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*6*
《5》
あれから、6ヶ月がたった。
きっと、私なんていなくてもいい。
記憶喪失して、病気になって
入院しているとそう思うようになった。
お見舞いもあの日限りで楓ちゃん達も、
私なんて、もう覚えてないよね?必要ないんだよね...
トントン
「はい!相川明日花です。」
「ゴメン、明日花!」
「楓ちゃん!」
「ゴメン、ずっとこれなくて、こういう理由なの。」
「今日、こっちに戻ってきたんだけど、
私の両親は海外にいて、私はそこに行くことになった。
あの日の1日後に急に決まってしまって、いける時間がなかった。」
「楓!ありがとう...私何か必要ないと思ってた。」
「明日花のことちゃんと想ってた。記憶が戻らなくても、親友だから。
いとこの葵も心配してた。家族の分まで生きて。
病気、良くなってきてるんでしょ?いつまでも待ってるよ。
.....大好きだからね。」
色々なことがあった、6ヶ月間。
「私、記憶が戻らなくても病気は治すように頑張るよ。」
「頑張ってね、また来るから!」
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