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私の涙が止まるまで
作者: 君奈  (総ページ数: 8ページ)
関連タグ:  友情 家族 短編 
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*5*

《4》
明日花side

私は意識を失った。

う、うぅ...目をあけた。
病院のベッドにいた。知らない人が沢山いる。

「明日花、大丈夫?」

明日花って誰?

「明日花って誰?あなたは?」

「記憶...喪失...!?」

私が?記憶喪失...!?

「明日花、思い出してよっ...楓だよ。」

「か...え...で...?」

楓ちゃんのまぶたは涙が溢れた。

「叔父ちゃん!叔母ちゃん達に知らせてきて!」

葵side

俺の大切なカノジョ、咲はいなくなってしまった。
なぜかというと咲とその家族は自転車で出掛ける途中、
交通事故にあってしまったのだ。_許せない、苦しい。
咲の妹の明日花ちゃんは、俺の家に引っ越すことになった。
とても咲に似てる明日花ちゃんが俺の家にくる。
いつもあの顔を見ていなきゃいけない、悲しい。
俺は明日花ちゃんを避ける、俺はそうではないと耐えられない。

玄関ドアが開く音と父さんの声が聞こえた。

「ただいま」

「どうしたの、息切らして来て...」

母さんが聞いた。亮と洸は焦っている。

「それが...明日花ちゃんが記憶喪失した。」

「記憶喪失!?明日花ちゃんが?」

「うん、楓のことも覚えてなかった。」

「まさか...咲や家族のことも?」

「多分...」

そう...なんだ......

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