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とある冷気の絶対零度
作者: 赤鳥さん  (総ページ数: 7ページ)
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*2*

第3章 殺人鬼の正体

:1

夜、複数の人間が倒れている中、1人の少年が立っていた。

少年「またか…」

突如、少年の携帯が鳴った。

少年「あ?」
??「あ?は無いだろ、敦〜」
堕我「何の用だ?おっさん」
謎の男「いや、ちょっと君に伝えて置きたい事があってね」
堕我「手短にな」
謎の男「彼女がこの町に来てる」
堕我「ッ!」
謎の男「君の事を探しているようだよ、どうする?」
堕我「放っておけ、俺はアイツに会う資格は無い」
謎の男「やっぱり、“2年前の事”を気にしてるのかい?」
堕我「アンタには関係ない、用が無いなら切るぞ」
謎の男「あいよ、またな敦」

周りを見ると、遠目の所に少女が敦を見ていたが、敦が少女を見ると少女は走って逃げてしまった。

堕我「ま、いいか…」

:2
御坂「人探し?」
黒子「ええ、そうですの」
常盤台中学の女子寮、黒子が御坂に麗美 華奈について話していた。

黒子「どうも、大切な方のようでして」
御坂「分かった、私も探してみるわね」
黒子「では、これがデータですの。くれぐれも無理はしないでくださいね?」
御坂「分かってるって」
黒子(でも、何か引っかかりますわね)

黒子が考え込んでいると、御坂の携帯が鳴った。

御坂「あ、佐天さんだ。もしもし?」
佐天『見つけました!!』
御坂「うわっ!どうしたの佐天さん、見つけったって何を?」
佐天『例の殺人鬼です!』
御坂「え、えぇ!?」

:3

御坂「佐天さん、殺人鬼を見たってホント!?」

御坂と黒子は、佐天に話を聞いた翌日にいつもの喫茶店で初春も呼び、集まっていた。

佐天「ホントです!夜に町を歩いてたら濃い霧が架かってて、中に男の人が立ってました」
黒子「と言うか、なんでそんな時間まで外を出歩いてたんですの?」
佐天「あはは、ちょっとゲーセンで遊び過ぎて」
初春「駄目ですよ!ちゃんと完全下校時間は守らなきゃ」
佐天「悪かったって」
黒子「それで、どこで殺人鬼を見たんですの?」
佐天「うーん、結構ここら辺から近いですよ」
初春「ホントですか!?」ガクガクガク
黒子「ちゃんと完全下校時間を守れば出くわしたりしないんですから」
初春「そ、そうですよね。ふー、店員さーんスペシャルデラックスパフェお願いしまーす」
御坂「ちょ、それこの店で一番でかい奴じゃ…」

この後、初春は超特大パフェをわずか数分で平らげるのであった。

:4

次の日の夜、御坂は人探しを兼ねて殺人鬼を探すために外にいた。探すと言っても、手がかりは黒子から受け取った、男の顔写真のみである。

御坂「いないわね〜」
上条「いねぇな〜」
御坂「って、なんでアンタがこんな所にいんのよ!」
上条「ん?なんだビリビリか」
御坂「ビリビリって言うな!」ビリィ!
上条「っと、あぶねぇ!まったくいつも電撃ぶつけてくんなよ」

上条は電撃を幻想殺しで防ぎ、それを見て御坂はため息をついた。

御坂「で、なんでこんな所にアンタがいる訳?」
上条「ん?まあちょっと人探しをな」
御坂「もしかして、今噂になってる殺人鬼じゃないわよね」
上条「お前は二つ目の能力でも開眼したか!?」
御坂「図星みたいね、でもアンタ、なんでそんな事してんのよ」
上条「い、いや〜、今日もいい天気だね〜」
御坂「何言ってんのよ、霧出てるし、てか夜だし…霧!?」

御坂があわてて周りを見ると、予想どうり濃い霧の中に男がいた。
御坂は

上条「どこ行くんだよビリビリ!」
御坂「アイツが殺人鬼よ、アンタ噂知らないの?」
上条「殺人鬼を探せとしか言われてねぇからな」
御坂「殺人鬼は現れるときに深い霧の中から現れるの、探すなら噂ぐらい調べなさいよ」

御坂と上条は、霧の中に入り男をはっきりとその目に捕えた。

御坂「そこのアンタ、待ちなさい!」
??「あ?またかよ」
上条「おいビリビリ、お前は人を呼び止めるときそれしか言わんのか」
御坂「んな事言ってる場合じゃないでしょ!空気読みなさいよ」
??「用が無いなら行くが?」
御坂「用ならあるわ、アンタ最近噂になってる殺人鬼よね」
??「らしいな」
御坂「なら、一緒に来てもらえるかしら?友達にジャッジメントしてる子がいるから」
??「アンタの頼みでも断る、“常盤台の超電磁砲”」
御坂「私が誰か分かるなら、逃げても無駄って事ぐらい分かるでしょ?」
??「いや、俺の能力ならアンタに勝てるからなぁ、特に逃げる必要もない」
上条(おいおい、なんかヤバそうな不陰気ですよ?)
??「なあアンタ、こいつの知り合いなら説得してくれ。俺はあまり戦いが好きじゃない」
上条「いや、俺も一応アンタの事探してたんでね〜、放っとく訳にはいかんのですよ」
??「そうか、じゃあちょっとじっとしてろ」

途端、上条の足元が凍り始めた。

??「自己紹介が遅れたな、俺は“堕我 敦”だ。よろしく」


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