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*18*
というわけで地下室に移動した二人であった。逃げられないだろうということでヒューイの縄は解かれてある。「ダリアン、怪我は大丈夫か?」ヒューイが手袋を除けながら言った。おそらく門を開けて幻書を取り出さしてもらい、幻書の力で治そうというこんたんだろう。「こんな傷、幻書を使うまででもないのです。ヒューイ、お前は心配症野郎ですか」ダリアンは罵倒しながら答えた。しかしヒューイも負けず劣らず「その傷が化膿したらどうするんだ?化膿でもしたら治すのは厄介だぞ」ダリアンはため息をつき、「…ヒューイ、お前に門を開く権利を与えるのです」ダリアンはそう言いつつ、服をはだける。いつもながら膨らみの乏しい胸が覗いている。「我は問う、汝は…」しかしそれは邪魔された。詠唱中に地下の扉を開け、滑り込んできたバドリックによって。
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