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■些細な嘘から始まった ■【遂に完結!】
作者: 碧  (総ページ数: 77ページ)
関連タグ: 殺人 複雑  
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《第七話 病院で……》
「つっ……痛ってえ」
今、俺は病院にいる。
病院の名前は、坂本病院である。
事務所裏で倒れていたのを女性が見つけたらしい。
刺されて(手術後)五時間経つが、まだズキズキ痛む。
まさか、刺そうとして足を鉛筆でやられるとは……驚きだ。
「一斗、大丈夫か?」
清水が聞く。心配してくれているのだろう。
目はそっぽを向いているが。
「あぁ。大丈夫だ」
「じゃ、単刀直入に聞くが、誰にやられた?」
「えっ……それは」
迂闊に、霞だ と言えば、俺の失態も暴露てしまう。
それは困るな、どうしよう。
「わからないんだ、いきなりやられたから」
俺は、咄嗟に苦しい嘘をつく。
右足の前にやられたのに、犯人を見てないなんてあり得ないのに。
「そうか、ならいい」
清水は嘘をのみこんだようだ。
あぁ、良心か何かが痛む。

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