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*74*
〜ミッション5パート4〜
BGM:Theory of Eternity
みさえによって8つの屋台のうち、2つのちょうちんが点火された。現在ミッションに動いているのは、みさえ・両津・まりん・黒子・しらの5人。果たしてゲーム時間はどうなるのか・・・?
しら「もう少しで広場に・・・ん?誰かこっちに来る。」
ちょうちんを灯すためのライターを持っているしらは、誰かがこちらに向かっているのに気付いた。気になって前を見ると、先ほどまで屋台広場にいたみさえがしらのいる方に向かって来ていた。驚いた彼は、みさえに声をかける。
しら「みさえさんはこのミッションをやっているんですか?僕は今から広場に向かうところです。」
すると、みさえは申し訳なさそうに言う。
みさえ「ごめんね。そこはもう私がやっちゃったのよ。」
しら「えっ?そうなんですか?けど、ミッション成功のメールは来ませんでしたよ。」
みさえ「実を言うと、広場は他の3つのエリアに分かれているらしいのよ。だから一緒に手分けしてやらない?」
しら「いいですよ。」
より効率よくミッションを進めるために、みさえはしらと協力しながらミッションをやる事にした。そこに、同じく、ライターを持っているまりんも合流する。
まりん「しらさん、みさえさん。何をしているんですか?」
みさえ「あら、まりんちゃん。私達、これから手分けしてミッションをやろうと思ってたの。」
まりん「私も火を付ける道具を持っているんですよ。」
しら「本当に!?じゃあ、3人で残り3つのエリアをそれぞれ周って行こうよ。」
まりん「はい。」
こうして、みさえ・しら・まりんの3人は1人ずつ各エリアを周りながら、ミッションを行う事にした。
そんな頃
たまちゃん「みんなどうしているんだろう・・・。」
ハンターに対する恐怖心を誰よりも感じているたまえ。しかし、黒い影はすぐそこにまで迫って来ていた・・・。
たまちゃん「キャッ!」
ハンターに気付いたたまえはすぐさま走り出すが、陸上選手並みのスピードが出ており、小学生である彼女は振り切れるはずもない。このままでは確保は確実だと思われたその時。
(カチン)
たまえが確保される直前に、突如としてハンターの動きが止まった。なぜなら、
ヲタク大王「大丈夫?」
そう、ヲタク大王がミッション2で手に入れたもう1つのフリーズボールを投げたからだった。
たまちゃん「作者さん!ありがとう!」
嬉しさのあまり、たまえはヲタク大王に寄り添う。
ヲタク大王「どういたしまして。」
持っていたアイテムで誰かを助ける事が出来て、ヲタク大王は嬉しく思っていた。
しら「早く広場に行かないと・・・ってやばっ。ハンターがいる。少し遠回りしよう。」
探知機を片手に広場向かうしらだったが、ハンターの気配を察知し、遠回りの道を進む事にした。おかげでやや時間はかかったものの、ミッションの屋台がある広場にたどり着く事が出来た。
さらに
まりん「着いたみたい。」
みさえ「よし。」
まりんとみさえもほぼ同じタイミングで広場に到着し、8つ全ての屋台のちょうちんが灯される。これによりゲームの残り時間が20分短縮される事になった。
ピピピピ
パワプロ君「『みさえ・まりん・しらの活躍によってゲーム時間は20分短縮される事になった。なお、これは残り時間が30分になったタイミングで適応される。』本当に!?」
そんな頃
(パキン)
ハンター「・・・。」
(プツン)
しら「探知機が・・・。」
ヲタク大王が最初に使ったフリーズボールと、しらが持っているハンター探知機の効果が切れてしまった。
黒子(零さんの)「先を越されてしまいましたか。」
アイテムは持っていたものの、すでに先を越されてしまった事に、黒子は悔しがっていた。そんな彼の近くからハンターが接近していた・・・。
ハンター「・・・。」
黒子(零さんの)「あれは!」
ハンターの気配を感じた黒子は、周りの障害物を利用して、なんとか見つからないよう、息を殺しながら動く。しかし・・・。
ハンター「・・・!」
見つかってしまった・・・。
黒子(零さんの)「しまった!」
バスケで体を鍛えている黒子は、なんとか振り切る事が出来ないか試みる。しかし、ハンターの体力はちっとも衰える事無く、逃走者を見失うまで追跡する。体力もついに限界になり・・・。
ポン
36:23 黒子確保 残り14人
ピピピピ
零「なんだろう。『黒子確保。』えっ?嘘ー!」
同行キャラの確保に、零は一瞬言葉を失ってしまった。
ミッションが成功し、残り時間が20分短縮される事が確定した。残った逃走者は14人。果たして誰が逃げ切るのか・・・?
(続く)
確保者の一言
黒子(零さんの)「せめてさっきのミッションに貢献したかったですね。」