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くろこちゃん
作者: zorolove☆ ◆hy8R8Q8mII (総ページ数: 18ページ)
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作者: zorolove☆ ◆hy8R8Q8mII (総ページ数: 18ページ)
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*12*
弾・・晃尚はにこっと笑うと、またキスをした。
「(何なの・・・!?こいつ、本気・・・!!?)」
私はいきなりキスをされたのと、告白されたのがあって、まだパニクっている。
「よし!明日香!送ってくよ。・・・返事も、聞きたいし。」
「〜〜っ!」
晃尚はまた私の手を掴むと、引っ張っていった。
「あっ・・・、晃尚っっ!!」
「・・・ん?」
「大丈夫だから!!・・・一人で、大丈夫だから!!」
「でも、女の子が一人でいるのは危ないでしょ?」
晃尚はにこりと笑うと、晃尚って言ってくれたね、と静かに言うと、バス停へと向かった。
「晃尚・・・?」
「何?」
「昨日、本当に誰かと会わなかった・・・?」
「ほんとだよ。誰にも会わなかったって!!」
晃尚は何も包み隠さず言っているようだ。隠しているとは思えない。
「あ〜っ!!まってぇ〜!!ふーせん!!」
「「!?」」
いきなり、横から小さな女の子が飛び出してきた。
追いかけているのは、ピンク色の風船。
「っ!!!危ない!!」
晃尚は、そう叫んで道路へ飛び出した。女の子が、風船に目が行って、道路へ飛び出してしまったのだ。
「きゃあ!!」
女の子は、私の足元に転がってきた。晃尚はまだ道路にいる。
「晃尚危ない!!!!」
「!!」
私が叫んだ時には、もう遅かった。
バスのクラクションの音とともに、晃尚の身体は宙を舞い___。
地面に、叩きつけられた。
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