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*5*
《4》
明日花side
私は意識を失った。
う、うぅ...目をあけた。
病院のベッドにいた。知らない人が沢山いる。
「明日花、大丈夫?」
明日花って誰?
「明日花って誰?あなたは?」
「記憶...喪失...!?」
私が?記憶喪失...!?
「明日花、思い出してよっ...楓だよ。」
「か...え...で...?」
楓ちゃんのまぶたは涙が溢れた。
「叔父ちゃん!叔母ちゃん達に知らせてきて!」
葵side
俺の大切なカノジョ、咲はいなくなってしまった。
なぜかというと咲とその家族は自転車で出掛ける途中、
交通事故にあってしまったのだ。_許せない、苦しい。
咲の妹の明日花ちゃんは、俺の家に引っ越すことになった。
とても咲に似てる明日花ちゃんが俺の家にくる。
いつもあの顔を見ていなきゃいけない、悲しい。
俺は明日花ちゃんを避ける、俺はそうではないと耐えられない。
玄関ドアが開く音と父さんの声が聞こえた。
「ただいま」
「どうしたの、息切らして来て...」
母さんが聞いた。亮と洸は焦っている。
「それが...明日花ちゃんが記憶喪失した。」
「記憶喪失!?明日花ちゃんが?」
「うん、楓のことも覚えてなかった。」
「まさか...咲や家族のことも?」
「多分...」
そう...なんだ......
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