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魔天使マテリアル 〜金の行進曲〜
作者: 美月  (総ページ数: 43ページ)
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*6*

 プールでの事件

みんな着替え終わり、プールの中に入った。最初は冷たいって思ったけど、慣れてくると気持ち良くなってきた。早速、志穂ちゃんにクロールを教えてもらった。ばた足や、息継ぎに苦戦したけど、志穂ちゃんの上手な教えかたで、練習したら、上達していって、やがてできるようになった。わたしは嬉しくてずっと志穂ちゃんとレイヤくんと泳ぎ回っていた

けど、幸せも長くは続かない。首に痛みが走った。
 「痛っ!悪魔。」
 「サーヤ?」
 「さあやっち?」
 「紗綾さん?」
すぐ前に灰色の靄をまとった、かのようなむしがいた。わたしたちはすぐに戦闘体勢に入った。
 「風よ、魔を切り裂く刃となれ!」
当たった!そう思ったが、悪魔は素早い動作でかわしていく。
 「光よ、闇を貫く鋭き矢となれ!」
今度も、悪魔は寸前の時にかわしていく。徹平さんの力は土で、周りに土はないから、意味がない。みんなが、逃げられる!そう思った。けど、わたしは破魔の笛を外に出して吹いた。そう、わたしが一応持ってきたのは、これだった。  やがて、悪魔は霧散した。
レイヤくんが駆け寄ってきた。
 「サーヤ、笛を持ってきたんだ、びっくりした。」
志穂ちゃんと徹平さんもほめてくれた。
クロール練習を再開した。みんな一緒に泳いで、誰が一番速いを競った。始めは、ビリだったけど、やっていくうちに、みんなに追い付いた。
今日はとっても楽しかった。悪魔は出たけど、退治したし、それと、みんなとプールに行ったことで、泳げるようになったことが何よりも嬉しかった。













































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