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私の涙が止まるまで
作者: 君奈  (総ページ数: 8ページ)
関連タグ:  友情 家族 短編 
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*6*

《5》

あれから、6ヶ月がたった。

きっと、私なんていなくてもいい。
記憶喪失して、病気になって
入院しているとそう思うようになった。
お見舞いもあの日限りで楓ちゃん達も、
私なんて、もう覚えてないよね?必要ないんだよね...

トントン

「はい!相川明日花です。」

「ゴメン、明日花!」

「楓ちゃん!」

「ゴメン、ずっとこれなくて、こういう理由なの。」

「今日、こっちに戻ってきたんだけど、
私の両親は海外にいて、私はそこに行くことになった。
あの日の1日後に急に決まってしまって、いける時間がなかった。」

「楓!ありがとう...私何か必要ないと思ってた。」

「明日花のことちゃんと想ってた。記憶が戻らなくても、親友だから。
いとこの葵も心配してた。家族の分まで生きて。
病気、良くなってきてるんでしょ?いつまでも待ってるよ。
.....大好きだからね。」

色々なことがあった、6ヶ月間。

「私、記憶が戻らなくても病気は治すように頑張るよ。」

「頑張ってね、また来るから!」

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