完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

【銀魂】 曇天に咲き誇る花
作者: シルバー  (総ページ数: 20ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*15*

第10訓  人の思いはそれぞれある
その目はまるで鬼。転がっている死体には目もくれずひたすら敵を斬っていく。
そして10分後。何事もなかったような静かさがやってきた。
50人ぐらいいた浪士どもは1人もたっておらず、たっているのは・・・

   呪い子。せなであった。




せなは、赤く光る眼をこちらに向け、殺気を出した。まるで何もなかったかのように。鬼は食おうとしたのだ。獲物を。その時服は、血まみれで少女の姿とは言えなかった。右手は紫色にうっすらと光っている。
せなの目には俺たちは映っていなかった。

「はっ。」
その瞬間、右手の光は消え
「ここは見つかる。すいません。失礼します。」
人を殺すのは慣れてしまったのか。何事もなかったかのように俺たちの前から去って行った。
「あの女どんだけ強いんでさあ。」
「鬼みてーだったな。」
そう、土方はいいたばこを吸い始めた。
その時銀時は昔の呼び名を思い出していた。
屍を食らう鬼、白夜叉。
どの呼び名も鬼が関係している。(白夜叉は白い鬼)
この屍を食らう鬼ということは決して話していない。
言ってはいけないと思う。
「俺も昔鬼だったな。」
「何か言ったアルか?銀ちゃん。」
「いやなんでもない。帰るぞー。」
「「はい!!」」
こうして、真選組と万事屋は分かれたのであった。

14 < 15 > 16