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ダンタリアンの破壊本
作者: 空気 I,T  (総ページ数: 30ページ)
関連タグ: ダンタリアンの書架 
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10~ 20~

*12*

〜ヒューイ(一階)〜                ヒューイはバドリックの手下たちに一階の個室に連れられていた。明かりは綺麗に付いていて埃は溜まっていないが床には血がこびりついていた。しかし今のヒューイには床の血なんてどうでも良かった。ダリアンの事を心配していた。そしてふと、なぜ自分達を誘拐したのか?という疑問が浮かんだ。「どうして僕らを誘拐なんてしたんだい?」身代金目当てならダリアンだけ誘拐するのが手だろう。すると手下が答えた。「お前等を誘拐したのはお前等に仕事してほしかったんだよ。あのガキは二つ、お前は一つ。お前は人質だ。あのガキが逃げないためのな」   あのガキはダリアンのことだろう。すると上から声がした。[お前の持っている幻書で、破壊神を呼び出すのだ!!] 時が止まった感じがした。

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