せにね」

龍我
【...ああ】

ここで通話が途切れる

戦兎
「...万丈。」

たくっちスノー
「マガイモノと分かっていても、万丈は香澄さんを愛してくれてる、だから二人は大丈夫...」

ネメシア
「....」

たくっちスノー
「あ、黒影ならそう言うかなって思っただけさ!」

...

そして、北都では...

龍我
「...幸せに、か、当然だ...今度こそ香澄は俺が...香澄?」

龍我がふと側を見ると、さっきまで居た香澄がいなくなっていた

龍我
「おーい?香澄ー?どこいったー?」

黄羽
「あ、龍ちゃん!」

龍我
「おう黄羽、香澄見なかったか?」

黄羽
「え?香澄ちゃんと喧嘩でもした?」

龍我
「そういうわけじゃ..」

黄羽
「あ、そうだ!カシラが里芋饅頭作ったんだ、これ二人で食べてよ」

龍我
「おおー!ありがたく頂くぞ!」

黄羽
「じゃあ、また後でー!」

龍我
「おう、またな!!」

...

126 < 127 > 128