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*19*
バドリックはヒューイの持っていた差し込む前の鍵を奪った。「ッ!」「バドリック!?」ヒューイは鍵を取り戻そうと立とうとした。「動くなぁ!!」銃口がダリアンに向いていなければ。 そのままバドリックは素早く地下室を出ていった。鍵を持ったまま。ダリアンははだけていた服を急いで着直した。「どうするのです。私の門は詠唱無しでも開けられますが、代償が厳しいのです」ヒューイは舌打ちしながら自分のコートの袖を包帯のサイズにちぎった。「これで少しは大丈夫かな。…ダリアン、さっき言っていた代償とは何だ?」ヒューイがダリアンの怪我に契ったコートを巻きながら問いかけた。「詠唱無しだと侵入者ということになります。しかし迷い込んでくる場合もあるのです。侵入者と迷い込んでくる者の対処は違います。侵入者の場合は管理人の責任として管理人に大きなダメージを与えるのです」 「車に引かれるような痛みが」
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